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【共通テスト日本史】9割も目指せる勉強法のコツ!センター試験過去問の活用ポイントも伝授

共通テスト日本史

日本史はセンター試験から共通テストに移行した際、変更点が少なかった科目の一つです。しかし図表や史料を使った問題が多く出題され、共通テストらしい「思考力」が問われる形式が話題となりました。高得点のためには、重要事項に関する正確な知識と、出来事や物事を因果関係から丁寧におさえていく対策が欠かせません。

今回は共通テストの日本史で、9割も目指せるレベルに仕上げる勉強法を解説します。共通テストの日本史は暗記だけでは太刀打ちできませんが、特性を知った上で対策を立てていけば成果が出やす科目でもあります。最後まで読み、ぜひ今日から取り入れてみてくださいね。

※ 本記事内で指す「日本史」は特に記述がない場合は「日本史B」を指します。

初めて実施された「大学入学共通テスト」を振り返る

まずは共通テスト(日本史)の概要を振り返っておきましょう。センター試験の違いも踏まえておくと、センター試験の過去問を利用する際にも役立ちますよ。

問題形式、出題傾向

共通テストの問題数・配点は、センター試験と比較して大きな変化は見られませんでした。大問数は6問で変化なし、マーク数は36が32と4つ減少しています。

センター試験(2020年度) 共通テスト(2021年度)
第1問 16点(6問) 18点(6問)
第2問 16点(6問) 16点(5問)
第3問 16点(6問) 16点(5問)
第4問 16点(6問) 16点(5問)
第5問 12点(4問) 12点(4問)
第6問 24点(8問) 22点(7問)
合計 100点満点 100点満点

出題分野もセンター試験と似通ったものでした。共通テストでは、「貨幣の歴史」「日本における文字の歴史」「中世、都市と地方との関係性」「近世、社会の儀式・儀礼」「景山英子と女性解放運動」「農地改革」といったテーマが出題されました。

出題された時代は近代史・現代史が全体の3割以上となり、この傾向もセンター試験と同様です。

特徴的だったのは史料や図、統計などを用いた問題が数多く出題されたことでしょう。日頃見慣れないタイプのものも多く、受験生の思考力・判断力を問う問題だったと言えます。

◆ 資料問題の例|共通テスト(第1日程)日本史B 第1問-(6)

引用:独立行政法人 大学入試センター

資料問題には、注釈を丁寧に読むことで解答のヒントが得られる、という傾向がありました。
今年度以降の共通テストでも、「読解力」「資料の読み取り力」が重要になることは、容易に想像できます。単なる暗記学習ではなく、能動的に情報を読み取ろうとする力、また資料のポイントを素早くつかむ力を意識的に身につけていきましょう

平均点

過去5年の平均点も、センター試験からほぼ同水準で推移しています。

年度 平均点 前年差
2021年度 64.26 -1.19
2020年度 65.45 +1.91
2019年度 63.54 +1.35
2018年度 62.19 +2.9
2017年度 59.29

問題の傾向はやや変わったものの、全体の難易度はセンター試験並みだったといえます。今後の共通テスト対策も、従来のセンター試験対策を踏襲し、基本に忠実な学習を大切にしていくことで十分対応できると考えて良いでしょう。

★ 共通テストについては、こちらもどうぞ!
大学入学共通テストとは?教科ごとの出題科目は?日程や出願方法など詳しく解説!

日本史の共通テスト対策・基本方針4か条

ここからは共通テスト対策の進め方について解説していきます。

日本史では近現代史がやや多めに出題されていますが、特定の時代に偏ることはありません。幅広い時代がまんべんなく出題されることが特徴です。さらに特定のテーマについて深く掘り下げる問題が出されることもあり、網羅的で詳しい知識が欠かせないと言えるでしょう。

広範囲にわたる日本史の対策を、共通テストに照準を合わせて効率よく進める方法を見ていきます。

1.対策の基本は「教科書」!全時代・全分野まんべんなく

日本史は問題形式こそ新傾向になりましたが、決して問われている内容が細かくなったわけではありません。解答に必要な知識は、センター試験同様「教科書レベルの基本事項」が中心です。

つまり共通テストでも、対策の基本は「教科書」だということになります。

ただし全時代にわたって幅広い内容が問われますので、抜け漏れがないようにおさえておくことが大事。教科書の本文に書かれている内容はもちろん、年表や史料、地図、図版、コラムなどすみずみまで目を通すようにしましょう。

