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【共通テスト世界史】9割も目指せる勉強法のコツ!センター試験過去問の活用ポイントも伝授

共通テスト世界史

世界史はセンター試験から共通テストに移行した際、「手間がかかる問題が増えた」と評価された科目です。問題数の増加という意味だけではなく、問題文の長文化、資料の読み取り問題の増加などがその理由でした。高得点のためには、与えられた情報と、知っている知識を適切に組み合わせ、解答を導く力がますます不可欠になってきています。

今回は共通テストの世界史で、9割も目指せるレベルに仕上げる勉強法を解説します。共通テストは暗記だけでは太刀打ちできません。特性を知り、具体的な勉強法を知り、対策を立てていきましょう。最後まで読み、ぜひ今日からとり入れてみてくださいね。

※ 本記事内で指す「世界史」は特に記述がない場合は「世界史B」を指します。

初めて実施された「大学入学共通テスト」を振り返る

まずは共通テスト(世界史)の概要を振り返っておきましょう。センター試験の違いも踏まえておくと、センター試験の過去問を利用する際にも役立ちますよ。

問題形式、出題傾向

小問題数は減少、一方で大問数は増加となっています。結果的に問題量が増加し、問題冊子のぺージ数も6ページ分増えることになりました。
※ 大問は4題⇒5題、マーク数は36⇒34

センター試験(2020年度) 共通テスト(2021年度)
第1問 25点(9問) 15点(5問)
第2問 25点(9問) 18点(6問)
第3問 25点(9問) 24点(8問)
第4問 25点(9問) 26点(9問)
第5問 17点(6問)
合計 100点満点 100点満点

出題分野はセンター試験と似通っています。共通テストでは、「資料と世界史上の出来事との関係」「世界史上の貨幣」「文学者やジャーナリストの作品」国家や官僚が残した文書」「旅と歴史」といったテーマが出題されました。

特徴的だったのは、試行調査でも見られた会話文や組合せ問題が出題されたこと。問題文が会話形式になると、単純に分量が増え、読み取りに時間がかかるようになります。従来よりも問題の読解力が試されると言えるでしょう。

◆ 会話文問題の例|共通テスト(第1日程)世界史B 第2問

引用:独立行政法人 大学入試センター

また資料や文献を用いた問題も数多く出題されました。与えられた文献の多くは教科書には載っていないようなものであり、資料の意図をつかむのに時間がかかってしまった受験生も少なくなかったと思われます。

◆ 文献を用いた問題の例|共通テスト(第1日程)世界史B 第4問

引用:独立行政法人 大学入試センター

今年度以降の共通テストでも、「読解力」「資料の読み取り力」が重要になることは、容易に想像できます。単なる暗記学習ではなく、能動的に情報を読み取ろうとする力、また資料のポイントを素早くつかむ力を意識的に身につけていきましょう。

平均点

過去5年の平均点も、センター試験からほぼ同水準で推移しています。

年度 平均点 前年差
2021年度 63.49 +0.52
2020年度 62.97 -2.39
2019年度 65.36 -2.61
2018年度 67.97 +2.53
2017年度 65.44

問題の傾向はやや変わったものの、全体の難易度はセンター試験並みだったといえます。今後の共通テスト対策も、従来のセンター試験対策を踏襲し、基本に忠実な学習を大切にしていくことで十分対応できると考えて良いでしょう。

★ 共通テストについては、こちらもどうぞ!
大学入学共通テストとは?教科ごとの出題科目は?日程や出願方法など詳しく解説!

世界史の共通テスト対策・基本方針4か条

ここからは共通テスト対策の進め方について解説していきます。

さて世界史は、「じっくり時間をかけて取り組む派」と、「試験前に短期集中派」に分かれることが多いのですが、どちらのタイプでも基本的にやることに変わりはありません。
もしじっくり対策をしている時間がない、という場合は、選ぶ参考書を工夫することで効率アップが図れます。おすすめの参考書は次の項目で紹介していますので、そちらも合わせて読んでみてくださいね。

1.対策の基本は「教科書」!全時代・全分野まんべんなく

世界史は問題形式こそ新傾向になりましたが、決して問われている内容が細かくなったわけではありません。解答に必要な知識は、センター試験同様「教科書レベルの基本事項」が中心です。

つまり共通テストでも、対策の基本は「教科書」だということになります。

ただし全時代にわたって幅広い内容が問われますので、抜け漏れがないようにおさえておくことが大事。教科書の本文に書かれている内容はもちろん、年表や史料、地図、図版、コラムなどすみずみまで目を通すようにしましょう。

2.まず「通史」、それから時代ごと細かくおさえる順番で!

