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帰国子女枠での高校受験に必要な対策は?準備や勉強法のポイントを解説

高校受験で帰国子女枠を受験する場合、一般入試とは異なる対策や準備が必要になります。「どう受験勉強を進めればいいのか」「準備に抜け目があると怖い」と、不安を抱えているご家庭もあることでしょう。

そこで今回は、帰国子女枠に特化した高校受験対策についての情報をまとめました。実際の募集要項なども確認しながら、どんな対策や準備が求められるのかを確認していきましょう。

帰国子女枠での高校受験で求められる力は?

高校受験で帰国子女枠を設けている学校は、学生にどんな力を求めているのでしょうか。

もちろん学校によって異なりますが、基本的には以下のような力や姿勢が備わっているかが問われます。

  • 英語でのコミュニケーション能力
  • グローバル教育への学習意欲
  • 広い視野を持った国際感覚

帰国子女枠を設けている学校は、国際的に活躍できる人材の育成に力を入れている場合がほとんどです。貴重な海外経験と、そこで培われた能力を活かした教育が受けられることでしょう。

入試では、そうした学校の方針に沿った姿勢を持っているか、英語による基本的なコミュニケーション能力や国際感覚の有無が問われます。

高校受験・帰国子女枠の主な受験条件

帰国子女枠で受験するためには、各学校が設ける受験条件や出願資格を満たす必要があります。志望校を決める際、必ず確認しておくべき項目です。

ここでは、特に多くの学校で設けられている4つの条件について紹介します。

帰国後年数

帰国子女枠の出願資格の条件として「帰国後年数」が設けられていることが多いです。「帰国してから◯年以内の者」「令和◯年以降に帰国した者」といった形で記載されています。

基本的には、帰国後から2~3年以内を出願条件としている学校が多い傾向にあります。

海外滞在年数

ほとんどの学校が、海外に滞在していた年数に関する条件を設けています。基本的には1年以上から、条件が厳しいところでは3~5年以上が条件となっている場合も多いです。

出身校の種類

帰国子女が海外で通う学校は、大きく分けて以下の3つとなるでしょう。

  • 現地校
  • インターナショナルスクール
  • 日本人学校

帰国子女枠の入試において、学校によってはこの海外の出身校の種類に条件を設けている場合もあります。

英語力

英語力を重視する学校や受験方法の場合、一定基準の英語力を備えていることが条件になっているケースもあります。

  • 英検◯級以上を取得していること
  • TOEICやTOEFL、IELTSなどで基準以上の成績をおさめていること

こうした条件が設けられている場合、有効期間内の成績証明書が出願時に必要になる場合が多いです。

実際の帰国子女枠の入試要項例

帰国生入試における出願資格の実例として、既に試験が行われた3つの学校の2023年入試要項を紹介します。

なお、ここではポイントとなる情報を抜粋して紹介しています。さらに詳細な情報は学校の公式サイトを確認してください。

国際基督教大学高等学校

東京都小金井市にある国際基督教大学高等学校は、生徒の3分の2を帰国生が占める高校です。特に帰国生教育に力を入れている国内有数の学校と言ってもいいでしょう。

帰国生として出願するためには、以下のいずれかの条件を満たす必要があります。

  1. 外国の学校教育における9か年の課程を修了した者
  2. 文部科学大臣の認定を受けた海外全日制日本人学校および在外教育施設の中学校を2023年3月卒業見込みの者、または卒業した者
  3. 国内の中学校を2023年3月卒業見込みの者、または卒業した者
  4. 上記1~3と同等の公的資格を有すると同校が認めた者

これらの条件を満たしている場合、推薦入試、書類選考入試、学力試験入試を選んで出願することができます。3種類すべての試験を受験することも可能ですが、推薦入試にはさらに別の条件も設けられています。

