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【大学受験】英単語帳はどう選ぶ?ピッタリの1冊を見つけるコツとおすすめ10選

英語の勉強に不可欠な「英単語帳」。学校で配布されたものから先輩おすすめの1冊、東大などの難関大向け、英検やTOEICといった英語検定に特化したものなど、さまざまなタイプが販売されています。Amazonで「英単語帳 大学受験」と検索すると、なんと280件以上もヒットする多さ! オンライン家庭教師ピースでは、高校生・受験生から「自分にピッタリの英単語帳はどう選べば良いか」という相談もたくさんお聞きしています。 今回は、大学受験用英単語帳の選び方を詳しく解説!おすすめの英単語帳も、厳選10冊をご紹介します。

英単語帳は「目的」と「レベル」を合わせて選ぶのがコツ!

「大学受験用」と名前がついている単語帳なら何でも良いかというと、決してそんなことはありません。 大学受験用の英単語帳を選ぶ際には「絶対に外せないポイントが3つ」あります。

英語は「共通テスト/個別試験」のどちらで使うのか?

英語はほぼすべての受験生が入試で使う科目ですが、「共通テストだけで必要なのか」「個別試験でも英語を使うのか」によって、必要な語数や難易度が異なります。

  共通テスト 2次試験・個別試験
必要語数 4500~5000語程度 5000~6000語 ※ 旧帝大・難関私大は6000~7000語とも
難易度 教科書レベルを中心に基本的な語彙の習得を目指したい。 基本はもちろん、大学や学部によっては専門的な語彙が必要なこともある。

共通テストだけで英語を使う受験生の場合は、基本レベルを中心に広く網羅した単語帳がおすすめ。一方、2次試験・個別試験でも英語を使う受験生なら、共通テストレベルの単語に加え、やや難度の高い単語や専門的な単語も網羅した単語帳がおすすめです。 単語帳は適合するレベルが記載されていることが多いので、参考にしてみてください。

英検やTOEIC、TEAP対策なら専用のものを

英検やTOEIC/TOEFL、TEAP、GTECといった「英語外部試験」を利用した入試方式を目指す受験生の場合、検定試験向けの英単語帳を選ぶのがおすすめです。 英検やTOEIC/TOEFLなどの英語検定試験では、より生活やビジネスに近い表現が登場するため、大学入試では出ないような英単語や熟語が出されることもあるからです。 また、せっかく英語を勉強するなら、留学や卒業後も見据えて「使える英語力を身に着けたい!」と思う人も、検定向けの英単語帳を選んでみても良いかもしれませんね。

アプリや音声ストリーミングがあれば「リスニング対策」にも

単語を覚える際は、意味だけではなく発音も一緒に覚えましょう。リスニング対策にもなって一石二鳥! リスニング対策も兼ねたい受験生は、アプリや音声のストリーミング配信サービスが付いた単語帳を選ぶと良いでしょう。 アプリ学習は間違えた単語を記録し反復出題してくれたり、達成度が視覚的に分かったりする工夫がメリット。モチベーションが下がりやすい単語学習も、さまざまな機能のおかげで楽しく続けられるかもしれませんよ。

他にもある!英単語帳選びのチェックポイント

さらに5つ!自分に「もっとピッタリの単語帳」を見つけるコツをご紹介します。

収録語数はどれくらい?

単語帳は「1冊に収録されている語数」を必ずチェックしましょう。 先ほど、大学入試で必要な英単語数は約5000~6000語とお話しましたよね。 ちなみにみなさんは、中学の教科書でおよそ1200語を学んでいます。 さらに高校の教科書では、約1800語を学んでいます。 大学入試まで必要な単語数には、まだ足りませんね。 中学1200語+高校1800語=3000語に加え、自力で2000~3000語を学ばないといけないのです。 単語帳は、この「2000~3000語」を網羅できるように選ぶのがコツ。1冊では足りない場合、2~3冊を組み合わせてくださいね。

例文の難易度も合いそうか?

英単語帳の多くは、その英単語を使った例文が掲載されています。中には「Duo 3.0」のように、例文を丸ごと覚えるやり方を推奨している単語帳も。 例文を使って覚えるやり方は、より実践的に英単語を覚えられるという点がメリットです。 一方、例文自体が難しい・理解できないとなかなか覚えられず、単語帳の進みがペースダウンしてしまうおそれがあります。その結果、受験に間に合わなくなった……、では元も子もありません。 例文を使って覚えるタイプの単語帳を選ぶとき、あるいは自分は例文ごと覚える方が得意だという人は、例文そのものの難易度が自分に合っているかどうかも見てくださいね。

推奨されている「覚え方」もチェック!

