中学生の春休みをもっと充実させたい!楽しみ方も勉強のやり方も解説
「春休みは友だちとテーマパークに行きたい!」
「春休み中も部活の練習が毎日ある…」
春休みを前に、お子さんの予定は決まってきているでしょうか。遊びに部活にと、やりたいことが盛りだくさんの中学生、春休みを心待ちにしているお子さんも多そうです。
一方で親としては、やはり勉強も気になります。学年の終わりでもあり、始まりでもある春休みは、「しっかり勉強させたほうが良いのでは」と思う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、中学生の春休みに注目し、やっておきたい勉強内容をまとめました。復習はもちろん、新受験生に向けての受験勉強アドバイスもあります。また中学生が春休みを満喫する秘訣も解説しています。
今年の春休みを例年以上に充実させるヒントとして、ご活用ください。
目次
中学生の春休みって、どんな時期?
中学生の春休みは、なにかと慌ただしさを感じることが多い時期です。
卒業式、終業式と区切りになるイベントはあるものの、「なんとなく始まり、いつのまにか終わる」と感じる人も多いといいます。
進級にともない担任が変わるケースも多く、「新しい先生、誰かな」とソワソワするのも、気持ちが落ち着かない原因かもしれません。
部活もいよいよ新学年の体制になり、一人ひとりに課される役割が変わる場合もあるでしょう。
さらに、宿題・課題も出されます。休み明けには進級テストが控えており、「慌ただしいから」といって手は抜けません。
とくに中3・受験生になるお子さんは、春休み中に受験生としての自覚を高めておきたいところです。
……と、ざっと考えただけでも、春休みの慌ただしさがわかります。そんな春休みを充実させる過ごし方のコツを、1つずつ解説していきましょう。
中学生の春休みにやっておきたいこと4つ
中学生の春休み中に、ぜひともやっておきたいことは以下の5つです。
- 勉強(とくに復習)
- 受験準備
- 部活
- 友だちや家族との時間を楽しむ
春休みを何倍も充実させる秘訣とともに、解説します。
勉強(復習)
春休みは、学年の勉強がすべて終わったタイミングです。1年間の学習を復習し、新学年の勉強に備えましょう。
とりわけ大切なのは、英語・数学です。英数は「積み上げ教科」と呼ばれ、前の学年で習った内容の上に新しい学年の学習が積み上がります。
習った単元を十分理解できていないと、新しい内容を習ってもよくわからないまま過ぎてしまうため、復習が欠かせません。
理科・社会は、単元のポイントを復習し、重要用語をきちんと覚えておきます。漢字で正しく書けるように練習しておくのも、テストで失点しないコツです。
春休みを利用して、これまでの学習をしっかり振り返っておきましょう。塾の春期講習を利用するのもおすすめです。
受験準備
新中学3年生は、いよいよ受験生!1年後に迫る受験に向けて、できることから準備を始めましょう。
「志望校を決める」「1年間のスケジュールを見通す」など、今のうちにやっておきたいことは数多くあります。行きたいなと思う高校に足を運ぶのも、モチベーションアップには良い方法です。
春休み中からできる受験準備について、詳しくはこちらもご覧ください。
部活
春休みから、夏の大会を意識した練習を始める部活もあるでしょう。また、新学期が始まると新1年生が入部してきます。先輩らしい姿を見せ憧れを抱いてもらえるよう、春休み中は部活にも全力投球しましょう。
春休み中にどれくらいのペースで練習が行われるかは、部活によって異なります。「毎日学校に行った」「ほとんど集まらなかった」など、両極端な声が聞こえるのが春休みです。
部活の練習日数は勉強のスケジュールにも影響を与えるため、はやめに確認しておいてください。
友だちや家族との時間
暖かくなり陽気が良くなる春休みは、友だちと遊びに行くのもおすすめです。たった3回しかない中学生の春休み、仲間と過ごす時間も大切にしたいですね。
あわせて、家族の時間を意識的にとるようにしてください。
お子さんも思春期になり、徐々に親離れも始まります。「ママ、ママ!」と甘えるばかりの日々から、いつのまにか「親より友だち」「家より部活」となってきていませんか。
お子さんと一緒に過ごせる時間は少なくなる一方です。その事実を踏まえ、家族でのお出かけやおうち時間を満喫しましょう。