  • 募集人数
    推薦入試:60
    書類選考入試:90名
    学力試験入試:10名
  • 推薦入試の追加出願条件
    ・本校を第一志望として入学を確約する者(入学辞退は不可)
    ・中学校における人物、学業成績ともに優秀で学校長が責任を持って推薦する者
    ・本校が定める推薦条件のいずれかに該当する者
  • 選考方法
    推薦入試:書類審査および面接
    書類選考入試:書類審査および面接
    学力試験入試:学力試験および調査書
  • 試験日
    推薦入試:2022年12月16日
    書類選考入試:2023年1月28日
    学力試験入試:2023年2月10日

参照:国際基督教大学高等学校

広尾学園高等学校

東京都港区にある広尾学園は、大学受験を見据えたハイレベルな授業、国際色豊かな環境での充実した英語教育を特色としています。

本科コースは中高一貫教育のため、高校の生徒募集は行っていませんが、医進・サイエンスコース、インターナショナルコースでは帰国子女も「国際生入学試験」で受け入れています。2023年4月入学生徒の入試は以下の要項で実施されました。

  • 募集人数
    若干名
  • 主な出願資格
    ・海外在住経験が1年以上あり、帰国後3年以内の帰国生。
    ・英検2級以上、または同等の英語力を有する者(インターナショナルコース希望者のみ)
  • 試験日
    インターナショナル:2022年12月15日
    医進・サイエンス:2022年12月16日
  • 試験科目
    インターナショナル:英語・数学(英語で出題)、国語、面接(日本語・英語)
    医進・サイエンス:英語・国語・数学(日本語で出題)、面接(日本語)
  • 各種検定による優遇
    インターナショナル:TOEFL iBTでスコア100以上の場合は英語の試験免除
    医進・サイエンス:なし

参照:広尾学園高等学校

慶應義塾湘南藤沢高等部

神奈川県藤沢市にある慶應義塾湘南藤沢高等部も、帰国生を受け入れています。グローバル教育に力を入れており、各学年に英語母語話者の担任が在籍しています。帰国生は週6時間、英語母語話者から授業を受けることが可能です。2023年度は、以下の要項で帰国生入試が行われました。

  • 募集人数
    約20名
  • 主な出願資格
    ・2022年4月以降、2023年3月末までに、学校教育における9年の課程を修了または修了見込みの者
    ・次のa~dのいずれかを満たしていること
    a)2020年4月1日~2023年3月31日の3年間に通算1年6ヶ月以上、国外の学校に在籍した者
    b)2017年4月1日~2023年3月31日の6年間に通算3年以上、国外の学校に在籍した者
    c)2014年4月1日~2023年3月31日の9年間に通算5年以上、国外の学校に在籍した者
    d)国外学校在籍期間と国内在住期間をそれぞれ、2023年3月から初めて2014年4月に向けて遡って数えていき「ある時点」でそれまでの通算国外学校在籍期間が通算国内在住期間をうわまわること
    ・TOEFL iBT70点以上、またはIELTS5.5以上、または実用英語技能検定試験(S-CBT/CBTを含む)準1級以上を取得している者
  • 試験日
    2023年2月12日
  • 試験科目
    筆記試験(国語「課題型小論文」・数学)、面接

参照:慶應義塾湘南藤沢高等部

帰国子女枠で高校受験する際のポイント

では、帰国子女枠での高校受験突破を目指すためには、どんなことに注意する必要があるのでしょうか。

ここでは、高校受験において事前に知っておきたいポイントについて紹介します。

情報収集・志望校の決定は早めに行う

帰国子女枠での入試は、基本的に一般入試よりも早い時期に行われます。その分、出願時期も早いため、準備や対策も早期から行う必要があります。

中学3年生になってからではなく、それ以前からオープンキャンパスや学校説明会に参加して情報収集を行うのがおすすめです。帰国前であっても、オンラインで参加したり、SNSを活用したりすることで、志望校の決定に役立てることができるでしょう。