英単語帳は1冊ずつ、推奨される「覚え方」があります。代表的なのは次のようなものでしょう。

  • 語源から覚えるタイプ
  • 例文を丸ごと覚えるタイプ
  • イラストを見てイメージで覚える
  • タイプ文字(スペル)で覚えるタイプ

それぞれの覚え方には一長一短がありますが、最終的には「自分のやりやすさ」が大事!イメージで覚えるタイプの人に文字だけの英単語帳は向きませんし、とにかく大量にインプットしたいときは例文タイプより単語単独タイプが向いているかもしれませんよね。

類語・派生語の収録状況は?

語彙を増やす手っ取り早い方法は、「1つの単語を覚えるときに、周辺・関連単語を同時に覚えてしまう」ことです。

例① 「devide(~を分割する)」という動詞を覚えたとき、「division(分割)」という名詞もセットで覚える。

 

例② 「許す」という単語は、「permit(許可する)」「allow(~させてやる)」「forgive(過ちを許す)」「overlook(大目に見る)」といったように使用場面やコアとなる意味別にまとめて覚える。

周辺・関連語をまとめて覚えるというやり方は、労力少なく多くの単語を覚えられるのでおすすめの方法です。 この方法を取り入れるなら、「意味ごとにまとまっている単語帳」や「派生語・類義語が豊富な単語帳」を選ぶのがおすすめ。 東大専門塾・鉄緑会が出版する「鉄壁」は、まさにこのタイプの単語帳ですよ。

全体の雰囲気や見た目も大事!

最後は「全体の雰囲気や見た目」も大事にしよう!という話です。 英単語帳は数か月におよぶ長い付き合いになるもの。自分にとって使いやすいことはもちろん、使っていて違和感がないことインプットしやすいことも大切です。

英単語は英語学習の基盤

英単語は英語学習の基盤である

そもそもなぜ英単語をこんなにもたくさん勉強しなくてはならないのでしょうか? それは英単語を覚えなければ実践的な英語の使用ができないからです。よく「10か国語以上を話せる」という人などがメディアに取り上げられることがありますが実際にそのように極端に多くの言語を学んでいるという人は単語に関してはそこまで勉強をせず、文法のみを勉強している場合が多いです。

しかしこれでは挨拶と単純な文を作るくらいしかできるようにはなりません。実践的に言語を使用する場合には少なくとも身近な物事の名前をその言語で言えるくらいにならないとどうしようもないのです。日常会話をするために最低限覚えるべき単語数は約2000語といわれており、やはり単語を意識的に勉強していかない限りはどこかで単語の限界が来てしまうと思います。

そして、単語と文法というのは英語の4技能読む・聞く・書く・話す、のいずれにおいても欠かすことが出来ないものですので、文法を学ぶと同時に単語の勉強も欠かさないようにしなければなりません。 ットしやすいこと、デザインが好みであること、使っていて自慢したくなることなども大事な要素ですからね。

英単語を多く覚えるメリット

英単語を多く覚えるメリット

今述べたとおり、英単語というのは英語学習の根幹を成します。しかしそれだけではなく英単語を広く知ることで自身の英語力が様々な点で上がるのです。

読解力が向上する

一般的に英語の長文を読むとき、長文全体の5%程度知らない単語が含まれていたとしても文章の意味が理解できるといわれています。逆に未知の単語の数がそれを大きく上回る場合その文章を理解し設問に解答するのが一気に難しくなってしまいます。

このように英文読解の局面において英単語を知っているか知らないかは一つのターニングポイントになってくるのです。さらに入試問題ともなると難しい文法の合わさった文章が出題されることもあります。そこで、英単語がすべてわかっていれば単語の意味から文章の意味を推測し文の構成も明瞭になってくることがあります。

ライティングで使える語彙が増える

英作文をするときに知っている語彙が多いと当然書ける文章も多くなり、表現の幅が広がります。当たり前のことかもしれませんが知っている語彙が少ないと、ライティングにおいて文章が単調でよくわからないものになってしまうのです。

