現役女子医大生が語る!医学部のリアルな学生生活、1日の過ごし方【高校時代の勉強法も紹介】
今回は、医大生の私が大学生活をどのように過ごしているのかをお話したいと思います。
医学部合格を目指す皆さんに大学生活とはどのようなものかをお伝えしていきます。
また、医学部に現役合格した筆者が高校一年生から行ってきた勉強法も徹底解説します。
最後まで読み、皆さんの夢の実現の参考にしてみてください。
平日(部活のある日)
7時ごろ 起床
朝食を食べたり、身だしなみを整えたりした後、洗濯などの家事をします
9時 一限
わたしは毎日一限があるので平日は毎日9時には学校にいます。
空きコマ
大学では自分でとる授業を決められます。そのため、自分がとっている授業がとびとびになってしまって、空きコマという空き時間ができることがあります。
空きコマの過ごし方はひとそれぞれで、その時間にバイトをしたり、図書館で勉強をしたりと自由に過ごす人が多いです。
私の場合は、家に帰って大学の課題をやったり、医学英語の勉強をしたりすることが多いです。
昼食
昼食は学食で友達と食べることが多いです。高校とは異なり、昼食の時間がとても長いので、ゆっくりと昼食を食べられます。
テストが近い時は、テストの話をすることが多いですが、テストがない時は最近見たドラマや映画の話をして楽しく昼食を食べています。
学食には、たくさんのメニューがあるので、毎日食べても飽きることがないです。
お弁当を作ってきている人は少ないです。
18時ごろから22時ごろまで
部活で運動をしています。
医師は体力勝負と言われることが多いので、大学生のうちに体力をつけておこうと思い、部活に取り組んでいます。
医学部生の部活は、他学部生とは別に医学部生しか入ることのできない部活に入部することが多いです。
そのため、テストが近くなると部活が休みになるので部活と勉強の両立が無理なくできます。
また、部活の大会としては、東医体(東日本医科学生総合体育大会)や西医体(西日本東日本医科学生総合体育大会)など医学部生だけが参加できる大会があります。医学部生はテストなどで忙しいため、他学部と同じ大会だと不利になってしまうことが多いからです。しかし、東医体、西医体ともにとてもレベルが高く、医学部の部活はこの大会に向けて練習をしています。
帰宅後
帰宅は22時以降になるので、入浴して家事をしていたらあっという間に24時になってしまいます。部活がある日は勉強時間が確保できないので、空きコマを利用して課題をやっています。
平日(部活のない日)
日中は部活がある日と同じように過ごしています。
授業後
私の場合は4限まであることがほとんどなので、17時ごろまで学校にいます。
そのため、授業後はそのままスーパーに行くことが多いです。
19時から22時ごろまで
部活のない日は「オンライン家庭教師ピース」で家庭教師をしています。
医療系を志す生徒さんを教えているときは、医療系の大学に通っている体験などをお話しています。
22時以降
テストが近い時は、テスト勉強を24時ごろまでしています。
医学部は覚える内容が多いのでテスト前は少し大変ですが、高校時代の勉強量に比べるとずっと少ないです。そのため、「医学部は勉強が大変だ!」と思って身構えなくても大丈夫です。
テストがない時は、私の趣味である読書や、映画鑑賞をして過ごします。
高校時代に比べて自分の自由な時間が増えたなと感じています。
ここからは皆さんが医学部について抱いているであろう疑問についてお答えしていきます。
医学部生は忙しいの?
よく、医学部生は忙しいと言われていますが、実際のところどうなのでしょうか?
