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【共通テスト倫理、政治・経済】9割も目指せる勉強法のコツ!センター試験過去問の活用ポイントも伝授

共通テスト倫理政治経済

共通テストの倫理、政治・経済は、センター試験と比較して「資料を使った問題」が増えたことが特徴的でした。「資料文」を使った問題も数多く出され、受験生の読解量と解答に時間がかかる問題がともに増えたことも特徴的です。比較的点数を取りやすいと言われる倫理、政治・経済ですが、幅広く対策をしていく必要があることに変わりはありません。

今回は共通テストの倫理、政治・経済で、9割も目指せるレベルに仕上げる勉強法を解説します。暗記だけでははく、正解に必要となる思考力・判断力を伸ばす対策もご紹介します。最後まで読み、早速今日から取り入れてみてくださいね。

初めて実施された「大学入学共通テスト」を振り返る

まずは共通テスト(倫理、政治・経済)の概要を振り返っておきましょう。センター試験の違いも踏まえておくと、センター試験の過去問を利用する際にも役立ちますよ。

問題形式、出題傾向

共通テストの倫理、政治・経済は、センター試験と比較して問題数・配点に変更が加えられました。
※ 大問数:1問増加(6問 ⇒ 7問)、マーク数37 ⇒ 33

センター試験(2020年度) 共通テスト(2021年度)
第1問 14点(5問) 12点(4問)
第2問 18点(7問) 12点(4問)
第3問 18点(7問) 12点(4問)
第4問 22点(8問) 14点(4問)
第5問 14点(5問) 19点(6問)
第6問 14点(5問) 19点(6問)
第7問 12点(5問)
合計 100点満点 100点満点

出題分野はセンター試験と似通っています。共通テストでもセンター試験同様、「源流思想」「日本思想」「西洋思想」「青年期と心理」「民主主義」「経済状況」「開発協力」といったテーマが出題されており、全分野からまんべんなく出題されるという方向性に変わりはありません。

今後も、倫理、政治・経済の各分野から均等に出題される傾向は続くと見られています。

  • 倫理分野:青年期と心理、源流思想、西洋近現代思想、日本の思想、現代の諸課題
  • 政治・経済分野:政治、経済

新傾向の問題にも注意しましょう。複数の資料を読む必要があるものや、分析・判断が必要な問題など、解答までに時間がかかりやすい問題が多く出題されています。慣れていないと着眼点を見つけるのにに苦労するかもしれません。

◆ 資料問題の例|共通テスト(第1日程)倫理、政治・経済 第5問-(5)

引用:独立行政法人 大学入試センター

資料問題は「貸借対照表」や「模式図」など、センター試験では出題されてこなかった図や表が使われています。初見の資料では、内容を理解するだけで時間がかかってしまいかねません。資料問題への対策は、今後非常に重要になってくると考えられます。

平均点

過去5年の平均点も、センター試験からほぼ同水準で推移しています。

年度 平均点 前年差
2021年度 69.26 -2.75
2020年度 66.51 +2.29
2019年度 64.22 -8.86
2018年度 73.08 +6.45
2017年度 66.63

倫理、政治・経済の平均点はやや上下があるものの、通して見てみるとほぼ同程度の難易度で推移していることがわかります。今後の共通テスト対策も、従来のセンター試験対策を踏襲し、基本に忠実な学習を大切にしていくことで十分対応できると考えて良いでしょう。

★ 共通テストについては、こちらもどうぞ!
大学入学共通テストとは?教科ごとの出題科目は?日程や出願方法など詳しく解説!

倫理、政治・経済の共通テスト対策・基本方針5か条

倫理、政治・経済では特定の分野に偏った対策はNG。すべての範囲を網羅的に学習することが重要です。細かな違いを問われたり、選択肢の中に紛らわしいものがあったりと、受験生を試すような問題も出題されています。「なんとなく」ではなく、一つひとつの事柄を深く理解していく姿勢で臨むようにしましょう。

共通テストに照準を合わせた倫理、政治・経済対策を見ていきます。

1.対策の基本は何と言っても「教科書」!全分野を均等に

問題の傾向に変化はありましたが、問われている知識は教科書をベースにしたもの、という点に変わりはありません。倫理、政治・経済の対策においては、これからも教科書を基盤に据えていきましょう。

