相性は成績にも影響する!「合う家庭教師」を見つける方法
「家庭教師をつけているのに、成績が伸びない」 「家庭教師の日になると、子どもの表情がすぐれない」 そんなお悩みの原因は、もしかしたらお子さんと家庭教師の相性にあるかもしれません。 家庭教師は、相性が合えば高い成果を発揮します。しかし相性が合わなければ、成績が上がらないどころかお子さんを勉強嫌いにしてしまうおそれもあります。 家庭教師を選ぶ際は、お子さんと相性が合うかどうかを重視しましょう。 この記事では、そもそも相性が合う講師とはどのような講師なのか?という前提から解説します。お子さんと合う講師を見つけるための条件の付け方や、万一合わなかった場合の対応、全国から家庭教師を選ぶ方法も解説しました。 記事を参考に、お子さんのやる気を引き出す「相性の良い家庭教師」を見つけてください。
家庭教師の探し方は難しい

家庭教師は学習塾より触れる機会が少なく、探しにくい傾向にあります。
学習塾には校舎があり、看板がありますよね。誰もが知る大手学習塾を始めとしてテレビCMや新聞折込チラシも多く、普段の生活を過ごすだけでも自然と情報を目にしているのです。通っている友人からクチコミを集めることもできます。
ところが家庭教師は校舎も看板もありません。家庭教師をつけているという知人に聞いても「知り合いに紹介してもらった」とか「親戚の大学生に頼んでいる」など、参考にならない返答が多いようです。これでは家庭教師を探し始める段階でつまづいてしまいますね。
親戚に大学生がいないご家庭は、家庭教師をつけられないのでしょうか? いいえ、そんなことはありません!
お子さんにあった家庭教師の探し方や家庭教師の業態など、具体的に見ていきましょう。
家庭教師の業態と種類

家庭教師は「所属」と「指導形態」で4つに分類されます。
【所属の違い】家庭教師派遣業者か、個人家庭教師か
「家庭教師派遣業者」とは、登録家庭教師と生徒とのマッチングサービスを行う業者のことです。「家庭教師派遣会社」「家庭教師センター」とも呼ばれます。
登録している先生は大学生やアルバイトの方もいれば、家庭教師専業のプロもいます。いずれも採用時には選考が課される上に独自の指導研修を設けている業者も多く、指導の質が保証される点で安心できます。また指導方法もシステム化され、教師による指導の差が出ないようになっています。 登録教師数が多いので、先生の交代も可能な場合がほとんどです。
個人家庭教師は、その多くが知人の紹介等で指導を請け負います。独自に工夫した教材を使っている先生や、個性的な先生も多いようですね。長年地域で指導しており、学校事情に精通している先生もいます。 また個人でも請け負いつつ、派遣業者にも登録しているという先生もいます。

【指導形態の違い】訪問型か、オンライン型か
「訪問型家庭教師」とは、昔ながらの家庭教師のこと。先生が生徒の家庭に行き、直接指導する形態を指します。 対面するので先生の熱量が伝わりやすい、授業の前後に保護者が気軽にコミュニケーション取りやすいという点は、訪問型に軍配が上がります。
「オンライン型」とはテレビ会議システムを利用し、オンラインで指導する形態です。人との接触を避けるコロナ禍において急拡大しました。
自宅を訪問する必要がないので、先生と生徒がどこに住んでいても授業ができる点が特徴です。地方在住の生徒が首都圏のトップレベルの先生に指導を受けることも可能なのです。 また手元を映せるカメラや共有ホワイトボードなど、授業の臨場感を対面に近づける工夫もなされています。

家庭教師 費用の内訳
家庭教師に必要な費用は、実はいろいろとあります。ここでは、多くの家庭教師会社に共通してかかる代表的な費用について解説します。
授業料
「授業料」は「指導料」「月謝」と呼ばれることもあります。講師の指導に対して発生するコストで、毎月の支払いのメインになるものです。授業料の相場は家庭教師会社によって差がありますが、後ほど詳しくまとめました。あわせてご覧ください。