膨大な情報量がある世界史を整理しながら覚えていくためには、適切な順番というものがあります。それは「まず通史、そして時代ごと・分野ごと」ということ。頭の中に大きな枠を作ってから、徐々に入れる情報を細かくしていくのです。

  • 「世界史」にはどんな時代区分があって
  • それぞれの時代の特徴はどんなものがあって
  • どのような人が活躍して
  • どのような産業が発展したのか

およそざっくりと、この項目にそって「大きな流れ」をおさえてみてください。

大きな流れが理解できたら、次の項目に代表される細かな情報を入れ込んでいきましょう。

  • 主だった出来事は何か
  • 周辺国との関わり方はどうだったか
  • 政治/経済/文化はどのような特徴があるか
  • 次の時代にどのような影響を与えたか

この段階で重要事項を覚えるときには、「それ単独で」覚えるという勉強を”しない”ことが大事。歴史上の出来事というのは、他に影響を及ぼすことが多いのです。周辺国や別の地域・文化まで広い視野で、出来事とその結果までを通してみていくようにしてください。

また国ごと・地域ごとに細かく勉強していくときは、「政治」「経済」「文化」といった具合に一定の切り口で勉強を進めるのもおすすめです。特に政治と経済は密な関係を持っているため因果関係が混乱しやすいのですが、「政治的な側面を覚える!」と決めて勉強してみると、意外とスルスルと情報がほどけていくことがあります。

3.資料集を使って図表や史料の読み取り練習をする!

世界史の共通テスト対策では、資料集や図説を必ず使いながら勉強を進めましょう。実際に数多くの資料が問題の題材として使われており、今後もこの傾向は続くと考えられます。日頃から様々な資料に触れ、資料ごとの特徴や意図をつかんでおくことは、資料読解の時間短縮に有効です。

また共通テストでは、資料の一部が空欄になったものもありました。こうした資料は「周辺情報を吟味し、流れ・つながりを読み取り、空欄に入る語句を見出す」という手数が必要になります。慣れていないと何を読み取ればよいのか戸惑い、手が止まってしまうことも考えられます。資料は細かい部分まで丁寧に見ておくことを、心がけてください。

4.過去問・予想問題を使って問題演習を繰り返す!

共通テストは図表や統計資料を使った問題が増えたものの、全体的な傾向・難易度はセンター試験同様となっています。ということは、これまでのセンター試験の過去問も活用できるということ、そして過去問演習が何よりの対策になるといえます。

また試行調査と共通テスト本番を経て、予想問題も数多く出版されていますから、こちらも活用していきましょう。

  • 問題演習の「量」をこなすには⇒センター試験過去問を
  • 傾向に慣れ、さまざまな資料問題を解くなら⇒予想問題集を

目的に合わせて使い分けることで、一層精度の高い演習が実現します。

過去問や予想問題に取り組む際は、「解答の根拠と判断した箇所」や「解答の自信度(〇△×など)」の印をつけながら進めてみてください。解説を読む際には、自分の印と照らし合わせ、「解答の根拠は正しいか」「その問題を解くために必要な知識は何だったか」という点に注目するようにします。

漫然と解説を読むのではなく、「自分の判断を検証する」「自分に足りない知識を補う」という意図を持って読むことで、より効率よく知識の穴を埋めていけるでしょう。

共通テスト対策におすすめの参考書3選!

共通テストの世界史対策を効率良く進められる参考書を3冊、厳選してご紹介します。独学でも進められるものを選んでいますので、ぜひ活用してみてくださいね。

※ 資料集や図説は、おそらく多くの高校生が学校で購入していると思いますので割愛します。教科書+資料集・図説に追加することで学習効率が上がるものをご紹介しますね。

その前に…、世界史の参考書を選ぶ際のポイント!