1〜2年生まではそこまで忙しくないと言われています。
ですが3年生以降は忙しくなると言われています。
大学1~2年生の場合
1〜2年生は教養科目というほかの学部も受ける授業を受けます。これはテストがなかったり、テストが簡単だったりと勉強時間をあまり必要としません。
もちろん、1年生のころから医学部独自の授業はあります。そのため、医学部独自の専門科目の勉強は大変ですが、教養科目の授業数のほうが多いので3年生以降に比べるとあまり忙しくありません。
大学3~4年生の場合
3~4年生はすべて医学部独自の専門科目になります。また、授業のコマ数も増えるのでテスト勉強が大変になり、忙しいと言われます。
また、4年生になるとCBTという臨床実習に入る前のテストがあり、その勉強をする必要があります。したがって、3~4年生は忙しい学年と言われています。
大学5~6年生の場合
ほとんどの大学では5年生になると臨床実習がはじまります。臨床実習は、グループに分かれて大学病院などに行き、今まで学んだことを実際の医療現場で実践していくものです。
自分が回っている診療科や病院によって忙しさに差がありますが、国家試験などの勉強もしていくので忙しくなります。
医学部は男子学生が多いって言われるけど実際どうなの?
医学部は男子学生が多いと言われ、数年前には女子学生の入試差別で問題が起きましたね。
そんなこともあり、医学部を目指す女性の皆さんは不安に感じていると思います。
しかし、最近では女子学生の割合がとても増えてきています!
大学によってはまだまだ女子学生の割合が低い所もありますが、全体として女子学生の数は増加してきています。
医学部の女子学生の性格は様々です。すごく真面目で生徒会をやっていそうなタイプの子もいれば、部活を一生懸命やって肌も小麦色のような活発な子もいます。また、中には髪の毛を明るい色に染めて、派手な洋服を着た子もいます。皆さんがイメージしているような真面目そうな女子ばかりが多いわけではありません。
このように医学部には真面目な女子だけでなく、いろいろなタイプの女子との出会いがあってとても楽しいです。
もし、女子学生の数が多い大学がいいという方がいれば、自分の志望大学のホームページを見てみてください。ホームページには医学部に在籍している男女の比率が書かれていることが多いためです。それを参考にしてみてもよいと思います!
医学部のテストって難しいの?
医学部のテストは難しい、覚えることが多いと言われていますが、実際のところどうなのでしょうか?
実際、テストで覚えることはとても多いです。人間の体の構造から、病気の診断に必要な情報など医学部の6年間で覚えることは山ほどあります。
しかし、テストは対応できないというほど難しいわけではありません。
もちろん、テスト勉強は必要ですが、大学入試と同じくらいの勉強量は必要としません。
また、医学部のテストは大学入試とは大きく異なります。
まずは暗記する量が増え、計算問題がなくなることです。そのため、隙間時間を使ってコツコツと勉強していけば問題なく合格できます。
次に、勉強方法です。大学入試は、周りにいる人たちみんながライバルでした。ですが、医学部のテストは情報戦と言われているので、みんなで協力することが大切です。これが大学入試とは大きな違いだと思います。
また、低学年から高学年に上がるにつれてテストの量が徐々に増えていくので、はじめからテストの内容が難しいというわけでもありません。テストの量や勉強の仕方など徐々に慣れてくるので、ほかのみんなと同じくらいの勉強をしていれば合格することができます。
高校1年生の時は何を勉強したの?
ここからは高校時代の勉強法について紹介していきます。
一年生の時は数学と英語に力を入れて勉強していました。
ここでは数学、英語、理科に分けて解説していきます。
数学
数学は学校の授業スピードが早く、公立高校にもかかわらず高2の12月には高3までの範囲が終わるカリキュラムでした。そのため、毎日授業の復習をしていました。
具体的には
その日授業で進んだ分のワークをやって答え合わせをする
週に一度ある小テストにむけた復習をする
の二つです。
英語
英語は、どんなに時間がなくても、一日に一つは必ず英語の文章を読むと決めていました。
その時使っていた参考書は「基礎英文問題精講」です。そのほか、学校で出される課題とは別に塾の授業の復習をしました。
授業の間の休み時間などには単語帳を読みました。この時使っていた単語帳は、「ターゲット1900」です。
一年生の間に一周はしたと思います。この他にも学校の指定で使っていた単語帳もやりました。
文法にも力を入れて取り組みました。一年生の夏休みには、「基礎英文法問題精講」を一周しました。これのおかげで夏休み以降の模試で文法問題が解けるようになりました。
理科
理科は定期テスト前に学校で指定されているワークを使って復習していました。ですが、最低限の問題が解けるようにしただけで、それほど多くの時間は使っていませんでした。
そのほかの科目
入試で使わない科目についても、定期テスト前は5を取れるように勉強しました。
定期テストを頑張った理由としては地元の大学の地域枠に行く可能性があったからです。
皆さんも、まだ行く大学が決まっていない場合は、可能性を残しておけるように評定をよくしておきましょう。
高校2年生の時は何を勉強したの?