また、帰国生入試は一般入試と比べて、必要な書類も多い傾向にあります。中には、すぐに手に入らない書類があるかもしれません。そうしたことも考え、早めの行動を心がけましょう。

受験科目・入試日程をよく確認する

志望校を決める際は、受験科目や入試日程もよく確認しましょう。当たり前のように思えますが、帰国子女枠は入試の方法が学校によって多様であるため、入念に確認して整理することが大切です。

受験科目は、各学校によって特色も異なります。特に以下の点に関しては、間違えないようによく確認しておきましょう。

  • 基本教科(国語・数学など)の試験は英語or日本語か
  • 面接・作文の有無
  • 面接・作文は生徒のみか、保護者同伴か
  • 面接・作文は英語or日本語か

入試日程に関しては一般的に1~2月に行われるのが基本ですが、早いところでは年内の11~12月に行われます。併願する場合は、試験日程がかぶってしまったり、混同したりしないように気をつけましょう。

模試を受けて実力を知る

海外から帰国したら、日本国内の模試を受けて実力を把握することを優先的に行いましょう。

模試は国内での現状の偏差値や、志望校との実力差を知る機会になります。志望校選びや、受験対策を進める上でも大きなヒントとなります。また、帰国後に一度模試を受けたら終わりではなく、その後も定期的に受験して実力をはかっていきましょう。

一般入試との併願でチャンスを増やす

帰国子女枠の入試は、一般入試と別日程で設定されていることが多いです。併願できる学校もあるため、それだけ入試のチャンスを増やすこともできます。

もちろん一般入試だけでなく、先ほど紹介した国際基督教大学高等学校のように、帰国生入試の中に複数の受験方法を設け、出願資格を満たしていればすべて受験してもいいという学校もあります。合格のチャンスを増やすために、併願も考えておくと良いでしょう。

ただし、併願するコースが増えると、それだけ対策の範囲も広くなってしまいます。欲張りすぎることなく、どの学校やコースを本命とするかを意識しながら対策を進めましょう。

帰国子女枠における教科別の受験勉強のポイント

ここからは、帰国子女枠での高校受験合格に向けた、受験勉強のポイントを教科別に解説します。

帰国生の受験は学校によって必要な対策も異なるため、実践的な内容や学校の傾向に合わせた対策については、過去問などで学習を進めていくことが必要です。ここでは、基本的な学習方法を中心にお伝えしていきます。

国語

長く海外に滞在していたご家庭は特に、国語に苦手意識を持つケースも多いです。その状態から、いきなり受験レベルの読解問題に取り組んでも、うまく読み進められない可能性があります。

日本語や国語が苦手な場合はまず、日本語の文章に慣れ親しむことから始めましょう。ストレスなく読める問題集から始め、徐々にレベルを高めていくのがおすすめです。

また、日常的に日本の本や新聞を積極的に読むことを習慣としてみましょう。日本語が学べるだけでなく、日本の文化や社会に対して理解を深めることにもつながります。

国語は、すべての教科の土台になります。日本語に苦手意識がある場合は特に、国語を優先的に学習すると良いでしょう。

数学

英語・国語と合わせて、帰国生入試でよく試験科目に設定されているのが数学です。学校によって、よく出題される単元やレベルにも違いがあるため、気になる学校の過去問を見て傾向を確認してみましょう。

数学の受験勉強は、基礎をしっかりとかためることが重要です。海外の学校で習っている内容も、英語と日本語で語句の言いまわしが異なります。日本語で出題される場合は特に、あらためて中学内容を総ざらいし、日本語の問題・解答に慣れる必要があります。

英語が得意な帰国生たちの入試では、数学・国語の点数で差がつきやすいです。コツコツと受験対策を重ね、実力を培っていきましょう。

英語

学校によっては、英語を重視した受験内容となっていることも少なくありません。帰国生入試で求められる英語力は高い傾向にあり「英検2級相当」など事前に目安を募集要項に示している学校もあります。

