滋賀県の高校入試情報・偏差値ランキング｜オンライン家庭教師ピース

1.公立高校入試制度・日程

【概要】

滋賀県公立高校入試は「一般選抜」「推薦選抜」「特色選抜」および、「スポーツ・文化芸術推薦選抜」により行われます。このうち「推薦選抜」「特色選抜」は、学校・学科ごとにどちらかを選んで実施します。また「スポーツ・文化芸術推薦選抜」は、スポーツ強化拠点校または文化芸術推進強化校の指定を受けた高校のみで行われます。

検査日程は推薦選抜・特色選抜・スポーツ・文化芸術推薦選抜は同一日程で2月上旬に実施、一般選抜は3月上旬に行われます。

《 参考：2021年度の実施状況まとめ 》

堅田（普通科）／北大津（普通科）／大津（家庭科）／瀬田工業（工業科）／大津商業（商業科）／彦根工業（工業科）／彦根翔西館（総合学科）／伊香（普通科）／長浜農業 農業科）／長浜北星（総合学科）／八幡（普通科）／八幡工業（工業科）／八幡商業（商業科）／草津東（体育科）／草津（普通科）／湖南農業（農業科）／守山北（普通科）／栗東（普通科・美術科）／国際情報（総合学科）／水口（普通科）／甲南（総合学科）／信楽（総合学科）／野洲（普通科）／石部（普通科）／甲西（普通科）／高島（普通科）／能登川（単位制）／安曇川（総合学科）／八日市南（農業科）／伊吹（普通科）／日野（総合学科）／愛知（普通科）

膳所（普通科・理数科）／東大津（普通科）／大津（普通科）／石山（普通科・音楽科）／彦根東（普通科）／河瀬（普通科）／長浜北（普通科）／虎姫（普通科）／草津東（普通科）／玉川（普通科）／守山（普通科）／水口東（普通科）／高島（文理探究科）／八日市（普通科）／米原（普通科・理数科）

堅田（普通科）／大津（普通科・家庭科）／大津商業（商業科）／河瀬（普通科）／彦根翔西館（総合学科）／長浜北（普通科）／虎姫（普通科）／伊香（普通科）／長浜北星（総合学科）／八幡工業（工業科）／八幡商業（商業科）／草津東（体育科）／栗東（普通科）／水口（普通科）／野洲（普通科）／甲西（普通科）／八日市南（農業科）／伊吹（普通科）／日野（総合学科）

※ 募集定員は以下の通りとなっています。
推薦入試：普通科30％ほど／総合学科40％ほど／専門学科40％～
特色選抜：募集定員の25～50％
スポーツ・文化芸術推薦選抜：推薦入試の定員に含まれる
一般選抜：募集定員からその他選抜方法による合格者を減じた数

【入試科目】

● 特色選抜
口頭試問、小論文、総合問題、実技検査の中から、各高校・学科が指定する検査（2つ以上）実施します。2021年度入試においては石山高校音楽科を除くすべての高校・学科で小論文が実施されました。またすべての高校・学科で総合問題（論理的思考力を測る問題、50分の検査が2コマ）が課されました。

● 一般選抜
英語・数学・国語・理科・社会の学力検査が全員に課されます。試験時間は1教科50分、各100点満点（合計500点満点）です。面接、実技検査、作文のいずれかを実施する場合もあります。

【選抜方法】

● 特色選抜
志願理由書、調査書、および口頭試問、小論文、総合問題、実技検査のうち実施したものの結果を総合的に判定します。当日の検査と調査書のどちらを重視するかという比率は、「7：3」「6：4」「5：5」の中から高校・学科ごと定められます。

● 一般選抜
学力検査の成績および調査書を資料として選抜が行われます。特定科目の配点を大きくする傾斜配点を実施することもあります。
学力検査の得点と調査書のどちらを重視するかという比率は、「7：3」「6：4」「5：5」の中から高校・学科ごと定められます。学力検査に加えて、面接、実技検査、作文等を実施した場合は、その結果藻点数化（50～100点満点）し、評価に加えます。

2.内申点の扱い

内申書に記載される評定は中1～中3（2学期まで）で、9教科それぞれが5階評価で記入されます
● 9教科×5段階評定＝45点、45点×3学年分＝135点満点

その他、「総合的な学習の時間の記録」や特別活動などの記入事項も選抜の資料となります。

3.受験科目の特徴

【滋賀県公立高校入試の傾向と対策】

英語は大問4題構成で、「リスニング」「長文読解」「英作文」等が出題されています。リスニングの配点が高いのが滋賀県の特徴で、毎年30点分以上あります。読解に比べると比較的易しい文章であることが多いので、しっかり対策を行い得点源にしましょう。

