秋田県の高校入試情報・偏差値ランキング｜オンライン家庭教師ピース

1.公立高校入試制度・日程

【概要】

秋田県の公立高校入試は、すべての高校・学科で「前期選抜」および「一般選抜」が行われます。「前期選抜」と「一般選抜」のそれぞれについて下表にまとめました。

※「くくり募集」とは、複数の学科をまとめて募集する方式のこと。

前期選抜には中学校長の推薦は不要です。各高校・学科の「出願の条件」を満たしていれば出願できます。高校・学科ごとの「出願の要件」は教育委員会ホームページに掲載されています。また前期選抜で合格とならなかった場合でも、一般選抜で同じ高校・学科に出願可能です。

各高校は学力検査得点と調査書点を相関表にし判定の参考にします。相関表の網かけの範囲は各高等学校で定めます。

【入試科目】

前期選抜の学力検査は国語・数学・英語の3教科です。口頭試問を実施する場合も、国語・数学・英語について行います。高校・学科によっては作文や実技を実施する場合もあります。

一般選抜の学力検査は国語・数学・英語・理科・社会の5教科です。面接は学力検査の終了後、各高校で実施されます。

2.内申点の扱い

内申書には、中1から中3まで（中3は12月末まで）の9教科について5段階評定が記入されます。
一般選抜で合否判定に使用される内申点（調査書点）は、「中3の5教科の5段階評定（25点満点）＋実技4教科の5段階評定×2倍（40点満点）」で合計65点満点です。

3.受験科目の特徴

【秋田県公立高校入試の傾向と対策】

英語は大問5題構成で、「リスニング・英作文」「語い・文法」「長文読解3題」という形式です。60分の試験時間に対してリスニングは11分を占めます。長文3題を含む残りの問題を49分で解き切るためには、スピードを意識した対策が必要になります。

「長文読解」は3題あり、それぞれ120語、250語前後、500語前後というボリュームです。毎年ほぼ同じ形式で出題されていますので、過去問演習が有効。出題形式を意識し、自分にとってベストの時間配分を探しながら練習していきましょう。

英作文も出題されています。2020年度にはメールの返事を15語から25語で書きなさい、という問題が出されました。今後も出題は続くことが予想されますので、教科書レベルの表現をしっかり使いこなせるようにしておきましょう。

数学は大問5題構成で「計算や関数、作図などの小問集合」2題、「関数」「資料の活用」「図形」といった構成です。大問1と大問2の小問集合だけで55点分あった年もありました。確実に得点できるように、基本的な事項を確実にマスターしておきましょう。

また記述式の図形の証明問題も出題されます。例年の傾向なので、基本的な書き方に忠実に、必要な記述が抜け漏れなく入るようにコツコツと練習することが対策になります。

また「関数」は毎年必ず出題されます。基本的な計算を確実に、上位校合格を狙う受験生は動点問題や身の回りのことを題材にした問題にも積極的に取り組んでいきましょう。他県の入試過去問も参考になります。

国語は大問6題構成で、「聞き取り」「説明的文章」「小説」「古文」「作文」「漢字や文法、国語知識」といった構成です。特徴的なのは「聞き取り」問題で、これは放送で流れた問題を聞いて答えるといったものです。慣れていないと戸惑ってしまいますので、過去問を活用しコツをつかんでおきましょう。

全体のうち8割は記述式です。記述式の問題は部分的な減点をされないことが高得点の秘訣。文章中の言葉を適切に使い、わかりやすくまとめられるように対策しましょう。

全体の時間配分もつかんでおきましょう。長文読解や作文に時間を割きたいので、漢字や文法をスピーディーに解いていくことが肝心です。

理科は大問5題構成で、物理・化学・生物・地学の4分野が1題ずつ出題されます。また第5問は複数分野にまたがった融合問題となっています。苦手があると大問まるまる落とすことになりかねません。苦手分野は早めに克服しておきましょう。

化学分野からは「化学変化と物質の質量に関する問題」が頻出です。特に化合する物質の質量の変化を調べる実験の問題がよく出ています。反応する物質の質量の比や酸化・還元によってできる物質の特徴、化学反応式をおさえましょう。

生物分野は「植物のなかま分けに関する問題」がよく出ています。植物のからだのつくりの特徴から分類する単元は、後回しになりがち。シダ植物やコケ植物のふえ方とつくり、種子植物のなかま分けなど、図と一緒にしっかり頭にたたきこみましょう。

社会は大問4題構成です。地理・歴史・公民の各分野から平均的に出題されます。また地理と公民を組み合わせ、地図やグラフ、文書資料を読み取らせるといった融合問題が出題されることも近年の傾向です。

受験生が苦手としやすい複数の資料の読みとり問題に要注意です。しかも文章で記述する解答形式のため、手も足も出ないという人もいるでしょう。資料の読みとりや記述問題は、問題文をよく読んで丁寧に取り組むことが大切。過去問をたくさん練習してみましょう。

用語を記述させる問題もよく出ます。1つ1つの配点は小さくても、積み重なると大きな得点源になります。全分野、基本的な用語は意味を把握するだけではなく、正しく書けるように練習しておきましょう。漢字も正確に書けるように！

【秋田県私立高校入試の傾向と対策】

代表的な私立高校の入試問題の傾向と対策について解説します。

明桜高校の入試は「前期入試（専願）」「一般入試（専願・併願）」「後期入試（専願）」の3回に分けて行われます。募集枠は3コースあり、「特別進学コースα・β」「文理コース 」「総合研究コース」となっています。3回のうち最も募集人員が多いのは「一般入試」です。

前期入試、一般入試とも志願コースは第4志望まで選択でき、入試の成績により上位の学科での合格となります。

学力試験の科目は国語・数学・英語の3教科で、面接も課されます。一般入試に比べて合格可能性が高いと言われています。

学力試験の科目は国語・数学・英語・理科・社会の5教科で、面接も課されます。専願と併願では合格ボーダーラインが異なります。併願の方が比較的高く設定されています。

4.推薦入試について

秋田県の公立高校には推薦入試制度はありません。
私立高校では推薦入試を実施しているところもあり、1月上旬～中旬にかけて行われます。試験日は全ての高校で異なります。また私立高校の推薦入試は、公立高校との併願（入学金等の延納措置）を認めていません。詳細は各高校のホームページ等でご確認ください。

5.公立高校入試の注意点

秋田県の公立高校入試では、すべての高校・学科で「前期選抜」と「一般選抜」が行われることが特徴です。つまり志望校にチャレンジする機会が2回あるということです。選抜方法も学力検査と面接、調査書という点も共通ですから、チャンスを活かして第一志望校の合格をつかみとりたいですね。

学力検査では一部特徴的な問題もありますが、ほとんどはオーソドックスな傾向だといえます。基礎基本を大切に、日々の学習にコツコツと取り組むことが対策になっていきます。他県の入試過去問を活用する場合は、時間配分に気をつけてください。秋田県の入試試験時間は60分ですが、他県には50分というところもあります。

6.偏差値ランキング