勉強できない中学生、その原因5タイプ!解決方法も詳しく解説
高校入試を控える中学生にとって「勉強ができない」のは切羽詰まった問題です。そんなお子さんを見守る親御さんも、気が気ではないのではないでしょうか。
中学生が勉強できない場合、何から・どのように対処すべきかは難しい問題です。お子さん一人ひとり異なる原因に合わせて対処しなければならないためです。
この記事では勉強できないと悩む中学生と親御さんに向けて、勉強ができない原因を深掘りし、原因別に対処法を解説します。おすすめの教育サービスや進路選択の考え方もまとめました。
「勉強できない!」を解決するヒントとして、ご活用ください。
目次
お子さんはどの「勉強ができない」タイプか、見極めよう
「勉強できない」と一言でまとめても、実際の様子を具体的に掘り下げると一人ひとりタイプが異なります。タイプによって最適な対処法が異なるため、まずはお子さんのタイプを把握することが大切です。
「勉強ができない」をよくある5つのタイプにわけ、それぞれの特徴をまとめました。じっくりご覧いただき、お子さんはどのタイプに当てはまりそうかチェックしてみてください。
タイプ① 勉強をする気にならない
1つ目は、そもそも勉強をする気にならない、「勉強」という行動を起こせないタイプです。このタイプは、さらに2つに分けられます。
- 勉強が嫌いでやる気にならない
- 勉強以外に気になること・強く関心を寄せることがあり勉強に気が向かない
勉強は、手を動かし頭を使ってやってみなければ、理解できるかどうか・成績が上がるかどうかわかりません。そもそもやる気にならなければ、結果は変わりようがないのです。
このタイプのお子さんには何かしらの動機付けをして、毎日短時間でも良いので机に向かえる環境を整えることが打開策になります。
タイプ② 勉強が習慣化されていない
勉強が習慣化されていないお子さんの場合、「やる気にムラがある」「やるときとやらないときの落差が激しい」「やり始めても長続きしない」などの特徴があります。
また親が声を掛けないと勉強が始まらず、勉強に主体性がない印象を与えるケースもあります。
中学生の勉強の大半は、継続と反復によって成績があがるようにできています。ところが勉強の習慣がなく、成績を上げるためにそもそも必要な継続と反復ができないと「勉強しても(したつもり)成績が上がらない」とモチベーションが下がり、ますます習慣化できないという悪循環に陥る場合があります。
タイプ③ 忙しくて勉強する時間がない
部活や習い事、学校の活動に割く時間が多く、勉強に時間を回せないお子さんもいます。「部活の強豪校で練習時間が長い」「習い事で選手育成コースにスカウトされている」などのお子さんは、このタイプに該当するかもしれません。
隙間時間があっても疲れてしまって勉強どころではない、帰宅後はお風呂に入って寝るだけ……、という生活ではそもそも勉強に当てる物理的な時間がありません。勉強したくてもできないことを気に病むお子さんもいるため配慮が必要です。
タイプ④ 勉強がわからない
文字通り「勉強ができない」タイプもいます。具体的には「勉強がわからない」「問題が解けない」「先生の話が理解できない」などのお子さんが該当します。
中学生の勉強内容が理解できない原因は、2つあります。
- 小学校での習得残りがある
- 中学の授業を十分理解できていない
この2つの原因は教科によって異なるかもしれません。「数学ができない原因は、算数の理解不足」「英語ができない原因は、中学の授業が難しかったから」といった具合です。
教科ごとの原因を探り、必要ならさかのぼっての復習機会を用意してあげるようにしましょう。
タイプ⑤ 勉強を頑張っても成績が伸びない
「勉強は頑張っているようだ」「勉強時間も十分とれている」「しかし成績が伸びない」、そんなお子さんは要領が悪いのかもしれません。
勉強の要領は効率とも言い換えられます。闇雲に時間を掛けるのではなく、要点を押さえて時間対効果を最大にすると成績が伸び始めます。
もしこのタイプかなと心当たりがあったら、お子さんが勉強している内容をチェックしてみてください。「書ける漢字を繰り返し練習している」「できる計算ばかり取り組んでいる」などの傾向が見られたら、勉強方法を見直すチャンスです。
中学生が勉強のやる気を出す方法
ここからは勉強ができない5つのタイプごとに、勉強ができるようになる秘訣を解説します。まずは「タイプ① 勉強をする気にならない」お子さんへの対処法をみてみましょう。
