【高校1年生の定期テスト対策】上位を狙える勉強法は?集中力が高まるアイディアも紹介
高校生の勉強の悩みで、必ずといっていいほど上位にランクインするのが「定期テスト対策の勉強法」です。難しく量も多い定期テスト、高校生になって科目も増えたし、どう進めれば良いのか困ることも多いですよね。
今回は「高校生の定期テスト対策」勉強法として、勉強のサイクルを確立させることを軸に解説していきます。テスト前2~3週間の取り組み方や、集中力がアップする勉強のコツも紹介!
ぜひ最後まで読み、今日から早速取り入れてみてくださいね。
定期テストで上位を狙うなら、授業の「予復習」を徹底的に!
中間テストや期末テストで高得点を狙いたい場合、最も重要になるのが「毎日の授業」です。定期テストは、直近で習った範囲から出題されるからですね。
ただし高校の勉強は、中学とはスピードも難易度も段違い!毎日、何を勉強すれば良いのかわからないまま、どんどん時間ばかりが過ぎて不安が募る……、という高校生も多いでは?
定期テスト対策について解説する前に、まずは前提となる日々の授業との向き合い方をまとめていきます。
「予習&復習!」と高校生がしきりに言われるのには理由がある
高校生になってから、学校の先生に「予習と復習をちゃんとしろよ!」と繰り返し言われるようになりませんでしたか?
何度も何度も先生が言うだけあって、予習と復習は本当に大切!できるだけ早いうちに習慣にしておきたい勉強法の1つです。
あらためて、それぞれの「目的」を考えてみましょう。
予習の目的
予習の目的は「授業内容について、『ここまでは分かる』『ここから分からない』という境目をはっきりさせること」にあります。
高校の授業は中学校までの何倍ものスピードで進みますよね。さらに内容も難しくなるため、1回説明を聞いただけで理解するのは難しいのではないでしょうか?
予習なし、つまり授業で初めて内容を把握します!という状態では、授業中にどんどん分からない点が出てきて、結局「分からないことが積みあがるだけ」になりかねません。
これでは復習が大変、授業の疑問点をすべて自力で解決しないといけないのですから。
だから、予習が大切なのです。
予習に取り組み、『ここまでは分かる』『ここから分からない』という境目を見極めておくと、授業が疑問点を解決する時間になります。
また『ここから分からない』というポイントに絞り、メリハリを持って解説を聞けるので、集中力が途切れにくいというメリットも!
予習は高校の速く難しい授業を、毎回確実に習得していくために欠かせない学習プロセスなのです。
復習の目的
復習の目的は、ズバリ「勉強した内容の定着」にあります。
『エビングハウスの忘却曲線』を見たことがある人も多いでしょう。勉強した内容は時間の経過とともに忘却が進み、何もしなければ1か月後には「最初の2割程度」しか覚えていない、という研究結果を示したグラフのことです。
このグラフが示すデータには賛否も分かれるところですが、それでも「時間が経つと記憶は薄れる」ということは、私たちは体験的に知っています。
一方で、何度も何度も繰り返したことは忘れにくい!ということも知っていますよね。掛け算の九九、中学の展開・因数分解公式、英語の曜日など、何の努力をしなくてもスラスラ出てくるはずです。
これは「反復によって記憶が定着した」一例です。
つまり私たちは、「繰り返さなければ忘れるし、繰り返しやれば覚える」というわけです。
復習が大切なのも、ズバリこれが理由!
まだ記憶が新しいうちに反復をスタートさせ、知識の定着を図ることが復習の目的です。
これなら毎日できる!予習を効率良く進めるポイント
とはいえ、学校の授業は毎日何教科もあります。まんべんなく予習復習を進めるには、ポイントを押さえた方法を知ることが大事!
