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【共通テスト英語】9割も目指せる勉強法のコツ!センター試験過去問の活用ポイントも伝授

共通テスト英語

2021年度入試から導入された「大学入試共通テスト」、過去問はもう解いているでしょうか?

センター試験から共通テストになって、最も出題に変化があったのが「英語」です。2022年度入試以降も共通テストは実施される予定ですから、傾向に合わせて対策を整えていかなければなりません。

今回は「共通テストで9割も目指せる英語の勉強法」を中心に、共通テストの特性や過去問の使い方、具体的な勉強法についてまとめていきます。
最後まで読み、ぜひ今日からあなたの共通テスト英語対策に役立ててくださいね!

初めて実施された「大学入学共通テスト」を振り返る

まずは共通テスト(英語)の概要を振り返っておきましょう。共通テストとセンター試験の違いを踏まえておくと、センター試験の過去問に取り組む際にも役立ちますよ。

英語共通テスト|全体的な変更点

共通テスト(英語)において、センター試験から全体的に変化したのが次の3点です。

  • 総単語数が約1,200語増加
  • 設問も全て英語で記載
  • 配点の大幅変更

共通テストでの総ワード数は約5,500語(問題・図・設問・選択肢すべて含む)、センター試験よりも1,200語ほど増えています。マーク数はセンター試験の54から47に減少したとはいえ、語数が増えたことで読解にかかる負担は少なくなかったと考えられます。

またセンター試験では日本語で書かれていた設問も、すべて英語で書かれるようになったのも大きな変更点です。

引用:独立行政大学法人 大学入試センター

設問の指示を理解するためにも英文読解力が必要となり、制限時間内にすべてを解ききる溜めには速読の力が一層欠かせなくなったといえます。

またセンター試験では「リスニング50点+筆記200点=合計250点満点」だった配点が、「リスニング100点+リーディング100点=合計200点満点」に変更になった点も見逃せません。「聞く(リスニング)」「話す(スピーキング)」「読む(リーディング)」「書く(ライティング)」という、いわゆる『英語4技能』を重視した試験内容に変更になったといえます。

英語共通テスト|リスニングの変更点

リスニングの変更点には次のようなものがありました。

  • 読み上げ回数が1回だけの問題がある
  • 非母国語話者の読み上げがある
  • 自然に近い英語が話される

センター試験から共通テストになって難易度が上がったのが、リスニングです。

センター試験はリスニング問題の読み上げ回数は2回でしたが、共通テストでは6問中4問は1回しか読まれませんでした。中には図やグラフの読み取りが必要なものもあり、英文を1度だけ聞いて理解し、情報を読み取るのは難易度が高かったと思われます。

またセンター試験では耳慣れたアメリカ発音の英語が使われていましたが、共通テストではイギリスや、英語を母語としない国出身者による読み上げもありました。これはグローバル化に対応する狙いがあったと考えられています。

スピードも従来より速くなっており、より自然な速度の英文を聞き取る力が欠かせなくなったといえます。

英語共通テスト|読解問題の変更点

読解問題(リーディング)の変更点は、主に次の3つです。

  • 問題のすべてが長文読解
  • 図や表を用いた出題が増加
  • 日常的なテーマからの出題が増加

長年、センター試験の第1問は「発音・アクセント」、第2問は文法問題や整序問題というのが定番でしたが、共通テストではこれらがなくなり、すべてが読解問題になりました。また定番形式の読解問題に加え、ウェブサイトやメールの読み取りといった図や表を使った出題もあり、見慣れない形式に戸惑った受験生がいたことも想像されます。

日常生活や社会情勢を扱う読解問題もあり、より実践的な英語力が問われるようになったと言えるでしょう。

共通テストは2022年度入試でも実施されます。「リスニング」「読解」の2本を柱に、正確で速い情報処理力を養成していきましょう。

次の項目では、具体的な英語対策について解説していきます。

★ 共通テストについては、こちらもどうぞ!
大学入学共通テストとは?教科ごとの出題科目は?日程や出願方法など詳しく解説!