「なぜ勉強するのか」理解・納得する
勉強をする気にならないのは、勉強しなければならない理由や目的を理解していないからかもしれません。
人は、納得していないことはやりたくないものです。まずお子さんと一緒に「なぜ勉強するのか」考えてみましょう。
この時、親御さん自身が納得している答えを与えることが大切です。子どもたちは「大人の綺麗ごと」「話す本人が納得していない言葉」などは敏感に察知するからです。都合の良い話ばかり並べても、お子さんに本心を見抜かれます。
まず親御さん自身が「なぜ、勉強が必要なのか」を徹底的に考えてみてください。その上でご自身が納得できた答えをお子さんに伝えると伝わりやすくなります。
興味のある分野から勉強し始める
誰でも苦手なことはやりたくないものです。「成績を上げるには苦手教科の克服を」とはよくいわれる話ですが、やる気がないお子さんに苦手教科の勉強を強いてもますます勉強嫌いになってしまいます。
まずは得意教科、興味のある分野から勉強を始めてみましょう。
教科書の内容を発展させ、お子さんが興味を持ちそうな内容とつなげてあげるのもおすすめです。
中学生が勉強習慣をつける方法
「タイプ② 勉強が習慣化されていない」に該当する場合、生活の中に勉強習慣を組み込むように促します。
ただ習慣化は、言葉でいうほど簡単ではありません。完璧に習慣として定着するには数週間から数か月必要だということを押さえておきましょう。はじめのうちは親御さんが声を掛けたり、一緒にやってあげたりする必要もあります。
毎日10分でいいので机に向かう
いきなり「毎日2時間勉強!」と言われても、それはハードルが高すぎます。まずは毎日10分から始めてみてください。
できれば取り組むタイミングを決めておくのがおすすめです。
- 起床直後(朝食前)
- 帰宅直後(夕食前)
- お風呂のあと(就寝前)など
お子さんの生活リズムに合わせて、取り入れやすいタイミングで「毎日10分」机に向かってみましょう。
やるべき勉強をリスト化しておく
机に向かえても、何を勉強すれば良いか迷いがあってはスムーズに勉強に入れません。勉強の習慣化には、すべき勉強内容のリスト化が効果的です。
学校の宿題にプラスアルファして、やっておきたい学習内容を教科ごとに列挙してみましょう。「月曜は英語、火曜は数学…」と曜日ごとに勉強する教科を決めるのもおすすめです。
中学生が勉強する時間を捻出する方法
「タイプ③ 忙しくて勉強する時間がない」お子さんに向けた対処法を解説します。忙しいお子さんの場合、「隙間時間にサッと勉強できる」方法を提案するのがおすすめです。
隙間時間にアプリを活用する
部活で疲れた身体に鞭打って、隙間時間に机に向かうのはしんどいというお子さんも多いでしょう。忙しくじっくり机に向かう時間がとれない中学生には、アプリの活用がおすすめです。
勉強時間を可視化するアプリや5分だけの解説動画を見られるアプリ、英単語の反復練習を楽しく進められるアプリなど、実にさまざまなアプリがリリースされています。
「教科書とノートより、スマホのほうが手に取りやすい」というお子さんに、とくにおすすめの学習法です。
自宅でのちょっとした時間を有効活用する
部活や習い事で忙しい中学生は、塾に通いたくても時間的な制約のせいで通えないケースもあるでしょう。そんな場合には、自宅で学べる教育サービスの利用がおすすめです。塾に移動する時間を節約でき、限られた時間を最大限に有効活用できます。
自宅で手軽に受けられる教育サービスと、それぞれのメリットをまとめました。参考にしてみてください。
特徴 | メリット | |
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オンライン家庭教師 |
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タブレット教材 |
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映像授業 |
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中学生が勉強の疑問を解決する方法
「タイプ④ 勉強がわからない」お子さんは、わからない点の解決が最優先です。どの教科が・どこでわからなくなっているのかを追求し、一つひとつ解決しましょう。
