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【共通テスト古文】9割も目指せる勉強法のコツ!センター試験過去問の活用ポイントも伝授

共通テスト古文

センター試験から共通テストに移行した際、変化が少なかった科目の1つが古文です。しかし共通テストの古文は「良問」、受験生の実力差が顕著にあらわれる問題が出されますから、傾向に合わせてしっかり対策をしていかなければ高得点は狙えません。

今回は「共通テストで9割も目指せる古文の勉強法」を中心に、共通テストの特性や過去問の使い方、具体的な勉強法についてまとめていきます。
最後まで読み、ぜひ今日からあなたの共通テスト古文対策に役立ててくださいね!

初めて実施された「大学入学共通テスト」を振り返る

まずは共通テスト(古文)の概要を振り返っておきましょう。センター試験の違いも踏まえておくと、センター試験の過去問を利用する際にも役立ちますよ。

問題形式、出題傾向

センター試験から共通テストになって変更になった点は、次の通りです。

  • 問題数:6問→5問と1問減少
  • 配点:下表の通り
センター試験(2020年度) 共通テスト(2021年度)
問1 15点(5点×3問) 15点(5点×3問)
問2 6点 7
問3 7点 6
問4 7点 6
問5 7点 16点(8点×2問)
問6 8点
合計 50点満点 50点満点

新傾向の問題としては、複数の古文を関連づけて読ませるという問題の出題が挙げられます。一方、センター試験では必ず出題されていた「文法の知識問題」は消滅。文法は読解と結びつけて出題されるようになったことが大きな変化だと言えます。

平均点

平均点は前年のセンター試験と比較し、ほぼ同水準という結果になりました。

2021年度
共通テスト(第1日程)平均点
2020年度
センター試験本試験平均点
国語(200点満点)※ 117.51点 119.33点 -1.82点

※ 国語は「現代文」「古文」「漢文」ごとの平均点は公表されていません。

試行調査時の平均点は90.81点/102.74点(各200点満点)でした。本番では試行調査よりやや易化し、問題傾向の変化も受験生には大きな負担とはならなかったと考えられます。

以上を踏まえて考えると、今後の共通テスト対策も従来のセンター試験対策を踏襲し、基本に忠実な学習を大切にしていくことで十分対応できると考えて良いでしょう。

★ 共通テストについては、こちらもどうぞ!
大学入学共通テストとは?教科ごとの出題科目は?日程や出願方法など詳しく解説!

古文の共通テスト対策・基本方針4か条

では早速、共通テスト(古文)の具体的な対策を見ていきます。古文は英語同様に、「単語」「文法」を十分にマスターした上で、正確でスピーディーな読解力を身につけることを目指していきましょう。

対策① 単語|300語習得を目指そう

まずは古文単語です。
重要語句を中心に、「見出し語で300語」暗記を目指してください。古文単語帳の多くは300語前後を収録していることからも、「300」が大学入試古文に必要な一つの目安量だということがわかります。

特に注意したいのは、現代日本語とは意味が異なる古文単語。たとえば次のようなものがあります。

  • おどろく  ⇒   目を覚ます
  • おこたる  ⇒   病気が治る
  • もてなす  ⇒   振る舞う
  • せめて     ⇒   無理に、強いて

「古文といっても、結局は日本語だから」と高をくくっていると、思わぬ落とし穴に遭うことがあります。丁寧に確実におさえていきましょう。

古文単語を覚える際は「語源」に注目すると覚えやすいことが多いので、とり入れてみてください。

「おぼつかなし」を例に解説しますね。
「おぼつかなし」を調べると、「気がかりだ、不安だ」「待ち遠しい」という意味が見つかります。まるで反対の概念を持つ言葉にも感じられる意味が並びます。

実は「おぼつかなし」は、もともとは「ぼんやりとしていてつかみどころがない様子」を表していました。これからの未来がぼんやりしていいたら?つかみどころがなかったら?とても気がかりですし、不安にもなりますよね。
一方、楽しみなことが待っている未来なら「待ち遠しい」気持ちにもなります。

