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【共通テスト生物】9割も目指せる勉強法と過去問活用のコツ!共通テストの傾向と分析も掲載

共通テスト生物

生物はセンター試験から共通テストに移行した際、少なからぬ変更点があった科目です。選択問題の廃止や実験・考察問題の出題などが一例ですね。共通テスト初年度は平均点が高く、「隔年現象」になるのか、次年度以降の共通テストがどうなるのか、と気になる受験生も多いのではないでしょうか。

今回は共通テストの傾向を分析し、本番で9割も指せるレベルに仕上げる勉強法を解説します。共通テストの生物は特性に合わせて対策を行えば、成果が出やすい科目でもあります。最後まで読み、ぜひ今日から取り入れてみてくださいね。

初めて実施された「大学入学共通テスト」を振り返る

まずは共通テスト(生物)の概要を振り返っておきましょう。センター試験の違いも踏まえておくと、センター試験の過去問を利用する際にも役立ちますよ。

問題形式、出題傾向

共通テストの問題数・配点は、センター試験と比較して変化がありました。

  • 選択問題の廃止
  • 選択問題廃止に伴い、大問数が7問から6問に減少
  • マーク数は30から27に減少
センター試験(2020年度) 共通テスト(2021年度)
第1問 18点(5問) 14点(4問)
第2問 18点(5問) 15点(4問)
第3問 18点(6問) 12点(3問)
第4問 18点(5問) 13点(4問)
第5問 18点(6問) 27点(7問)
第6問 10点(3問)※ 19点(5問)
第7問 10点(3問)※
合計 100点満点 100点満点

※ センター試験では第6問と第7問が選択問題、いずれか一方のみ解答。

出題分野は生物の全範囲を網羅したものでした。特徴的だったのは、実験と考察を軸にした問題が多かったことです。 実験の内容を読み取るためには読解力が必要であり、グラフや表のデータなどの読み取りには分析力や考察力が求められました。

◆ 資料問題の例|共通テスト(第1日程)生物B 第5問 – B

引用:独立行政法人 大学入試センター

センター試験の生物は、知識問題の比重が大きいという特徴がありました。これが「生物は暗記で何とかなる」というイメージを作り上げたともいわれています。

一方、共通テストの生物は実験・考察問題が多く、「暗記で何とかなる」とは言えなくなっています。丁寧な読解力や情報整理力、分析力などが必須となり、計画的に対策していくことの重要度が一層増したといえるでしょう。

さらに注目すべきは、2021年度の共通テスト出題方針(理科)で見られた次のような記述です。

問題の作成に当たっては,受験者にとって既知ではないものも含めた資料等に示された事物・現象を分析的・総合的に考察する力を問う問題や,観察・実験・調査の結果などを数学的な手法を活用して分析し解釈する力を問う問題などとともに,科学的な事物・現象に係る基本的な概念や原理・法則などの理解を問う問題を含めて検討する。

引用:独立行政法人大学入試センター

これはつまり、「教科書を中心とする受験勉強では扱われないような実験問題も出題します」ということ。2022年度の共通テストでも、同様の方針が示されています。

受験生が相応の力を持って分析・判断を行えば、十分に解答できると考えられるものが出題されるわけですが、その分、やはり問題の本質を読み解き、的確にデータや情報を整理していく力は不可欠になりますね。

平均点

過去5年の平均点を見てみましょう。

年度 平均点 前年差
2021年度 72.64 +15.08
2020年度 57.56 -5.33
2019年度 62.89 +1.53
2018年度 61.36 -7.61
2017年度 68.97

生物は比較的、平均点の上下が大きな科目でしたが、共通テスト1年目は近年でも珍しい平均点の高さとなりました。全体的に、生物の知識を問う問題(知らないと解けない問題)が少なく、実験と考察問題の出題割合が多かったことが影響していると考えられます。時間をかけて丁寧に読み解いていくことで、正解しやすかったということですね。

2021年度の平均点は高すぎた、という指摘もあります。次年度以降は問題に修正が加えられ、物理や化学といった他の理科科目と同程度に落ち着くだろうと見られています。

★ 共通テストについては、こちらもどうぞ!
大学入学共通テストとは?教科ごとの出題科目は?日程や出願方法など詳しく解説!