授業料の算出方法には2つのタイプがあります。
(1) 「コマ当たり」で授業料が設定されている場合
月の授業料=1コマ当たりの授業料 × 月間の受講コマ数
「コマ」とは授業単位のことです。1回の授業時間(45分/60分/90分など)当たりいくらと決まるのが、このタイプです。毎月支払う金額は、「1コマ当たりの授業料」に「1か月に受けたコマ数」を乗じることで算出できます。
1回当たりの授業時間は、ご家庭と相談して決める会社もあれば、「中学生=60分」など学年によって決まっている会社もあります。
(2)「1時間当たり」で授業料が設定されている場合
月の授業料=1時間当たりの授業料 × 月間の受講時間数
授業料を1時間単位で設定する家庭教師会社もあります。この場合、月の支払金額は「1時間の授業料」に「1か月に受けた時間数」を乗じて算出します。
1回の授業時間に制約がなく、必要なだけ授業を受けられるのがこのタイプのメリットです。ただむやみに受講すると、予想以上の請求がきてびっくりすることもあるので注意しましょう。
入会会
家庭教師会社の多くは、サービスを受けるにあたって「入会金」を設定しています。入会金の相場は20,000円程度です。
季節ごと、あるいは紹介入会の場合など、入会金が無料になるキャンペーンがある家庭教師会社もあります。お得に入会するためには、こうしたキャンペーンの有無もチェックしてみてください。
サポート管理費
「サポート管理費」が必要な家庭教師会社もあります。単に「管理費」、また「システム利用料」といった名称で呼ばれることもあります。
こうした管理費は、家庭教師に必要な付帯サービスの利用料として請求されます。
◆ 管理費に含まれる付帯サービスの例
- ご家庭と講師との連絡(会社のシステムを使うこともある)
- 宿題や授業内容の管理
- 個人相談
教材費
「教材費(テキスト代)」は、授業で使う教材の購入費用としてかかります。家庭教師会社の指定教材やオリジナル教材がある場合にかかることが多く、一部の会社では映像授業のレンタル費用に充てられる場合もあります。
教材費が必要かどうかは、家庭教師会社によって差がある部分です。教材費は不要、お手持ちの教材を活用してくれる家庭教師会社もありますので、事前によくチェックしておきましょう。
交通費
交通費は訪問型の家庭教師、つまり講師がご家庭にお邪魔して指導するスタイルの家庭教師の場合に発生します。講師の自宅からご家庭までの交通費(実費)、あるいは規定交通費定額がご家庭の負担となります。
一部の家庭教師会社では、授業料に交通費を含めているところもあります。また、そもそもご家庭に講師がお邪魔しない「オンライン家庭教師」なら、交通費の負担は不要です。
塾の費用相場
続いて参考までに塾と家庭教師、それぞれの相場を学年別に見ていきましょう。はじめに、塾に通った場合はいくら掛かるのか?を解説します。
編集部の調査によると、塾の授業料は学年別に25,000円~100,000円と幅がありました。
学年 | 塾の相場(月額) |
小学生 | 30,000~100,000円 |
中学生 | 30,000~70,000円 |
高校生 | 25,000~70,000円 |
※ ピース調べ
中高生より小学生の方が高くなっているのは、中学受験塾も含まれるためと考えられます。中学受験塾は学校補習塾より授業料が高くなりやすく、また授業回数も多いため、平均を引き上げるからです。
また高校生は「学校の補習・定期テスト対策」が目的か、「大学受験対策」が目的かによって費用に差が出ます。一般的には大学受験対策塾の方が授業料が高く、さらに難関大・医学部志望、あるいは大学別対策といった方がより費用がかかる傾向が見られました。
会社を通した家庭教師の契約相場
家庭教師会社を通じて指導契約を結んだ場合の、料金相場を見てみましょう。「家庭教師=高い」というイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、実は塾に比べてお手頃価格だという調査結果が出ました。