効率的な予習のやり方は次の2点です。
- 全部理解しようとしない
- 丁寧できれいな予習ノートは作らない
先ほどまとめたように、予習の目的は「自分が理解できない箇所を明確にすること」にあります。
本格的な理解は授業で進めればよいので、予習段階で「何がなんでも理解しないと!」と時間をかける必要はありません。
数学の問題も、途中まで解いて分からなくなったら「ここから先が疑問!」と線を惹いておけばOKです。授業は線の先を理解できる姿勢で聞きましょう。
また中にはカラーペンや付箋を使い、美しいノートを作る生徒もいますが、これもストップ。色は「赤/青/黒」の3色、プラスマーカー1色程度で十分です。”ノートを飾る”ことに時間を使いすぎないようにしましょう。
眠くてももうひと頑張り!復習を短時間で終わらせるポイント
復習で最低限取り組みたいのは、
- その日に習ったことはその日のうちに
- サラッと全体を見直す
この2点を継続することです。
1科目をじっくりやるあまり、他が手つかずになるよりは、「浅く広く」の考え方で全体を見直す方法がおすすめ。見直すだけなので、隙間時間にサクっと進められます。
復習は1回で終わり、ではありません。
何度も繰り返していくものです。
「その日の内容に疑問点」があったら印を付けておき、改めてじっくり復習に取り組む日を作っていきましょう。
定期テスト対策は2~3週間前から!具体的な進め方手順
実は、ここまでの「予習&復習」のサイクルがキチンと回っていれば、テスト前だからといって取りたてて苦労することは少なくなります。
テスト範囲の内容は、毎日の予習&復習で理解できているわけですから。
とはいえ、テスト前は日々の勉強を「テストで結果が出るように」完成させていく対策が必要です。
ここからはテスト2~3週間前に注目し、「定期テスト対策」を効果的に進める方法を紹介します。
定期テスト対策① テスト範囲を確認する
まずはテスト範囲の確認から。
教科書や問題集の「どこからどこまで」がテスト範囲になるか、押さえましょう。
学校によってはテスト用に追加の課題が出されることもあります。直前になって慌てないよう、テスト範囲に含まれるものは抜け漏れなくチェックします。
定期テスト対策② 学習計画を立てる
テスト範囲がわかったら、テストまでの計画を立てましょう。
ポイントは5つ!
- 目標を設定する
- やるべき内容を洗い出す
- 勉強できる日(時間)を算出する
- 2.を適宜割り振る
- 予備日も設けておく
目標は点数や順位など、数字であらわせるものが良いですね。「〇〇点(合計点)取る!」と決めたら、科目ごとの目標点に因数分解していきます。
勉強できる日・時間はできるだけ正確に洗い出すことも忘れずに。テスト前とはいえ部活があるかもしれませんし、家庭の都合で勉強できない日があるかもしれません。
また予備日を設けるのもコツです!計画は予定通りに進むほうが稀だと考えておきましょう。遅れの調整や計画外の勉強に充当できる日を数日入れておくと、万一のときも計画の変更は最小限で済みますよ。
定期テスト対策③ 学習時間を確保する
計画が完成したら勉強していきますが、学習時間をできるだけ多く確保する努力を忘れないでください。
テスト前は普段の予習&復習に加えて、テスト勉強をします。いつも通りの生活をしていては、テスト対策に十分な時間が割けないかもしれません。
- 隙間時間を勉強に充てる
- 帰宅後の時間の使い方を見直す
- 早起きして勉強する
- 夜、もうちょっとだけ頑張る
- お風呂時間も利用する
など、時間を捻出できる方法はさまざまです。
勉強時間をできるだけ多く確保する。やってみてくださいね!
お風呂は暗記にピッタリ!
大き目のレジ袋を切り開き、油性マジックで覚えたい内容(英単語など)を書きます。
お風呂の壁に張り付ければ、即席・暗記帳のできあがり!
覚えたら気持ち良~く捨てましょう。
定期テスト対策④ 演習も忘れずに
テストで得点するには、実戦力が大切です。テスト前は演習も意識的に行いましょう。
知識のインプット(暗記)は、日頃の予習&復習で完了していることが理想。完了していなくても、テスト前は短期で終わらせ、アウトプット(演習)に時間を割けるようにしましょう。
演習はテスト範囲になっている教材を繰り返し、完成度を高めるのが大事。あれこれ手を出さず、学校から指定された教材をメインに進めます。
余裕があれば類題や別の問題集に取り組んでみても◎!計画と見比べながら、適宜進めてみてください。
定期テスト対策⑤ わからない箇所は必ず解決しておく
テスト勉強中に出てきた分からない点は、必ず解決しておきましょう。
解決には学校の先生に聞く方法のほか、テスト前だけピンポイントで塾や家庭教師を利用する方法もおすすめ!
時間内に1問でも多く質問するには、1対1のマンツーマン指導が最も効率的です。でも個別指導塾のマンツーマン指導は割高な上、通塾の手間も発生してしまうので、もったいないという方も……。
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また1コマの中で何教科でも指導してもらえるのも、テスト前には嬉しいメリット!「数学のこの問題と、英語のココと、古文のこの解釈を聞きたい」という使い方もOKです。
テスト前に最も貴重なのは「時間」!
