個別指導塾は気まずい?講師との距離感の取り方や個別面談の最適な対応を解説
個別指導塾は、生徒一人一人のペースで進められる自由度の高さから人気があります。一方で、講師と1対1になる時間があることから「気まずい」「何を話せばよいのか」と戸惑う人も多いのではないでしょうか。
この記事では、個別指導塾で感じる気まずさの正体を詳しく解説します。気まずい時間を過ごさずに済む秘訣や、講師と距離を保ちやすい教育サービスも紹介しました。
余計な心配をせず勉強に集中できる環境を見つけるヒントとして、ご活用ください。
目次
個別指導塾での授業の流れ
塾で「いつ・どの程度」、講師と接点があるのかを知っておくと、気まずさへの心配が少し減るかもしれません。
はじめに、個別指導塾ではどのように授業が進むのか、流れを把握しておきましょう。
宿題チェック
多くの個別指導塾は、宿題を出します。よって、2回目以降の授業は「宿題チェック」から始まります。
宿題チェックでは、以下のような確認が行われます。
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もしわからない点や理解が不十分だと感じる箇所があれば、遠慮なく講師に伝えます。理解が足りないまま先に進むのは、勉強効率が良くありません。
質問の内容によっては、今日の授業内容を変更するなどして柔軟に対応してもらえます。
今日の学習内容確認
宿題チェックが終わると、今日扱う授業の内容を確認します。
このとき、学校の授業進度やテスト範囲・テスト日程など尋ねられるかも知れません。学校に関する情報は、学習計画の精度を高めるために欠かせないものです。聞かれたら正しく伝えましょう。
ポイント解説
今日の学習範囲の要点を、講師が解説します。解説の詳しさや細かさは、学校で習っているかどうかによって変わる場合があります。
学校でまだ扱っていない範囲の場合は、基本から丁寧に細かく解説します。この段階では、完璧に理解できなくても大丈夫です。次の「問題演習」を通じて理解を深めましょう。
学校ですでに習っている範囲の場合は、要点はおさらい程度にとどめ、サクッと問題演習に進むケースが多いようです。ただし、学校で扱った際に十分理解できていないと感じる単元なら、その旨を講師に伝えましょう。解説の細かさを、その場で調整してくれます。
演習
ポイントを確認したら、問題演習に入ります。やるべき問題を指示すると、講師はいったん隣を離れ、別の生徒の指導に向かいます。次に講師が戻ってくるまで、問題演習に取り組みましょう。
もし講師が戻ってくるまでに指定された問題を解き終わったら、自主学習をしながら待っていて構いません。「類題を解く」「学校の宿題をやる」など、工夫して効率よく時間を使いましょう。
答え合わせ・質問対応
講師が戻ってきたら、演習した問題の答え合わせと理解度の確認をします。もし質問や不安な点があれば、「ここはどうしてこうなるのですか」と尋ねてみましょう。
個別指導塾では、1コマの授業内で「ポイント解説 → 演習 → 答え合わせ」というサイクルが1回~数回まわります。
まとめ・宿題指示
授業時間の終了が近づいたら、今日のまとめと宿題指示に入ります。授業を通じての要望や、もう少し詳しく教えてほしい箇所などがあれば、この段階で伝えます。
宿題は指示された箇所を忘れないように、「付箋を貼る」「メモをする」のがおすすめです。
個別指導塾の受講にコミュニケーション力は不要
1対1指導の時間が長い個別指導塾では、「講師としっかり話せないといけない」「高いコミュニケーション力が必要かも」と思うかもしれません。
しかし実際は、心配するほどコミュニケーションの機会は多くないのが現実です。
そもそも塾はおしゃべりのためではなく、勉強するために行っているという前提を踏まえつつ、個別指導塾におけるコミュニケーションの現実について考えてみましょう。
思っている以上にやりとりは少ない
個別指導塾では、実はそれほど講師とやりとりが必要な場面は多くありません。
生徒側からの発言が必要なシチュエーションは、以下の4つです。