模試や入試で出題される英作文の問題は非常に点数の差が生まれやすい場所でもあるので豊富な語彙を身に着けて英作文で点数をもぎ取りましょう。

知らない英単語の意味も推測できるようになる

また、英単語をある程度覚えていくとその法則性に気が付くことも増えると思います。言語は人間が作ったものなので完全に法則性に基づいて単語が生まれているわけではありませんがある程度規則性があります。

簡単なものでいうと単語の頭に「un」が付くとlucky⇔unluckyのように意味が逆になることが分かったり、末尾が「able」であれば「compare:比較する」が「comparable:比較できる」となるようにもともとの単語の意味に「可能」の意味が加わることが分かります。このように英単語をたくさん知っていればその語と近い語彙も身につくようになるのです。

英単語をなかなか覚えられない理由

英単語をなかなか覚えられない理由

英単語がいかに英語学習において重要であるかはわかりました。では何故英単語を覚えようとしてもすぐ忘れてしまったり、暗記できなかったりするのでしょうか。もし英単語の暗記に苦戦しているようでしたら覚え方に問題があると思います。問題のある暗記のやり方を以下に列挙してみましたので自分がそうなってしまっていないか確認してみてください。

一気にたくさんの量を覚えようとしている

目標が高かったり、勉強のやる気のある生徒さんに多いですが、一度に50単語や100単語を覚えようとするのはあまり効率的ではありません。勿論、人によって記憶力には差がありますし英単語の暗記にかけられる時間にも差があります。

しかし、一気に多くの英単語を覚えようとするのはあまりお勧めしません。様々な場所で引用されるのでみなさんも聞いたことがあるかもしれませんが「エヴィングハウスの忘却曲線」というグラフがあり、それによれば人間は何かを学んだあと1日経過後には67%のことは忘れてしまい、一か月後には80%もの内容が頭から抜け落ちてしまうそうです。100単語を一日で暗記したとしても次の日には半分以上の67語も忘れてしまうのです!

この忘却曲線の結論を踏まえたうえで、記憶を維持するためには何かを学習したらその内容を24時間以内に復習することが有効です。そうすることによって忘れかけていた内容を再び頭に入れることが出来、より記憶の定着を図ることが出来ます。

単語数が多くなればなるほど一つ一つの単語に向ける注意がなおざりになってしまいがちです。初めてインプットするときには一つ一つの単語としっかり向き合い印象的に覚えるようにすること、また、一日に覚える単語の量を少なくし、その代わりに反復して学習することを心がけると良いでしょう。

英単語を見るだけで覚えようとしている

英単語帳を眺めるだけで暗記しようとしていませんか?実は、大変非効率的な覚え方です。小中学校の時に漢字を覚えるときはひたすら書きまくって覚えたはずなのになぜ英単語になると見るだけで覚えようとするのでしょうか?

書くことによって身体でその単語を覚えることが出来ます。これは英単語でも変わらないんですよね。もっと言うならば、英単語の場合は発音もしっかり覚えるべきでしょう。

もちろんこれは英語のスピーキングの能力を上げるという意味でもそうなのですが、それ以上に英単語を音で覚えるという狙いがあります。単語の音読をすることによって聴覚も使って英単語を暗記するのです。こうすれば英単語を身体に染み込ませるように覚えることが可能です。

英単語の勉強時間がそもそも少ない

みなさんは本当に英単語としっかり向き合って勉強しているでしょうか?すき間時間にちょっとだけ覚えてみよう、時間が余ればやってみよう…などと考えて後回しにしていませんか?

自分の勉強時間を振り返えってみると、実は、ほとんど英単語の勉強に時間を費やしていなかったということに気づきます。確かに、他の教科の勉強もあるので英単語ばかりに時間を使ってはいられませんが、英単語の勉強は疎かにされがちなので意識的に「英単語を集中的に覚える時間」などを作り徹底的に覚えるのが好ましいと思います。

英単語を効率よく覚える

ここからは英単語を覚えるときのコツや秘訣をお話したいと思います。

例文を参考にして覚える

まず一つ目は、例文を利用するということです。英単語帳には多くの場合単語とその訳に加えてその単語を使った例文が掲載されています。その例文を読み、書き、聞くことで頭の中で単語を反芻していくと、思ったよりも簡単に単語が覚えられます。