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定期テストの勉強がはかどるアイディア5選
テスト前は集中して頑張りたい!
でも、時々サボりたいという誘惑が出るのも人間です。
最後に、テスト前の勉強がきっとはかどるアイディアを5選紹介しましょう。
1.勉強する場所を変えてみる
勉強する場所を変えると、思っていた以上に気分が変わるのでおすすめです。
普段、学校で勉強しているという高校生は、図書館や公共の学習スペースを利用してみても良いでしょう。家で勉強している最中も、外を歩きながら単語学習をしてみると気分がスッキリします。
場所を変えると捗るのは、視覚・聴覚・嗅覚など、五感に普段とは異なる刺激が与えらえるから。脳がリフレッシュして、目の前のことに意欲的になってくれるのです。
★高校生におすすめの勉強場所についてはこちらもどうぞ!
『【おすすめ】高校生にベストな勉強場所5選!大学合格はここでつかめ!』
2.文房具やノートを新しくする
場所を変えると同じ効果が期待できるのが、文房具やノートを新調する、という方法です。
新しいものというのは、それだけでやる気が出るもの。また常に目に入るものなだけに、気分転換の効果は期待以です。
この機に書き心地の良いノートやペンを探してみても良いですね。文房具やノートは受験まで付き合いが続きますから、お気に入りを見つけてくださいね。
3.一緒に頑張る仲間を見つける
同じ目標に向かって頑張る仲間がいると、自分一人で取り組む以上に力が出せることがあります。「あいつもがんばってるんだから、自分も!」と、気持ちを鼓舞するきっかけになってくれるからですね。
勉強仲間は学校の友達から見つけるのが一般的ですが、近頃はネット上で仲間を見つける高校生もたくさんいます。ただしTwitterやInstagramなどは安全面に不安が残るので、ネットで仲間を見つけたい場合は「安心できるコミュニティ」から探すのがポイント。
代表的な学習管理アプリ「Studyplus」には、「達成したい目標」を宣言できる機能があり、同じ目標を持った勉強仲間と取り組み状況をシェアし合えます。
コメントや「いいね」が付くと励みになりますし、頑張る仲間の記録は自分への刺激にもなってくれますよね。
会員登録すれば無料で使えます。
学校の友達には内緒でめちゃくちゃ頑張りたい!という人にもおすすめですよ。
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iOS(AppStore)/Android(GooglePlay)
4.暗記はお風呂やベッドも活用する
暗記物、いつやっていますか?
たとえば英単語は単語帳やアプリがあれば「いつでも/どこでも」できるのが良い点。必ずしも机に向かう必要はない!ということですよ。
通学中や休み時間はもちろん、お風呂やベッドも活用しましょう。特に「寝る前に覚え、起きたらすぐに確認する」というやり方は、記憶が定着しやすいといわれています。
予備校では食事をとりながら単語帳を開く姿も日常茶飯事です。「お行儀が……!」と目くじらを立てるのはいったんおいて、使える時間は徹底的に使っていきましょう!
5.刺激を受けられる環境に身を置く
周りから刺激を受けられる環境に、進んで身を置くという方法もあります。
勉強の場所を変える、仲間を作るという方法も、すべては「頑張らなきゃ!」と思える環境に自分を置くということ。
さらに塾の自習室を利用するという手段もありますね。
シーンと静かな中で黙々と勉強する生徒たちに囲まれると、自然と集中して勉強が捗ります。不思議ですよね。
塾にはこうした「環境を求めて」やってくる高校生も多いんですよ。
テスト前には自習室利用を開放している塾もあるので、探してみても良いかもしれません。
まとめ
高校生の定期テスト対策についてまとめてきました。
何と言っても、勉強の軸になるのは「毎日の授業」、そして授業を最大限に活かす「予習」と記憶を定着させる「復習」です。予習 ⇒ 授業 ⇒ 復習 ⇒ 予習……、とサイクルがきちんと回っていけば、ことさらテスト前だからといって焦ることも少なくなるでしょう。
また学年が進み、受験が近づいてきたときのためにも、自分にとってベストといえる勉強サイクルを早めに確立しておくことはとても有効です。
日々の予習&復習、授業、そしてテスト前の弱点補強とたっぷりの演習。これであなたの定期テスト対策は万全です!頑張ってくださいね。