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【共通テスト現代社会】9割も目指せる勉強法のコツ!センター試験過去問の活用ポイントも伝授

共通テスト現代社会

共通テストの現代社会は、一部に難度の高い知識問題が出題されたり、ルールを提示し解答させたりと、センター試験にはなかった問題も出題されました。とはいえ、全体的にはセンター試験を踏襲した難易度・出題形式であり、現代社会の基本をしっかりおさえることが対策の軸になることには変わりはありません。

今回は共通テストの現代社会で、9割も目指せるレベルに仕上げる勉強法を解説します。暗記だけでははく、正解に必要となる思考力・判断力を伸ばす対策もご紹介しますよ。最後まで読み、早速今日から取り入れてみてくださいね。

初めて実施された「大学入学共通テスト」を振り返る

まずは共通テスト(現代社会)の概要を振り返っておきましょう。センター試験との違いも踏まえておくと、過去問を利用する際にも役立ちますよ。

問題形式、出題傾向

共通テストの現代社会は、センター試験と比較して問題数・配点に変更がありました。
※ 大問数:1問減少(6問 ⇒ 5問)
※ マーク:減少(36 ⇒ 30)

センター試験(2020年度) 共通テスト(2021年度)
第1問 22点(8問) 26点(8問)
第2問 14点(5問) 16点(5問)
第3問 22点(8問) 27点(8問)
第4問 22点(5問) 19点(6問)
第5問 14点(5問) 12点(3問)
第6問 14点(5問)
合計 100点満点 100点満点

出題分野はセンター試験と似通っています。共通テストでもセンター試験同様、「民主主義」「持続可能な開発」「市場経済」「現代社会と青年」「高齢化、地域問題」といったテーマが扱われており、全分野からまんべんなく出題されるという方向性に変わりはありません。

現代社会には次の分野が含まれますが、今後も均等に出題される傾向は続くと見られています。

  • 青年期と自己の形成
  • 現代の民主政治と日本国憲法
  • 現代の経済社会と国民生活
  • 国際社会と人類の課題
  • 環境問題、資源・エネルギー問題など

新傾向の問題にも注意しましょう。
問われている内容は教科書レベルですが、これまで見たことがない出題形式の問題が散見されました。問題の主旨や問われている内容を理解するのに読解力が求められていることがわかります。

◆ 新傾向問題の例|共通テスト(第1日程)現代社会 第4問

引用:独立行政法人 大学入試センター

会話形式の出題は共通テストでよく見られるようになりました。従来形式の出題に比べて文章量、つまり読解量が増え、主旨をつかむのに時間がかかりやすいのが特徴です。

共通テストには「問題の作成方針」というものが定められており、現代社会に関しては、次のように記されています。

(現代社会 問題作成方針)
現代社会の課題や⼈間としての在り⽅⽣き⽅等について多⾯的・多⾓的に考察する過程を重視する。⽂章や資料を的確に読み解きながら基礎的・基本的な概念や理論,考え⽅ 等を活⽤して考察する⼒を求める。問題の作成に当たっては,図や表など,多様な資料を⽤いて,データに基づいて考察し判断する問題などを含めて検討する。

引用:大学入試センター

「考察」「読み解く」「図や表」といったキーワードが目につきますね。つまりセンター試験よりも読解や思考が必要な、解答に手間のかかる問題が出題されます、ということです。単なる暗記ではなく、網羅的に知識を習得していくことが大切になります。

平均点

過去5年の平均点を見てみましょう。共通テスト1年目も、センター試験からほぼ同水準にお乳きました。

年度 平均点 前年差
2021年度 58.40 +1.1
2020年度 57.30 +0.54
2019年度 56.76 -1.46
2018年度 58.22 +0.81
2017年度 57.41

現代社会の平均点は、近年56~58点前後で安定しています。出題形式にやや変更が見られた共通テスト1年目でしたが、全体の難易度はセンター試験並みだったことがわかります。
今後の共通テスト対策も、従来のセンター試験対策を踏襲し、基本に忠実な学習を大切にしていくことで十分対応できると考えて良いでしょう。

★ 共通テストについては、こちらもどうぞ!
大学入学共通テストとは?教科ごとの出題科目は?日程や出願方法など詳しく解説!