2.まず「歴史全体の流れ」を!時代ごと細かく覚えるのはそれから

共通テストでは、センター試験よりも「歴史の流れ・全体像」を問う問題が多く出されています。「用語集に載っているレベルの細かな知識」が減り、歴史の大まかな流れを重視する問題が目立つようになったのです。

もちろん、細かな知識が不要というわけではありませんが、まずは「歴史全体の流れ」をしっかりおさえることが重要。その語、徐々に細かい知識を覚えていくようにしましょう。

日本史の全体像をおさえるときは、次のポイントに注目すると整理しやすいですよ。

  • 時代区分と時代ごとの特徴
  • 時代の中心人物
  • 主な出来事と因果関係
  • 政治の特徴
  • 経済の特徴
  • 産業の特徴
  • 文化の特徴
  • 次の時代に与えた影響

この中で特に重要になるのが「出来事の因果関係」です。因果関係とは物事の原因と結果を見る考え方のこと。「〇〇がきっかけとなり、△△が起きた。その結果××になった」という一連を指します。
因果関係こそ、歴史の「流れ」そのもの。重要語句や出来事は単体で覚えるのではなく、必ず「原因&結果」をセットにして覚えるようにしましょう。

加えて、次の視点も整理しておくと、より高得点につながりやすくなります。

  • 周辺国との関わり方はどうだったか
  • 同時代の世界の動向

日本史も諸外国との関わりなしには語れません。時代ごとに、世界の国々との接触についてもまとめてみてください。ここでも政治・経済・文化と項目ごとに分けておくことがおすすめ。

また日本とは直接的な関係がなくとも、同時期の世界の動きをおさえておくことも大切です。ある国で起きた出来事が、巡り巡って日本に影響を及ぼしたことも多いからです。年表や図説などを使い、世界の動向についてもアンテナを張っておいてください。

3.資料集を使って図表や史料の読み取り練習をする!

日本史の共通テストは、史料や図、統計、写真といった多彩な資料が使われました。日頃の勉強でも、図説や資料集を必ず使い、できるだけ多くの資料に触れることが大切です。

一見、見たことがない資料が出されたとしても、そこには必ず出題の意図があります。受験生に何を問おうとしてその資料を使っているのか、資料から読み取るべき情報は何なのか、知っている知識のどれと組み合わせると解答できるのか、と主体的に考える姿勢を養っておきましょう。

こうした態度こそが共通テストが測ろうとしている、受験生の思考力や判断力にほかなりません。

受験本番でいきなり「思考力・判断力を発揮しよう」と思っても、それは無理というもの。日頃から多くの資料に当たり、考え、試行錯誤する姿勢をトレーニングしていきましょう。

4.過去問・予想問題を使って問題演習を繰り返す!

共通テストは図表や統計資料を使った問題が増えたものの、全体的な傾向・難易度はセンター試験同様となっています。つまり従来のセンター試験の過去問は、そのまま活用できるということです。

日本史は数多く問題を解き、さまざまな切り口から歴史知識の正確さを検証する経験を積むことが、何よりの対策。センター試験の過去問をどんどん使っていきましょう。

また共通テスト特有の資料問題は、共通テスト予想問題を使うことが有効な対策です。試行調査と共通テストを経て、予想問題も数多く出版されていますから、ぜひ利用しましょう。

センター試験と予想問題の使い分けは、次の点に注意すると効果的です。

  • 問題演習の「量」をこなすには⇒センター試験過去問を
  • 傾向に慣れ、さまざまな資料問題を解くなら⇒予想問題集を

目的に合わせて使い分けることで、一層精度の高い演習が実現しますよ。

また過去問や予想問題に取り組む際は、「解答の根拠になると判断した箇所」や「解答の自信度(〇△×など)」を印しておくことがおすすめ。解説を読む際に自分の印と照らし合わせ、「解答の根拠だと考えた箇所は正しいか」「その問題を解くために必要な知識は何だったか」という点に注目することで、自分の知識の修正もできます。

漫然と解説を読むのではなく、「自分の判断を検証する」「自分に足りない知識を補う」という意図を持って読むことで、より効率よく知識の穴を埋めていけるでしょう。

共通テスト対策におすすめの参考書3選!

共通テストの日本史対策を効率良く進められる参考書を3冊、厳選してご紹介します。独学でも進められるものを選んでいますので、ぜひ活用してみてくださいね。

※ 資料集や図説は、おそらく多くの高校生が学校で購入していると思いますので割愛します。教科書+資料集・図説に追加することで学習効率が上がるものをご紹介しますね。

その前に…、日本史の参考書を選ぶ際のポイント!