教科書はすべての分野において「基本事項の確認」に利用します。丹念に精読し、穴を作らないようにしてください。

ただし教科書の内容をひたすら暗記しても、高得点は見込めません。大切なのは「教科書を徹底的に”理解”すること」です。共通テストでも、誤った選択肢に重要語句を紛れ込ませ、受験生を惑わせようとする問題が出題されています。暗記だけではこうした厄介な問題に対応できないのです。

深く理解し、知識の正確さを磨く材料として、教科書をフル活用していきましょう。

2.倫理分野|正確な知識と深い理解を。思想家のまとめも◎

倫理分野は、「思想家の主張」を理解する学習が有効です。思想が生まれた時代背景や、当時の情勢も見ておくと良いでしょう。西洋思想・日本思想それぞれを系統的にまとめてみてください。

この時、思想家個々を単独で覚えるのではなく、他の思想家との対比をすることでより実践的な対策が可能になります。というのも、思想家相互を対比した問題や選択肢がよく見られるからです。「思想家単独なら答えられるけれど、他の思想家と比較されると違いが分からない」とう人は、日頃から「思想家を比較する」視点を意識してみましょう。

3.政治・経済分野|基本事項を細かく、正確に!

資料を使った独特の問題も増加しましたが、解答の基盤となるのは「正しい知識」だという点に変わりはありませn。特に政治・経済は細かく紛らわしい知識も多いので、知識が粗いと失点の原因になります。疑問がなくなるまで徹底的に詳しく理解していきましょう。基本知識が確立していると、初見の資料問題も「何を表しているのか」を見抜きやすくなります。

また一通りの基本がおさえられたら、さらに踏み込んだ知識を求めるのも良いでしょう。興味がある人は、社会問題や政局、経済動向、裁判の判例といった「実際社会での政治・経済」と、教科書で学んできた政治・経済の知識を照らし合わせてみてください。ニュースの見出し1つとっても、様々な学びが得られますよ。

4.資料問題は「注目すべきポイント」を素早く見つける練習を!

共通テストから多く出されるようになった資料問題。題材となる資料は、写真や図、表、模式図、さらに会話文などさまざまです。しかし漫然と眺めていても、ヒントは見つかりません。「問題を解くためには、資料のどこに注目し、何を読み取ればよいのか」と問題意識を持ちながら読み解くようにしましょう。

読むべき文章量が多い、複数の文章を見比べながら解答を導く必要がある問題など、受験生にとって負担感が増した問題も多くみられます。解答の吟味に時間を掛けられるようにするためには、素早く情報処理をする力が不可欠。図表に出会ったら「スピード」を意識してみてください。

5.過去問・予想問題を使って問題演習を繰り返す!

覚えたことは問題演習(アウトプット)をすることで、より自分の血肉になってくれます。数多く問題を解き、さまざまな切り口から倫理、政治・経済の知識精度を高めていきましょう。
資料問題・図表問題も、問題演習後の解説が重要です。読み取りポイントの発見方法や、根拠と考えた場所が正しかったかなど、自分の解答プロセスの正確さを検証し、さらに知識を得ていくことが効率の良い勉強法、問題演習には積極的に取り組んでいきましょう。

共通テストでは、センター試験で出されていたような「知識型の問題」と、思考や判断が必要な「新傾向の問題」とが混在しています。センター試験の過去問と、共通テストの予想問題はそれぞれの特性を踏まえて利用していくと効果的です。

  • 問題演習の「量」をこなす/知識型の問題を解く⇒ センター試験過去問を
  • 傾向に慣れ、さまざまな資料問題を解く ⇒ 予想問題集を

目的に合わせて使い分けることで、一層精度の高い演習が実現しますよ。

共通テスト対策におすすめの参考書3選!

共通テストの倫理、政治・経済対策を効率良く進められる参考書を3冊、厳選してご紹介します。独学でも進められるものを選んでいますので、ぜひ活用してみてくださいね。

※ 資料集や図説は、おそらく多くの高校生が学校で購入していると思いますので割愛します。教科書+資料集・図説に追加することで学習効率が上がるものをご紹介しますね。

その前に…、倫理、政治・経済の参考書を選ぶ際のポイント!