月額(週1時間×月4回) | |
小学生 | 9,200円 |
中学生 | 10,400円 |
高校生 | 12,400円 |
※ ピース調べ
※ 一般的な家庭教師の相場
上の表では、家庭教師の授業(1回60分)を週に1回=月に4回受けたと仮定し、相場を示しています。塾では月額25,000円~30,000円以上が相場でしたが、家庭教師は1か月受講しても1万円前後で済むことがわかります。
上記は、一般的な家庭教師の相場になります。家庭教師会社によっては、講師を実績や指導力によってランク分けし、ランクによって授業料を変動させているところもあります。有名プロ講師の授業料は表の金額を超えることもあります。
個人で家庭教師を契約した場合の相場
家庭教師は、家庭教師会社を通じて派遣を頼む方法のほかにも、個人で契約するという方法があります。個人契約した場合の相場も、チェックしておきましょう。
月額(週1時間×月4回) | |
小学生 | 6,800円 |
中学生 | 8,000円 |
高校生 | 10,000円 |
※ ピース調べ
※ 一般的な個人家庭教師の相場
塾と家庭教師の相場を比較した今回の調査では、最も安いのが「個人契約」の家庭教師でした。最高値である高校生指導でも、月に必要な費用は1万円となっています。
ただしあくまで「個人と個人の契約」である点に注意が必要です。何かトラブルになった際も、ご家庭が解決に動かなければなりません。次の項目で、個人契約の際に気を付けておきたいポイントについても触れました。あわせてチェックしておきましょう。
家庭教師を探す際に考えるべきポイント

いよいよ家庭教師を探してみましょう!ポイントは5つです。
ポイント1.目的
テストや受験、成績、勉強習慣など要望は尽きないものですが、欲張った結果、先生を決めきれなくては元も子もありません。まずは「何のために家庭教師をつけるのか」という目的から明確にします。
中学受験対策を希望するのに、自身で中学受験経験がない先生では心もとないですよね。勉強の習慣づけを目指すなら、気持ちに寄り添ってくれる先生が良いかもしれないといった具合です。
ポイント2.予算
予算は「相場」を知ることから始まります。
多くの家庭教師派遣業者のホームページでは料金が公開されています。複数業者を比較し、相場をつかんでみてください。月々の費用に加え、季節講習や教材費の有無も確認します。 学年や先生のランクで費用が変わる場合もありますので、費用規定をチェックします。大手であるほど、費用体系は明確に示されています。
個人契約の家庭教師の場合は紹介してくれる人に尋ねてみてください。あるいは相場を知った上で、こちらから提案することになります。
ポイント3.諸条件
細かい条件も見逃せません。
- 講師の交代が可能か(回数、費用)
- トラブル時のサポート体制
- 受験情報の提供の有無 といった点です。
大手家庭教師業者は利用者の要望に先回りした対応を整えています。気になる点は全てクリアにしておきましょう。
ポイント4. クチコミ
クチコミも貴重な情報源ですが、鵜呑みにしないことが大切です。 クチコミはあくまで「その人(生徒・保護者)が抱いた感想」であり、あなたとあなたのお子さんにも当てはまるとは限りません。 クチコミは利用者の声として参考程度にとどめ、目的に合った家庭教師に出会えるように冷静に選ぶ姿勢を忘れないでください。
ポイント5.講師の質・相性
講師の質や相性は、保護者が考える以上に子どもたちには重要です。「先生が嫌いだから、その教科も嫌い」とならないために、できればお子さんの希望も聞きながら見極めます。
家庭教師業者は指導経験や合格実績、得意な生徒のタイプ、性別、さらには共通の話題の有無にまで配慮して先生を選定してくれます。希望は遠慮なく伝えましょう。
個人家庭教師の場合は、可能であれば体験授業を設定してもらい、実際に顔を合わせてみると良いですね。
そもそも「先生(講師・家庭教師)との相性」とは?
