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【共通テスト物理】9割も目指せる勉強法と過去問活用のコツ!共通テストの傾向と分析も掲載

共通テスト物理

物理はセンター試験から共通テストに移行した際、「難しくなった」という声もあった科目です。また「物理は苦手」という受験生も多く、どんな対策をすれば高得点が狙えるのか、困っている人もいるのではないでしょうか。「原子分野」はどれくらい力を入れるべき?、という点も悩みますよね。

そこで今回は共通テストの傾向を分析し、本番で9割も指せるレベルに仕上げる勉強法を解説します。共通テストの物理は特性に合わせて対策を行えば、成果が出やすい科目でもあります。最後まで読み、ぜひ今日から取り入れてみてくださいね。

初めて実施された「大学入学共通テスト」を振り返る

まずは共通テスト(物理)の概要を振り返っておきましょう。センター試験の違いも踏まえておくと、センター試験の過去問を利用する際にも役立ちますよ。

問題形式、出題傾向

共通テストの問題数・配点は、センター試験と比較して変化がありました。知識だけで答えられる問題が減り、考察が必要となる問題がようになった点にも注目しましょう。

  • 選択問題が廃止
  • 選択問題廃止に伴い、大問数が6問から4問に減少
  • マーク数は20から28に増加
センター試験(2020年度) 共通テスト(2021年度)
第1問 25点(5問) 25点(5問)
第2問 20点(4問) 25点(12問)
第3問 20点(4問) 30点(7問)
第4問 20点(4問) 20点(4問)
第5問 15点(3問)
第6問 15点(3問)※
合計 100点満点 100点満点

※ センター試験の第5問・第6問は選択問題。いずれか一方を解答。

出題分野は「抵抗とコンデンサー」「電磁誘導」「波動・原子」「光」「力学」「放物運動」など、物理の全範囲を網羅したものでした。

ここでは「原子分野」が大問として出題されたことに注目しましょう(第3問 – B)。センター試験では選択問題だった原子分野は、これまでまったく触れずに受験を終えることも可能でした。しかし共通テストでは大問として出題されています。後手になりやすい原子分野も、今後はしっかり対策していく必要があるということが分かります。

状況の把握が困難だった問題の例|共通テスト(第1日程)物理B 第3問 – A

引用:独立行政法人 大学入試センター

やや難度の高い問題の例|共通テスト(第1日程)物理B 第2問 – A

引用:独立行政法人 大学入試センター

共通テストはセンター試験と比較して、やや難化したと言われています。その理由は状況把握に手間取る問題が出されたこと(会話文や日常に絡めた出題など)や、図やグラフからの読み取りが必要な問題が増加したという点にあります。
公式を知っていれば解ける、瞬時に解答の方針が立てられるといった問題がほとんどなくなったため、対応に苦労した受験生も多かったのではないでしょうか。

また受験生にとっては初見のタイプの問題や、一見するとオーソドックスなのに、実は状況が入り組んでいるというひねった問題も出されました。こうした問題も、条件を正確に把握し、丁寧に場合分けをしていかないと正解にたどり着きません。

2021年度の共通テスト出題方針(理科)は次のように定められていました。

問題の作成に当たっては,受験者にとって既知ではないものも含めた資料等に示された事物・現象を分析的・総合的に考察する力を問う問題や,観察・実験・調査の結果などを数学的な手法を活用して分析し解釈する力を問う問題などとともに,科学的な事物・現象に係る基本的な概念や原理・法則などの理解を問う問題を含めて検討する。

引用:独立行政法人大学入試センター

これはつまり、「教科書を中心とする受験勉強では扱われないようなタイプの問題も出題します」ということ。2022年度の共通テストでも、同様の方針が示されています。

受験生が相応の力を持って分析・判断を行えば、十分に解答できると考えられるものが出題されるわけですが、その分、やはり問題の本質を読み解き、的確にデータや情報を整理していく力は不可欠になりますね。

平均点

過去5年の平均点は、センター試験から通して見てみてもほぼ同水準であることがわかります。

年度 平均点 前年差
2021年度 62.36 +1.68
2020年度 60.68 +3.74
2019年度 56.94 -5.48
2018年度 62.42 -0.46
2017年度 62.88

物理の平均点は、近年6割前後で安定しています。共通テストになり、問題傾向や難易度に変化はありましたが、受験生はよく対応した、といったところでしょう。

★ 共通テストについては、こちらもどうぞ!
大学入学共通テストとは?教科ごとの出題科目は?日程や出願方法など詳しく解説!