例文を暗記してしまうほどの勢いで繰り返すといいと思います。この覚え方の良い点は早く単語が身に付くというだけではありません。例文でどのようにその単語が使われているかというのを意識すれば英作文の時に役に立ちます。

これは英単語にはコロケーションというものが存在するからです。例えば「強い」は英語でいうと「strong」ですよね。しかし、「強い雨」を英語で言うときには「strong rain」ではなく「heavy rain」なのです。これは知っていなくてはわかりません。英語ではこのように単語と単語にはペアあるいは相性のようなものが存在します。「rain」という単語を勉強するときに「heavy rain」を含む例文を読んでおけば記憶のどこかで「strong rain」ではなく「heavy rain」だということを覚えているかもしれません。

このように実践にも生きる覚え方ができるので例文にも注意を向けることを強く推奨します。

繰り返し勉強する

繰り返し単語を反復して覚えることは、英単語の学習に欠かせません。英単語は一度きりで覚えられることはほとんどないため、毎日反復しながら覚えていくのが理想的です。定期的に既習範囲を見直しながら、単語の定着を目指しましょう。

積極的にアウトプットする

積極的なアウトプットも英単語の定着のうえで非常に重要です。アウトプットと言っ単語を一通り見た後、通学の間に単語を思い出してみると、単語の定着がより期待できますよ。英語学習が苦手という方は、ゲームをするような感覚で単語を思い出す練習をしてみると良いかもしれません。ても、英語を使える環境が周囲にない場合では実践的に行うことができません。その場合、単語を思い出すだけで十分にアウトプットをすることがます。

CD音源を利用するでき

二つ目はCD音源の利用です。単語帳によってはCDが付属でついていたり、別売りで存在すると思います。これを聞き、音源に続いて発音することで覚えるというものです。先ほども述べた通り、覚えるときにはなるべく様々な角度から覚えた方が効果的なので聴覚を使わない手はありません。

CDを使うことのメリットはさらにあります。それは途中で止まらずに勉強できるということです。何も聞かずに英単語の勉強をしていると途中で集中が途切れてしまったり、ペースが落ちてしまうことがありますがCDだと停止ボタンを押さない限り一定の速度とテンポで継続的に勉強することが出来るのです。

派生語も調べる

最後は一つの単語について覚えるだけでなく派生語なども覚えるという方法です。これは一見派生語まで覚えなくてはダメなので量が増えて非効率的だと思うかもしれません。しかし、実際はそうではありません。

例えば「respect:尊敬」という単語がありますよね。この単語について少し掘り下げていきたいと思います。まず「respect」の意味は「尊敬」以外にも「尊重」「点」、動詞として「尊敬する」などの意味があります。さらに形容詞は「respectful:ていねいな」「respectable:尊敬できる」「respective:それぞれの」などがあり、副詞には「respectfully:ていねいに」「respectively:それぞれに」などがあります。「respect」という動詞一つとってもこんなにたくさんの派生語があります。

このように英単語は一つ一つが孤立して存在しているのではなく、単語に幹と枝のような繋がりがあるのです。これらをていねいに追っていくことでその単語の全体像が見えて、覚えやすくなるだけでなく語彙が一気に増えていきます。またこうすることで英単語の暗記が単調な記憶作業から英語を理解してゆく生産的な営みに変わるのではないでしょうか。

静かな環境or音がある環境。どちらが英単語を覚えやすい?

静かな環境or音がある環境。どちらが英単語を覚えやすい?

ここで、英単語を勉強する環境について注目してみましょう。どのような環境がベストなのでしょうか。

静かな環境の場合

静かな環境の場合、1番のメリットとしては集中しやすいということが考えられます。大きな邪魔が入ることもありませんし、自身のペースで集中して勉強を進められます。

音がある環境の場合

一方で、音がある環境はどうでしょう。音がある環境としては、カフェや家で家族が集まる居間が挙げられます。このような環境では、作業音として周囲の雑音がうまく機能すれば、勉強が捗りやすくなる可能性があります。

また、勉強中に音楽を聞きたい人もいるでしょう。音楽を聞く場合、歌詞などが勉強中の頭に入ってきやすく、集中を妨げる恐れがあります。音楽を聞くとしたら、声の入っていないクラシックやインストゥルメンタルで落ち着いた曲調のものを選びましょう。

