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【大学の学部選び】やってはいけない選び方はこれ!学部選択に役立つ意外な方法も紹介

「学部選び」は大学で学ぶ学問を決める、とても大事なプロセスです。でも大学で学べる内容って、あまりに多様で迷ってしまいますよね。専門用語も多く、結局よくわからないままイメージで決めたくなること、ありませんか?

今回は「大学の”学部”の選び方」に注目!
やってはいけない選び方や正しい選び方、意外な情報収集方法まで詳しく解説します。オープンキャンパスの効率的な参加方法も添えました。

ぜひ最後まで読み、自分にピッタリ!後悔のない学部選択をしてくださいね。

★「大学の選び方」については、こちらの記事で詳しく解説しています!
>>「【大学選びは完璧!】高校生が「本当に行きたい大学」に出会う選び方の手順を分かりやすく解説!

やってない?間違った「学部の選び方」5つ!

まずは「学部の間違った選び方」を5つ紹介します。

理系・文系、特別進学コース・総合進学コース……、といった区分けしかなかった高校とは異なり、大学は学部の選択肢も膨大、学べる内容も高校までとは違う、未知のものばかり。選ぶのは骨が折れる作業ですが、だからこそ安易に選ぶと希望に合わなかったという後悔につながることもあります。

やってしまいがちですが、次のような選び方は失敗のもとですよ。

名前だけでなんとなく選ぶ

やってはいけない選び方の1つ目は「名前だけでなんとなく選ぶ」です。

大学の学部名は、カタカナ名など「かっこいい響き」のものが増えました。また名前を見ただけでは、どんなことが学べるのかイメージしにくいものがあります。

学部で学べる内容をよく調べずに、名前の響きや映え感だけで選ぶのはやめましょう。入学してから「こんなはずじゃなかった」「全然興味が持てない」というミスマッチの原因になります。

★ 名前だけではどんな内容が学べるのかイメージしにくい学部名の例

  • 創生学部
  • データサイエンス学部
  • 現代ライフ学部
  • マンガ学部
  • 環境情報学部
  • ホスピタリティ・ツーリズム学部
  • ヒューマンケア学部
  • 感性デザイン学部
  • 21世紀アジア学部
  • 観光メディア文化学部
  • 国際日本学部

※ いずれも実際に設置されている学部です。

専攻やゼミまで調べずに選ぶ

大学では学部の下に「学科」があり、さらに「専攻/コース」と学ぶ内容が細分化されていきます。また大学3年生、もしくは4年生からは「ゼミ」という研究室に所属し、自分の研究課題に深く取り組んでいくスタイルの大学がほとんどです。

自分が研究してみたいテーマを扱うゼミがないと、本当に学びたかったことが学べないという残念な結果になりかねません。

特に大学で研究したい内容が決まっている場合は、学部を選ぶ際に「学科、専攻/コース、ゼミ」まで細かく調べてみるようにしましょう。

以下は筑波大学でのゼミ設置状況です。
「学部」に相当する「国際総合学類」というカテゴリーから、かなり細分化されているのがわかりますね。

★ 「ゼミ」の設置例|筑波大学 国際総合学類

  • 国際政治・国際法分野
    • 大倉沙江ゼミ(市民社会論)
    • 大友貴史ゼミ(国際関係論)
    • 東南アジア政治ゼミ
    • タック 川﨑 ゼミ
    • 外山文子ゼミ(東南アジア政治)
    • 潘亮ゼミ(日本外交)
    • 東野篤子ゼミ(ヨーロッパ国際政治)
    • 毛利亜樹ゼミ(中国政治、国際関係)
    • 国際法ゼミ

参考:筑波大学 令和4年度入ゼミ用 国際総合学類ゼミシラバス集

職業との関連性をよく調べずに選ぶ

やってはいけない学部の選び方3つ目は、「職業との関連性を調べずに学部を決める」というやり方です。

職業の中には、大学の特定学部を卒業し有資格者となることが条件となっているものもあります。あるいはその職業に就くためには、大学の特定学部で学び、試験の受験資格を得ないといけないものも。

