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不登校の中学生の家での過ごし方とは?親との関わり合いなど経験者が解説します。


子どもが不登校になると、当然家の中で過ごす時間が多くなりますよね。家で過ごす時間が長くなると、子どもとどのように関わってゆけばいいのか分からなくなってしまいがちです。この記事では、不登校の子どもとどのように関わればよいのか、子どもはどのように家で過ごせばよいのかを中学校時代に不登校を経験した筆者が解説していきます。

不登校の家での過ごし方のポイントと気をつけること

不登校の家での過ごし方のポイントと気をつけること

不登校生活が続いて家にいる時間が長くなると、スマホなどの使いすぎや昼夜逆転によって生活リズムが崩れてしまいがちになります。この項目では、不登校児の家での過ごし方について解説します。

スマホやパソコンの使用にはルールを決める

家にいて何もすることがない時間が続くと、スマホやタブレット、パソコンなどでインターネットを使う機会が増え、ネットの世界にのめりこんでしまう可能性があります。デバイスでネットを閲覧する時間が増えすぎると生活のリズムが乱れる原因になりかねません。

そのような状況を避けるには、家族のあいだでデバイスの使用時間を制限するルールを決めると効果的です。ルールを決めて生活することで、家族間の関係が悪化することも防げるかもしれません。

昼夜逆転してしまうリスク

家にずっといることで、寝起きする時間が次第にずれてゆき、昼夜逆転してしまう可能性があります。昼夜逆転を一度してしまうと、なかなか元の生活リズムに戻すことが難しく、学校に戻る可能性がより遠くなってしまいます。

昼夜逆転を防ぐには、寝起きする時間を決めて生活するのがいいでしょう。何時に起きて何時に寝るかをしっかり決めて生活リズムを整えると、心身ともに健康に保つことができるようになりますよ。

朝ご飯を食べる時間を決める

先ほどの昼夜逆転を防ぐ方法に繋がりますが、朝ご飯を食べる時間を決めることも生活リズムの崩れの予防になります。朝ご飯は一日を始めるために重要な存在なので、朝起きる時間を決めるとともに朝ご飯を食べる時間を決めておくと、1日のスタートを切りやすくなります。

具体的な家での過ごし方

具体的な家での過ごし方

家にいることで時間はたくさんあるので、この時間を気持ちが上向くように使っていくことがおすすめです。この項目では、不登校の子どもが家でどのように過ごせばよいのか解説していきます。

家の手伝い

子どもと家族の関係をよいもので保つために、家の手伝いをするのは家での過ごし方としてぴったりです。家事をすることで子どもは達成感を感じることができるうえ、家族とする家事には家族間の会話を増やしてくれる効果があります。

ただ、子どもに家の手伝いを強制することは避けましょう。学校に居場所がなく家にいる子どもに望まない仕事を強制すると、さらに子どもを追い詰めることになりかねません。

軽い運動を続ける

運動を続けることも健康を良好に保つためには重要です。1日10分でもいいので軽い運動を続けることで、毎日の習慣に運動を取り入れることができます。また、運動をして身体を適度に疲労させると、夜にしっかりと寝ることができるので生活リズムを整えるためにも重要です。

趣味の時間を設ける

また、趣味の時間を設けてリラックスすることも家での生活をより良いものにするのに効果的です。スポーツやゲーム、美術や音楽など、子どもの好きなことを認めて、その趣味に熱中する時間を作ってあげましょう。子どもが好きなことを続けることは、自己肯定感やポジティブな感情が育つうえ、子どもの世界が広がることにも繋がります。

お出かけをする

これは補足ですが、家ばかりにいると気分が落ち込んでしまうことがあります。そんな時には、無理のない範囲でお出かけをすることで気分転換をしてみましょう。

ただ、街の中へ行くとクラスメイトと鉢合わせてしまう可能性があり、出かけることに気が向かないこともあるでしょう。無理に人の多い場所に出向くのではなく、自然の多い環境などにお出かけをして気分をリフレッシュすることも時には重要です。

気を付けたい親や家族の接し方

気を付けたい親や家族の接し方

不登校の家での過ごし方で気になるのが、子どもとどのように接したらよいのかということです。この項目では、筆者が不登校のときに経験したことを踏まえて不登校児と家族との接し方について解説していきます。