生物の共通テスト対策・基本方針3か条

共通テストの生物では、「全範囲まんべんなく基礎をおさえること」と、「良質な問題演習を繰り返すこと」が肝になります。
広範囲にわたる生物の対策を、共通テストに照準を合わせて効率よく進める方法を見ていきましょう。

1.対策の基本は「教科書」!全範囲の基礎をおさえることが最優先

共通テストの生物では知識問題の比重が減り、実験・考察問題が増加しました。しかし「知識問題の減少=覚えなくても良い」ということではありません。持てる知識を使って考察・判断を行わないといけない問題が増えた分、受験生がやることは増えたと言っても良いでしょう。

共通テスト生物対策の基本は、まず「全範囲の基礎をおさえること」から始まります。各単元の要点を知り、重要語句を”使える知識として”覚えていきましょう。

”使える知識”とは、単に用語と意味を暗記している状態ではなく、「つまり、どんなことを表しているのか?」までセットでおさえるということです。

植物ホルモンを例に考えてみます。
植物ホルモンの一種である「サイトカイニン」「オーキシン」を覚えるとき、単に「成長させるホルモン」と覚えていませんか?それでは、違いを問われたときに困ってしまいますよね。

  • サイトカイニン:側芽を成長させるホルモン。
  • オーキシン:サイトカイニンを抑制。先端ほど高濃度、根に近いほど低濃度。

従って『頂芽優勢』が起きる。

  • 先端はオーキシンがサイトカイニンを積極的に抑制するので、側芽が出にくい。
  • 下部はオーキシンの抑制力が少なくなるので、側芽がよく出る。

結果、先端の側芽は小さく、基部の側芽は大きくなる。先端の側芽が大きくなって植物全体に当たる日光をさえぎることがなくなり、植物全体で効率よく光を吸収できるようになる。

ここまで理解して、初めて実験・考察問題で”使える知識”になるのです。

2次試験・個別試験で生物を使う受験生向けアドバイス
2次試験・個別試験で生物を使う受験生は、そのまま2次試験・個別試験対策に重点を置いた学習を進めるのが得策です。2次試験や個別試験は従来から実験と考察を要する問題が多く、その対策をしていくことで自然と共通テストにも対応できるようになるからです。

共通テストだけで生物が必要な受験生向けアドバイス
共通テストだけで生物を使う受験生は、「生物=暗記」という先入観を捨て、事象や物事の本質を理解していく学習を心がけましょう。日頃から「なぜ、そうなるのか?」という視点を持って取り組むことが有効です。また学校の「探究活動」を踏まえた出題も考えられますので、授業で取り組む観察・や実験も積極的に行ってみてください。

2.実験・考察問題対策はトレーニングあるのみ!

共通テストの生物は、実験・考察問題の出来栄えが得点を大きく左右します。

実験・考察問題は、解答のポイントとなる箇所を「素早く、的確に」見つけることが肝心。問題演習を通じて、以下の観点を養成していきましょう。

  • 「どこに」着目すれば読み取れるのか
  • 「何を」読み取ればよいのか
  • 解答の根拠・基準となる箇所はどれか

読み取りの練習や問題演習の際は、自分が重要だと思った箇所や読み取りのポイント、解答の根拠となるデータに印をつけておくようにしましょう。解説を読む際は、答えの正誤だけではなく、自分の思考プロセスが正しかったかどうかも検証してください。

解説を熟読し、「正しい読み取り・分析観点」を身に着けることが、最も大切な対策になります。

問題演習にはセンター試験の過去問や共通テストの予想問題のほか、中堅大学の過去問も活用できます。2次試験や個別試験では、実験・考察問題が頻出だからです。

何に取り組めばいいか迷ったら、学校や塾の先生に相談してみても良いですね。

3.センター試験の過去問と予想問題、どちらが重要?使い分けは?

共通テストは図表やデータを使った問題、実験・考察問題が多く、センター試験は知識問題が多いという特徴があります。

従って、共通テストにピッタリ合った問題演習を行うならば、共通テストの過去問や予想問題集がおすすめ。

しかし共通テストの実験・考察問題を解くためには、センター試験で問われた基本知識が重要だという点も忘れてはいけません。またセンター試験の過去問これまでの蓄積がありますから、問題演習の「量」をこなしたいときにもピッタリですね。

よって、センター試験の過去問と共通テスト予想問題は次のように使い分けると効果的です。

  • 問題演習の「量」をこなす/知識の確認には ⇒ センター試験過去問を
  • 傾向に慣れ、さまざまな実験・考察問題を解くなら ⇒ 予想問題集を

目的に合わせて使い分けることで、一層精度の高い演習が実現します。

ちなみにセンター試験の過去問を使う時は、現在の教育課程になった「2015年度以降」のものを解くようにしてください。

共通テスト対策におすすめの参考書3選!

