【受験勉強】集中できないのには理由がある!集中力を高めるコツと方法を詳しく解説
「勉強に集中できない……」、あるいは「集中力が続かない」という悩みを持つ受験生は意外と多いものです。集中しなきゃ!と焦るほど、かえって雑念に邪魔されて集中できないという日も多いのでは?
でも、効率の良い受験勉強には「集中している状態」がとても大切!
そこで今回は「集中して勉強できる自分になる!」をテーマに、集中できない理由や集中力を高めるコツをまとめてお伝えします。
どれも今日からすぐ取り入れられる方法ばかり!ぜひ実践し、「最高の集中モード」を手に入れてくださいね。
目次
「集中できない原因」を見つけよう!
まずは自分が「勉強に集中できない原因」を考えてみましょう。集中できない理由を取り除けば、つまり集中できるようになるわけです。
あなたは次のどれに当てはまりそうですか?
1.モチベーションが高まっていない
モチベーションとは「やる気」「意欲」「動機」といったものを指します。受験勉強に限れば「志望大学に行きたい!という強い思いとともに、勉強に向かっている状態」といったところでしょう。
受験勉強は(はっきり言いますが)つらく、大変なことの方が多いものです。それでも勉強に向かえるのは、「あの大学に行きたい!」という強い思いや憧れの気持ちがあってこそ。
モチベーションが十分に高まっていない状態では、勉強に立ち向かう前に気持ちが萎えてしまうことも。これでは集中して勉強できるはずがありませんよね。
2.何をすればいいか迷いがある
「集中している」とは、やるべきことに没頭できている状態です。つまり「やるべきこと」が明確になっていることが必要だということ。「何の勉強をすればいいのかわからない」状態では、何かやっていても実は迷ってばかり、となりかねません。
「本当にこの勉強で合格できるのかな」「これって、本当に必要なのかな」「結局、何をやればいいのかな」、そんな思いを持っていては集中できるはずがありませんね。
「どうも集中できなくて」と悩むあなたには、やるべきこと(勉強計画)が立てられているかどうかを振り返ってみることをおすすめします。
3.他に気になることがある
受験勉強以外に気になることがあるときも、集中モードには入りにくいものです。脳のどこかに、常に気にかかることがあると、脳は無意識のうちに気にし続けてしまうからです。
よく「恋愛」「友人関係」「スマホ」といったものが、受験勉強の敵といわれるのにはこれらが「つい気になってしまう対象」であるから。
ところが、一見受験勉強に関係ある事柄であるにもかかわらず、集中を妨げる要因になるものもあるということは知っていますか?
「この前の模試の偏差値のこと」「担任の先生に言われた一言」「思うように伸びない教科の悩み」……、そう、「受験に関する心配ごと」が該当します。受験勉強に関係するだけに脳内にとどまりやすく、すぐに「気になってしまい」、集中が途切れる原因になるのです。
後ほど、こうした悩みとの良い付き合い方をまとめてありますので、そちらも参考にしてくださいね。
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4.落ち着いた勉強環境ではない
「集中できない」場合に考えられる原因の最後は、環境面です。勉強している環境は、落ち着いて集中しやすい環境でしょうか?
私たちが知覚していないだけで、脳は常にたくさんの情報を処理しています。音、温度・湿度、におい、身体の凝りや疲れ……。集中すると気にならなくなるものが多いのですが、必要以上の刺激は脳に負担がかかり、結果的に「なかなか集中できない」状態に。
周りの音が気になって集中できない、というのは自分の集中力に問題があるのではなく、そもそも学習環境としてふさわしくない場所だということも考えられますよ。
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集中して受験勉強ができるようになるポイント
ここまでよくある「集中できない原因」を、4つにまとめてきました。ではどうすれば集中できるようになるのか?