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必要なやり取りに関しては基本的に講師が先に問いかけるため、講師の質問に生徒が答えるかたちでコミュニケーションをとれば大丈夫です。
個別指導塾で必要なのは、「話す力」より「聞く力」だと押さえてください。
授業におしゃべりは不要
周囲におしゃべり上手な生徒がいると、「あんな風に気軽なコミュニケーションができたら」と比べてしまうかもしれません。しかし、それは一切不要な心配です。授業中のおしゃべりは、塾では歓迎されないからです。
おしゃべりが過ぎる生徒への対応は、塾も手を焼いています。塾はサービス業のため、生徒をないがしろにはできませんが、かといっておしゃべりばかりされていては本来の指導に支障をきたすためです。
寡黙に、やるべきことだけをコツコツ取り組む生徒は、塾からも歓迎されます。おしゃべりではなく、勉強をしにきているという基本を忘れないようにしましょう。
講師の話をしっかり聞けることが大事
個別指導塾の多くは、「対話しながら授業を進めること」を売りにしています。対話式の授業とは、解説と質問を対話形式で進めることで理解を深める手法のことです。生徒の思考に沿って授業を進められる点がメリットです。
一方で「対話式授業」と聞くと、生徒側も「ちゃんと話さなきゃ」と身構えてしまうかもしれません。しかし、対話式授業の本質は「対話により“思考を深めること”」にあります。生徒側からの発話が少なくても、しっかり思考できていれば問題ありません。
話すことばかりに一生懸命になるのではなく、講師の話をしっかり聞き、考える力を伸ばすことに軸を置いてみましょう。
わからない点は何回質問してもOK
「同じことを何度も繰り返し聞くのが気まずい」「『また同じこと聞いて』『頭悪いな』なんて思われないかな」など、質問をすることに気まずさを感じる人もいるかもしれません。
しかし、講師の立場からすると、何度も質問してくれるのは嬉しいものです。「一生懸命理解しようとしている」と感じられ、解説のやる気も出ます。また質問が続くほどわからない点がピンポイントで明確になるため、より的を射た解説がしやすくなります。
「〇〇って思われたらどうしよう」という心配は、塾では無用です。勉強に集中し、目の前の問題に真摯に向き合いましょう。
個別指導塾での講師変更が気まずい場合の対策
個別指導塾は、講師が合わないときに交代できるのも魅力の一つです。しかし、実際に交代を検討してみると、「ここまで教えてもらったのに、嫌と言いにくい」「交代した後に塾で顔を合わせるのが気まずい」などの心配が思い浮かぶかもしれません。
講師交代に関して不安になる点と、対処法を解説します。
講師変更に遠慮する必要はない
個別指導塾の講師変更は、遠慮せず利用して構いません。「生徒側の権利だから」という理由もありますが、塾側にもメリットがあるからです。
講師と生徒の相性は、事前にどれだけすり合わせをしても実際に授業が始まってみないとわかりません。また最初のころの緊張が解けるにしたがって、「あれ?」「なんか違う?」と印象が変わることもあります。
講師との相性は勉強のモチベーションにも影響する重要な要素です。塾が「合わなければ講師の交代可能」としているのも、そのためです。
しかし生徒が塾や講師と気まずくなるのをおそれ、我慢を続けるとどうなるでしょう。塾も講師も、相性が合わないことに気が付けません。
最終的にストレスを溜めた生徒が退塾してしまっては、塾にとっても損失です。
講師の交代は、理由を添えて遠慮なく伝えましょう。伝えた理由は、今後の講師選定のヒントとしても活かしてもらえます。
校舎長に希望をしっかり伝えればOK
講師交代の希望は、校舎長(教室長)に伝えます。講師本人に「合わないので代えてください」という必要はないので、安心してください。
校舎長に講師交代を伝える際は、次にどのような講師を希望するのか、リクエストをしっかり伝えてます。要望が明確であるほど、校舎長は講師を選定しやすくなります。
ただし個別指導塾に在籍する講師の人数には、限りがあります。また人気講師ほど授業のコマが埋まっており、新しく授業を受け持てる空きがない場合も多いでしょう。
希望が100%叶う講師に担当してもらえるとは限らない点は、理解しておく必要があります。
