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医学部医学科に推薦入試で合格するには?推薦の種類から出願条件、試験内容まで完全解説

医学部入試で意外と狙い目なのが「推薦入試」です。合格した場合は入学することが前提になりますが、一般入試(前期・後期試験や大学個別試験)との併願は可能なため、出願条件を満たしさえすれば受験チャンスを1回増やすことができるんですよ!

多くの医学部で実施されている「推薦入試」について、種類や出願条件、合格のポイント等を解説します。正しい情報をきちんとおさえ、競争率が高い医学部入試を突破しましょう!

医学部の推薦入試は大きく2種類!

医学部の推薦入試は大きく2種類!

医学部の推薦入試は他学部でも行われる「学校推薦型選抜」と「総合型選抜」に加えて、「地域枠推薦」というものがあるのが特徴です。

まずはそれぞれの方式について、正しく理解しておきましょう。

学校推薦型選抜

「学校推薦型選抜」とは、出身高校を通じて出願する推薦入試のことで、高校学校長の推薦書が必要です。
また学校推薦型選抜は、さらに3つの推薦方式に細分化されます。

◎ 指定校推薦
主に私立大学で行われている推薦方式。
大学側が高校に推薦枠を用意し、高校は条件に合致する受験生を推薦する。大学と高校の信頼関係の上で成り立っており、合格の可能性は限りなく高い。
人気の大学には受験希望者が殺到し、高校内で選抜が行われることもある。

◎ 公募型推薦
国公立大学・私立大学とも行っている、最も一般的な推薦入試。
大学の出願要件を満たし、高校学校長の推薦が得られれば出願できる。他の推薦方式より募集人数は多めだが、必ず合格できるとは限らない。

◎ 地域枠推薦
医学部独特の推薦方式で、大学側が提示する「地域条件」を満たした受験生だけが出願できる。地方や僻地における医師確保のために始められた制度。
地元出身者のための枠として用意されることが多いが、近隣県であれば出願できる場合もある。卒業後は指定された地域(病院)で一定期間勤務することが条件。

総合型選抜

「総合型選抜」とは、以前は「AO入試」と呼ばれていた方式です。いわゆる自己推薦型入試で、大学が示す求める学生像(アドミッション・ポリシー)と出願条件を満たせば、誰でも出願できます。高校学校長の推薦書は不要です。

医学部推薦入試の出願条件を解説

推薦入試が気になるけれど、自分が出願条件に合致するのかわからない……、という受験生も多いでしょう。
ここからは医学部の推薦入試でにおける「出願条件」について、いったいどういうことなのかを項目ごと解説します。

① 評定平均

多くの医学部推薦入試では「評定平均」が指定されています。

「評定平均」とは高校時代の成績平均のことで、現役生であれば高1~高3の2学期まで/既卒生の場合は高校3年間すべてを集計対象とする大学が一般的。大学が指定する評定平均を超えていないと、そもそも出願ができません。

国公立大学は「4.3以上(A評価以上)」、私立大学は「3.5~4.3」を目安としてください。評定平均がどれくらいかは担任の先生が把握していますから、推薦入試を検討している場合は早めに確認してみてくださいね。

② 現役のみか、既卒もOKか

出願条件を「現役生だけ」にしている場合と、「現役生も、既卒生もOK」な場合とがあります。

既卒の場合も、多くの大学は卒業後の経過年数が指定されています。卒業後1年、つまり1浪まで出願できる大学、2浪まで出願できる大学等がありますから、募集要項で確認してみましょう。

③ 各種検定が必要か

多くはありませんが、各種検定を保持していることを出願条件にしている大学もあります。

◎ 東京大学
「国際生物学オリンピック」「全国物理コンテスト」「国際物理オリンピック」「全国高等学校化学グランプリ」など、各種コンテストで顕著な成績を挙げたことを証明する資料、もしくはTOEFL iBT 100点以上/IELTS 7点以上に相当するきわめて高い英語力を示す資料などのうち、少なくとも1つを提出できること

◎ 京都大学
国際科学オリンピック(数学、物理、化学、生物)に日本代表として世界大会に出場していること

こうした条件は大学ごとに異なります。
必ず募集要項、大学のホームページ等で確認してください。

医学部推薦入試で課される試験内容を解説

医学部の推薦入試では、さまざまな試験が課されます。主な試験の内容について見ていきましょう。

① 共通テスト

国公立大学医学部に多いのが「大学入試共通テスト」を利用するというものです。
共通テストの利用の仕方は大学によって異なります。

◎ 第一段階選抜に用いる場合
第一段階選抜とは「足きり」とも呼ばれ、「共通テストで△%とった受験生だけを個別試験に進める」ようにするために利用する仕組みです。
推薦入試の出願は共通テストより前に締め切られます。共通テストで大学が指定する割合を得点できなかった場合、個別試験を受けないまま不合格ということになります。