現代社会の共通テスト対策・基本方針4か条

現代社会は政治・経済・国際社会、倫理観と、幅広い分野を扱う科目です。特定の分野に偏ることのない、全方位的な学習を心がけましょう。また考察や図表を使った問題が増加していくことも考慮し、「なぜそうなるのか」「歴史的背景はどうなっているのか」と、知識同士をつなげる勉強も大切です。

共通テストに照準を合わせた現代社会対策を見ていきます。

1.対策の基本は何と言っても「教科書」!全分野を均等に

問題の傾向に変化はありましたが、問われている知識は教科書をベースにしたもの、という点に変わりはありません。現代社会の対策においては、これからも教科書を基盤に据えていきましょう。

教科書はすべての分野において「基本事項の確認」「重要事項の暗記」に利用します。丹念に精読し、穴を作らないようにしてください。

ここで大切なのは、わからない点・あいまいな点をそのままにしないことです。用語集や資料集を活用する、先生に質問にいくなどの手段を使い、自分が納得できるまで追求する姿勢を持ちましょう。

現代社会は「政治」「経済」「国際社会」など、高校生活の中では実感しにくいテーマも含まれますが、できるだけ身近な話題に置き換えて考えるなど、本質的に理解することが大切です。

教科書は全範囲を網羅している、穴のない教材です。隅々まで読み、現代社会学習の基盤を作っておきましょう。コラムや欄外の情報も役に立ちますよ。

2.関連事項や背景まで含めた総合理解を目指す!

重要事項は単なる暗記ではなく、背景や関連事項を網羅して総合的に理解することで活きた知識となります。

例えば戦後の国際社会をおさえる際は、政治・経済といった主要分野だけに注目するのではなく、軍縮条約や地域紛争、民族紛争など各地の諸問題と合わせて覚えていくと良いでしょう。
倫理分野で登場する人物名と思想名も、1人ずつ覚えるのではなく周辺情報を加えることで、かえって覚えやすくなることがあります。似た思想を持つ人をまとめて覚える、対比関係にある思想おおさえる、時代の流れとセットにして覚えるなど、整理しながら覚えられる工夫をしてみてください。

また政治と経済は表裏一体の関係にあります。政治動向は経済に影響を与え、経済動向は政治や国際社会に影響を与えます。因果関係に注目してみると、それぞれの関係性がよくわかるようになりますよ。

単なる暗記では思考・考察が必要な問題に対応できません。「背景や関連事項をセットにして覚える」学習を意識していきましょう。

3.抽象度の高い概念は丁寧な理解を心掛ける!

現代社会は「民主主義の原理」「国民所得」といった、非常に抽象度の高い問題が出題されます。教科書を読んでも、いまいちピンとこない、という受験生も多いのではないでしょうか。

抽象度の高い概念や制度については、まとめノートを作るなど、丁寧な取り組みが奏功します。わからないポイントを列挙し、一つひとつに解説を加えていきましょう。用語集や資料集も積極的に活用します。

また問題を解きながらまとめノートに戻り、得た情報を追記していく勉強法もおすすめ。自分が理解し、友達に説明できるレベルになれば怖いものはありません。

あいまいな理解をそのままにせず、他人に説明できるレベルを目指す。この姿勢が、現代社会の9割得点を支えてくれますよ。

4.過去問・予想問題を使って問題演習を繰り返す!

覚えたことは問題演習(アウトプット)をすることで、より自分の血肉になってくれます。数多く問題を解き、さまざまな切り口から現代社会の知識精度を高めていきましょう。
資料問題・図表問題も、問題演習後の解説が重要です。読み取りポイントの発見方法や、根拠と考えた場所が正しかったかなど、自分の解答プロセスの正確さを検証し、さらに知識を得ていくことが効率の良い勉強法、問題演習には積極的に取り組んでいきましょう。

共通テストでは、センター試験で出されていたような「知識型の問題」と、思考や判断が必要な「新傾向の問題」とが混在しています。センター試験の過去問と、共通テストの予想問題はそれぞれの特性を踏まえて利用していくと効果的です。

  • 問題演習の「量」をこなす/知識型の問題を解く⇒ センター試験過去問を
  • 傾向に慣れ、さまざまな資料問題を解く ⇒ 予想問題集を

目的に合わせて使い分けることで、一層精度の高い演習が実現しますよ。

共通テスト対策におすすめの参考書3選!

共通テストの現代社会対策を効率良く進められる参考書を3冊、厳選してご紹介します。独学でも進められるものを選んでいますので、ぜひ活用してみてくださいね。

※ 資料集や図説は、おそらく多くの高校生が学校で購入していると思いますので割愛します。教科書+資料集・図説に追加することで学習効率が上がるものをご紹介しますね。

その前に…、現代社会の参考書を選ぶ際のポイント!