おすすめの環境

おすすめする環境としては、集中しやすい自室や図書館での学習が一番だと思います。やはり、集中が長く続きやすい環境がベストですよね。

一方で、勉強したくないという気持ちのときは、気分を上げるために音のある環境に篭るという選択をとることももちろん構わないと思います。ですが、音のある環境ではどうしても気が散りやすくなってしまいがちなので、基本的には静かな環境で勉強するのがおすすめです。

英単語の覚え方|このやり方は忘れやすい

ここで「忘れやすい」英単語の暗記法を紹介します。この方法でやってる!という高校生も多いかもしれませんが……、実はやめた方が良い方法です。

正しい発音を無視している

発音の話が続きますが、英単語の暗記に正しい発音はとても大切です。「発音できない単語は覚えられない」と断言する英語教師もいるくらい、発音は大切です。 よって英単語も「正しい発音」を、できれば声に出しながら覚えていきましょう。 「clarify(明確にする)」「irrevocable(取り返しのつかない)」など、スペルから読み方が推測しにくい単語は、単語帳の音源やGoogleの翻訳機能などを使い、正しい発音をインプットしてください。 間違っても、何となく・無理やり発音して覚えるのはやめてくださいね。リスニングにも悪影響です。

日本語の意味を調べていない

大学受験英単語には、かなり難解なものも出てきます。英単語そのものが難しい場合もありますが、日本語の意味がわからないものはありませんか? たとえば、「index」には「指標、指針、指数、見出し」という意味があります。さて、指標と指針と指数の違いは、何でしょう? あるいは「liberal」は「自由主義の」という意味です。では、自由主義とは?「profound(深遠な)」ですが、深遠とは? 「liberal=自由主義の、liberal=自由主義の……」とひたすら繰り返していても、読解や英作文に生きる単語力にはなりません。「自由主義」が分かっていないので、その部分の説明問題や和訳問題がでた途端に困ってしまうわけです。 英単語の意味で分からない言葉があったら、必ず国語辞書で調べ、日本語の意味も把握していきましょう。難関大を狙う受験生は、特に必須の勉強ですよ。

「丁寧に・完璧に」覚えようとしている、繰り返しの回数が少ない

「一つひとつ、完璧に覚えてから先に進む」、これも英単語の暗記が進まないNG方法です。 人間の記憶は、繰り返し触れる頻度が高い情報ほど、重要だと捉え、記憶に留めようとするメカニズムがあるそうです。

脳の記憶メカニズムを利用した記憶術はこちら >>【東大合格も夢じゃない!?受験まで忘れない記憶術養成法!

一つひとつを完璧に覚えるには時間がかかります。そしてせっかく覚えても、次にその単語を目にするのは、いつになるやら。これでは忘れてしまって当然です。 要領良く暗記するコツは「薄く広く、何回も」だと押さえましょう。

英単語を一度で覚えるコツ

英単語の覚え方NG例がわかりました。 じゃあ、どうすれば一度で覚えられるの?と気になりますよね。 英単語を記憶に突き刺す方法を紹介します。コツは2つ!

コアイメージとつなげる

英単語の意味を字面で覚えるのではなく、イメージ、しかも核となる本質を突いたシンプルなイメージで覚えましょう。 たとえば、めちゃくちゃ使う頻度の高い「make」。「作る」とだけ覚えていても、ソウジャナイ意味で登場することの方が多いですよね。 makeのコアイメージはこちら! makeは【あるもの(材料)に、手を加え、形がちがう何かを作り上げる】という意味を持っている単語です。 lookは「見る」と覚えますが、【視線を向ける先を変える】というコアイメージで覚えてみてください。 「作る」「見る」という字面だけの暗記では、派生した意味や文脈の解釈が難しいですよね。コアイメージを覚えることで、訳し方のパターンを一つ一つ暗記する必要がなくなり、単語の暗記がグンと楽になります。 記事の最後で、東大入試にも使えるコアイメージ式の単語帳を紹介しています。ぜひチェックしてくださいね。

語源から覚える

「語源」とは英語の意味を作っている根幹構造のこと。

  • 接頭辞(prefix)
  • 接尾辞(suffix)
  • 語根(root)

という3つがあります。 英単語はだいたいこの構造に分解でき、それぞれのパーツが持つ意味を組み合わせて、単語全体の意味が出来ています。よって主だった接頭辞・接尾辞・語根を覚えておけば、初見の単語でも意味が推測しやすくなる、というわけですね。 すべての単語に応用できるわけではありませんが、単語の暗記スピードがアップする方法の一つです。 例を見てみましょう。 「dependent」は「依存している」という意味ですね。ではdependentを分解してみます。