共通テストの基本的な対策

続いて、共通テストで9割をも目指せる英語の対策法についてまとめていきます。リスニングが難しくなった、読解問題だけになったという「難しさ」に目が行きがちですが、共通テストの英語において最も重要なのは「基本的な英語力を徹底的に鍛えること」という点では変わりません。

単語、文法、読解、リスニング、それぞれに分けて対策を紹介します。

(1)単語力はマスト!

十分な単語力は必須条件です。最低でも6,000~7,000語の習得を目指しましょう。約2,000語が収録されている単語帳なら最低2冊、できるだけ3冊はマスターしたいところです。

センター試験に比べて、全体の単語量は増えています。問題文が英語になったという影響もありますが、本文の語数も確実に増えているのです。また文法単独問題がなくなり、長文読解問題だけになったという点でも、語彙力の重要性は増しているといえます。語彙力は高ければ高いほど読解が容易になるため、最優先で取り組みましょう。

単語の習得には、「単語帳に取り組む」という方法のほか、「単語アプリを活用する」「勉強しながら出会った知らない単語を覚える」という方法の併用がおすすめ。特に長文読解をしながらの単語学習は、構文やイディオムもチェックできるというメリットもあります。

単語は学習を始めてから成果を実感できるようになるまでに時間がかかります。早めにスタートしましょう。

★単語学習の仕方については、こちらもどうぞ!
英単語の覚え方が知りたい!現役東大生が教える効率の良い方法とは
英単語を覚えられない理由とは!?英単語の重要性、覚え方のコツをお伝えします!

(2)文法は捨ててはいけない!

共通テストでは文法単独問題がなくなり、すべて長文読解になりました。では英文法の勉強は不要になったかというと、そんなことはありません。正確な長文読解には、正確な英文法の力が必須。長文読解に生きる英文法の力をつけていきましょう。
長文読解に生きる英文法の知識とは、具体的に次のようなものがあります。

  • 品詞の知識
  • 5文型(SV、SVC、SVO、SVOO、SVOC)
  • 準動詞(不定詞、動名詞、分詞)
  • 関係代名詞、関係副詞
  • 接続詞
  • 時制
  • 仮定法

これらは長文の中でも当然のように使われます。知っていないと、英文構造も意味も把握できません。

また共通テストの問題の一部には、文法知識を持っていないと解けないものもあります。またリスニングでも、使役動詞の使い方を知っていないと解答できない問題が出されるなど、文法知識の重要性は全く変わりません。

英単語と英文法。
英語の基礎となる2本柱を、できるだけ早期に完成させることが重要です。

(3)読解は「正確性」と「スピード」の両立を目指して

共通テストではリーディングの問題がすべて読解になり、言うまでもなく読解力の重要性が増しています。高得点を狙うには、正確さとスピードを両立させた読解力が必須。
「正確な読解力」は精読、つまり「一文一文の構造と意味を丁寧に正しく把握しながら読み進める方法」により身に付きます。英文の読解に課題を感じる受験生は、まず「精読」の練習から始めましょう。

精読のポイントは、意味だけではなく「文構造」も逐一把握することにあります。主語・述語の発見や時制、単文・複文、関係詞と先行詞、省略など、文章のすべての語について役割を説明できる状態を目指してください。

精読ができるようになったら、「速読」のトレーニングに移ります。制限時間を設けて要点をつかむ、段落の要旨を把握する、具体例を書いた部分は読み飛ばすといった練習を重ね、読解のスピードアップを狙います。

忘れてはいけないのは、英文読解力の「正確さ」と「スピード」を両立させた力を身に着けるためには、必ず「精読」が先、ということ。丁寧に読むことができて初めて、速く読めるようになるのです。

要点をつかむ読解方法として「パラグラフリーディング」に挑戦するのもおすすめです。

★参考書籍:『英語長文読解の王道 パラグラフリーディングのストラテジー』シリーズ(河合出版)
「1. 読み方・解き方編」「2. 実践編 国公立大対策」「2. 実戦編 私立大対策」の3部作、目標に合わせてチョイスしてみてください。筆者が指導していた予備校でも、この本のおかげで「英語が全っ然読めない!」というレベルから大学に合格していった受験生が続出しました。本文はできるだけ短時間で読解したい、その希望を叶える1冊です。

