漢字検定準2級の合格点は?受験に有利になるポイントや勉強方法を解説
漢字検定準2級の合格点は200点満点中140点程度であり、全体の7割程度正答する必要があります。
準2級を取得すれば、高校入試で加算してもらえたり、高校・大学から経済的援助を受けられたりします。
準2級を受けようとしている方の中には、自分でも合格できるのか、どのように勉強すればいいのかわからず不安になっている方もいるのではないでしょうか。
本記事では、漢字検定準2級の合格点・合格率について解説した上で、取得するメリットや勉強方法を紹介します。
準2級を受けるか悩んでいる方や、勉強をうまく進められていない方はぜひ参考にしてください。
目次
漢字検定準2級の概要・合格点
漢字検定とは、公益財団法人 日本漢字能力検定協会が主催している検定であり、漢字の読みや書き取り能力などを測定することが目的です。
漢字検定には1?10級までレベル分けされており、自分に合った難易度の級を受けられます。
ここでは漢字検定準2級について、以下のポイントに沿って解説します。
- 漢字検定準2級の出題内容
- 漢字検定準2級の難易度
- 漢字検定準2級の合格点
- 漢字検定準2級の合格率
漢字検定準2級の出題内容や合格点についてあまり把握していない方は、参考にしてくださいね。
漢字検定準2級の出題内容
漢字検定準2級の出題内容と配点は以下のとおりです。
出題内容 | 配点 |
---|---|
読み | 30点 |
書き取り | 40点 |
送り仮名 | 10点 |
同音同訓異字 | 30点 |
対義語・類義語 | 20点 |
熟語 | 30点 |
熟語の構成 | 20点 |
誤字訂正 | 10点 |
部首・部首名 | 10点 |
漢字検定準2級では漢字の読み書きだけでなく、同音同訓異字や対義語、部首など幅広い分野の問題が出題されます。
漢字検定準2級の難易度
漢字検定準2級の難易度は高校在学レベルであり、偏差値の高い高校を受けたい中学生や高校生におすすめの難易度です。
準2級とほかの級の難易度について、以下の表にまとめました。
級 | 難易度 | 対象漢字数 |
---|---|---|
2級 | 高校卒業・大学・一般レベル | 2,136字 |
準2級 | 高校在学レベル | 1,951字 |
3級 | 中学校卒業レベル | 1,623字 |
4級 | 中学校在学レベル | 1,339字 |
5級 | 小学校6年生修了レベル | 1,026字 |
参考:各級の出題内容と審査基準 | 漢検の概要 | 日本漢字能力検定
高校在学レベルの漢字を学習したい方には、漢字検定準2級の取得がおすすめです。
漢字検定準2級の合格点
漢字検定準2級の合格点は200点満点中140点程度であり、全体の7割程度正答すれば合格基準に達します。
準2級とほかの級の合格点は以下の表のとおりです。
級 | 満点 | 合格点 |
---|---|---|
2級 | 200点 | 80%程度(160点程度) |
準2級 | 200点 | 70%程度(140点程度) |
3級 | 200点 | 70%程度(140点程度) |
4級 | 200点 | 70%程度(140点程度) |
5級 | 200点 | 70%程度(140点程度) |
参考:採点基準と合格基準 | 漢検の概要 | 日本漢字能力検定
漢字検定準2級に確実に合格したい方は、試験本番で全体の8割程度合格できる実力をつけましょう。
漢字検定準2級の合格率
漢字検定準2級の検定の合格率について、以下の表にまとめました。
試験 | 合格率 |
---|---|
2022年度 第2回 | 38.2% |
2022年度 第1回 | 35.6% |
2021年度 第3回 | 38.4% |
参考:年度・回ごとの級別志願者数・合格者数 | 調査・データ | 日本漢字能力検定
直近3回の検定の合格率は35?38%ほどであり、受験者の3人に1人が合格している計算になります。
参考までに3級の合格率は50%ほどであり、準2級は難易度が高く、しっかりと対策する必要があります。
漢字検定準2級は高校受験に役立つ?メリットを解説
漢字検定準2級を取得するメリットは、以下のとおりです。
【漢字検定準2級を取得するメリット】
- 学習習慣がつく
- 自信がつく
- 高校の推薦入試で自己PRできる
- 一部の高校では内申点に加算される
- 一部の大学では経済的援助を受けられる
高校の推薦入試で自己PRできる
漢字検定準2級を取得すると、高校の推薦入試で学力があることを証明したり、目標に向かって努力できることを話せたりします。
中学生の時点で高校在学レベルである準2級を取得していれば、ほかの受験生よりも学力があることや、計画を立てて勉強できることをアピールできます。
一部の高校では内申点に加算される
漢字検定準2級を取得していると、一部の高校の推薦入試では、内申点に2点加算してくれます。
推薦入試で考慮してくれる学校は、日本漢字能力検定協会公式サイトから確認できますので、志望校があるか確認してください。
一部の大学では経済的援助を受けられる
漢字検定準2級を取得していると、一部の大学では受験料や入学金、授業料など経済的援助を受けられます。
また単位認定してもらえるケースや、出願条件を緩和してくれる場合もあります。
志望大学が漢字検定を活用しているか、日本漢字能力検定協会公式サイトから確認してください。
漢字検定準2級の対策ができるおすすめの問題集・参考書
漢字検定準2級の対策ができるおすすめの問題集・参考書は、以下のとおりです。
- 漢検 準2級 漢字学習ステップ 改訂三版
- 漢字検定準2級〔頻出度順〕問題集
- でる順×分野別 漢検問題集 準2級 五訂版
それぞれの問題集・参考書の特徴について以下より解説するので、これから試験対策する方は参考にしてください。
漢検 準2級 漢字学習ステップ 改訂三版