現代社会の勉強の基盤を作るのは「教科書」、そして「資料集・図説」です。参考書を選ぶ際は、「教科書をさらにわかりやすくしてくれるもの」という視点で選ぶと間違いがありません。
以下で紹介するものは、「要点をわかりやすくまとめたもの」「教科書を読んでいて『なぜ?』と感じる疑問点を解決してくれるもの」、また共通テストの問題演習に向いているものばかり。勉強効率アップを目指し、ぜひ参考にしてみてくださいね!

おすすめ①『大学入学共通テスト 現代社会の点数が面白いほどとれる本』(KADOKAWA)

受験生にはお馴染みの「黄色い表紙の参考書」から、現代社会版をご紹介します。教科書を読んでもイマイチわからない!結局、どういうことなのか納得できない!という受験生におすすめ。『大学入学共通テスト 現代社会の点数が面白いほどとれる本』は、現代社会の基本知識や考え方を、高校生が分かりやすいように解説してくれています。

1冊で現代社会の全範囲を網羅しつつ、共通テストで狙われやすいポイントを適切におさえられるようになっています。正解する考え方や注目ポイントも解説してくれるので、基本事項の整理・暗記から問題演習まで使えます。現代社会を初めから学ぶ人にもおすすめですよ。

おすすめ②『《新入試対応》共通テスト現代社会集中講義 四訂版(大学受験SUPER LECTURE) 』(旺文社)

《新入試対応》共通テスト現代社会集中講義 四訂版』は共通テストの傾向を踏まえ、必修50テーマを効率良く対策できる問題集です。センター試験から共通テストまで傾向を徹底分析してつけられた優先度がわかりやすく、学習計画を立てやすいのもポイント。テーマごとに「基礎力チェック問題」がついている上に、予想問題としても使える「チャレンジテスト」が7回分!

別冊でつく「一問一答形式問題集」は、覚えた知識の確認に活用しましょう。さらに最近の時事問題はPDFでダウンロードできるので、最新情報も漏らさず習得できます。基礎の定着から実戦演習まで1冊でできるので、現代社会をスピード習得したい受験生にもおすすめです。

おすすめ③『2022共通テスト総合問題集 現代社会 (河合塾シリーズ) 』(河合出版)

共通テスト本番形式の問題演習におすすめなのが、『2022共通テスト総合問題集 現代社会 』です。センター試験・共通テストを河合塾講師が分析して作成されている《全統模試》を中心に収録(「全統共通テスト高2模試」「全統共通テスト模試」「全統プレ共通テスト」「2021年度共通テスト第1日程」)。時間配分や解答する順番も本番想定で練習できます。

河合塾の問題集は、解説が抜群に充実しているのが特長!先輩たちからも「河合の問題集は、参考書がいらない!」と絶賛されるほどです。受験生が間違えやすいポイントや考え方も詳しく書かれており、問題集なのに解説書としても使えるという声もありました。自学できる問題集が欲しいという高校生におすすめの1冊です。

ピンポイントでオンライン家庭教師を利用するのもおすすめ

「現代社会は暗記でしょ」なんて言われる科目ですが、共通テストでは読解や思考力が必要な問題が増えたこともあり、戦略的に対策していくことが重要。「なんとかなるか」と後回しにしていたら、直前になってしまった!なんてことがないように、計画的に取り組んでいきましょう。

公民科目は勉強した結果が成果にあらわれやすいため、早期に短期集中で対策を行い、得点源にしてしまうという方法もあります。ぎりぎりまで先延ばしにしてしまった受験生には、ポイントをおさえた効率的な対策で本番に間に合わせる、という方法も。

そんな時におすすめなのが、スポット的にも利用できる「オンライン家庭教師」です。受講科目、時間、回数などは自由に相談できるので、苦手なところや過去問演習を短期集中トレーニングするのにピッタリ!

指導に当たる講師は、自身もセンター試験や共通テストを経験した大学生がメイン。「ホントに時間がないときにどうしてた?」「二択で迷ったときは?」「8割の壁を越えられない!」といった、受験生の悩みを乗り越えてきた経験も聞くことができます。

「自分だけのカリキュラムを自宅で受講できる」オンライン家庭教師、ぜひ一度体験してみてください!

まとめ

現代社会の共通テスト対策についてまとめてきました。

現代社会は「高得点が取りにくい科目」といわれます。倫理、政治・経済に比べると覚える内容は少な目ではあるものの、その分深い理解と多様な知識が問われるから、というのがその理由。ひたすら暗記、という勉強法ではなく、一つひとつの事項を本質的に理解していく姿勢が欠かせません。

教科書を軸に、自分に合った解説書、問題集を揃えて、じっくり取り組んでみてください。できるだけ身近な例に置き換えて、納得しながら理解していくことが大切です。図や表を使った問題にも積極的に取り組みましょう。応援していますよ!

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