大人が思う以上に子どもたちと先生の「相性」は大切です。相性の合う・合わないによって勉強への姿勢が変わり、結果的に成績にも影響するケースもあります。 親御さん自身が学校に通っていたころを思い出してみてください。 先生との相性によって勉強への意欲・教科の好き嫌いが変わった経験があったのではないでしょうか。 毎年、春に学級の担任が発表されると「〇〇先生なら良かった」「△△先生か……」と、先生評が一巡りする事象も、「先生との相性」が意味を持っているからです。 今の子どもたちも、先生との相性が大切なことは変わりません。
◎ 相性が合う先生に出会えた場合
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◎ 相性が合わない先生に当たってしまった場合
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家庭教師はどの教育サービスより「相性」が重要!その理由3つ
学校や塾、習い事など、さまざまな「先生」とかかわる中で、もっとも相性が重要なのは家庭教師かもしれません。 家庭教師は、その固有の事情により、相性が大きな意味を持ちます。 家庭教師がどの教育サービスより相性が大事といわれる理由を、3つの観点から解説します。
マンツーマン指導だから
家庭教師は、お子さんをマンツーマンで指導します。 お子さんと講師の距離が近く親身に見てもらえるというメリットがあります。講師は指導中ずっとお子さんの様子を観察し、文字を書くスピードや表情からさえもお子さんの思考・心理を探ろうとします。 「分からない」と口に出して言わなくても、最適なタイミングでアドバイスしてもらえるケースもあるほどです。 こうした距離の近さは、お子さんと講師の相性が合った場合には高い学習効果をもたらします。 しかし、万一相性が合わなかった場合はどうなるでしょうか。 常に見られているお子さんの気は、授業中ずっと休まらないままです。相性が合わない講師から、監視され続けている気持ちになるはずです。 家庭教師はマンツーマンだからこそ、相性が大切になります。
プライベート空間に上がるから
家庭教師は自宅を訪問して指導します。授業をおこなう場所はリビング、あるいはお子さんの自室というケースが多いでしょう。 年ごろのお子さんにとって、自室は(親ですら勝手に入ってほしくないほどの)プライベート空間です。プライベート空間に入ってくる以上は、相性が合う講師の方が好ましいと感じるのは、自然な気持ちでしょう。 ポジティブな気持ちになれない状態で勉強に意欲的になれと言われても、無理な相談です。プライベート空間に入ってもらっても構わないとお子さんが思うような、相性の合う家庭教師であることは、とても大切な条件です。
他の先生と比較しにくいから
家庭教師は「自宅でマンツーマン指導」というスタイルをとるため、必然的に他の講師と比較しにくくなります。 塾なら、他の講師の雰囲気や授業のやり方、友だちの評判などから、「自分の先生力量があるんだろうか」「他の先生のほうが合うのかな」と比較批評し、もっと合う先生を探すことも可能です。 しかし家庭教師は「家という閉ざされた空間で・その講師としか接しない」ため、そもそも自分に合っているのかどうかの見極めが難しいのです。 他の講師と比較し相性を見極めることが難しいからこそ、はじめから相性が合う講師に出会えるかどうかで成果が変わります。
相性の合う家庭教師の選び方
家庭教師は相性が大切だとわかりました。では、お子さんと相性が合う家庭教師はどうすれば見つけられるのでしょうか。 家庭教師探しに欠かせない選び方を、5つのポイントに分けて解説します。
求める条件を3~4つ決める
まず、家庭教師に求める条件を3~4つ決めましょう。 「3~4つ」に絞り込むのが大切です。条件が多すぎると、希望を満たせる家庭教師がそもそもいなくなります。 以下を参考に、お子さんにとって重要だと思われる要素をピックアップしてみてください。
◎ 家庭教師に求める条件の例
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条件に優先順位をつける
次に、先ほどピックアップした3~4つの要素に優先順位をつけます。優先順位をつけるのは、よりお子さんに合う講師を精度高く選ぶためです。 たった3~4つの条件でも、すべて満たす人はいない可能性もあります。満点の講師がいないときに、何を重視して選びますか? 優先順位の低い条件を満たす講師より、優先順位の高い条件を満たす講師であるほうが良いのではないでしょうか。 「4つ目を満たさなくても、上から3つ目までは満たす」といった具合に、優先度の高い条件を1つでも多く満たす講師を見極めるために、条件に優先順位をつけておきましょう。