ここからは「集中できない原因」を解消する方法を見ていきましょう。
1.勉強に対するモチベーションを上げる
受験勉強に対するモチベーションを上げる方法は大きく2つあります。
1つ目は「目標を明確にすること・憧れの気持ちを持つこと」。志望大学を決め、可能なら足を運んでみましょう。またその大学に入学してからやりたいことを考えるのも、とても良い方法です。
「入りたい!」という強い思いは、長い受験生活の支えにもなってくれますよ。
2つ目は「ご褒美」作戦です。「〇〇できたら、△△する!」など、自分のテンションが上がるご褒美を設定してみましょう。ご褒美を楽しみに、やる気が上がるものです。「ご褒美」は短期的で気軽なものと、長期的でやや高価なものと使い分けるのもおすすめ。
集中モードに入るきっかけになってくれるのが「やる気」です。そしてこの「やる気」は、脳内に「ドーパミン」という物質を分泌させることで高まります。
ドーパミンは報酬があると分泌されやすい、という特徴があるため、ご褒美作戦は脳科学的にも理にかなった「やる気スイッチ」だと言えるのです。
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2.一目瞭然の勉強計画を立てる
「何をすればいいか迷いがあり、集中できない」という場合には、勉強計画の見直しがおすすめ。「これなら目標が達成できる!」と確信が持てる計画が立っていれば、自然とやる気になり、集中もしやすいものです。
勉強計画を立てるときは「いつまでに・なにを・どんな状態に」という3つの観点から総合的に考えることが肝心。「①受験までに⇒②次の模試までに⇒③来週までに」といったように、ゴール設定から逆算して考えるようにしてください。
また計画は立てて終わり、ではなく「立ててからが勝負」!計画通りに進んでいるか、勉強の完成度は予定通りかといった視点で、常に見直し&修正をしていきましょう。
実は「勉強計画」は、受験勉強の成果を決定づけるともいえる非常に大切なプロセス。学校の先生が「計画的に勉強しろよ!」というのも、予備校が「最適な勉強計画を立案します!」と宣伝するのも、受験勉強の成否を握るのは「計画」だから、という理由に他なりません。
勉強計画はぜひ、プロに相談することをおすすめします。予備校や塾、家庭教師など経験豊富なプロに、自分の現状と目標を相談し、どんな計画がピッタリか提案してもらってみてください。自分では気づけない穴をもふさいだ緻密な計画に、「これなら受かりそう!」という実感が持てること、請け合いです。
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気になることは「先に片付ける」「書き出す」で脳から追い出そう!
「他に気になることがあって、気づくとそのことを考えてしまっている」という人におすすめの方法は2つ!
1つ目は「先に片付けてしまうこと」です。手間がかからずすぐに終わることなら、サクッと片付け、脳の「気になることゾーン」から追い出してしまいましょう。
たとえば「進路希望調査の紙を書く」「オープンキャンパスの日程を調べる」といったものが該当します。「あとでいいや」と思って先延ばしにするから、覚えておくために脳のメモリを使い、集中を妨げる要因になってしまうのです。
サクッと終わることなら、先に片づける!これが集中して勉強できる要になるためには大切な姿勢です。
2つ目は「紙に書き出す」ということ。
気になることの全部が全部、すぐに片付くものとは限りませんよね。時間がかかるなどの理由で後でやろうと思っていること、期日が先の事柄などは、「紙に書きだす」ことがおすすめ。
先ほども触れましたが、「覚えておく」というのは案外と脳のメモリを使っています。無駄な脳の使い方はしたくないですよね。そこで登場するのが「メモ」!気になることは全部書き出し、脳から追い出してしまいましょう。やってみると、脳の負担が軽くなるのがわかりますよ。
これは大人のビジネスの世界でも「タスク管理」として推奨されている方法です。「覚えておく」より、「メモにする」。ぜひやってみてください。
自分にとって最適な勉強環境を手に入れよう
勉強環境の見直しには、「音」「机と椅子の高さ・広さ」の2点に注目してみてください。
まず「音」について。
人間は完全な無音状態より、適度に雑音があった方が集中しやすい、と言われています。でも「雑音の種類」や「音の大きさ」は気にしたことがありますか?
ずっと大声で騒ぐ人の声が聞こえる場所や大音量の音楽が流れる場所、工事の爆音が鳴り響くような場所では集中できなくて当然!どんな音が気になるかというのは人によって異なりますが、自分が不快を感じる音がする場所は避けたほうが良いでしょう。
「机や椅子の高さ・広さ」も重要なポイントです。
参考書やノートを広げられる十分なスペースがなければ、調べものの都度ストレスを感じて集中が途切れてしまいます。また合わない高さの机・椅子は悪い姿勢につながり、疲れやすくなるというデメリットも。
勉強向けに設えられた場所なら勉強に最適な高さと広さがあるでしょうが、注意したいのはフードコートなど「飲食向け」エリアでの勉強です。勉強用と食事用で最適とされる机の高さは異なるため、無理な姿勢での勉強を強いられているかもしれませんよ。
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60~90分に1回は「適度な休憩」を挟もう!
最後は「休憩」についてです。60~90分に1回、適切な休憩をはさむことは、集中力アップのためにとても大切!