こうして「おぼつかなし」は「気がかりだ、不安だ」という意味と、「待ち遠しい」という意味との両方をあらわすようになったのです。
語源から覚えていくと、万一意味を忘れてしまっても、前後の文脈から推測もしやすくなります。語源を重点的に解説した単語帳もあるので、参考にしてみてください。

★おすすめ単語帳★
読んで見て覚える重要古文単語315』(桐原書店)イラストや図などを豊富に使い、分かりやすく要点を解説しています。おさえておきたい古文常識なども収録されており、共通テスト対策にはこれ1冊でバッチリ!
収録語数は見出し語315語、総語数608語。

対策② 文法|文法問題がなくても捨ててはダメ

共通テストでは文法の単独問題はなくなりましたが、読解の中で文法知識を問うものは出題されています。また文法知識は古文を正確に読み取るために欠かせない知識。「単独問題がでないから」と安易に勉強を止めないようにしてください。

特に古文は言葉の省略が多く、人間関係や発話者などを使役動詞や敬語を読み解くことで把握しないといけないケースが多々あります。

例1、
『左右の大臣たちをおき奉りては、おはせぬ上達部なし。』(枕草子)大臣たちに敬意を払っている主体は誰でしょうか?
これは地の分(会話文ではない文のこと)なので、「作者」になりますね。作者が大臣に敬意を払っている、ということになります。

あるいは助詞に注目し、主語の入れ替わりに気づかないといけないケースもあります。

例2、
『その男、伊勢の国に狩の使にいきけるに、かの伊勢の斎宮なりける人の親、「つねの使よりは、この人よくいたはれ」といひやりければ、親の言なりければ、いとねむごろにいたはりけり。』(伊勢物語)この文では「に」「ば」で主語の入れ替わりが起きています。最初の「に」までは「その男」が主語、次の「ば」までは「伊勢の斎宮なりける人の親」が主語、最後は「伊勢の斎宮」が主語ですね。

この2つの例からも分かるように、古文の読解を助けてくれるのが古典文法の知識です。『枕草子』『栄花物語』といったオーソドックスな出典ならば、全文品詞分解できる状態を目指すと良いでしょう。

★おすすめ文法参考書★

■ 基本レベル
望月光の古文教室 古典文法編 改訂版 (教室シリーズ) 』(旺文社)
講義形式で分かりやすく古典文法を解説してくれる1冊。「さっぱりわからない」という超初心者レベルでも入りやすい切り口。
■ 実践レベル
古文文法問題演習―基本テーマ30(河合塾SERIES)』(河合出版)
古典文法が一通り理解できた人におすすめ。問題演習を通じて、知識の定着を図る1冊。まとめポイントも興味深く、読み物としても◎。
ステップアップノート30古典文法基礎ドリル(河合塾シリーズ)』(河合出版)
2次試験や私大対策も視野に入れて古典文法を学びたい人に。基本問題からステップアップしながら文法知識のレベルアップを図れる1冊。

対策③ 読解|やや長めのものも読めるように

いよいよ古文の本領ともいえる、読解について解説します。読解力を上げるには、単語力と文法知識を活用し、「精読」に取り組んでいきましょう。

「精読」とは一文一文を丁寧に読み解きながら解釈していくこと。「品詞分解」し筒、人間関係を図解しつつよみすすめることをお勧めします。本文の品詞分解が解説に載っている問題集(多くは載っています)をチョイスし、本文をコピーして一語一語「品詞・活用・接続・意味」を書き入れてみてください。

一文終わったら、解説の品詞分解と照らし合わせます。間違っている箇所は「どうして自分の品詞分解ではダメなんだろう」と考えることが大切!これを繰り返すと、1ページ終わるころには本文を読みながら品詞分解が脳裏に浮かぶくらいになってきます。もちろん、意味も把握しながら読み進められるようになっていますよ!