複数の家庭教師センターに相談する
家庭教師センターによって、抱えている講師は異なります。より相性の合う講師を見つけるには、複数の家庭教師センターに問い合わせてみましょう。 家庭教師センターに問い合わせる際は、以下の情報を伝えます。
◎ 家庭教師センターに伝える内容
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また問い合わせた際の対応も、注意してチェックしてみてください。 お子さんと相性が合う講師を積極的に探そうとしてくれる家庭教師センターなら、「さまざまな情報を聞き出そうとする」「悩みに寄り添ってくれる」など、親身な対応が感じられるはずです。
体験授業をかならず受ける
良さそうだと感じられる家庭教師センターが見つかったら、紹介してもらえた家庭教師との体験授業をセッティングしましょう。 体験授業では、次の点をチェックします。
◎ 体験授業でのチェック項目
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家庭教師センターの中には、体験授業には営業力のある専任講師を向かわせるところもあります。体験授業で講師を気に入っても、継続的に指導するのは別の講師ということです。 体験授業に来た講師から、続けて指導を受けられるかどうか確認してください。 また指導に必要な費用も、しっかり確認しましょう。 家庭教師の費用は指導料のほか、交通費・教材費・管理費などがかかります。月々の支払額、年間の総額を確認しておくと、無理なく払えるか検討しやすくなります。
オンライン家庭教師も検討する
自宅を訪問して指導する従来型の家庭教師と一緒に、オンライン家庭教師も検討してみましょう。 オンライン家庭教師とはパソコンやタブレットを使い、リモートでマンツーマン指導をおこなう家庭教師です。全国にいる講師から指導を受けられるため、相性の合う講師を探しやすい点がメリットです。 また対面の家庭教師より、費用が抑え目な点も見逃せません。たとえばお子さんと講師との相性にどこよりもこだわるオンライン家庭教師ピースの指導料は、次のとおりです。
◎ オンライン家庭教師ピースの指導料(60分×月4回)
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※ 別途、入会金20,000円が必要 ※ 入会金と指導料以外は一切不要
家庭教師に望む条件の見つけ方
相性が合う家庭教師を選ぶには、条件3~4つと優先順位付けが大切です。とはいえ、わが子の勉強や将来を考えると、家庭教師に望む条件もどんどん増えてしまいそうです。 家庭教師に望む条件はどのように考えたらよいのでしょうか。4つの観点から、条件の抽出方法を解説します。
勉強への意欲は?
まず、お子さんが勉強に意欲的かどうか振り返ってみてください。 「勉強が好き」「主体的に進める」タイプの場合は、知識豊富でさまざまな話ができお子さんの知的好奇心を刺激する家庭教師を希望すると良いでしょう。 反対に「勉強があまり好きではない」「テスト前に渋々やるくらい」といったお子さんの場合は、人生経験が豊富で多面的なものの考え方・話し方ができる家庭教師が向いています。 「勉強はやるべきもの」「とにかく机に向かわなきゃ」と画一的な強制力で指導しようとする講師では、お子さんが反発する可能性があるためです。
目標とのギャップは?
目標(志望校・テストの得点)とのギャップからも、家庭教師に望む条件を抽出できます。 目標とのギャップが大きくないお子さんなら、次の目標を見せてくれる講師が良いでしょう。志望校より難易度が高い学校を卒業している講師を選び、目標を上げるとどのような世界が広がるのか話してもらうと、お子さんのやる気に火がつくかもしれません。 目標とのギャップが大きなお子さんの場合、タスク管理が得意な講師がおすすめです。目標達成までに必要な学習を細分化し、一つひとつの進捗をこまめに確認してもらうと、抜け漏れなく勉強を進められます。
性格や気質は?
性格や気質は、相性にもっとも影響する要素です。勉強指導においては、次の2つの点を考えてみてください。
(1) 話し上手か、聞き上手かお子さんがおしゃべりなタイプなら、聞き上手な講師が合うでしょう。反対にあまり自分のことを話さないタイプのお子さんなら、講師が話してくれている方が気楽に勉強に取り組めるかもしれません。 またお子さんの話を適切に引き出す力を持っているかどうかにも、注目してみてください。 |
(2) 情熱的か、冷静か目標に向かって熱く頑張るタイプと、粛々コツコツと進めるタイプと、それぞれに合う講師を選びましょう。お子さんの性格によって、「自分と同じタイプが合う」場合と「真逆のタイプの方が合う場合」とがあります。 |
これまでの学習状況は?