世界史を勉強するのに最適で最高の教材は、何と言っても「教科書」、そして「資料集・図説」です。参考書を選ぶ際も、「教科書を軸にした学習を補ってくれるもの/進めやすくサポートしてくれるもの」という視点で選ぶようにしましょう。

たとえば世界史の解説書を選ぶ際も、教科書と同じような内容が書いてあるものではなく、「要点をわかりやすくまとめたもの」「教科書を読んでいて『なぜ?』と感じる疑問点を解決してくれるもの」といった、+αの要素があるものを選ぶと、断然!勉強効率が上がりますよ。

おすすめ①『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書』(SBクリエイティブ)

現役の公立高校教師が書いた1冊。世界史の参考書なのに「年号を使わない」点が特徴です。因果関係に注目し、出来事と出来事の「つながり」をひも解いていくため、流れるように世界史を理解していけると評判です。

先史から現代までを1冊で網羅、主要な地域ごとに章立てて解説してあります。世界史の通史を学びたい、全体の流れをおさえたいというときにおすすめの1冊。どんどん読み進められるので、世界史をじっくりやっている時間がない!という人にも、ぜひ。

おすすめ②『山川 一問一答世界史 第3版』(山川出版社)

「歴史といえば、山川」とまで言われる山川出版社が手がける、一問一答形式の問題集です。受験生の定番『世界史用語集』に完全準拠。重要語句をはじめ、教科書に掲載されている用語をまんべんなく確認できます。

書き込みながら語句や時代の流れを整理したい受験生には『詳説世界史(改訂版)ノート』もおすすめ。「山川に載っていない用語は、入試には出ない!」とまで言われる山川出版社の参考書は、ぜひ1冊はマスターしておきたいですね。

おすすめ③『ヨコから見る世界史 パワーアップ版』『タテから見る世界史 パワーアップ版』(学研プラス)

ベストセラー本、見かけたことがある受験生も多いのでは?入試問題が難しいのは、「同時時代・同地域」という単眼的な問題は少なく、「同時代の別地域」という”ヨコ”のつながりや、「同地域で別の時代」という”タテ”のつながりがある複眼的な問題が多く出題されるため。1つの時代・地域に詳しくても、別の地域・時代とのつながりを理解できていないと、結局解けないのです。

この本は”ヨコ””タテ”という切り口から世界史を解説。時代や地域を超えて、出来事の関連性を深く理解していけます。2次試験や個別試験で世界史を使う人にもおすすめです。

ピンポイントでオンライン家庭教師を利用するのもおすすめ

「世界史は暗記でしょ」なんて言われる科目ですが、共通テストでは読解や思考力が必要な問題が増えたこともあり、戦略的に対策していくことが重要。「なんとかなるか」と後回しにしていたら、直前になってしまった!なんてことがないように、計画的に取り組んでいきましょう。

地歴科目は勉強した結果が成果にあらわれやすいため、早期に短期集中で対策を行い、得点源にしてしまうという方法もあります。あるいはぎりぎりまで先延ばしにしてしまった受験生には、ポイントをおさえた効率的な対策で本番に間に合わせる、という方法も。

そんな時におすすめなのが、スポット的にも利用できる「オンライン家庭教師」です。受講科目、時間、回数などは自由に相談できるので、苦手なところや過去問演習を短期集中トレーニングするのにピッタリ!

指導に当たる講師は、自身もセンター試験や共通テストを経験した大学生がメイン。「ホントに時間がないときにどうしてた?」「二択で迷ったときは?」「8割の壁を越えられない!」といった、受験生の悩みを乗り越えてきた経験も聞くことができます。

「自分だけのカリキュラムを自宅で受講できる」オンライン家庭教師、ぜひ一度体験してみてください!

まとめ

世界史の共通テスト対策についてまとめてきました。

ただでさえ覚えることが多いのに、さらに図表や資料が多く「大変!」と考えやすいのが世界史かもしれません。しかし情報を整理して覚え、関連性をおさえていけば、決して難しくはないのが世界史でもあります。勉強したことがしっかりと成果に現れてくれる科目だとも言えます。

ぜひ教科書を中心に、幅広い学習に取り組んでみてください。きっと高得点が狙えるようになります。応援していますよ!

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