職業との関連性を調べずに学部を選んだばかりに、就きたい職業につけなかったということは避けたいですよね。

★ 大学の特定学部を卒業することが必要な職業の例

  • 学校教諭(教育学部などで規定単位を取得し、教員免許状を得ることが必要)
  • 医師(医学部を卒業し、医師国家試験に合格することが必要)
  • 公認心理士(心理学部などで指定の科目を履修・卒業が必要) など

親世代のイメージに引っ張られて選ぶ

大学進学に親御さんの協力は不可欠です。

しかし「学部選び」において、親御さんの言うことを鵜呑みにする必要はありません。もしかしたら親御さんの持つ情報やイメージは、「受験当時のまま」変わっていない可能性もあるからです。

大学や学部は、社会情勢の変化に合わせて常に変わり続けています。親御さんの一言は重みがあるのですが、最新情報を調べた上で発信しているかは分かりませんし、現実に合わない固定概念がそう言わせている場合もあります(もちろん、受験情報にアンテナを張っている親御さんの場合は、この限りではありませんよ)。

実際、予備校でもこんな親御さんの発言を聞いたことがあります。

「法学部に行ったら、弁護士になれるんでしょ?」
「銀行に就職したいなら、(お金について勉強する)経済学部ですよね」
「〇〇大学は、二流が行く大学だろ?」(近年、偏差値が急上昇している大学)

受験情勢も大学も、進化しています。
親の言うことを鵜呑みにせず、自分の人生、自分自身でしっかり調べて選ぶようにしましょう。

理系・文系の枠にとらわれて選ぶ

「理系だから、理学部か工学部」「文系だから、文学部や法学部」といった、理系・文系の二択だけで学部を選ぶというのも、もったいない話ですよ。

大学には理系・文系の枠には収まりきらない、多彩な学部が数多くあるからです。

気になる「受験科目」も、こうした学部は選択科目の幅を広く設け、理系からも文系からも受験できるようになっています。

  • スポーツ科学部
  • 共創学部
  • 都市科学部
  • 国際情報学部
  • 文理融合学部
  • 人間環境学部
  • キャリアデザイン学部

「文理融合」ともいえる学部も学部選びの選択肢に加えてみてください。自分に合った学部が見つかりやすくなるでしょう。

学部選びは広い視野で考えよう!自分に合う学部の見つけ方

学部を選ぶ際は情報誌やインターネット、大学のパンフレットなどを使うというケースが多くなりますね。でも「他にはどんな学部があるのか知りたい」「もっと興味が持てる学部があるのでは?」と感じたことはありませんか?

ここからはまだ出会ったことがない学部と出会う方法、知らなかった学部を見つける方法をご紹介します。

「連想ゲーム」方式で学部を探す!

興味がある1つの学部を設定したら、連想ゲーム方式で関連情報を導き、他の学部を探していくという方法です。

たとえば、「芸術学部」を起点に考えてみましょうか。
絵を描くのが好きだ、自分の作品を追求したいといった理由で芸術学部を志望したものの、他にも自分に合う学部があるかもしれないと思っている、というところがスタートです。

芸術学部から連想できるものを、どんどん思い浮かべていってください。どのようなものが思いつきますか?

● アニメーション作りなら?
⇒ 映像制作 ⇒ 映像が学べる学部はないかな? ⇒ 映像学部

● 芸術作品をもっと売れるようにするには?
⇒ 売れる方法や消費者心理を学べる学部はないかな? ⇒ 商学部

● 作家の著作権が守られる社会にしたい!
⇒ 著作権や法律について学べる学部はあるかな? ⇒ 法学部

これは一例です。
発想次第で、思いがけない学部に辿り着くことも!ぜひやってみてくださいね。

★ 大学・学部探しに便利!おすすめ検索サイト
ベネッセ「マナビジョン
スタディサプリ進路「学びたいことを調べる
マイナビ進学「やりたいことを見つける
河合塾Kei-net「大学検索システム