もしできる限り希望に近い講師を選びたい場合は、全国数千~数万人の講師とマッチングできる「オンライン家庭教師」を検討しても良いでしょう。
交代した後も挨拶をしっかりしよう
晴れて講師を代えてもらったあとも、以前担当の講師と顔を合わせることもあるはずです。気まずい思いもあるかもしれませんが、挨拶はきちんとしましょう。
反対にいえば、挨拶以外のコミュニケーションはとらなくて構いません。もしどうしても顔を合わせたくない場合は、その講師が不在の日に授業を移せるか、校舎長に相談してみてください。
個別面談が気まずい場合の対策
個別指導塾では、1年に数回ほど三者面談が行われます。保護者が塾に行き、校舎長や担任講師と話す機会です。
普段、塾の講師とほとんど顔を合わせる機会がない保護者ほど、「何を話せばよいのか」「沈黙があったらどうしよう」と気まずさを感じるかもしれません。
個別面談での不安を払拭する方法を、3つ解説します。
話したい内容を事前にまとめておこう
会話の沈黙は、「話す内容がわからなくなったとき」「話題が途切れたとき」に訪れます。つまり、話す内容をあらかじめ用意しておけば、沈黙なしで会話を続けられ、気まずさもありません。
面談前には、相談したい内容をまとめておきましょう。
面談で話す鉄板の内容は、以下の5つです。
- 最近の塾での様子
- 家庭学習へのアドバイス
- 成績の推移
- 目標達成までの道すじ
- 家庭での様子で気になること
箇条書きのメモをつくっておくだけで、面談での沈黙の気まずさを回避できます。
塾側の話をよく聞こう
面談は、塾側の話を聞く場でもあります。校舎長や講師の話に丁寧に耳を傾けれていれば、気まずくなる心配はありません。
成績や受験・進路など、耳が痛い話になる場合もあります。しかし塾は、お子さんの目標達成を一緒に実現してくれるパートナーです。耳が痛い話も、将来を見据えての助言だと冷静に受け止めましょう。
塾側の話に疑問や提案が思い浮かんだ場合は、遠慮なく伝えて大丈夫です。お互いに忌憚なく意見を出し合い、建設的な対話の場にする意識で臨めば、決して気まずくなることはありません。
「どう思われるか」より、子どもの将来だけを考えよう
親御さんの中には、「塾にどう思われるか」を心配し、言いたいことがいえないまま面談の時間が終わった、という人もいます。「こんなことを言ったらモンペと思われるかもしれない」「面倒な親だと思われたくない」などの思いが該当します。
しかし、本当に大切なのはお子さんの将来です。
何のために、何を目的に塾に通わせているのかを思い出し、言うべきことはしっかり伝えましょう。
オンライン指導なら講師との気まずさが激減!オンライン家庭教師ピース
個別指導塾が気まずいのは、講師と「対面」でやりとりをするのが要因です。そもそも講師と一定の距離があるオンライン指導なら、個別指導塾のような気まずさはありません。
自宅で受講できるため周りの目を気にする必要もなく、本当に必要な勉強に集中して取り組めます。
オンライン家庭教師ピースは、オンライン家庭教師専業で10年を超える老舗オンライン家庭教師です。講師とお子さんとの相性をどこよりも重視する姿勢で人気があり、「先生に会いたいから授業が楽しみになった」「良い先生に出会えて、勉強への姿勢が変わりました」といったお声が絶えません。
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まとめ
近年、人と人との距離感に悩む生徒は増えています。周りから浮かないことを最重要視し、当たり障りのない人間関係を好む子どもたちが多数を占めるそうです。
大人と1対1で話す必要がある個別指導塾に「気まずい」と抵抗を感じるのも、時代なのかもしれません。ただ、塾は勉強をする場所です。その本質を忘れずに取り組めば、何も心配することはありません。
講師との距離の近さが心配な場合は、物理的・心理的距離が保ちやすいオンライン家庭教師を検討しても良いでしょう。費用も個別指導塾より手頃な場合が多く、気軽に試せる点でもおすすめです。
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