物理の共通テスト対策・基本方針3か条

共通テストの物理では、「全分野の基礎をまんべんなくおさえること」と、「良質な問題演習を繰り返すこと」が肝になります。
広範囲にわたる物理の対策を、共通テストに照準を合わせて効率よく進める方法を見ていきましょう。

1.苦手を作らない!全範囲の基本を「本質的に」理解する

物理には次の5分野があります。

  • 力学
  • 熱エネルギー
  • 波(音・光)
  • 電気・電磁気・回路
  • 原子

まずはこの5分野で「苦手を作らない」ことを意識しながら、”基本をマスター”していきましょう。特に「電磁気」は苦手とする受験生が多く、その分出題頻度も高めとなっていますので要注意です。

「基本をマスターする」とは、単に公式を知っている、計算できるという話ではありません。物理現象や物理法則を本質的に理解するという意味です。

ちなみに共通テストでは、センター試験で頻出だった「公式に当てはめれば解ける計算問題」が激減しています。このことからも、公式を覚えるだけの勉強は、まったく対策にならないいことが分かりますね。

たとえばあなたは、「”仕事”の定義とは?」と聞かれて、即答できるでしょうか。あるいは「コンデンサーの容量って何ですか?」と聞かれたら?「遠心力とは?」「電位とは?」……、あげていったらきりがありませんが、つまりそういうことなのです。

物理で学ぶ内容の定義をきちんと、説明できるレベルでおさえることを重視してください。

使う教材は教科書をベースにして良いでしょう。教科書の内容で「あいまいなことはない」と言えるようになれば、バッチリです!

2次試験・個別試験で物理を使う受験生向けアドバイス
2次試験・個別試験で物理を使う受験生は、そのまま2次試験・個別試験対策に重点を置いた学習を進めるのが得策です。大学個別試験は、本質的な理解がないと解けない問題が出されることが多く、個別試験対策をしていくことで自然と共通テストにも対応できるようになるからです。直前期にマーク形式になれる練習をしておくと良いでしょう。

共通テストだけで物理が必要な受験生向けアドバイス
共通テストだけで物理を使う受験生は、事象や物事の本質を理解していく学習を心がけましょう。あいまいな理解は、高得点の妨げになります。問題を解きながら「なぜ、そうなるのか?」「なぜ、この解き方ではダメなのか?」と疑問を持ちながら取り組むことが有効です。

2.実験・考察問題対策は「考えながら解く」ことが力を伸ばす!

共通テストでは実験問題や、考察が必要な問題が数多く出されます。新傾向とも言えるこうした問題に対処する際に重要なのは「解答に至るプロセスを明確にすること」です。

出題される問題には「複雑、あるいは初見の場面設定」「会話文によって長文化する問題文」「丁寧な読み取りが必要なグラフ」といった特徴があります。いずれも、なんとなく考えて、なんとなく公式を当てはめて……、と解いていたのでは、力にもなりませんし正解もできません。

問題に取り組む際は、次の視点を意識するようにしてください。

日頃からこれらのポイントを意識して問題演習に取り組むことで、与えられた条件を隅々まで吟味する視点が養われます。また解答を読む際も、自分の着眼点や根拠とした点が正しかったのかを検証し、足りない知識を補っていくようにしましょう。

 

★ ワンポイントアドバイス ★
物理の問題を解く際は「とにかく図に書き込みまくる!」ことが大切です。どんなに小さな情報でも、解答には不必要そうな力の矢印でも、見つけた情報はすべて書き込みましょう。
「解けない」と悩むときの原因は、案外と与えられた条件の見落としだったりすることもあるものです。「見つけたら、書く」、やってみてくださいね。

3.センター試験の過去問と予想問題、どちらが重要?使い分けは?

共通テストは図表やデータ、実験を使った問題が多く、センター試験は知識問題や公式を使った計算問題が多いという特徴があります。

この特徴を活かした使い分けで、効率良く問題演習を進めることができますよ。

センター試験過去問 共通テスト予想問題
特徴
  • 知識問題、公式の計算問題が多い
  • 膨大な蓄積があり、あらゆる分野を網羅している
  • 実験や図、データを使った新傾向の問題が多い
  • 最新の傾向にマッチしている
おすすめの使い方
  • 問題の量をこなしたいときに
  • 知識の抜け漏れを見つけるときに
  • 基本レベルの習得を測るときに
  • 共通テストに合わせた対策をしたいときに
  • 問題の読解力や分析力を高めたいときに

共通テストの実験・考察問題を解くためには、センター試験が得意としていた「全方位的な基本知識の習得」が欠かせません。またセンター試験の過去問は長年の蓄積がありますから、問題演習の「量」をこなしたいときにもピッタリですね。

一方で共通テストに寄せた対策には、予想問題集がおすすめです。考察が必要な実験問題も多数収録されており、より実践的な問題演習ができるでしょう。

センター試験の過去問と共通テスト予想問題は、目的に合わせて効果的に使い分けましょう。

  • 問題演習の「量」をこなす/知識の確認には ⇒ センター試験過去問を
  • 傾向に慣れ、さまざまな実験・考察問題を解くなら ⇒ 予想問題集を
★ ワンポイントアドバイス ★
センター試験の過去問は、現在の教育課程になった「2015年度以降」のものを使ってくださいね。

共通テスト対策におすすめの問題集3選!