接頭辞 de- 「下へ」
語根 pend 「ぶら下げる」
接尾辞 ent 名詞化の働き

組み合わせると、「下へ+ぶら下げる+状態=依存している」となるわけです。 またさらに否定の意味を持つ「in-」を頭に加えて「independent」とすると、「依存する」が否定されて、「依存していない、独立した」という意味になりますね。 語源を知ると、単語の成り立ちと意味を組み合わせて覚えることができるようになります。関連情報が多い方が覚えやすいという人間の記憶メカニズムを使った、論理的な暗記方法だといえますね。

実践編!おすすめの英単語覚え方

「コアイメージを覚える」「語源を利用する」という英単語暗記のコツを押さえました。 ここからは、その2つの方法を利用した具体的な暗記手順を解説します。

サクサク暗記が進むやり方は全部で7ステップ!

記憶に刺さる英単語の覚え方は、全部で7ステップです。

  1. 英単語のスペルと発音を確認する
  2. コアイメージを確認する
  3. 日本語訳を見てコアイメージとつなげる
  4. 訳の日本語が難解なら調べる
  5. 発音してみる(音源も利用)
  6. コアイメージとスペル、発音を脳内でつなげる
  7. 6を5回繰り返したら、スペル確認のため書いてみる

(このパートから記事を読み始めた方は、ちょっとだけ上に戻って読み直していただきたいです。「コアイメージ」や「発音の重要性」、「スペルは書くな!」という話についてまとめてあります。) ここまでを定期的に繰り返すと、単語が増える実感がきっと湧いてきます。 ただし先述したように「暗記は薄く広く、何回も」という基本は忘れないでください。単語帳50ページ分について、1~7を10日かけて1周するよりも、10日で10周繰り返した方が定着します。

単語帳には印をつけよう

単語暗記の効率を上げる、ちょっとした工夫も紹介しましょう。 まず「単語帳には印をつけながら」進める、ということ。自分でルールを決め、練習の度に書き込みます。 おすすめは3種類に分類すること。たとえば、以下のような分け方が分かりやすいですね。 いつ見ても自信を持って答えられる たぶん大丈夫だけど、試験前には見直しておきたい 不安 印がついていると、反復が必要な単語が一目瞭然!「不安」だけをピックアップして練習する、なんてこともできますよ。

アウトプットも積極的に!

アウトプットは記憶を固定する最高の方法です。覚えた単語は、積極的に使ってみましょう。 英作文や、英文日記を書いてみるのもおすすめ。英文を口に出してみる、日本語を隠して言えるかチャレンジするなどもアウトプットです。 大事なのは、「覚えたことを思い出そうとすること」。「思い出す」作業が入試なわけですからね。日頃から意識して「思い出そうとする」アウトプットを心掛けてください。 ちなみに脳も、インプットよりアウトプットのタイミングの方が、記憶を定着させようとするとのこと。アウトプットを積極的に行うのは、理にかなった方法なのです。

品詞もチェック

大学受験生なら、英単語と一緒に「品詞」も覚えていきましょう。 品詞を覚えることのメリットは、文法や文構造の理解が捗るということです。 そこにあるのが名詞なのか動詞なのか、はたまた形容詞なのか副詞なのか……、という品詞情報が分かった時点で、文構造が急に見えてきた!という経験はありませんか? 英文法の解説を見ても、品詞名のオンパレードです。それだけ、品詞というのは英文理解に重要だということ。品詞が分かれば文法が分かるようになります。 英単語は「品詞」もセットで覚えていきましょう!

英単語を覚えまくれば、英語の成績が上がるのか!?