就職・転職サイトを活用するというワザも

学部選びに、就職や転職で利用されるサイトを活用するという意外な方法も紹介しましょう。

就職サイトには「先輩の声」として、社会人のコメントが紹介されていることがあり、同時に卒業大学・学部が掲載されていることも多いのです。

憧れの仕事や興味のある分野に携わっている人が、実際にどんな学部を卒業しているのか?がわかるというわけ!
意外な学部からその仕事に就いているケースも見つかり、学部選びの幅が広がりますよ。

たとえば新卒採用(大学卒業と同時に就職採用)用の就職活動サイト「リクナビ2022」(株式会社リクルート)では、「あなたの大学の先輩インタビュー」という特設ページがあります。

引用:リクナビ2022

商学部から証券会社に、工学部からエネルギー企業にというオーソドックスな選択をしている先輩もいれば、看護学部からシステム開発会社へ、外国語学部から不動産会社へという意外な就職をしている先輩もいます。

大学で学んだことは、あなたが思う以上に社会で幅広く役立つのです。就職・転職サイトを調べると、学部と実社会の意外なつながりが見え、とても興味深いリサーチができますよ。

憧れの仕事や企業がある、という高校生は、その企業サイトに載っている「従業員の声」を探してみるのも良いでしょう。

オープンキャンパスは志望校以外も参加すべき?

大学・学部を選ぶ際に、ぜひ参加したいのがオープンキャンパス。ここ数年、オンラインで開催する大学も増え、ぐんと参加しやすくなっていますよね。

一方で「手間がかかる」「勉強の時間が減る」といった理由で、参加をためらってしまう人も。第一志望校以外も行った方がいいのか…?という悩みがある人も多いでしょう。

ここからは何大学くらい参加すべきか?情報収集の方法は?など、オープンキャンパスにまつわる悩みに答えていきますよ!

第一志望以外もチャンスがあればぜひ!思わぬ発見があるかも

オープンキャンパスは、チャンスがあればぜひ第一志望以外も参加しましょう。実際に足を運ぶのは日程や費用の問題もあるので、オンラインでもOKです。

直接大学に行き自分の目で見ると、インターネットや情報誌では得られない「生情報」が手に入ります。先輩や教授の話を聞いて、予想しなかった方面に興味がわくことも。

過去、こんな先輩もいました。
第一志望のオープンキャンパスに行ったら、隣の大学でもオープンキャンパスを開催していたから「ついでに」入ってみた。たまたま聞いた公開講義がとても面白く、「ここで、この先生の講義を受けたい!」とビビッときて、志望校を変えた、という先輩です。

インターネットで手に入る情報はほんの一部です。百聞は一見にしかず、機会があればぜひ足を運んでみてください。

オンラインオープンキャンパスでの情報収集法

オープンキャンパスがオンラインで開催される場合は、ひと工夫するとリアルにも劣らない情報収集が可能になります。

まず、開始前に「Googleストリートビュー」を使って、大学や周辺の様子を見ておくこと。大学がある街の雰囲気や大学の様子が把握できますよ。

特別講座をYouTube動画で配信する場合もあるので、事前にチェックしておきましょう。期間限定で公開されている場合もあるので、見逃し厳禁ですね!

オンラインで個別相談会を開催する大学もあります。直接行かなくても、聞きたいことを直接聞ける貴重な機会。ぜひ有効活用してくださいね。

まとめ

学部選びは大学での4年間の学びが決まる、大切な進路決定です。

文学部や法学部、経済学部、理学部、工学部、医学部といった昔からある、学問内容が想像しやすい学部に加え、近年はカタカナ名称の学ぶ内容がすぐにはイメージできない学部も増えました。

また最先端の技術や理論を取り入れていたり、産学連携の取り組みを進めていたりと、大学
・学部によって個性もさまざまです。

数ある中から自分にピッタリの1つを選ぶのは簡単なことではありませんが、ぜひ「大学への期待とワクワク感」を忘れずに選んでみてください。自分が心から「やりたい!」と思える学部と出会えたなら、それば受験勉強の最強のパートナーとなってくれます。

頑張ってくださいね、応援していますよ。

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