「テストに合わせて自主的に勉強を進めてきた」「宿題はきちんとやってきた」タイプか、「部活ばかりでほとんど勉強していない」「テスト勉強も中途半端」タイプとでは、合う家庭教師像が異なります。 コツコツ勉強してきたお子さんには、一緒に勉強計画を立て、一緒に進捗管理してくれる家庭教師が向いています。 お子さんは、自分なりに計画を立ててやってきたはずですが、計画の精度や管理方法に不安を抱いている可能性があるためです。プロのサポートを得られれば、安心して勉強にまい進できるようになります。 ほとんど勉強していないお子さんの場合は、とにかく勉強に向かわせてくれる家庭教師が良いでしょう。学習計画や進捗管理は家庭教師が担当し、お子さんはひたすら勉強するという分業制が向いています。 計画を自分で立てられるようになるのは、ある程度学習習慣がついてからで大丈夫です。
家庭教師との相性が合わなかった場合の対処法
せっかく依頼した家庭教師が、もし合わなかったらどう対処すれば良いのでしょうか。 親御さんがすべき対応を、3つ解説します。
家庭教師センターに改善を依頼する
何らかの理由で家庭教師が合わないと感じたら、はやめに家庭教師センターに改善を頼みましょう。時間が経てばたつほど言い出しにくくなり、改善も難しくなります。 家庭教師センターに伝える際は、次のポイントを意識します。できるだけ感情を交えず、淡々と伝えるのがうまく伝えるコツです。
◎ 家庭教師センターに改善を依頼する際のポイイント
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最後の期限設定は、かならず約束してもらってください。期限が決まっていないと、「改善要求を伝えたのに、改善された気がしないままうやむやになった」という残念な展開になりかねません。
家庭教師を交代してもらう
改善要求をしても変化がない場合は、家庭教師を代えてもらいましょう。 多くの家庭教師センターは、講師の交代を可能としています。ただし、タイミングや費用などの条件が付く場合があります。詳しくは家庭教師センターにお問い合わせください。 交代し、新しく担当になる家庭教師も、できれば体験授業を受けることをおすすめします。いくら希望を詳細に伝えても、完璧に伝わることはないためです。 ご家庭の希望を聞いた家庭教師センターが「ベストな人選」とした講師も、授業を受けてみなければお子さんと合うかどうかはわかりません。
別の家庭教師センターを試す
「家庭教師を交代しても合わない」「家庭教師センターの対応に疑問を感じる」などの不満が残った場合は、別の家庭教師センターを試すのもおすすめです。 家庭教師の人選は、センターによって基準が異なります。ある家庭教師センターではおすすめされた講師タイプが、別の家庭強制センターではおすすめされないこともよくあるのです。 別の家庭教師センターに、前の家庭教師センターで感じた不満をしっかり伝え、解決してくれる講師がいないか問い合わせてみてください。
家庭教師を受ける前に!注意すべきポイント
大切なお子さんの教育にかかわることですから、家庭教師は慎重に選びたいですよね。安さだけで決めたけれど、後から問題が起きても困ります。
ここからは家庭教師でトラブルに遭わないために、必ず事前確認しておくべき項目を解説していきます。
詳細不要の請求はないか ⇒ 明細は細かくチェック!
面倒でも、費用の明細は一つひとつ細かくチェックしてください。すべての項目が明瞭になり、納得していることが大切です。
特に、小さな文字で書かれたパンフレットや注意書きには気を付けてください。細かい字を読むのが好きな人は少ないですから、「管理費」「システム費」「維持費」といった“よくわからない費用”を小さな字で書いておき、請求する会社もあります。
また「別途料金がかかります」と書かれている場合も要注意!あとから追加費用を請求されることもあります。
「思っていたよりも高い金額が請求された」という場合も気を付けてください。実際に明記されているよりも高い金額や、よくわからない明細がいつの間にか追加されているかもしれません。
トラブルのリスクがないか(個人契約の場合)
個人契約で家庭教師を頼む際は、「何かあっても仲裁してくれる存在がない」という点に注意してください。
実際、個人契約の家庭教師では「急に連絡がつかなくなった」「期待通りの指導が受けられない」といったトラブルもあるようです。しかし、間に入ってくれる会社もありませんから、トラブルも一つひとつご家庭が解決しなければなりません。不要な手間とリスクを避けたければ、家庭教師会社を介するのが無難でしょう。