共通テストの生物対策を効率良く進められる参考書を3冊、厳選してご紹介します。独学でも進められるものを選んでいますので、ぜひ活用してみてくださいね。

「事象の理解」におすすめ『宇宙一わかりやすい高校生物』(学研プラス)

共通テストの生物は、教科書レベルの内容を「正しく」理解できていて、初めてスタートラインに立てます。一方で教科書の解説は概要的な面が強く、踏み込んだ理解が難しいというデメリットも。「つまり、どういうこと?」と悩み、学習の手が止まってしまうという受験生も多いのではないでしょうか。

宇宙一わかりやすい高校生物』は、生物が苦手な高校生にも理解できるように解説されている参考書です。「どうしてもわからなかった生物が、これを読んだらサクッと理解できた」と、先輩たちにも人気の1冊でした。本質的な部分を踏み外さず、イラストや例え話を多用して分かりやすく語ってくれます。また章末にはチェックリスト、別冊の問題集もあり、本番に向けて知識の定着も図っていけますよ。

問題演習におすすめ『2022共通テスト総合問題集 生物(河合塾シリーズ)』(河合出版)

2022共通テスト総合問題集 生物』は、日本最大の受験者数を誇る模試「全統模試」の問題を収録した1冊です。全統模試は河合塾が共通テストの傾向や特徴を徹底的に分析し、作成しています。既に実施された模試問題ではありますが、高品質な予想問題として活用できますよ。

また河合塾の問題集は、解説の充実度がピカイチ!どこよりも詳しく、参考書要らずの解説が自慢です。「この選択肢はどうして誤りなのか」「この手の問題は、どんな点に注意すべきか」といったことまで書かれています。共通テストの問題演習として、ぜひ取り組んでおきたい問題集です。

さらにハイレベルな学習におすすめ『改訂版 日本一詳しい 大学入試完全網羅 生物基礎・生物のすべて』(KADOKAWA)

共通テストはもちろん、2次試験や個別試験で生物を使う受験生、また難関大志望の受験生におすすめなのが『改訂版 日本一詳しい 大学入試完全網羅 生物基礎・生物のすべて』です。駿台予備校のトップ講師が、受験生がつまづきやすいポイントや疑問を持ちやすい点を徹底解説。参考書と用語集の両面を兼ね備えており、「生物の辞書」として使えます。

教科書や一般の参考書では、書いてある内容が不足する。もう一歩踏み込んだ内容を知りたい。日常的に感じる生物の疑問を解決したい。そんな希望を持つ受験生にピッタリ。544ページというボリュームからも情報量の豊富さが分かります。

ピンポイントでオンライン家庭教師を利用するのもおすすめ

共通テストでは読解や思考力が必要な問題が増えたこともあり、戦略的に対策していくことが重要となった生物。「なんとかなるか」と後回しにしていたら、直前になってしまった!なんてことがないように、計画的に取り組んでいきましょう。

生物は勉強した結果が成果にあらわれやすい科目なので、早期・短期集中で対策を行い、得点源にしてしまうという方法もあります。あるいはぎりぎりまで先延ばしにしてしまった受験生には、ポイントをおさえた効率的な対策で本番に間に合わせる、という方法も。

そんな時におすすめなのが、スポット的にも利用できる「オンライン家庭教師」です。受講科目、時間、回数などは自由に相談できるので、苦手なところや過去問演習を短期集中トレーニングするのにピッタリ!

指導に当たる講師は、自身もセンター試験や共通テストを経験した大学生がメイン。「ホントに時間がないときにどうしてた?」「二択で迷ったときは?」「8割の壁を越えられない!」といった、受験生の悩みを乗り越えてきた経験も聞くことができます。

「自分だけのカリキュラムを自宅で受講できる」オンライン家庭教師、ぜひ一度体験してみてください!

まとめ

生物の共通テスト対策についてまとめてきました。

生物は正しい知識を持っていることはもちろん、持つ知識を使いこなして分析・考察する力が求められる科目です。「暗記」と「理解」の両面が必要となるため、計画的な対策を早めにスタートさせることが肝心。「遺伝」「ホルモン」といった、受験生が苦手にしやすい分野も、確実に対策できる計画を立てましょう。

そして何より、教科書レベルの内容を確実におさえていくことが最重要!本質的な理解を大切に、丁寧に取り組んでみてくださいね。応援しています!

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