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東大に合格したい!東大入試の仕組みから科目ごとの基本対策まで詳しく解説

クイズ番組をはじめ、テレビでも見かけることが多くなった東大生。知性あふれる姿を見て、東大に憧れる受験生も多いかもしれませんね。

東大は、言わずと知れた日本最難関大学の一つです。「文科一類」「理科三類」といった学びの区分が特徴的で、入試では毎年のように「二段階選抜」が実施される人気を誇ります。

そんな東京大学に合格するには、どのような対策をしていけば良いのでしょうか。今さら聞けない東大入試の概要と合わせて、東大の一般入試を詳しく解説していきます。

東大入試の基礎知識(一般選抜)

東大入試は、国公立大入試の基本知識に加えて「二段階選抜」について知っておくことも重要です。

<h3>東大入試|試験日程

東大入試は、1月中旬の「共通テスト」および、2月下旬の「2次試験」を受験し総合点で合否が決定します。

※ 後期日程はありません。

共通テストは2日かけて実施されます。1日目は「地歴・公民」「国語」「外国語」、2日目が「理科」および「数学」です。

2次試験も2日に分けて行われます。1日目が「国語」「数学」、2日目が「地理歴史/理科」「外国語」となります(理科Ⅲ類のみ、3日目に「面接」も実施)。

<h3>東大入試|試験科目と配点

共通テスト、および2次試験での試験科目・配点、また科目の選択方法は、以下の通りです。

※( )内の数字は配点をあらわします。

※ 細則は割愛しました。詳しくは大学の募集要項でご確認ください。

  文科一・二・三類 理科一・二・三類
共通テスト 2次試験 共通テスト 2次試験
外国語 「英語」ほかから1科目(200)※ 英語は「リーディング」140 点満点 「リスニング」60点に換算し、合計200点満点 英語ほかから科目選択可能(120) 「英語」ほかから1科目(200)※ 英語は「リーディング」140 点満点 「リスニング」60点に換算し、合計200点満点 英語ほかから科目選択可能(120)
数学 「数学Ⅰ・A」必須(100)「数学ⅡB」ほかから1科目(100) 数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学A、数学B(数列、ベクトル)(80) 「数学Ⅰ・A」必須(100)「数学ⅡB」ほかから1科目(100) 数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学Ⅲ、数学A、数学B(数列、ベクトル)(120)
国語 現代文・古文・漢文必須(200) 現代文・古文・漢文必須(120) 現代文・古文・漢文必須(200) 現代文・古文・漢文必須(80)
理科 「物理基礎」「物理」)、「化学基礎」(「化学」)、「生物基礎」(「生物」)、「地学基礎」(「地学」)から2科目(各50点、合計100点) なし 「物理」「化学」「生物」「地学」から2科目(各100点、合計200点) 「物理基礎・物理」「化学基礎・化学」「生物基礎・生物」「地学基礎・地学」から2科目(120)
地歴・公民 「世界史B」「日本史B」「地理B」「倫理、政治・経済」から2科目(各100、合計200) 世界史B、日本史B、地理Bから2科目選択(120) 「世界史B」「日本史B」「地理B」「倫理、政治・経済」から1科目(100) なし
配点合計 110点※900点満点を110点に圧縮 440点 110点※900点満点を110点に圧縮 440点

理科Ⅲ類のみ、上記試験科目に加えて「面接」(配点非公表)が行われます。

東大は共通テストの得点は900点満点が110点にまで圧縮されます。自分の得点がどれくらい圧縮されるかは、「900点満点での得点×110/900」で算出してください。

全体の満点550点のうち、440点分は2次試験が占めます。共通テストは第一段階選抜にかからない得点を確保したうえで、二次試験でいかに得点を重ねられるかが東大に合格する秘訣です。

定員

東大入試は「科」ごとに募集人員が定められています。各科の定員は次の通りです。

科類 定員
文科一類 401
文科二類 353
文科三類 469
理科一類 1,108
理科二類 532
理科三類 95(※)
合計 2,958

※ 理科三類の募集人員2人増(95人→97人)が文部科学省に認可申請中。今後、増員の可能性あり。

二段階選抜の実施

東大入試では「二段階選抜」が実施されます。二段階選抜とは2次試験の受験者倍率を調整するために実施される二段階の選抜方法のことです。

東大では入学志願者が各科類の募集人員に対して規定の倍率に達した場合に、共通テストの成績により第1段階選抜を実施、第一段階選抜の合格者だけが2次試験を受験できます。

各科類で二段階選抜が実施される規定倍率および、過去3年の実施状況(選抜ライン)は以下の通りです。選抜ラインは年によって変動するので、例年の基準値に余裕を持たせた得点を手にできるよう、目標設定しておきましょう。

科類(規定倍率) 2021年度 2020年度 2019年度
文科一類(約3.0倍) 562点(62.4%) 621点(69.0%) 628点(69.8%)
文科二類(約3.0倍) 実施せず 612点(68.0%) 728点(80.9%)
文科三類(約3.0倍) 600点(66.7%) 575点(63.9%) 750点(83.3%)
理科一類(約2.5倍) 699点(77.7%) 681点(75.7%) 698点(77.6%)
理科二類(約2.5倍) 629点(69.9%) 626点(69.6%) 720点(80.0%)
理科三類(約3.5倍) 534点(59.3%) 611点(67.9%) 630点(70.0%)