◎ 最終的な合否判断に用いる場合
共通テストの得点を最終的な合否判断に用いる大学もあります。共通テストの得点をどれくらいの割合で合否判定に用いるかをあらかじめ決めている大学もあれば、近い成績の受験生数人を絞り込む際に参考にする大学もあります。
いずれにせよ、高い得点をとっておくに越したことはありません。

◎ 合否判断には用いないが、出願条件にはなっている
合否の判定には用いないけれども、共通テストの受験を条件としている大学もあります。こうした大学の狙いは、共通テストの得点を通じて受験生の基礎学力の程度を見ることにあると考えられます。
合否判定に使われないからと言って、共通テスト対策に手を抜くことがないようにしましょう。

② 面接

医学部では推薦入試でも一般入試でも、必ずといっていいほど「面接」が課されます。これは学力試験だけでは測れない、医師としての適性や受験生の人柄、コミュニケーション力、価値観等を見ることが目的です。

面接は「個人」ごとに行われる場合と、「グループ」で行われる場合があります。質問される内容や実施方法、形式などは大学によって異なります。

高校の進路指導室には、過去受験した先輩の体験談が記録されていることもありますから、参考にしてみましょう。また普段とは違った場面で自分の意見をはっきり伝えられるよう、事前に繰り返し練習しておくことも大切です。

 

③ 小論文

受験生の実力を総合的に測るため、国公立大・私立大とも多くの大学で「小論文」も実施されます。小論文は普段の勉強とは違った対策が必要になりますから、受験が決まった時点で準備を始めましょう。

小論文のテーマとしては医療系のものが選ばれることも多いのですが、医療系と一口にいっても臨床現場のことから生活習慣のこと、また介護する側を扱ったものまでさまざま。また人文科学や社会科学といった医療とは直接関係のない分野から出題されることもあります。

形式も大学によって多彩です。テーマを与えられて自由に記述するものや、課題文を踏まえて意見を書くもの、英文読解に近い形式の問題を出す大学もあります。

医学部の小論文対策について、詳しくはこちらでチェックしてみてください。
『【医学部受験】小論文完全ガイド!|小論文典型出題パターン4つと初めて書く人向け対策法』

④ 学力検査、総合問題など

推薦入試でも大学個別に学力試験を課すところもあります。試験が実施される教科については、募集要項で確認しておいてください。

国公立大学では一般入試の2次試験同様、難易度の高い記述・論述問題が出されることもあります。私立大学では教科の基礎学力を測る試験が課される場合が多いようです。共通テストで8割を得点できるレベルの学力はつけておきましょう。

推薦入試での学力試験は過去問が公表されていないことも多いのですが、学校や塾の先生にも相談しつつ、できる対策を進めておくことが合格の秘訣です。

医学部推薦入試を狙うべきなのは、こんな人!

医学部推薦入試を狙うべきなのは、こんな人!

医学部の推薦入試は、一般入試での合格は難しいと思われる受験生が合格を勝ち取ることもあり、「普通に入試を受けるより、入りやすいのかも?」と思われることもあります。しかし決してそんなことはありません。大学側も医師としての適性を見極めますから、合格するのはやはり「医師に向いている人」です。

その上で、一般入試より推薦入試を狙うことをおすすめできるタイプをご紹介しましょう。

高校時代の評定が高い

高校時代の評定というのは3年間の積み重ね。受験期になったときに自力でどうこうできるものではありませんし、そもそも評定が低い人は推薦入試を受けたくても受けられないのです。
高校3年間コツコツと取り組み、高い評定を得られた人は、その成果を活かせる推薦入試を検討してみるといいでしょう。

初対面の人にも好印象を残せる

医師というのは専門知識はもちろん、患者に寄り添える高いコミュニケーション力も必要になる職業です。医学部入試では面接を実施する大学が多いことからもわかりますよね。

初対面の人にも好印象を残せる人、人当たりのよい人、人の話を聞くことが得意な人などコミュニケーション力に自信がある人も、推薦入試に向いています。

推薦入試は一般入試と異なり「配点」が公表されていませんが、一般入試より個別学力検査の分量が少ない分、配点の重要性は高いと推測できます。コミュニケーション力を活かした受験にチャレンジしてみても良いかもしれませんね。

就業地域にこだわりがない人

卒業後に医師として就業する地域にこだわりがない人は、地域枠推薦を検討してみると良いでしょう。地域枠は出身地のほか、卒業後一定期間は指定の就業地域(病院)に勤務するなどの条件により、他の推薦枠よりやや競争率が低くなる傾向にあります。

一部の大学では出身地の制約を設けていないところもありますので、地域枠推薦を希望する場合は自分の出身県付近を含めた全国で探してみることをおすすめします。

まとめ

医学部の推薦入試を詳しくまとめてきました。医学部はここ数年出願者が減少傾向にあるとはいえ、依然として人気の学部であることに変わりはありません。高い学力を持つ受験生がひしめき合う医学部受験だからこそ、1回でも多く受験機会を確保できるのはチャンスです。推薦入試を考えてみようかと思い立ったら、早速担任の先生に評定平均を確認してみてくださいね。

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