もう1つのコツは「古文常識」を知ること。
古文は当然、同時代の人が読むことを想定して書かれていますから、その時代の人にとって「当たり前」であることは敢えて書かれません。でも1500年も後の私たちは、彼らと常識を共有していませんから、「月を見て和歌を詠む、着物の色の重ね方に決まりがある……、なぜ!?」と思ってしまうわけですよね。

古文常識は単語帳や文法書にもまとめられていることが多いので、ぜひ目を通しておいてください。また読解問題の解説も隅々まで読みましょう。

「精読」と古文常識の把握を続けると、ちゃんと「速く・正確に」読める日が来ますよ!

★おすすめ読解問題集★

古文入門 読解と演習23』(Z会)
比較的取り組みやすい近世の文章から中世、古代と遡りながら読解の練習ができる1冊。入門レベルにもピッタリ。背景知識の解説も充実しています。
はじめの一歩 古文読解問題集』(駿台文庫)
適度な長さの文章をじっくり読解したい人におすすめ。収録問題数は30題。幅広い分野の文章を収録、古文常識の習得にもGOOD。
古文入試精選問題集(河合塾SERIES)』(河合出版)
基本的な読解力がついたら取り組みたい1冊。2次試験や私大対策にも◎。解説が充実しており、これ1冊で古文読解を完成させられる。

対策④ 問題演習|センター試験の過去問を活用

共通テストの出題傾向は、センター試験から大きな変化はありませんでした。したがってセンター試験の過去問もそのまま利用できます。
ただし前述したように、部分的に形式が変わっているものもあるため、新傾向の問題対策は「共通テスト予想問題」などを使うと良いでしょう。

また現代文や漢文も大きな変更はなかったため、センター試験の過去問は「古文」だけを抜粋して使うのではなく、現代文や漢文も含めた「国語」として扱うのがおすすめです。制限時間80分の配分も考えつつ、演習に取り組んでみてください。

★おすすめ共通テスト・センター試験過去問集★

2022共通テスト過去問レビュー 国語 (河合塾SERIES)』(河合出版)
共通テストとセンター試験(2012年度以降)の過去問を収録。他の過去問集と比較して圧倒的に充実した解説がおすすめポイント。

ピンポイントでオンライン家庭教師を利用するのもおすすめ

古文は比較的、勉強した成果が結果に現れやすい科目だといわれます。ただ他教科より覚えるべき内容も少なく、問題の難易度も標準的であることが多いため、「いつでもできる」「後でいっか」と先延ばしにされがちという面はないでしょうか。

「すぐに成果が出やすい科目」だからこそ、早期に短期集中で対策を行い、得点源にしてしまうという方法もあります。あるいはぎりぎりまで先延ばしにしてしまった受験生には、ポイントをおさえた効率的な対策で本番に間に合わせる、という方法も

そんな時におすすめなのが、スポット的にも利用できる「オンライン家庭教師」です。受講科目、時間、回数などは自由に相談できるので、苦手なところや過去問演習を短期集中トレーニングするのにピッタリ!

指導に当たる講師は、自身もセンター試験や共通テストを経験した大学生がメイン。「ホントに時間がないときにどうしてた?」「単語の効率的な覚え方は?」「助動詞がどうしても分かりません!」といった、受験生の悩みを乗り越えてきた経験も聞くことができます。

「自分だけのカリキュラムを自宅で受講できる」オンライン家庭教師、ぜひ一度体験してみてください!

まとめ

共通テスト(古文)対策についてまとめてきました。

同じ日本人が書いた文章であるにもかかわらず、時代背景や表現の違いにより、まるで外国語かとも感じることがあるのが古文ですよね。しかし共通テストは出典も問題もオーソドックスなものが多く、難問・奇問の類は出されません。勉強したことが、しっかりと成果に現れてくれます。

単語と文法を基本に、丁寧に読み解く練習を続けてみてください。あなたの共通テスト成功を応援しています。

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