責めないことを心がける

不登校にはネガティブなイメージがつきやすく、親も子も不登校であることを責めてしまいがちになります。しかし、不登校は学校や様々な環境で抱えたストレスが「学校に行かない」という形で現れた体と心の不調のサインです。不登校の子どもに必要なのは、十分な休養の時間と自分を見つめ直す環境です。子どもが不登校になったとしても、決してお互いが責め合うような状況は作らないようにしましょう。

私自身、不登校だったときに、家族から「なぜ学校に行けないの」と何度も言われ非常に辛かった経験があります。学校に行けないことは責めるべきことではありません。子どもと対等に話し合う姿勢をとりながら、考えを交換するのがよいでしょう。

子どもの気持ちを尊重する

先ほど述べたように、不登校は子どもの不調のサインです。そのため、子どもと接するときにはその意見を聞く役に徹しながら、子どもの言葉を否定せず尊重するようにしましょう。子どもが萎縮してしまかねないので、問い詰めるような質問をしないことも大事です。

また、子どもと話すときには子どもの心を傷つけかねない言葉には注意しましょう。「甘えるな」や「そんなことで」といった子どもの心情を抑圧する言葉を使うと、子どもはより自分の意見を言えなくなってしまいます。子どもの気持ちを尊重するという姿勢が大切です。

周囲との違いを意識しない

子どもが不登校になる一方で、子どものクラスメイトは変わらず学校に行けているという状況が続きます。そうすると、不登校の子と他のクラスメイトを比べてしまう心情になるのはやむを得ないのかもしれません。

しかし、「周りと比べて自分は/子どもは……」という考えは、子どもも家族も精神的に追い詰めることに繋がりかねません。不登校は決して恥ずかしいことではなく、子どもの心身の健康を取り戻すために必要な過程です。周囲との違いを意識せず、子どものペースで生活を続けることを心がけましょう。

【体験談】私の不登校時代の生活について

ここで、私が中学校で不登校を経験した頃、どのような過ごし方をしていたのかお話しします。私は中学1〜2年生の頃不登校になり、3年生の頃に学校に戻り始めました。少しずつ学校生活に戻っていく過程で、家ではどのように過ごして心身を健康にしていったのか、この経験がぜひ参考になれば幸いです。

趣味を楽しんでいた

私は本を読んだり絵を描いたりすることが好きだったので、それらの趣味を不登校のあいだも続けていました。不登校中はたくさんの本を読みましたが、本を読むことで自分の世界が広がるのを感じて、気持ちが安らいだような効果がありました。

また、学校には通っていませんでしたが、絵画教室には楽しく通えていたので、教室で好きなように絵を描くことはとても気分転換にとても良かったと思います。趣味がこの頃の辛い気持ちを癒してくれていました。

勉強は通信講座を利用

学校に通わないことで、勉強が学校の授業の進みと比べて遅くなってしまいました。このことについては少し危機感があったので、当時利用していた通信講座で遅れた勉強を補っていました。私は一人で勉強することが好きだったため、通信講座で勉強することは苦ではなく、その後学校に戻った際も授業についていくことができました。

しかし今思うと、不登校になってしまうと勉強をすること自体が学校での辛い出来事を思い出させるトリガーになってしまう可能性もあったと思います。勉強は後から学び直すことができるので、不登校のあいだは辛い思いをして勉強するよりは、しっかりと休息をとる時間に充てる方が有効な場合もあるかもしれません。

ペットとの時間を作った

不登校中は家族と衝突することが多かったので、家の中でも居場所がないように感じることがしばしばありました。そんな時に、飼い犬と散歩に行ったり、一緒に遊んだりすることで気持ちがとてもリラックスしたのを覚えています。もしご自宅でペットを飼われている場合は、子どもとペットが触れ合う時間を作るというのも、不登校中の時間の過ごし方としてよいかもしれません。

まとめ

いかがだったでしょうか。この記事では、不登校中の子どもの過ごし方、子どもとの接し方についてお話ししました。不登校の過ごし方は人それぞれで、家庭によって異なります。不登校中は不安な気持ちに陥りがちですが、少しでも過ごしやすい、穏やかな時間を遅れることを願っています。

ライター

この記事を書いた人上智大学卒・東京外語大学院 
KYOU講師

家庭教師として4年以上、学部時代より多数のご家庭を個別指導で導いてきた女性講師。生徒1人1人に合った指導法や勉強のやり方、英国数社理の点数や成績アップ対策の実績にも定評あり。とても優しく丁寧な人柄も好評な人気講師。

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