数学
二年生の前半までは、一年生の時と同じことをしました。学園祭が終わったころからは、数学は学校の授業の復習に加え、各分野の復習を始めました。
具体的には、「大学への数学」という参考書を使って復習をしました。この参考書を通じて応用問題を解くための定石を覚えました。各分野の復習は、主に長く時間が取れる土日に行いました。
英語
英語は、「基礎英文問題精講」ができるようになった後、「英文読解の透視図」をやりました。
一日に一つの英文を読むと決めていたので、そのペースで解きました。
そのほかには「大学受験スーパーゼミ全解説頻出英文法・語法1000」を隙間時間に解いて覚えていました。
単語も一年次から継続して隙間時間に覚えるようにしていました。
理科
二年生の前半までは、一年生の時と同じことをしました。学園祭が終わった頃から理科の復習を始めました。
その時に使っていた問題集は「重要問題集」です。物理、化学共にまずは簡単なa問題を、習った範囲まで一周することを目標にしました。長期休み以外は毎週土日に2単元を解いていました。
長期休みでは、一週間に2単元解くことに加え、休み前までに解いていた範囲で解けなかった復習をしました。
二年生の11月頃から、b問題を解き始めました。ペースは以前と変わらず毎週土日に2単元です。長期休みには夏休みと同様に解いた範囲の復習と新しい範囲を解きました。冬休みと春休みには一週間に3単元ほど解いていたと思います。
三年生にあがるまでには物理化学共に最後の単元を残して復習を終えました。
社会
私は倫理政経選択だったのですが、倫理が二年生の授業から始まりました。(政治経済は三年生に上がってから始まりました)
二年生の間は定期テストの前に復習するくらいしか対策していませんでした。日本史aや世界史aなどもやっていましたが、これも同じく5がとれるように勉強していました。入試では日本史aや世界史aは使わないので、授業中に内職して、英語の単語を覚えたりしていました。
高校3年生の時は何を勉強したの?
数学
「大学への数学」を二年生の間までにある程度解けるようになりました。そのため、二年の終わりの春休みに最後の復習として一周しました。
その後は応用力を高めるために「上級問題精講」を解きました。
大体夏休みまでには数3まで一周できたと思います。全体的に難易度が高いので、解けなかった問題はなぜ解けなかったのかをしっかりと分析しました。そして、その分野の「大学への数学」を解いて復習しました。
その後は、解けなかった問題のみ二周、三周しました。大体11月ごろまでかけてやっていました。夏休み後からは、志望校の問題を週に1回ほどのペースで解き始めました。
私は数学が苦手だったので数学は志望校が最終決定してから対策をすればいいと思い、あまり大学ごとの対策はしませんでした。数学が得意な人はもっとたくさん対策をしてもいいと思います。
12月からは共通テスト対策を本格化しました。センター試験の過去問を時間を測って解く練習を毎日しました。私は計算ミスが多かったので、計算ミスのパターンを把握するために、ノートにミスを書き溜めました。その結果、自分のミスの傾向がわかるようになり、計算ミスが減りました。
共通テスト後は志望校の問題を解きました。解けなかった問題は、「大学への数学」で復習をしました。また、採点者が読み取りやすいような解答の書き方もより意識して練習するようにしました。その結果、本番でも焦らずにきれいな答案が書けたと思います。
時々学校の先生や塾の先生に解答を見てもらうのも有効だと思います。
英語
一日に一つは英文を読むことを続けつつ、4月から早速志望校の問題を解き始めました。ペースとしては一年分を週に一度解く感じです。解いた記述問題や英作文の添削は、塾の先生にお願いしました。塾の先生はすぐに明確な答えを言わず、ヒントだけを言う人だったのでそのヒントにそって考えて新しい一年分と共に提出しました。