過去3年間の合格者平均点

過去3年間の東大合格者の平均点は、以下の通りです。目標設定の参考にしてください。

  2021年度 2020年度 2019年度
第1段階選抜合格者平均 2次試験合格者平均 第1段階選抜合格者平均 2次試験合格者平均 第1段階選抜合格者平均 2次試験合格者平均
文科一類 743.23  360.8180 750.22 374.1542 765.14 378.7604
文科二類 746.18 362.0720 763.49 361.6561 794.58 379.0783
文科三類 770.24 356.8357 780.21 358.6730 798.20 361.4619
理科一類 789.12 360.7410 791.72 352.5810 799.62 363.2257
理科二類 764.47 338.5574 770.70 336.9197 786.59 353.1962
理科三類 757.92 405.5365 780.01 414.1081 801.68 410.8422

※ 第1段階選抜は900点満点、2次試験は550点満点

大学入試共通テストの得点によって行われる「第一段階選抜」突破するには、平均82~85%の得点率が必要です。

東大独特!「科類」と「学部」とは?

東大は入学から2年間は全員が教養学部に所属し、「科類」ごとに基礎となる授業を受けます。3年次から「学部」に振り分けられ、より専門的な学びを深める方式です。

前期課程と後期課程に分けてカリキュラムが組まれる「科類」方式は東大独自のシステム。後期課程(3年次~)でどの学部に進学できるかは、本人の志望と成績によって決まります。

科類から学部への進学

各科類から進めるおよその学部は以下の通りです。

文科一類 法学部、教養学部
文科二類 経済学部、教養学部
文科三類 文学部、教育学部、教養学部
理科一類 工学部、理学部、薬学部、農学部、医学部(健康総合科学科)、教養学部
理科二類 農学部(応用生命科学課程、環境資源科学課程、獣医学課程)、薬学部、理学部、工学部、医学部、(健康総合科学科、医学科)、教養学部
理科三類 医学部(医学科)

入試は科類ごとに実施されます。出願の時点で、大学で学びたい「およその方向」を決めておくことが必要になります。

東大入試の特徴

東大入試の概要がわかったところで、ここからは特徴を解説していきます。日本中の受験生や高校生、教員、さらに予備校までが注目する東大の入試問題は、思考力や発想力を問う問題が多いのが特徴です。

思考力や発想力が問われる問題が多い

東大の入試問題は知識だけで解けるものはほとんどありません。また知識の量で競うような難問や奇問もないのが特徴です。

課されるのは基本をしっかり身に着けた受験生が、持てる知識をどのように運用し、発想し、思考したるかを正面から問う良問ばかり。思考の段階に沿って小問が設定されていることも多く、テクニックや裏技には頼らない、本当の実力が露になる問題といえます。

試験時間に対して問題量が多い

東大入試問題は、制限時間に対して問題量が多いことでも知られています。たとえば理系数学は150分で大問6問が課されますが、すべてを150分で解ききることができる受験生は稀でしょう。

多くの受験生は完答を目指す問題と部分点を取る問題とを素早く選別し、時間をかけるべきところにかける戦略を取ります。そうしないととても合格点は取れないのです。

また英語も、試験時間は120分ですが、途中リスニングが実施されるため、120分をまるまる筆記にかけられるわけではありません。試験開始45分後に始まるリスニングに対応するため、時間配分も慎重なシミュレーションが必要です。

試験時間に対して問題数が多く、解く順番や問題の見極め、時間配分に入念な戦略が必要なのが東大入試の特徴でもあります。

試験科目が多い

東大入試は試験科目が多いことでも知られています。

国公立大学2次試験は、文系学部なら「英語・国語・地歴」の3科目以下、理系学部なら「英語・数学・理科1~2科目」の4科目以下というパターンがほとんどです。

しかし東大2次試験は文系でも数学を受けないといけない上に、国公立大学で唯一、地歴が2科目課されます。理系でも理科2科目必須な上に、国語も必要です。

国公立大学受験生でも5教科7科目の共通テストが終わると、勉強する科目が3つほどに減ることが多いのですが、東大を目指す場合は文系は理科が、理系は地歴が不要になるだけで、引き続きの対策が必要だということになります。

東大合格の基本対策

東大に合格するためには、どのような対策をしていけば良いのでしょうか。ここからは科目別に、東大対策の基本方針を見ていきます。

東大英語|合格に導く学習法

東大の英語は文系・理系とも共通問題が出されます。

扱われる題材や出題形式が多彩なのが特徴で、読解や文法・語彙といったスタンダードな問題から、自由英作文、英文を日本語で要約する問題などさまざまに出されます。要点を押さえた簡潔な記述力が重要になるので、日頃から「考えをまとめ、書き出す」練習に取り組みましょう。

