高校受験に向けて春休みはどのように過ごしたらいいの?気になる勉強法など徹底解説
「高校受験に向けて春休みはどのように過ごしたらいいの?」こんな質問を保護者の方からよく受けます。必ずしもみんなと同じように過ごす必要はありませんが、春休みの理想の過ごし方を知っておくことで安心できますよね。
この記事では高校受験に向けた春休みの過ごし方について解説します。理想の勉強時間や勉強計画のたて方についても解説していますので、ぜひ最後まで読んでご参考にしてください。
目次
高校受験に向けて春休みも重要
「春休みは長期休みとはいえ長くはない」「受験勉強の本番は夏休みから」と認識されているため、多くの方は春休みの勉強を重要視していません。しかし、学校の授業がない春休みをどう過ごすかで、今後の成績が大きく変わる可能性があります。
中学2年生の春休みは高校受験対策するべき?
「高校受験勉強っていつから始めますか?」という質問をよく受けます。この答えは、中学2年生の春休みです。
多くの方は「中学3年生の夏休みから受験生だ!」と答えるでしょう。しかし、いきなり受験生を始めるのは難しいものです。
その点、中学2年生の春休みは高校受験生だと自覚する最適のタイミングです。身近に高校受験生として頑張る中学3年生の先輩がおり、自分の1年後をイメージしやすいでしょう。この時期に少しずつ高校受験対策をすることがおすすめです。
ただ、中学2年生はまだ受験範囲がすべて終わっていない状況です。そのため、勉強内容に注力するよりも、勉強習慣を整えることを優先すると良いでしょう。
中学3年生の春休みは力を蓄えるチャンス
春休みは、中学3年生にとっては受験勉強をスタートする大切な時期です。中学3年生の夏休み1日における平均勉強時間は、約8時間だと言われています。しかし、「じゃあ明日から8時間勉強しよう」と思っても難しいでしょう。夏休みに本気を出すためには、準備をする必要があります。この春休みに勉強する習慣を身につけ、力を蓄えましょう。
高校受験に向けて春休みに確保すべき理想の勉強時間
学校の授業がない春休みともなると、基準がないため、どのくらい勉強すればよいのか不安を感じていませんか?ここでは、中学3年生の平均的な1日の勉強時間と、勉強時間を十分確保する生活のコツを解説します。
中学3年生の理想勉強時間
中学3年生の春休みに行う理想勉強時間は、1日3時間です。1日3時間と言われると、「多い!」と感じるかもしれませんが、学校での授業時間を考えると多くはありません。そのため、すでに学習習慣が身についている方は、3時間以上勉強すると良いでしょう。
ただし、偏差値の高い難関高校を志望している場合、3時間の勉強では足りない可能性があります。また、家での学習習慣が全く無いお子さまにとって、いきなり3時間勉強することは難しいでしょう。
1日3時間はあくまで目安として捉え、お子さまの学力や状況に合わせて勉強時間を考えることが大切です。
勉強時間を確保するコツ
春休みに勉強時間を確保するコツは、つぎの3つです。
- イベントや集まりに参加する程度を決めておく
- 学校がある日と同じ時間に起床し、机に向かう
- 夕食をとったらすぐに自室に戻る
どれも長期休みに陥りがちな「ダラダラ生活」を阻止する秘訣です。生活リズムを学校がある日と変えず、朝や夕食後も「スッと行動する」ことを心がけると、勉強時間がつくりやすくなります。
高校受験に向けて有意義な春休みを過ごすための勉強計画
新学年になる前の春休みは、どのような勉強をしたら良いのかわからない…と勉強を後回しにしていませんか?何も考えずに過ごしていると、春休みはあっという間に終わってしまいます。
限られた日数の間にやりたい勉強を終わらせるためには、勉強計画を立てることがおすすめです。勉強計画を立てることで、1日のうちに何をすべきかが明確になり、今やるべき勉強に集中できます。
ここでは、成績アップに向けて、春休みの勉強スケジュールの立て方を5つ解説します。
規則正しい生活リズムを作る
春休みだからといって、夜遅くまで勉強するなどの無理は禁物です。規則正しい生活リズムで、学習を効果的にしましょう。
子どもの睡眠時間は8時間必要だと言われています。しっかり睡眠を取ると集中力も高まりやすく、勉強効率もアップします。寝るときは寝る、勉強するときは勉強するというメリハリを大切にしましょう。
勉強に疲れたら、10分程度の仮眠もおすすめ。日中の仮眠は、夜間の睡眠の3倍もの休息効果があるという調査結果もあります。机に突っ伏す、椅子の背もたれに寄りかかるなど、休みやすい姿勢で適度に休息を取りましょう。
部活と勉強の両立
中学3年生の多くは、春休み時点ではまだ部活動も行っているでしょう。最後の試合や文化祭を控える中学3年生は、部活に力を入れる方が多いかと思います。
しかし、部活だけに集中しないように気をつけましょう。春休み中は課題を課さない学校もあり、全く勉強する機会がなく学習習慣が身につかない方もいます。普段から勉強する習慣が身についていないと、新学年のスタートに遅れてしまいます。