中学生が春休みに効率良く復習を終えるコツ
「気づいたら終わっていた」場合も多い春休みの学習を充実させるためには、計画を立て効率よく勉強をすすめることが大切です。
春休みにぜひともやっておきたい「復習」を、効率良く進めるコツを解説します。
復習用の教材を用意する
まず、復習しやすい教材を用意しましょう。春休みが近づくと、書店に「復習教材」が多数並びます。以下のポイントを押さえた教材で、使いやすそうなものを選んでください。
- 薄いもの(厚いと途中でやる気がなくなりやすい)
- テスト形式のもの(力試し、苦手発見がしやすい)
- 要点がまとまっているもの(勉強しながら復習しやすい)
- デザインやレイアウトがお子さん好み(見た目もやる気には大切)
学習計画を立てる
教材を準備できたら、学習計画を立てましょう。
春休み中に勉強できる時間を算出し、勉強したい教材を「勉強予定時間」で割ると、1時間あたりにやるべき量が計算できます。あとは勉強予定の日に、やる内容を割り振るだけです。
また、2~3日に1回程度は「調整日」を入れておきます。予定が急に変わったときに対応しやすくなり、勉強の遅れも挽回できます。
勉強が計画通りに進んでいた場合は、調整日にプラスアルファの勉強をすると良いでしょう。
進捗管理をする
進捗管理、つまり「予定に対して順調に進んでいるかの確認」は毎日行います。予定通りに進んでいたら、お子さんの自己肯定感を上げるチャンスです。「がんばってるね」「この調子だよ」と声をかけ、次のやる気につなげていきましょう。
もし予定通りに進んでいなくても、叱責してはいけません。勉強は計画通りには進まないのが当たり前だからです。
遅れをどこで挽回するか、お子さんと一緒に考えてあげてください。
計画から遅れた場合、お子さんは焦りから視野が狭くなっている場合があります。親御さんが、客観的な視点から冷静にアドバイスする「コーチ」の役割を意識するのがおすすめです。
わからない点はかならず解決する
勉強していると、わからない点が出てきます。わからない点は、そのままにしておくとテストでの失点につながります。
反対に解決し自分のモノにできれば、実力が伸びます。
成績を伸ばすポイントを見つけたと受け止め、かならず解決しておきましょう。
春休み中に質問したい箇所が出た場合の解決方法は、次の章で解説します。
春休み中の「わからない!」を解決する方法
春休み中の学習で困りやすいのは、「わからない箇所をどのように解決すれば良いか」です。学校が休みのため、普段のように授業の合間に先生に質問しにいく方法がとれません。
春休み中に出た質問を解決する手段を、3つお伝えします。
学校の先生に質問に行く
まず、やはり学校の先生に質問に行けないか考えてみましょう。日頃から勉強の様子を見ている先生は、要点を押さえた解説をしてくれます。
春休みは年度末、学年の切り替えでもあるため、授業がなくても多くの先生が学校に来ています。学校に行ってみて、教科担任の先生がいないか聞いてみても良いでしょう。
ただし、先生も多くの業務を片づけるために学校に来ています。質問が解決したらさっと帰り、先生の仕事の邪魔をしないような配慮が大切です。
塾で質問する
塾に通っている中学生なら、塾で質問するという方法もあります。
ただし、春休み中の塾は「春期講習」の真っ最中です。朝から夜まで授業が組まれ、講師の空き時間がないケースもあります。
あるいは、「塾で質問できるのは塾の教材に関する内容のみ」とする塾もあります。学校の宿題や課題の質問は受け付けていないところもあるため、事前に確認しておきましょう。
オンライン家庭教師を利用する
「学校も塾も、質問に利用できない」、そんなときはオンライン家庭教師を頼ってみてください。
オンライン家庭教師とは、パソコンやタブレットなどのデバイスを使い、自宅でマンツーマン指導が受けられる教育サービスです。マンツーマン指導のため、学習計画も内容も自由に組めます。
「春休みの宿題を手伝ってほしい」「復習していてわからない点を教えてほしい」などのリクエストも、もちろん可能です。
受講に必要なのは、デバイスとインターネット回線のみ。この2つがあれば、すぐに授業を始められます。
春休み中の学習をスムーズに進めるためにも、春休みに入る前に体験授業を試しておくのがおすすめです。