出典:Amazon
項目 | 詳細 |
---|---|
発行年 | 2020年 |
出版社 | 日本漢字能力検定協会 |
金額(税込み) | 1,100円 |
※2022年2月時点
『漢検 準2級 漢字学習ステップ 改訂三版』は、日本漢字能力検定協会が出版しているステップ式の問題集です。
準2級で新たに出題される漢字がまとまっているため、未修漢字を効率的に学習できます。
また実力を試せる総まとめの問題が巻末に収録されているため、ステップ式の問題を解き終わった後に活用してください。
漢字検定準2級〔頻出度順〕問題集
出典:Amazon
項目 | 詳細 |
---|---|
発行年 | 2022年 |
出版社 | 資格試験対策研究会 |
金額(税込み) | 1,155円 |
※2022年2月時点
『漢字検定準2級〔頻出度順〕問題集』は10年分の過去問を分析し、よく出題される問題をA・B・Cランクに分けている点が特徴の問題集です。
試験直前で時間がない方はAランクを中心に勉強をし、網羅的に対策したい方は3ランクを徹底的に勉強することをおすすめします。
一問一答式であり、付録の赤チェックシートで解答を隠しながら問題をスムーズに解ける点も魅力です。
でる順×分野別 漢検問題集 準2級 五訂版
出典:Amazon
項目 | 詳細 |
---|---|
発行年 | 2021年 |
出版社 | 旺文社 |
金額(税込み) | 1,155円 |
※2022年2月時点
『でる順×分野別 漢検問題集 準2級 五訂版』は、過去の試験をデータ分析し、よく出る漢字を3段階に分けて構成されている問題集です。
巻末には予想問題が収録されているため、問題集を解き終わったあとに力試しできます。
さらに購入特典として模擬試験を無料でダウンロードできるので、本番の試験を想定して演習できます。
漢字検定準2級の受験方法
漢字検定準2級の受験方法は以下の3つです。
- 個人受験
- 団体受験
- 漢検CBT受験(インターネット受験)
それぞれの受験方法について以下より解説しますので、漢字検定準2級を受けたい方は参考にしてください。
個人受験
漢字検定準2級は年に3回実施しており、受験するためにはインターネットかコンビニ店頭から申し込む必要があります。
インターネットで申し込む場合、お申し込みフォームから「受験を申し込む」をクリックして、画面にしたがって必要事項を入力しましょう。
コンビニ店頭で申し込む場合、以下のコンビニに設置している端末から漢字検定の申し込みが可能であり、レジにて検定料を支払えば申し込み完了です。
- ローソン「Loppi」
- ミニストップ「MINISTOP Loppi」
- セブン-イレブン「マルチコピー」
- ファミリーマート「マルチコピー」
インターネット・コンビニ店頭の申し込み後、検定日の約1週間前に受験票が届きます。
検定日には受験票を持って会場にいきましょう。
2023年度の検定の日程は以下の表のとおりですので、都合の合う検定を受けてみてください。
検定 | 申し込み締切日 | 検定日 | 合格発表 |
---|---|---|---|
2023年度 第1回 | 未定 | 2023年6月18日(日) | 2023年7月末~8月上旬 |
2023年度 第2回 | 未定 | 2023年10月22日(日) | 2023年12月上旬 |
2023年度 第3回 | 未定 | 2023年2月11日(日) | 2023年3月下旬~4月上旬 |
申し込み締切日はまだ発表されていませんので、日本漢字能力検定からの公式発表を待ちましょう。(2023年2月時点)
団体受験
学校や塾・企業などの団体で志願者を10人以上集めた場合、漢字検定を団体で受験できます。
受検場所によって「準会場受検」と「団体公開会場受検」の2つに分類されます。
日本漢字能力検定公式サイトから、会場の条件や申し込み資格などを確認して、団体受験が可能かチェックしてください。
漢検CBT受験(インターネット受験)
漢検CBT受験(インターネット受験)とは、近くの検定会場に設置されているパソコンを使って問題を解く受験方法です。
検定は年3回ではなく定期的に実施されているため、都合のよい日を選んで受験できる上に、検定後10日程度で結果が郵送されます。
早く漢字検定に合格したい方は、漢検CBT受験(インターネット受験)の活用を検討してみてはいかがでしょうか。
漢字検定準2級の対策ならオンライン家庭教師ピースがおすすめ
漢字検定準2級の対策なら、オンライン家庭教師ピースがおすすめです。
オンライン家庭教師とは、自宅のパソコンやタブレット、スマートフォンを利用することによって、オンラインで授業を受けられるサービスです。
オンライン家庭教師ピースの講師は漢字検定の対策に精通しており、効率的に重要な範囲を学習できます。
さらにオンライン家庭教師ピースの講師は、本部教務によるマンツーマンの教育研修を受けているので、生徒の特長に合わせて指導できます。
自宅学習のスケジュール管理も行っているので、自宅学習の週間がない方にもおすすめです。
漢字検定5級の試験対策をうまく進められていない方は、オンライン家庭教師ピースの無料体験授業を受けてみてはいかがでしょうか。
オンライン家庭教師ピースへのお問合せ・体験授業お申込みはこちらから
まとめ
漢字検定準2級の合格点は200点満点中140点であり、全体の7割程度正答しなければならず、確実に合格するためには160点程度正答する実力をつけて試験に臨みたいです。
合格率は35?38%ほどであり、3級や4級よりも合格率が低く、取得難易度は高いと言えます。
準2級を取得すると、一部の高校では推薦入試で加点してもらえたり、出願条件が緩和されたりすることがあります。
内申点が低くて不安な方は準2級の取得を検討してみてはいかがでしょうか。
オンライン家庭教師ピースへのお問合せ・体験授業申込はこちらから