ここで、「結局、英単語を覚えれば英語力は上がるの?」と言う疑問にお答えしたいと思います。

結論は「上がる」

結論としては、英単語を覚えれば英語力も自然に上がります。ただし、そのためにはもちろん条件がいくつかあります。

【条件1】
英単語を丸暗記するのではなく、用法や文脈を理解しながら覚えること。

【条件2】
英単語のみを重視するのではなく、文法や英文解釈など、英語学習における他の過程を疎かにしないこと。

【条件3】
インプットだけでなくアウトプットを欠かさないこと。

以上の条件をしっかりとクリアしていれば、英語学習はより豊かなものになっていくでしょうし、英語学習の土台としての単語力がしっかりとしたものになっていくはずです。

英単語との付き合い方は人それぞれ

ここで強調しておきたいのは、英単語を覚える学習環境やタイミングは人それぞれだということです。大学や高校の受験を控えている方もいるかもしれませんし、ビジネスの場面で必要になってきたため英語を勉強している方もいるでしょう。はたまた、趣味で英語学習をされている方もいるかもしれません。

英語学習者が多様にいるように、英単語の覚え方やインプットの方法も人それぞれです。ご自身の目的にあったメソッドを見つけていくのが理想的です。

自分に合った単語力を身につけよう

英単語を覚える際には、自分の目的に合った語彙を増やすよう心がけましょう。目的が受験であれば入試問題に頻出する英単語を、ビジネスの場であればビジネス英語に必要な単語を、英語話者と話したい場合であれば日常的な単語の語彙を増やすのが理想的です。

なぜ英語を勉強したいのかという問いに一度立ち返って、英単語の学習にその答えを反映させてみましょう。

大学受験におすすめの英単語帳10選

お待たせしました! 大学受験におすすめの英単語帳を、厳選して10冊ご紹介します。 それぞれの特徴も添えてありますので、自分に合いそうなものを見つけてください。書店に並ぶメジャーなタイトルも多いので、購入前は書店で実物を見てみても良いですね。

英単語ターゲット1900(旺文社)

大学受験英単語帳の横綱ともいえるのが「ターゲット」シリーズです。学校で配布されたという高校生も多いのではないでしょうか。 大学入試を分析し、「出る順」に並んでいる点がポイント。重要単語から効率よく押さえていけます。 「ターゲット」はシリーズ展開も豊富なのが特徴です。収録見出し語数によって「1000」「1200」「1400」もあり、必要なレベルに応じて選べます。 またスペルを確認できる「書き覚えノート」も刊行。ターゲット本体の英単語に完全対応しているので、書いて覚えたいタイプにもおすすめです。

速読英単語 必修編(Z会)

「ターゲット」と並ぶ、大学受験英単語帳として有名なのが「速読英単語」ですね。「ソクタン」と呼ばれ、収録語数によって「入門編」「上級編」もあります。 「入門編」は基本から共通テストレベル、「上級編」は東大、京大、早稲田、慶應、上智といった最難関大を目指す受験生向け、「必修編」はその間だと理解してください。 音声は無料ダウンロードが可能、人気の英単語学習アプリ「mikan」にも対応しています。例文に関連付けて覚えるタイプの英単語帳なので、長文読解の素地も養成できる点も人気の秘密です。

DUO 3.0(アイシーピー)

Duo3.0」のすごさは、重要単語1600語&重要熟語1000語を【重複なしで】560本の英文に凝縮させているところ!英文ごと覚えていけば、単語も熟語も単語帳1冊分がマスターできます。 ただし収録されている単語が実戦レベルであること、それに伴って例文も平易なテーマとはいえないことは押さえておきましょう。基本レベルの英単語と文法がマスターできていないとキツイかもしれません。 基本単語をマスターし、より実戦的な英単語を学びたい!という受験生はぜひ「Duo 3.0」をチェックしてみてください。

改訂版 鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁(KADOKAWA)

東大合格者輩出数は毎年400人以上という、東大受験専門塾「鉄力会」が監修した英単語帳が「鉄壁」です。”東大”だし、難しそう……、と思いますか?実はこれ、英語を本気で伸ばしたい受験生や英語が得意な受験生、あるいは英語を本質から理解したい受験生におすすめの単語帳なんです。 東大を含む大学受験に必要な英単語3000語以上を収録。それぞれの単語の持つコアイメージを理解し、単語同士を関連付けて覚えていける構成になっている点が、他にはない「鉄壁」の良さ。 単語もカテゴリごとまとまっているので、関連語を効率よく押さえていけます。 全600ページというボリュームには圧倒されそうですが、1冊で大学受験を乗り切れること間違いなしです。

データベース 4500 完成英単語・熟語 [5th Edition](桐原書店)