部活だけに集中せず、勉強する時間を確保しましょう。
ゴールから逆算して1日の勉強内容を決める
「ゴールから考える」とは、春休み明けに達成したい目標を先に決め、その目標を達成するには何を・どれくらい勉強すれば良いか?と考える思考方法です。休み明けから現在まで、時間軸をさかのぼりながら考えるため「逆算思考」と呼ばれます。
例えば、春休み明けに「実力テストで80点以上取る」という目標をたてたとします。目標のために現時点で足りないことや、すべきことを考えましょう。春休み中に終わらせるべき内容を考え、1週間、1日と逆算して勉強内容を決めます。
また学習計画は、勉強可能な時間をすべて詰め込むことはせず、8~9割にとどめてゆとりを持たせます。ゆとりがあると、計画通りに進まなくても都度、調整が可能になるからです。もし計画通りに勉強が進んだときは、ゆとりをプラスアルファの学習時間として活用しましょう。
優先順位をつけて勉強する
計画の際、勉強内容によって「優先順位」をつけておきましょう。どうしてもその日に終わらせたい勉強と、翌日以降に振り替えできる内容とを区別しておきます。突発的な予定変更などが起きた際も、優先的に取り組むべき勉強が一目でわかり迷わずに済みます。
比較的、別の日に振り替えしやすい学習内容の例は、次のとおりです。
- 英語のリスニング練習、英単語
- 国語の漢字、古文単語
- 理科・社会の暗記学習
別の日に振り替えても、隙間時間で取り組みやすい内容が並びました。ただし先延ばしをしすぎると、春休み中に終わらない結果にもなりかねません。先延ばしは最大2日までと決め、確実に進めていきましょう。
朝は演習問題、夜は暗記
学習効率向上には、脳が高いパフォーマンスを発揮できる状態にあることが欠かせません。脳は時間帯によって働き方が異なります。時間帯によって勉強内容を変えると、脳のパフォーマンスを最大限に活かして勉強することが可能です。
朝起きてから3時間は、脳にとって「ゴールデンタイム」と言われており、創造性を発揮できます。思考力や表現力が発揮される演習問題を行うのに最適な時間です。
一方、就寝1時間前に入ってきた情報は脳に定着しやすくなります。つまり、夜は暗記をすると効果的です。
高校受験に向けた春休みの勉強ポイント
春休みは高校受験に向けた準備を行うチャンスです。新学年の授業が進んでいないため、これまでの学習内容を復習できます。自由度の高い春休みの勉強ポイントを4つ解説しますので、ぜひ参考にしてください。
課題は春休み前半に終わらせる
学校によっては、春休みにも課題を出すところもあります。高校受験が控えているとはいえ、課題の提出をしないのはNGです。高校受験には内申点が大きく関わることが多く、課題を提出していないと内申点は下がってしまうでしょう。
とはいえ、課題にばかり時間をかけてしまえば、受験勉強がおろそかになってしまいます。課題は春休み前半の3月末までには終わらせ、自分の勉強を進めましょう。
中学1・2年生の復習
入試問題は、中学生の全範囲から出題されます。そのため、中学3年生の授業が始まると、中学3年生の内容を進めつつ、中学1・2年生の内容を復習しなくてはなりません。復習をしながら中学3年生の範囲を勉強をすることは、かなり大変でしょう。
また、中学3年生の授業内容は、中学1・2年生の内容を理解していないと解けないものが多いです。中学3年生になる前の春休みのうちに、中学1・2年生の内容を復習しておきましょう。
苦手を発見する
自分の苦手範囲がわからないまま受験勉強を始めようとしても、どこから始めればよいのかわからなくなってしまいます。春休みはまだ余裕もあるので、まずは全体的に勉強して自分の苦手を発見することがおすすめです。
英語・数学を優先
英単語の暗記と数学の基本計算トレーニングは、少しずつでも良いのでかならず毎日続けます。英単語も計算も「問われたら反射的に出る」スピードが大切だからです。1日サボると、おどろくほど反射スピードが落ちます。
忙しい日は1日5分でも構いません。学習メニューのルーティンとして継続しましょう。
親が子どもをサポートして春休みから高校受験対策
長期休みとなり、多くの時間を一緒に過ごすことになり、どのようなサポートをすべきか迷う親御さんも多いかもしれません。春休み中の子どもに対する親の関わり方やサポート方法を解説します。
規則正しい生活リズムを維持させる
規則正しい生活リズムは、落ち着いて高いパフォーマンスを発揮するために欠かせません。春休み中の生活リズムには、十分配慮しましょう。ポイントは、以下の「睡眠時間」「朝ごはん」「就寝時間」の3つです。
- 朝は学校がある日と同じ時間に起床させる
- 朝食をしっかり食べさせる
- 起床から逆算して8時間前には就寝させる
朝寝坊は夜更かしの原因となり、生活リズムの乱れと睡眠時間の減少を招きます。基本的には学校がある日と同じリズムで生活できる環境を整えましょう。
またこの時期は、家族も夜遅くまでゲームをしたり騒いだりしないなど、子どもの生活リズムに配慮することが大切です。
栄養たっぷりの食事を用意する