「長文読解」は難易度が高めで、正答率が50%以下となる問題が出されることもあります。文脈を理解していないと解けない記述式の問題も多いため、重点的に対策しましょう。教科書やワークで習った英単語は確実に覚えていくことが、読解対策の第一歩です。

英作文は与えられたテーマについて、自分の意見を20語以上で書くという問題が定番です。知っている単語や表現を使い、何かしら書いて得点することが大切。日頃から積極的に英作文の練習をしていきましょう。書いたものを英語の先生に見てもらうのもお勧めです。

数学は大問4題構成で、「小問集合」「関数」「平面図形」などが出題されています。「小問集合」だけで37点分あり、関数や資料の活用、確率など広い分野から出題されています。得点差が開きやすいところでもあるので、計算ミスに注意しながら進めましょう。

「関数」は問題文を丁寧に読み、与えられた情報を確実に把握することが大切です。難しく見える問題も、第1問・第2問は基本的な内容であることがほとんど。はじめから諦めてしまわずに、まずは関数の基本知識を使って取り組んでみてください。

「図形」は平面図形が出題されることが圧倒的に多く、記述式の証明問題に対策が必要です。また「面積を求める問題」や「作図」が出ることもありますから、平面図形の基本をおさえ、広く演習に取り組んでいきましょう。

国語は大問3題構成で、「説明的文章」「会話に関する問題」「漢字や文法など国語知識」となっています。漢字は漢検3級程度（中学卒業レベル）の問題集に取り組むと良いでしょう。文法問題や表現技法などの小問を含め、スピーディーに解いていくことが大切です。

全体的に記述で解答させる問題が多いのが特徴的で、全体の7割程度に及ぶこともあります。書くべき内容が正確に書けて初めて得点となる記述式問題は、書いたものを国語の先生に添削してもらうと良い勉強になります。表現の基本も身につけておきましょう。

「会話・発表」をテーマにした問題で、140字程度の作文も出されています。限られた時間内で書ききるためには、書く内容を素早く整理し、論理的に組み立てる練習が不可決。過去問や問題集を使い、さまざまな問題に触れておくことをおすすめします。

理科は大問4題構成で、物理・化学・生物・地学の各分野から1題ずつ出題されます。どの分野も実験や観察を中心に問題が校正されているため、問題文や資料のボリュームが多いのが特徴。量に圧倒されないように、過去問で傾向をつかんでおきましょう。

記述式で出題される問題が多く、中でも「どうしてそうなるのか」と理由を問う問題が頻出です。理科の学習を進める際は、単なる暗記だけでなく原因や考察まで総合的に理解していくようにしましょう。

「電池とイオン」「中和」、「月や金星の見え方」に関する問題がよく出ています。いずれも受験生が苦手としやすい分野なので、早めに克服しておいてください。示される図が何を表しているのか、正確につかめるようになることが正解への第一歩です。

社会は大問3題構成で、地理・歴史・公民の各分野から1題ずつ出題されています。どの分野も幅広く出題されるため、苦手があると大きな失点につながりかねません。社会が苦手な人は、覚えるべき内容が少なめの公民から着手することもおすすめです。

どの分野でも「資料の読み取り」問題が多いのが特徴的です。読み取る対象は統計資料や地図、年表など広い範囲に及びます。一見難しく見えても、見たままを解答すれば正解というものもあります。何を問われているのか、落ち着いてつかんでから取り掛かりましょう。

記述式の問題も多いため、日頃から問題集などでさまざまな形式に取り組むと良い対策になります。記述式で得点するポイントは「必要な用語がきちんと入っているか」「日本語として正しく成立しているか」の2点です。自己採点の際のヒントにしてみてください。

【滋賀県私立高校入試の傾向と対策】

代表的な私立高校の入試問題の傾向と対策について解説します。

立命館守山高校は滋賀県トップレベルの私立高校です。高校からの入学者はコース別に募集され、定員は3コース合計約160名となっています。卒業後に目指す進路別に「アカデメイアコース」「グローバルコース」「フロンティアコース」の3コースが設置されています。

一般入試では英語・数学・国語・理科・社会の学力試験が課されます。試験時間は1教科50 分、各100点満点（合計500点満点）です。合否は学力試験の合計点と社会を除く4教科を1.25倍した得点との高い方で判定されます。過去問は高校ホームページで閲覧可能です。

「長文読解」「対話文」「文法・語法」「英作文」等が出題されています。長文の文章量がやや長めのため、時間内に解き切るには入念な対策が必要です。内容を理解した上で段落構成を問う問題や、不要文の選択等もあり総合的な英語力が問われる問題形式となっています。
英作文は10～25語で書くというものが複数出題されます。テーマ自体の難易度は高くないので、知っている単語・表現で正しく書けるようにしておくことが対策になります。