共通テストの物理対策を効率良く進められる問題集を3冊、厳選してご紹介します。

物理は教科書レベルの基本をマスターしたら、問題演習を通じて完成度を高めていくという戦略が向いている科目です。問題演習で理解不足や知識の抜け漏れが発見し、ピンポイントで復習をし、また演習を行う……、といった手順で取り組んでいきましょう。

そのため、ここでご紹介する教材も、解説書ではなく問題集になります。レベルや苦手分野に合わせて、選んでみてください。

おすすめ①『2022共通テスト総合問題集 生物(河合塾シリーズ)』(河合出版)

2022共通テスト総合問題集 物理』は、日本最大の受験者数を誇る模試「全統模試」の問題を収録した1冊です。収録されているのは、「全統共通テスト高2模試」「全統共通テスト模試」「全統プレ共通テスト」「2021年度共通テスト第1日程」。全統模試は河合塾の講師が徹底的に分析した上で作成しており、本番でのズバリ的中問題も多い精度が自慢の模試です。

また河合塾の問題集は、解説の充実度も受験生から高く評価されています。どこよりも詳しく、「これだけで理解できる」という声も。「この選択肢はどうして誤りなのか」「この手の問題は、どんな点に注意すべきか」といったことまで書かれています。共通テストの問題演習として、ぜひ取り組んでおきたい問題集です。

おすすめ②『大学入学共通テスト 物理 実戦対策問題集』(旺文社)

全264問題を収録、物理の全分野を網羅した共通テスト対策ができるのが『大学入学共通テスト 物理 実戦対策問題集』です。センター試験の過去問のほか、オリジナル問題も多数掲載。実験・考察問題にも対応し、原理・法則など本質的な理解を深められると評判の1冊です。

問題は「確認問題・基本問題・実戦問題」の3段階構成。無理なく実力を伸ばしていけます。物理の基本からじっくりと問題演習をしたい受験生におすすめの問題集です。

おすすめ③『チャート式問題集シリーズ35日完成! 大学入学共通テスト対策 物理』(数研出版)

数学でお馴染みの「チャート式」シリーズの問題集が『チャート式問題集シリーズ35日完成! 大学入学共通テスト対策 物理』。「35日完成」というキャッチコピーが目を引きますが、その名の通り短期集中で特訓したい受験生におすすめの1冊です。頻出事項が30項目にまとめられており、ポイントを絞った学習ができます。

「チャート式」らしく、例題と演習問題がセットになっているのも特徴。問題を解く際のポイントが一目でわかります。無料配信されている学習事項の確認用アプリ「数研Library」も、ぜひ活用してみてください。

ピンポイントでオンライン家庭教師を利用するのもおすすめ

共通テスト物理では深い思考と分析が必要な問題が増え、戦略的な対策の重要性が増しました。苦手分野をそのままにしておいたり、「なんとかなるか」と直前まで放置していた……、なんてことがないように、計画的に取り組んでいきましょう。

物理は勉強した結果が成果にあらわれやすい科目なので、早期・短期集中で対策を行い、得点源にしてしまうという方法もあります。あるいはぎりぎりまで先延ばしにしてしまった受験生には、ポイントをおさえた効率的な対策で本番に間に合わせる、という方法も。

そんな時におすすめなのが、スポット的にも利用できる「オンライン家庭教師」です。受講科目、時間、回数などは自由に相談できるので、苦手なところや過去問演習を短期集中トレーニングするのにピッタリ!

指導に当たる講師は、自身もセンター試験や共通テストを経験した大学生がメイン。「ホントに時間がないときにどうしてた?」「二択で迷ったときは?」「8割の壁を越えられない!」といった、受験生の悩みを乗り越えてきた経験も聞くことができます。

「自分だけのカリキュラムを自宅で受講できる」オンライン家庭教師、ぜひ一度体験してみてください!

まとめ

物理の共通テスト対策についてまとめてきました。

物理は正しい知識を持っていることはもちろん、持つ知識を使いこなして分析・考察する力が求められる科目です。「暗記」と「理解」の両面が必要となるため、計画的な対策を早めにスタートさせることが肝心。つい、「力学」や「波動」に力を入れてしまいがちですが、「電磁波」「原子」も確実に対策できる計画を立てましょう。

そして何より、教科書レベルの内容を確実におさえていくことが最重要!本質的な理解を大切に、丁寧に取り組んでみてくださいね。応援しています!

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