単語や語法は二年生の段階でほとんど頭に入っていたので、隙間時間に他の教科をやるようになりました。英語は得意だったので、全体として英語にかける時間は減りました。
一、二年生の間に英語力を磨いておいたことで、ほかの苦手科目に時間をかけることができたのだと思います。
理科
まずは物理についてお話しします。物理の「重要問題集」は二年生のころから解いていたので、二年生の終わりの春休みに解けなかった問題の総復習をしました。大体ゴールデンウィークぐらいまでに終わったと思います。
そのあとは「標準問題精講」を解き始めました。
まずは力学と電磁気を解き、その後は波動と熱力学を解きました。ここで応用力が養われたと思います。しかし、問題数が多いので私が始めた時期に解き始めるのはあまりお勧めできません。もう一度「重要問題集」を解いたほうが実力アップにつながったのではないかと考えています。
学校の先生や、塾の先生にどの問題集がよいかを聞いてみましょう。
大体11月ごろまで「標準問題精講」を解きました。
大学の過去問は週に一回のペースで解いていましたが、私は物理が苦手だったのであまり時間を割きませんでした。得意な人はもっと多くの時間を割いてもいいと思います。
12月からは共通テスト対策を本格化しました。時間を測りながら100点をとることを意識してミスのないように解いていました。それでも計算ミスが多かったので、数学と同様に計算ミスを書き溜めました。これでミスが減りました。
共通テスト後は過去問演習を始めました。一日に一年分は解きました。その時、時間配分を特に意識して解きました。私は化学の方が得意だったので、できるだけ化学にかける時間が長くなるように意識していました。
また、解けなかった問題はどうして解けなかったかを分析し、その分野を重要問題集で復習しました。これによって、基礎的な問題の復習と応用力の育成ができたと思います。
次は化学についてお話しします。
化学の「重要問題集」は、二年生の頃から解いていたので、春休みに解けない問題の総復習をしました。5月くらいからは、「化学の新演習」という問題集を解き始めました。
医学部は有機の問題がよく出てくるようだったので、まずは有機の分野から解き始めました。はじめは難しかったですが、諦めずに解いていくことで、有機分野が得意になりました。
そのあとは、有機以外の分野を解いていきました。大体、夏休みの始め頃までには一周し終わったと思います。一周し終わったあとは、解けなかった問題を復習しました。9月ごろまでには終わっていたと思います。計算ミスをしないで最後まで解き切ることを意識していました。
12月ごろから本格的に共通テスト対策を始めました。私は計算ミスが多かったので、化学も他教科と同じようにミスを書くノートを作りました。また、センター試験や共通テストの無機の問題は、二次対策にもなる良問が多いと思ったので、より多く解きました。
共通テスト後は、過去問演習を始めました。一日に一年分は解いていたと思います。
この時、時間配分に気を配って解きました。私が受験した大学は、理科を解くための時間配分は自由でした。そのため、得意だった化学にかける時間を長くしていました。このように自分の得意科目で点を稼ぐと合格に近づくかなと思います。
また、解けなかった問題はどうして解けなかったかを分析し、その分野を重要問題集で復習をしました。これによって、基礎的な問題の復習と応用力の育成ができたと思います。
まとめ
ここまで現役女子医学部生の生活と、皆さんが医学部に対して抱いている疑問について書いてきました。皆さんに医学部生活がどのようなものかイメージがわいたら幸いです。
また、私が三年間行った勉強内容とそのペースについても解説してきました。私は一年生のころから医学部に合格することを目標に勉強をしてきました。
つらい受験生生活の後には、楽しい大学生活が待っています。私の記事を参考にして、皆さんの夢を勝ち取ってくださいね!
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