食事は勉強のエネルギー源です。栄養たっぷり、消化に良いものを用意しましょう。食事の時間帯別におすすめの栄養源を紹介します。
◎朝食に!集中力を高める栄養(食材)
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◎ 昼食に!気分転換におすすめの栄養(食材)
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◎ 夕食に!気持ちを落ち着かせる栄養(食材)
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スマホの使い方ルールを約束させる
中学生にはスマホを持たせている家庭も多いです。中学3年生に至っては、ほとんどが所持しているかと思います。あらためて、スマホの使い方のルールを確認しましょう。
すでにルールをつくっている場合は、春休み中の目標と照らし合わせてルールを見直します。お子さんと相談しながら、お子さんがルールの必要性を理解し納得している状態を目指しましょう。
もしまだスマホのルールを決めていない場合は、春休みに入る前に決めることが大切です。
気分転換に外に連れ出す
長期休みとはいえ、長時間勉強が続くとストレスも溜まります。時折、外に連れ出して気分転換させるのも、親ができるサポートの例です。
とはいえ、中学生なのでレジャーなどに行く必要はありません。スーパーなどでの買い物、コンビニまで散歩に行くといった程度で十分気晴らしになります。ついでにお子さんに好きなおやつを選ばせても良いでしょう。
過去には「犬の散歩」を担当していたお子さんもいました。適度なスピードでのウォーキングは脳と気分のリフレッシュに効果が期待できます。
中学3年生は春期講習を受けるべきか
春休みは、塾のカリキュラムに沿って勉強すべきか、自分の計画で進めるべきか迷いやすい時期です。中学生3年生は春期講習を受けるべきかどうか、また春期講習の成果を最大化するコツについて解説します。
春期講習は目的を持って受講する
春期講習の受講は無駄ではありません。どの塾の春期講習も、地域の定期テスト対策や入試問題を解けるようになるために必要な対策を盛り込んでいるからです。厳選された教材や質問できる環境がある点でも、通う価値があります。
ただし春期講習は、かならず目的を持って受けましょう。目的がないまま、「みんな行くから」「なんとなく」といった理由で受けても成果は期待できません。
「英語の長文を15分で解ききれるようにする」「国語の説明文問題で、選択肢を見極められるようにする」など、達成したい目標を決めて臨むのがコツです。
「塾に行っているだけ」で満足してはいけない
塾は、行っているだけで満足しやすい環境である点も踏まえておきましょう。春期講習や自習室利用など、長時間塾にいる日が増える休みは、なんとなく「勉強した気分」になりやすいものです。毎日10時間近く塾にいるものの、実際は「友達とおしゃべりしているだけだった」「こっそりスマホでゲームをしていた」とあっては、結果がともなわないでしょう。
塾の先生に計画の進捗や勉強の出来栄えを客観的にチェックしてもらう機会をつくるなど、実力アップにつながる時間になるような工夫が大切です。
春休みは自宅で受講できるオンライン学習がおすすめ
「やるべき勉強を洗い出し、予定を立て、日々計画的に進める」
このように文字で書くと簡単に見えますが、中学生が実際に自力で取り組むのはなかなかに難しいテーマです。
とはいえ、親御さんも多忙な年度末。つきっきりでお子さんを見ていることもできない時期でしょう。
そんなときは「オンライン家庭教師」を検討してみてください。学校の宿題やテスト勉強を含めた学習計画から日々の進捗管理、家庭学習のコツ、復習指導など、春休みにやっておきたい勉強を総合的に指導してくれます。
オンライン家庭教師とは
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オンライン家庭教師がおすすめの理由
オンライン家庭教師がおすすめの理由は2つあります。
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春休みに体験授業を受けてみよう
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まとめ
春休みは期間が短く、高校受験まで時間もあるため重要視されていません。しかし、この春休みを有意義に過ごすことで、高校受験に向けての今後が大きく変わります。
春休みを有意義に過ごすためにも、今のうちにしっかりと計画をたてておきましょう。ただ、中学生とはいえ、自分だけで勉強の計画を立てるのは難しいことです。親御さんも勉強計画を一緒にたて、安心して春休みを過ごせるように準備しましょう。
また、勉強計画をたてる際にプロの力を借りることもおすすめです。オンライン家庭教師ピースでは、生徒一人ひとりの学力や特徴に合わせて学習のサポートを行っています。いつでもお気軽にお声掛けください。