「人間の集中力は15分」という説もありますが、受験勉強という特性を考えると60~90分程度は集中力を持続させられるようトレーニングしておきたいものです。というのも、本番の試験が60~90分程度のことが多いからですね。15分で集中が切れることが常態化していては、本番でも力を発揮できません。
一方、長時間の集中は脳も体も疲れさせますから、「適切な休憩」が疲労回復・リフレッシュの意味でも大切です。
このとき「休憩だから」とスマホをダラダラ見るのはNG。勉強と関係ないことだから休憩だと思いますか?いいえ、脳に情報が入り続けていることに変わりはなく、まったく休めていないと言われているのです。
おすすめの休憩方法には、次のようなものがあります。
- 背もたれに深く寄りかかり、目を閉じる
- 机に突っ伏し、仮眠する
- 軽いストレッチ
- 軽い散歩
- 深呼吸
「脳を休めること」「身体をリフレッシュさせること」が適切な休憩のコツ。目を閉じたり、身体を動かしたりして脳をリセットさせてあげましょう。次に勉強に戻った時、気分が一新していることがわかりますよ。
集中できる!と噂の方法、ホントのところは?
巷には「こうすれば集中できる!」「学習効率が上がる!」という方法がさまざま存在しています。でもホントのところ、効果はあるのでしょうか?
予備校指導の現場経験も踏まえ、「音楽を聴きながらの勉強」「スマホとの付き合い方」「友達と一緒に勉強」の3つについて、検証します。
音楽を聴きながら勉強しても良い?
音楽を聴きながら勉強しているという受験生も多いでしょう。
結論から言うと、あまりおすすめできません。理由は2つ、「脳はマルチタスクが苦手だから」「音楽を聴きながら試験を受けることはできないから」です。
「ながら作業」という言葉はありますが、脳は「1つのことをしながら、別の作業をする」ことは苦手だといわれています。音楽を聴くなら聴く、テレビを見るなら見る、ノートを書くなら書く、といったように「シングルタスク」が脳の得意とするところなのです。
音楽を聴くということは、聴覚刺激が入り続けるということ。集中しようにも、耳からの情報が邪魔になってしまいかねません。特に歌詞の内容が気になるような曲であればなおさら、避けた方が良いでしょう。
周りの音がを遮断するため、などどうしてもイヤホンが必要だという場合は、ジャンルを選んで音楽をかけるようにしてください。歌詞がないもの、落ち着いた曲調のものがおすすめです。
また受験本番ではイヤホンの着用はできない、ということも忘れないでくださいね。音楽を聴きながら勉強することが日常になりすぎ、音楽とイヤホンがないと落ち着かない…、なんて状態になってしまうと、本番になって困りかねませんよ。
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スマホは親に預けるべき?
受験勉強の最大の敵とも言われるのが「スマホ」。受験が終わるまで親に預けた、という体験談も多く、付き合い方に悩む受験生も多いかもしれませんね。
親に預けるのは最終手段とし、まず自分でしっかりと「スマホとの付き合い方」を考え、ルールを決めることをおすすめします。もうすぐ成人という年齢のあなたには、自律心を持つ良いきっかけにもなるでしょう。
今や勉強アプリや英単語アプリも多く、使い方によっては勉強効率アップに役立ってくれるのがスマホです。受験勉強、そして大学合格という目標をよく踏まえ、スマホのあるべき使い方を決め、チャレンジしてみてください。
それでもどうしても使ってしまう、SNSが気になって勉強に集中できないという人は、最終手段の「親に預ける」を使ってくださいね。
友達と一緒に教えあう勉強は?
「人に教えると、自分の理解が深まる」と言います。だから友達と教えあう勉強は効率が良いはずだ、と考える人も多いのですが、教えあう勉強が高い効果を発揮するのには条件があります。
最も大切なのは「長時間やりすぎないこと」、そして「分からなくなったら、すぐに先生に聞きに行くこと」です。
教える側も「プロ」ではないため、塾や予備校の先生のようには教えられません。途中でわからなくなってしまうこともあるでしょう。そんな時に「どうすればいいのかな」と長い時間悩むことは、お互いにとってもったいない時間の使い方です。
「教え切る」ことにこだわらず、困ったときには必ず先生に助言を求めましょう。2人で一緒に質問に行き、教えてもらった内容を「つまり、こういうことなんだね!」と確かめ合うことの方が、お互い理解が深まり良い勉強になります。
分からなくなったときに最適な対応ができるようであれば、「他人に教える」というのはとても良い勉強法です。自分の知識が整理され、不明点も明確になるからです。ぜひ「怪しくなったら先生に聞きに行く」ことだけ注意し、取り入れてみてください。
まとめ
「集中できない……」、と悩む受験生のために、集中を妨げる要因や集中力を上げる方法をまとめてきました。
集中の「ゾーン」という言葉は聞いたことがありますか?「ゾーン」とは極限まで集中し、自分の感覚が研ぎすまされ、最高のパフォーマンスが発揮できる状態のことです。スポーツなどでよく言われる言葉ですが、勉強でも十分起こりえます。
そのためにも「集中」は非常に重要。記事を参考に、今日から早速「集中できる自分」を目指して工夫してみてくださいね!
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