問題数が多いので、読解スピードを上げておくこと、時間を最大限有効に使える配分戦略も重要になります。

東大数学|合格に導く学習法

理系数学は大問6問、文系数学は大問4問構成です。

すぐに解法が思いつかなくても、さまざまな角度からアプローチを試みる姿勢が大切です。解きやすい問題と込み入った問題が混在しているので、解けるべき問題を見極め、確実に得点できるよう過去問演習を重ねると良いでしょう。

文系数学は「整数」「確率」「関数」「図形」が出題頻度高め。理系数学は「立体の求積問題」「微分法・積分法」「複素数平面」などがよく出される傾向にあります。

東大国語|合格に導く学習法

系・理系とも、現代文・古文・漢文が出題されます。文系は現代文が2題に増え、理系は文系の問題から設問を一部削ったものが出されます。

抽象度の高い文章が課されることから、高い読解力は必須。さらに自分のことばで論理的に、簡潔に表現する文章記述力も要求されます。問題演習の際は思考スピードを上げ、短時間にコンパクトにまとめられるよう意識してトレーニングを行いましょう。

東大物理|合格に導く学習法

物理は大問3題、「力学」「電磁気学」「波動 or 熱力学」から1題ずつというのがオーソドックスなパターンです。非常に難度が高い問題が多く、完答は難しいかもしれません。だからこそ、問題文から解答に必要な情報を適切に発見し、知っている知識や原理を使って部分点を狙っていくことが重要です。

また物理は前の問題の答えを次で使ったり、ある問題の答が別の問題の伏線になっていることも多い科目です。出題者の意図ともいえるこうした問題の流れを見抜く力も意識していきましょう。

東大化学|合格に導く学習法

東大化学は大問3題構成ですが、各大問がⅠとⅡに分かれているため、実質的に6題を約75分で解くことになります。分野は「理論化学」「無機化学」「有機化学」「高分子化合物」からまんべんなく出されています。

合格に重要なのは、基本問題を漏らさず得点することはもちろん、応用的な発想力が必要となる問題への対応力となるでしょう。設問を丁寧に読み解き、適切に処理できる力を目指してください。計算力が必要なのは言うまでもありませんが、手を速く動かせるよりは思考スピードアップを目指しす方が発展的な学習につながります。

東大生物|合格に導く学習法

生物は実験考察問題を中心に、大問3題が出題されます。

問題では始めてみるような実験や図表が与えられます。リード文や注釈まで丁寧に読むと基本知識とのつながりや、典型的な論述を発見できるで、ここをヒントに解き進めるようにしましょう。

長い問題文は情報を整理しながら読解できる力が不可欠。また論述問題にも対応できるよう、日頃から「実験の目的・結果・考察」についての記述練習を繰り返してください。

東大地理|合格に導く学習法

地理は全分野・全地域から、資料の読み取り問題が出題されます。「なぜそうなるのか」と考えながら勉強する姿勢が、アウトプットの素地を作ります。自然地理を中心に、地形図や統計資料、各種資料を読み解く分析力も養っておきましょう。日本地理は毎年出題されていますので、対策は必須です。

また30~90字程度の記述問題が15~18題ほど出されます。解答に必要な要素を抜けもれなく、簡潔な短文表現に落とし込む練習もしていきましょう。

東大日本史|合格に導く学習法

日本史は大問4題、古代・中世・近世・近現代から1題ずつの出題が例年のパターンです。問題はすべてが論述問題。日本史全体に対する深い理解と知識力、与えられた資料を読み解き、見つけた要点を解答に端的に入れ込む記述力が欠かせません。

資料なしの近現代問題や、近世以降の経済史も要注意。教科書とは異なる切り口で問われることもおおいので、歴史をまんべんなく、全方位的に学習しておきましょう。

東大世界史|合格に導く学習法

世界史は大問3題構成。大問1に500~600字の論述が出されます。ここが一番の山場になりますが、大問2以降も小論述が頻出のため、気は抜けません。全時代・全地域から出題されるので、教科書を中心に広く学習していきましょう。

世界史突破に必要なのは、正しく豊富な知識力、問題文の読解力、要点を押さえた解答を記述できる表現力です。書いたものはかならず先生に添削してもらい、総合力を高めていきましょう。東大面接|合格に導く学習法

理科三類では、2次試験3日目に面接が実施されます。医師としての適性や人間性、倫理観などを見る目的で行われています。

面接時間は10分。「医師を目指す理由」など、志願理由書に書いた内容を踏まえて自分なりの答えを用意しておきましょう。コミュニケーション力も欠かせない資質です。質問の意図を汲み取り、臨機応変に対応できるよう練習すると良いでしょう。

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まとめ

東大入試の概要と、科目別対策について解説しました。

東大に合格するには、

  • 共通テスト結果で第一段階選抜にかからないこと
  • 2次試験を対策の中心に据え、確実に得点すること
  • 記述問題対策を十分に行うこと

この3点が肝要になります。

奇問はなく、王道ともいえる良問を数多く出すの東大入試。どの科目も合格への近道は、基本を徹底的に身につけることに尽きます

過去問演習を繰り返し、東大入試に慣れていきましょう。

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