学年別・春休みの学習ポイントを解説
「中学生の春休み」といっても、「小学校を卒業したばかりの新中学1年生」と「高校に合格した新高校1年生」とでは、同じ過ごし方にはなりません。学年に応じ、ポイントを押さえた過ごし方を意識することが大切です。
春休みの学習効果を高めるポイントを、学年別に解説します。
新中学1年生
新中学1年生は、「小学校の復習」を済ませましょう。
中学に入ると授業のスピードも速くなり、内容も一気に難しくなります。学校の授業にスムーズについていくためには、小学校で習った内容、つまり「土台」がしっかりしていることが欠かせないためです。
とくに、以下は春休みの復習として優先度の高いものです。
- 算数:分数、小数、割合、図形の定理、グラフ
- 国語:漢字(正しく書ける・読める)、熟語
- 英語:単語(正しく読める・意味がわかる)、基本的な挨拶
苦手をしっかり克復しておくと、中学入学早々に勉強でつまずく心配がなくなります。
新中学2年生
新中学2年生は、中1の復習に取り組みましょう。中1で習った内容の中には、中2・中3の学習の土台となる箇所が数多くあります。
さらに中2で習う内容は、高校入試の頻出分野でもあります。中1の土台が完成していないと中2の内容が積みあがらず、結果的に高校入試での苦戦につながってしまうのです。
春休みを利用し、既習範囲の復習に努めましょう。もし5教科を復習する時間が取れない場合は、「数学」「英語」を優先させてください。
新中学3年生
新中学3年生の春休みは、「復習」と「受験準備」の2つが軸となります。やるべきことが多く大変ですが、春休みにしっかり取り組んでおくと、これからの1年が有意義に過ごせるようになります。
計画を立て、効率良く進めましょう。
復習の際は、中2の範囲を重点的に進めてください。数学の「一次関数」「図形の証明」、英語の「時制」「比較」「不定詞・動名詞」は、入試でも毎年必ずといえるほど出題される分野です。
中3のテストでも復習問題として定期的に出される可能性があるため、春休み中にしっかり理解しておきましょう。
新高校1年生
新高校1年生のみなさん!合格、おめでとうございます。
春休みは入学準備で慌ただしくなりますが、受験勉強の復習と高校から出た課題に取り組みましょう。
高校によっては、高1・1学期を先取りする内容の課題を出す場合があります。入学後の授業はこの課題をやっていること(理解していること)を前提に授業が進む可能性があるため、丁寧に取り組んでおきましょう。
難しい箇所やわからない点は、塾やオンライン家庭教師を利用して解決しておくのがおすすめです。
忙しい春休みも自宅でマンツーマン指導!オンライン家庭教師ピース
バタバタしやすい春休み、時間を効率良く使うには「移動時間を減らす」のが秘訣です。移動がなければ時間の節約になるだけでなく、「荷物の準備」「着替え」なども不要になります。
限られた時間を最大限活かすために、できるだけ「家で勉強できる」環境を整えましょう。
家での学習サポートには、オンライン家庭教師がピッタリです。授業の2分前まで別のことをしていても、デバイスの前に座れば授業が始められます。学校の宿題に取り組みながら授業を待ち、授業が始まったと同時に講師を質問攻めにする、という使い方をしても構いません。
数あるオンライン家庭教師の中でも、中学生には「オンライン家庭教師ピース」が向いているでしょう。どのオンライン家庭教師会社よりも講師と生徒との相性にこだわるため、先生の好みが激しい中学生の年代でも、きっとピッタリの講師が見つかります。
ピースでは随時、無料体験授業や学習相談を承っています。まずはお子さんの様子を、お気軽にお聞かせください。
まとめ
陽気が良くなり、気分も上がりやすい春休みは、つい部活や遊びに精を出したくなる中学生が多くなります。
もちろん、友だちとの時間も大切です。
一方で、学年の始まりでもある春休みには、勉強もしっかり頑張りたいですね。前学年の学習が終わった春休みは、復習にうってつけです。苦手を見つけ、克復し、春休み明けの進級テストでの好成績を狙っていきましょう。
受験生になる中3生は、受験を意識した学習を始めるのもおすすめです。まだまだ周りは受験を意識していないはず。一足先に受験勉強を始めると、ライバルに先んじて合格に近づけますよ。