日本史を勉強するのに最適で最高の教材は、何と言っても「教科書」、そして「資料集・図説」です。参考書を選ぶ際も、「教科書を軸にした学習を補ってくれるもの/進めやすくサポートしてくれるもの」という視点で選ぶようにしましょう。

たとえば日本史の解説書を選ぶ際も、教科書と同じような内容が書いてあるものではなく、「要点をわかりやすくまとめたもの」「教科書を読んでいて『なぜ?』と感じる疑問点を解決してくれるもの」といった、+αの要素があるものを選ぶと、断然!勉強効率が上がりますよ。

おすすめ①『中高6年間の日本史が10時間でざっと学べる』(KADOKAWA)

中高6年間の日本史が10時間でざっと学べる』は、日本史対策でまずおさえたい「歴史全体の流れ」をサクッと理解できる1冊です。時代と時代、出来事と出来事の「つながり」に注目して書かれているため、因果関係をつかむのにもピッタリ。この1冊で日本史の全体像を把握してから、細かな知識を補っていくという順番で活用できます。

重要ポイントが見つけやすいように「太字」を活用していたり、視覚的な理解の助けになるイラストも多用されているなど、学びやすい工夫も満載。「日本史の全体像がどうしてもつかめない」という受験生にもおすすめです。

おすすめ②『山川一問一答日本史 第3版』(山川出版社)

「歴史といえば、山川」とまで言われる山川出版社が手がける、一問一答形式の問題集が『山川一問一答日本史 第3版』です。多くの学校で採用されている『日本史用語集』にも完全準拠。重要語句から細かな用語まで、まんべんなく確認できます。

語句や時代の流れを書き込みながら整理したい人には『詳説日本史(改訂版)ノート』もおすすめ。「山川に載っていない用語は、入試には出ない!」とまで言われる山川出版社の参考書は、ぜひ1冊はマスターしておきたいですね。

おすすめ③『大学入学共通テスト 日本史トレーニング問題集』(山川出版社)

大学入学共通テスト 日本史トレーニング問題集』は、共通テスト対策用の問題が収録されている問題集です。共通テストで狙われる「資料問題」の読み解き方を重点的に練習できる問題が多く、複数資料の比較や総合的に判断しないといけない問題にも対応。またリード文に隠されたヒントを発見する視点も養えます。

資料問題を解けるようになるコツは、とにかく数多くの問題を解くこと。予想問題や資料問題に特化した問題集にも積極的に取り組み、読み解くポイントや出題の狙いを把握していくようにしましょう。

ピンポイントでオンライン家庭教師を利用するのもおすすめ

「日本史は暗記でしょ」なんて言われる科目ですが、共通テストでは読解や思考力が必要な問題が増えたこともあり、戦略的に対策していくことが重要。「なんとかなるか」と後回しにしていたら、直前になってしまった!なんてことがないように、計画的に取り組んでいきましょう。

地歴科目は勉強した結果が成果にあらわれやすいため、早期に短期集中で対策を行い、得点源にしてしまうという方法もあります。あるいはぎりぎりまで先延ばしにしてしまった受験生には、ポイントをおさえた効率的な対策で本番に間に合わせる、という方法も。

そんな時におすすめなのが、スポット的にも利用できる「オンライン家庭教師」です。受講科目、時間、回数などは自由に相談できるので、苦手なところや過去問演習を短期集中トレーニングするのにピッタリ!

指導に当たる講師は、自身もセンター試験や共通テストを経験した大学生がメイン。「ホントに時間がないときにどうしてた?」「二択で迷ったときは?」「8割の壁を越えられない!」といった、受験生の悩みを乗り越えてきた経験も聞くことができます。

「自分だけのカリキュラムを自宅で受講できる」オンライン家庭教師、ぜひ一度体験してみてください!

まとめ

日本史の共通テスト対策についてまとめてきました。

覚えることも多く、問われることは細かく、さらに図表や資料まで……。「そこまで手が回らない!」と考えやすいのが日本史かもしれません。しかし人物と出来事、そして因果関係を整理して覚え、広い視野で見ていけば、決して難しくはないのが日本史でもあります。勉強したことの成果もあらわれやすく、モチベーションも上がりやすいかもしれません。

ぜひ教科書を中心に、幅広い学習に取り組んでみてください。きっと高得点が狙えるようになります。応援しています!

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