データベース」は英語検定や社会人にもおすすめできる英単語帳です。シンプルな構成とレベル別に整理された章立てがわかりやすいと評判。単語の細かな説明はないのですが、その分大量の英単語を収録しているので、「理解より暗記」「とにかく大量にインプットしたい」という受験生は、ぜひチェックしてみてください。 各章の最後には確認テストもついています。「4択問題」や「長文問題」など確認テストのバリエーションも豊富で、単語力以上の力をつけたい人にもおすすめです。 大学入試用としておすすめの「データベース」は4500です。他にも1700/3000/5500もありますよ。中学レベルから復習するなら1700、高校の教科書レベルなら3000が目安です。

英単語の語源図鑑(かんき出版)

「単語帳」とは趣が異なるのですが、TV等のメディアでも紹介されたことのある単語解説書が「英単語の語源図鑑」です。イラストを豊富に使い、英単語「イメージ」を構造から詳しく解説していることが特徴。語源や接頭辞・接尾辞から英単語の幅を広げたい受験生は、要チェックの1冊です。 大学受験英単語でも頻出の接頭辞・接尾辞を網羅。他の単語帳と併用することで、より英単語の理解が深まり、覚えやすくなるはずです。

TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)

英語検定試験を目指したい受験生には、「TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ」のような専用参考書もおすすめです。 たとえばこの「TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ」はTOEICのバイブルとも呼ばれてきたベストセラーを改訂したもので、TOEIC L&Rテスト頻出単語を完全網羅しています。「部署・職業名」といった大学受験では馴染みのないジャンルの単語も収録されている点が実戦的。 無料音声とアプリもついています。通学中や休み時間にも活用できそうですね。

TEAP英単語ターゲット (大学入試合格のためのTEAP対策書)(旺文社)

英検やTOEIC/TOEFLに比べると数は少ないのですが、TEAP向けの参考書も出版されています。旺文社の「TEAP英単語ターゲット」は、上智大学/立教大学/中央大学/青山学院大学などにTEAP利用で合格したい!という受験生向け。 徹底的な分析により、TEAPによく出る1200語を厳選、さらに難易度によって3レベルに分けて掲載しています。自分に合わせて無理なく学べます。 無料音声サービスつきなので、リスニング対策にも使ってみてくださいね。

改訂版 最新 医歯薬系入試によくでる英単語600(KADOKAWA)

特定の学部入試に対応した英単語帳もあります。「改訂版 最新 医歯薬系入試によくでる英単語600」は、タイトルの通り医療系学部受験に向けてまとめられた単語帳です。 国公立大学の医学部2次試験では他の理系学部と同一問題が課されるため、英文のテーマが医療系に偏ることはほぼありません。ただし小論文がある国公立大学を受験する場合、あるいは医学部専用の問題が課される私立大学医学部・単科医大を目指す場合は、ぜひ医療系英単語もチェックしておきましょう。 最新の医療トピックスを扱った英文も掲載されており、医療問題や時事問題への知識も深まります。英語の勉強をしながら、面接対策として医療知識も深められそうですね。

単語王2202(オー・メソッド出版)

大学受験なら旧帝大・国公立大、MARCHや最難関私大も狙えるレベル。TOEIC/TOEFLなどの英語検定試験にも対応する、門戸の広い単語帳が「単語王2202」です。単語はレベルごと4セクションに分けられており、目標に合わせやすい構成となっています。 「単語王」は多義語や類義語、対義語など、1つの単語が持つ意味を幅広く網羅している点が特徴。特に難関大学の入試では、「受験生なら覚えていて当たり前」の意味ではなく、2番手、3番手の意味が問われることが多いのです。オーソドックスな単語帳では網羅できない意味が載っている点で、「単語王は辞書だ」という人もいるほど! ただし共通テストだけで英語が必要、あるいは中堅大学を受験するという場合はオーバーワークになる可能性があるので、おすすめできません。「ターゲット」「速単」などをマスターする方が良いでしょう。

まとめ

大学入試と英語は切っても切れない関係です。そして英語力の礎となるのは、間違いなく「単語力」。長文読解も文法問題も、リスニングも、すべて単語力失くして高得点は臨めません。 一方、単語力は一朝一夕すぐに身に着くものでもありませんね。早い時期からコツコツと取り組み、継続することが大切です。 今回は大学受験の英語におすすめの英単語帳をご紹介してきました。自分が使いやすい1冊を見つけ、徹底的に繰り返して取り組んで下さいね。目指せ、6000語!応援していますよ。

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