(4)リスニングは「音」に慣れることが大事

100点分という大きな配点になった「リスニング」も、しっかり対策していきましょう。うまく取り組めば得点を安定させる鍵になってくれます。
リスニングで重要なのは、解答のヒント・根拠となる「キーワード」をしっかり聞き取ることにあります。中には1度しか読まれないこともあるリスニング問題でキーワードを聞き取るためのコツは2つ、「出題意図を理解すること」「英語独特の音になれること」です。

たとえば、次の問題は2021年度入試の共通テスト(1/16、17実施)で実際に出されたリスニング問題です。

引用:独立行政法人 大学入試センター

この問題を見て、「どんな内容が問われるか」わかりますか?そうです、「DVDの割引率(Discount)」ですね。割引率ということは、当然数字で語られるはず。つまり読み上げられる英文の中で、特に数字に注意して聞き取ればよい、ということになります。

リスニングン問題ではよく「問題文を先に読め」と言われますが、漫然と読んでいたのでは何も得るものはありません。「この問題で聞かれそうなことは何か(=聞き取らないといけない情報は何か)」を見抜き、その1点に集中することを狙って、問題文を先に読むようにしましょう。

また英語独特の発音に耳を慣らしておくことも大切です。発音やアクセント、さらにリダクションといって発音されるべき音が脱落し聞こえなくなる現象にも注意しましょう。スクリプトを見ながら英文を聴き、どのスペルはどんな音で聞こえるのか、どのような箇所でリダクションが起きるのかをチェックするのが良い勉強になります。

また英文法の知識はリスニングでも役立ちます。正確に聞き取れなかった英単語があったとしても、「この構文なら、ここには当然この単語が入るはずだ」「toの後ろだから、動詞が来るはずだ」と言った具合に、英文法知識を使って情報を補うことができるからです。

リスニングに使う音源は、教科書や参考書、単語帳などに付属しているもので問題ありません。また一般的な英語音源に収録されているものはアメリカ英語の場合が多いのですが、まずはアメリカ英語に慣れていけばOK。正確に精度高く聞き取れるようになると、多少なまりがあっても理解できるようになるからです。

リスニング練習は慣れることが大事。毎日の習慣に取り入れていきましょう。

センター試験の過去問は使ってOK!ただし注意が必要なポイントも

共通テストの過去問は、まだ1年分しかありません。実際の対策では「共通テスト予想問題」、さらに演習量を確保するには、センター試験の過去問を使っていきましょう。
ただし注意したいのは、センター試験の過去問は「大学入試の英語力を鍛えるために」使ってほしいということ。「形式に慣れながら、時間内に解く」という目的には適していません。文法問題の有無や読解量の違いがあるため、「共通テストの”形式”対策には向かない」ということですね。

大学入試で問われる英語力のレベルを知る、自分の力がどれくらいにあるかを測るといった目的でセンター試験の過去問を使うことはOKですが、共通テストで目標点をとる練習という目的の場合は予想問題集などを使うことをおすすめします。

共通テストは、それまでのセンター試験と比べても同程度の難易度であることが平均点からもわかります。大学入試レベルの英語力を養成する材料として活用してみてください。

◆ 参考:英語・過去5年間の平均点推移

平均点 前年差
2021年度 58.80 +0.65
2020年度 58.15 -3.5
2019年度 61.65 -0.22
2018年度 61.87 +0.01
2017年度 61.86

※ 2021年度:大学入学共通テスト第1日程の平均点
※ 2020年度までは大学入試センター試験の平均点(200点満点を100点満点に換算)

まとめ

共通テストは多くの受験生にとって、受験の成否を分けることにもなる重要な局面です。合格に向けて目標点を突破するために、しっかりと対策を進めていかないといけません。特に英語はどの大学を志望するにも必要となる科目、決して避けては通れませんね。
共通テストの英語に必要なのは、「豊富な語彙力(単語力)」と「正しい英文法の知識」に裏付けられた、正確で速い読解力、そしてリスニング力です。この記事で紹介した勉強法を参考に、ぜひ今日すぐに取り掛かっていきましょう。

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