また個人契約の場合は、良い家庭教師をご自分で見つけないといけないということも、踏まえておきましょう。
しつこい勧誘はないか
何度も電話や訪問勧誘をしてくる会社も要注意です。家庭教師会社の中には、「学習相談に乗ります」「お子さんの勉強の様子を見させてください」といった名目で、しつこく勧誘する会社もあります。
こうした会社は、本当に指導熱心なわけではなく、契約獲得にばかり一生懸命なだけ、ということもあるので避けたほうが安心でしょう。
また「他社よりも安くします」「これだけのサービスがあるので、この価格が適正です」と金額や安さをアピールする会社も選んではいけません。営業トークによって安くみせかけているだけで、実際は相場より高かったというケースもあるからです。
全国から相性の良い先生を探せる「オンライン家庭教師」
自宅を訪問して指導する対面型家庭教師は、移動という物理的な制約がつきます。どんなに良い講師がいても、日常的に移動が可能なエリアに住んでいなければ指導は受けられません。 もし、物理的な制約を取り払い、全国数千~数万人の中からお子さんに合う家庭教師を選びたい場合は、オンライン家庭教師をお試しください。 メリットも豊富なオンライン家庭教師について、詳しく解説します。
オンライン家庭教師とは
オンライン家庭教師とは、オンライン上でマンツーマン指導をおこなう教育サービスです。家庭教師とお子さん、それぞれがパソコンやタブレットを介してつながり、授業を進めます。 Webカメラがあるためお互いの顔やノートが確認でき、音声もリアルタイムでつながります。 実際に体験した人からは「まるで講師が隣にいるみたい」「オンラインだということを忘れて集中できた」などの声が寄せられています。
オンライン家庭教師のメリット
オンライン家庭教師は「リモートでマンツーマン指導」するため、他の教育サービスにはない多くのメリットが享受できます。 ◎ オンライン家庭教師のメリット
- 自宅で周りを気にせず授業に集中できる
- 時間的な制約が比較的緩い
- 家庭教師が自宅を訪問しないため、掃除や気遣いが不要
- 家庭教師の交通費が不要
- 旅行先や帰省先など、自宅以外でも受講できる
オンライン家庭教師が向いているタイプ
オンライン家庭教師が向いているのは、次のタイプのお子さんです。 ◎ オンライン家庭教師が向いているタイプ
- 自分のペースでじっくり勉強したい
- 部活などで忙しく、塾に行く時間がない
- 分からない点だけ効率良く教えてほしい
- できるだけコスパよく指導を受けたい
オンライン家庭教師の授業は「授業」とはいっても、内容はお子さんに合わせて100%カスタマイズ可能です。塾の授業のように、分かっているのに講師の話を聞かないといけないといった時間の無駄がありません。 また塾や訪問型家庭教師より低価格で受講できるため、志望校合格後に資金を残しておきたいご家庭にもピッタリです。
相性が合う家庭教師をお探しなら「オンライン家庭教師ピース」一択!
数多くあるオンライン家庭教師の中でも、相性にこだわるのがオンライン家庭教師ピースです。 ピースは、お子さんの性格や趣味、好みの教え方など、細かな希望までヒアリングして最適な講師を選定します。 実は、相性が本当に合う講師を選ぶのは、とても手間がかかります。講師一人ひとりについても、性格や趣味を把握していないといけないためです。 それでもピースは、3,000人以上いる講師全員の情報を細やかに把握し、いつでも最適な講師を紹介できる体制を整えています。 体験授業の段階からお子さんにベストな講師をお試しいただけます。まずはお子さんの性格や勉強の悩みを、お気軽に専任教務にお聞かせください。 オンライン家庭教師ピースへのお問合せ・体験授業申込はこちらから
まとめ
家庭教師は、他のどの教育サービスよりも相性が大切です。自宅でマンツーマン指導をするという、お子さんにとってある意味「逃げ場のない」指導スタイルだからです。 相性が合わない家庭教師と、密室で長時間過ごさなければならなければ、お子さんにとって強いストレスとなり、勉強そのものに嫌気がさしてしまうことも考えられます。 勉強効率を高め、成績に直結する指導を受けるためには、家庭教師との相性が合っていることが欠かせません。 記事を参考に相性が合う講師の条件を抽出し、家庭教師センターに相談してみましょう。同時にオンライン家庭教師も検討すると、よりお子さんに合う講師を見つけやすくなります。