倫理、政治・経済を勉強するのに最適で最高の教材は、何と言っても「教科書」、そして「資料集・図説」です。参考書を選ぶ際も、「教科書を軸にした学習を補ってくれるもの/進めやすくサポートしてくれるもの」という視点で選ぶようにしましょう。

たとえば倫理、政治・経済の解説書を選ぶ際も、教科書と同じような内容が書いてあるものではなく、「要点をわかりやすくまとめたもの」「教科書を読んでいて『なぜ?』と感じる疑問点を解決してくれるもの」といった、+αの要素があるものを選ぶと、断然!勉強効率が上がりますよ。

おすすめ①『大学入学共通テスト 倫理、政治・経済の点数が面白いほどとれる本』(KADOKAWA)

地歴の受験対策にお馴染みの「黄色い表紙の参考書」から、倫理、政治・経済版をご紹介します。倫理、政治・経済は普段なじみの薄い用語や概念が多く、そもそも理解するのに苦労するという受験生も多いですよね。この『大学入学共通テスト 倫理、政治・経済の点数が面白いほどとれる本』は、そんな倫理、政治・経済の基本知識や考え方を、高校生にとって分かりやすく解説してくれる1冊です。

1冊で倫理、政治・経済の全範囲を網羅。最新の時事情報やデータにも対応しています。問題を正解する考え方や注目ポイントも解説してくれるので、基本事項の整理・暗記から問題演習まで使えます。倫理、政治・経済を初めから学ぶ人にもおすすめですよ。

おすすめ②『大学入学共通テスト 倫理、政治・経済が1冊でしっかりわかる本』(かんき出版)

大学入学共通テスト 倫理、政治・経済が1冊でしっかりわかる本』は共通テストの傾向を踏まえ、効率的に対策をしたい受験生におすすめの参考書です。河合塾公民科講師の3人が傾向を分析、倫理、政治・経済を各60項目に整理し重要項目や注意すべき点を解説しています。演習問題もついており、インプットした知識をすぐに試すこともできます。

会話文問題や資料問題の解き方を解説してあるのも注目ポイント。問題文と与えられた資料から、どのように判断し、正解までたどり着くのかが理解できます。本番に根ざした学習を進めたい受験生にピッタリです。

おすすめ③『2022年用共通テスト実戦模試 14 倫理、政治・経済』(Z会)

問題演習用として共通テスト形式の問題を解きたいときには、『2022年用共通テスト実戦模試 14 倫理、政治・経済』がおすすめです。Z会のオリジナル模試が4回分収録されており、実戦形式で共通テスト演習ができます。また4回分を解くことで倫理、政治・経済の全範囲をカバーできる校正になっており、効率の面でも◎。

この他にも、共通テスト予想問題集は各社が出版しています。解説の詳しさや丁寧さを基準に選ぶと間違いがありません。できるだけ多くの問題に触れるためにも、何冊か選んで取り組んでみると良いでしょう。

ピンポイントでオンライン家庭教師を利用するのもおすすめ

「倫理、政治・経済は暗記でしょ」なんて言われる科目ですが、共通テストでは読解や思考力が必要な問題が増えたこともあり、戦略的に対策していくことが重要。「なんとかなるか」と後回しにしていたら、直前になってしまった!なんてことがないように、計画的に取り組んでいきましょう。

公民科目は勉強した結果が成果にあらわれやすいため、早期に短期集中で対策を行い、得点源にしてしまうという方法もあります。あるいはぎりぎりまで先延ばしにしてしまった受験生には、ポイントをおさえた効率的な対策で本番に間に合わせる、という方法も。

そんな時におすすめなのが、スポット的にも利用できる「オンライン家庭教師」です。受講科目、時間、回数などは自由に相談できるので、苦手なところや過去問演習を短期集中トレーニングするのにピッタリ!

指導に当たる講師は、自身もセンター試験や共通テストを経験した大学生がメイン。「ホントに時間がないときにどうしてた?」「二択で迷ったときは?」「8割の壁を越えられない!」といった、受験生の悩みを乗り越えてきた経験も聞くことができます。

「自分だけのカリキュラムを自宅で受講できる」オンライン家庭教師、ぜひ一度体験してみてください!

まとめ

倫理、政治・経済の共通テスト対策についてまとめてきました。

倫理、政治・経済は公民の中でも、最も覚えることも多い科目です。シンプルに言って、2科目分、倫理と政治・経済のすべてを網羅しなければいけません。また英語や数学より後回しにされがちなこともあり、直前になって焦るというケースも。

ただ、センター試験から共通テストを見ると、比較的平均点が高めなのも倫理、政治・経済です。重要事項をきちんと整理して覚えていけば、高得点をとるのは決して難しい教科ではありません。

ぜひ早めに倫理、政治・経済対策に取り組んでみてください。覚える事項には限りがあるのが倫理、政治・経済なので、得点源にできるとそれ以降の勉強に余裕が生まれるというメリットも!がんばってくださいね。

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