「計算や関数、図形などの小問集合」「確率」「関数」「図形」など、幅広い分野から出題されています。問題の難易度は標準～応用レベル、一見複雑そうに見える問題も多いため、さまざまなタイプの問題演習がおすすめです。
複数分野を融合させた問題が出ることもありますが、大切なのは各分野の基本事項の理解です。基本をマスターした上で、応用問題に取り組んでいきましょう。

全体的に読解の文章量が多いのが特徴で、問題の難易度もやや高めです。教科書以外にも、新聞や書籍など、さまざまなテーマの文章に触れ、知識を広げておきましょう。読解は文章や段落の繋がりを問う問題に注意が必要です。何となく読み流してていは解けません。接続詞に注目しながら、要旨を的確につかむ練習を意識ましょう。

物理・化学・生物・地学の各分野から1題ずつ出題されます。図表やイラスト、グラフを多様し思考力を問う形式の問題が多いのが特徴です。問題文も長めですが、与えられた情報を落ち着いて抽出しながら取り組んでみてください。
計算問題やグラフ、記述式で答えさせる問題も頻出です。他県の私立高校の過去問等も参考に、さまざまな形式の問題に取り組んでみましょう。

地理・歴史・公民からそれぞれ出題されています。問題の難易度は基本～標準レべ鵜ですが、対話文形式の問題や資料をの読み取りが必要な問題も多いので時間が余るということはないでしょう。
25字程度で答えさせる記述問題や、歴史の並べ替え問題に注意が必要です。いずれも暗記では対応できません。日頃から「なぜそうなるのか」「どうして起きたのか」「どうなったか」と流れを理解することを大切に学習していきましょう。

近江高校は彦根城そばにあり、ユニークな取り組みが評判の高校です。普通科240名、商業科160名が募集定員となっています。

一般入試の学力試験はコースによって異なります。普通科アカデミーコース・アドバンスコースは英語・数学・国語・理科・社会の5教科学力試験で、試験時間は1教科40分。受検者全員に面接も実施されます。
普通科総合コースと商業科は5教科の総合テストと面接、作文が課されます。

英語で書かれたポスターやチラシを見て、その内容を問う問題が出されています。公立高校入試や実力テストで取り組む長文読解とは異なる形式のため、過去問演習をして慣れておきましょう。

問題の難易度は基礎～標準レベルです。幅広い分野から出題されるため、苦手をつくらず分野ごとの基本をしっかり理解しておくことが大切です。大問の後半に応用レベルの問題が含まれることがあります。どの問題にどんな順番で取り組むのが最適か、自分のベストを見つけておきましょう。

「説明的文章」の出題が多めですが、「古文」も出題されます。公立高校対策をメインに進めている受験生は、古文が手薄になりがちです。私立高校受験考える場合は、古文にも時間を割いていきましょう。

物理・化学・生物・地学からまんべんなく出題されます。記述で答えさせる問題も多いため、用語は漢字まで正確に書けるようにしておいてください。またグラフや資料の読み取りは丁寧に進めることも大切です。他県の私立高校の問題も参考に対策しましょう。

地理・歴史・公民のすべてから出題されます。資料や年表など、読み取りが必要な問題もあるため、時間配分に注意して取り組んでみてください。またニュースや新聞をチェックして、時事問題の知識を知っておくことも大切です。

4.推薦入試について

公立高校の推薦入試で募集される定員は、普通科は30％程度、総合学科40％程度、専門学科40％以上という高校が多くなっています。出願に当たっては各高校・学科が示す推薦要件（求める生徒像）を満たしていることと、中学校長の推薦が必要です。
選考の資料となるものは推薦書、内申書、面接／作文／実技検査のうち実施したものの結果が用いられます。面接／作文／実技検査のどれを実施するかは高校ごとに決定されますが、2つ以上行うことが決まりとなっています。

私立高校の推薦入試は高校ごと実施の有無が変わります。2021年度入試で推薦入試を実施した私立高校は綾羽高校（スポーツ推薦）、滋賀学園高校（自己推薦）、立命館守山高校のみでした。検査は2月上旬に行われます。また推薦入試では公立高校との併願（入学金の延納措置等）は認められていません。 詳しくは高校の募集要項をご確認ください。

5.公立高校入試の注意点

滋賀県公立高校入試は、推薦選抜・特色選抜・スポーツ・文化芸術推薦選抜、そして一般選抜とチャレンジする門戸が広いことが特徴です。志望する高校・学科の募集要項をよく確認し、自分の得意や実績を活かして挑戦してみてください。

入試問題は記述式の比重が大きいので、日頃から慣れておくことが大切です。どんな問題も面倒がらず、まずは書いてみることからはじめてみましょう。書いたものは学校や塾の先生に添削してもらうと、自分の改善点がよくわかるのでおすすめです。

6.偏差値ランキング