日常の英語によるコミュニケーションは問題なくできるお子さまも多いかもしれません。しかし、受験英語は日常会話とは異なり、単語・文法・英作文・長文読解の問題がスムーズに解ける英語力も求められます。

受験問題で得点できる英語力を身につけられるよう、受験用の問題集などでしっかりと対策を行いましょう。

理科・社会

中には一般入試と同じように、国語・数学・英語に加えて理科・社会も試験に課す学校もあります。理科・社会も数学と同様、海外で習った内容をあらためて日本語の教材で復習しましょう。

いずれにせよ、一般入試との併願を考える場合は、5科目の対策が必須です。どの科目も満遍なく、基礎的な問題から応用問題へと徐々にレベルを上げていく形で、演習を重ねていきましょう。

作文・小論文・エッセイ

5科目以外でよく出題されるのが、作文や小論文、エッセイです。日本語で書くか、英語で書くかは学校によって異なります。いずれにせよこれらの試験では、お題に対する自分の考えや経験を文章でまとめる力が問われます。

しっかりとまとまった文章を書くためには、十分に練習して慣れておく必要があります。日本語の場合、原稿用紙の使い方やルールも知っておかなければなりません。

  • 作文・小論文・エッセイでよく出題されるテーマ
  • 海外の生活で印象に残ったこと
  • 日本と海外の文化の違いについて
  • 海外での経験で学んだこと
  • 将来の夢や目標
  • 学校に入学してどんなことを学びたいか

気になる学校が過去に、どんなテーマを出題しているかを調べてみましょう。そのテーマをもとに実際に文章を書き、添削をしてもらいながら練習を重ねていくのがおすすめです。

面接

帰国生入試の面接では、国際感覚を備えているか、グローバル教育に対する意欲、自己表現力・コミュニケーション能力などが問われます。

面接も、聞かれたことに対して端的にわかりやすく応える練習が必要です。正しい意見が言えるかどうかだけでなく、ハキハキと自分の意見を言えるかどうかも重視されます。

特によく聞かれるのは「海外での経験」「志望理由」「異文化について」です。過去の傾向などを確認して、問われやすい質問に対してはある程度回答を考えておき、ご家庭で練習を重ねておきましょう。

帰国子女枠の高校受験はオンライン家庭教師ピースにおまかせ

帰国子女枠での入試は、学校によって出題傾向や試験科目が異なります。早めの情報収集・計画的な受験対策で志望校合格を目指すために、プロの力を借りてみてはいかがでしょうか。

帰国子女のお子さまを持つご家庭には、パソコンやタブレットを介してマンツーマン授業が受けられる「オンライン家庭教師」がおすすめです。

特にオンライン家庭教師ピースは、生徒の特性や志望校・要望などに合わせて相性のいい講師をマッチングし、一人一人に合わせて作成したカリキュラムに基づいて授業を行います。

帰国子女枠での合格を目指す場合も、お子さまの状況や志望校の傾向に合わせ、主要教科の学習はもちろん、英語や日本語の学習、面接対策にも柔軟に対応が可能です。

また、帰国前の海外に滞在している時点から授業を受けることもできるため、余裕を持って対策が進められます。

帰国子女枠での高校受験を考えているご家庭は、オンライン家庭教師ピースの受講を検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

帰国子女枠で高校受験は、事前にしっかりと情報収集を行った上で志望校を決定することが重要です。

また、ハイレベルな英語力が求められる学校や、日本語力も問われる学校、作文が出題される学校など、出題傾向がそれぞれ異なるため、それに合わせた対策を進めることが求められます。入試日程も早いため、できるだけ早期に志望校を決定し、準備・対策を進めましょう。

帰国子女枠での高校受験対策は、帰国前・帰国後にかかわらず、一人一人の特性や志望校に合わせた授業が受けられるオンライン家庭教師ピースにおまかせください。現在、無料体験授業を実施しています。気になるご家庭はお気軽にご相談ください。

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