塾や家庭教師に質問する
教科の学習内容は、緻密に関連しています。小学校の学習内容が中学で勉強する内容の土台になっているケースも多く、わからなくなった原因を根本的に見極めるのは至難の業です。
お子さんのつまずきを発見するには、塾や家庭教師などプロの力を借りましょう。ただし、5教科のすみずみまでまんべんなく把握している塾講師や家庭教師は稀です。誰でも専門教科があり、苦手教科もあるのです。
お子さんがわからなくなっている教科に本当に精通した講師を見つけたいと、塾や家庭教師に相談してみましょう。良心的な塾・家庭教師センターなら、しっかりと悩みを聞いたうえで最適な講師を紹介してくれます。
さかのぼって根本的に解決する
お子さんのつまずきの原因がわかったら、じっくり解決に取り組みましょう。原因をしっかり解決しておかないと、また同じことの繰り返しになってしまいます。一時的に学校進度の学習がおろそかになってもやむを得ないと考え、納得できるまで復習してください。
勉強した内容を成績につなげやすくするコツ
「タイプ⑤ 勉強を頑張っても成績が伸びない」お子さんの場合、勉強のやり方や方向性を整えるだけでグンと成績が上がる場合があります。勉強に対する姿勢と習慣はできているたため、勉強の質を上げるだけで結果が変わりやすいためです。
「なぜそうなるのか」という理解を大切にする
勉強は、できないことをできるようにして初めて成績が上がります。「ノートを埋める」だけならできる勉強内容ばかりを繰り返すほうが楽ですが、それでは成績が上がるわけがありません。
ノートを埋める作業ではなく、本当に成績につながる勉強に質を高めるためには「考える」学習が効果的です。
お子さんに「なぜそうなるのか」をしっかり考えながら勉強するよう、アドバイスしてみてください。「なぜそうなるのか」を親御さんに解説させても良いでしょう。自然と考えながら勉強する姿勢が身に付き、できる内容が徐々に増えていくはずです。
良質な問題を繰り返し学習する
問題演習では、学校のテストや高校入試に合った難易度の良質な問題集を繰り返すようにしましょう。
良質な問題集とは、以下を満たしたものを指します。
- 頻出問題を中心に選定されている
- 基本事項の理解を促す問題構成になっている
- 問題の難易度がお子さんのレベルに合っている
もし迷ったら、学校で配布されているワークに取り組んでください。学校のワークは自然と基本理解ができるよう構成されており、さらにテストにも出やすい点がメリットです。
勉強できない中学生におすすめの教育サービス
勉強に前向きになれず「自分はできないのではないか」と悩む中学生には、個別のペースに合わせやすい教育サービスの利用がおすすめです。お子さんが必要とするサポートと、お子さんに合ったレベルの解説を与えれば、「自分にもできるかも!」と気持ちが前向きになるかもしれません。
勉強ができない中学生におすすめの教育サービスを、3つ紹介します。
個別指導塾
個別指導塾は、2~3人の生徒に講師が1人つき指導するスタイルの学習塾です。集団指導塾(学校のように一斉指導を行う塾)より個々のペースに合わせやすく、さかのぼり学習や苦手克服に向いています。
塾に通って勉強するため、周りの存在を刺激にできる中学生に向いています。ただし個別指導塾によっては「難関校受験専門」など一方向に特化した指導をする場合もあるため、事前によく調べておきましょう。
家庭教師
家庭教師は究極のマンツーマン指導です。生徒と講師が1対1で授業を進めるため、どのようなペースでも勉強できる点がメリットです。「苦手を克服したい」「勉強の習慣をつけたい」などの相談にも乗ってくれます。
ただし、自宅に訪問するスタイルの家庭教師の場合、近隣に「良い先生」が住んでいないと授業が成立しない点がデメリットです。もし近くに良い家庭教師がいない場合は、オンラインで受講できるオンライン家庭教師も検討してみましょう。オンライン家庭教師なら全国どこにいる講師からも授業を受けられるため、お子さんに合う先生がきっと見つかります。
タブレット教材
タブレット教材は通信講座の一種です。専用のタブレットに収録された教材を使い、自分のペースで勉強を進めます。搭載されたAIが苦手な問題を分析し、自動的に繰り返し学習できるメニューを組んでくれるものもあり、短時間で効率良く勉強できます。
勉強を頑張りたくなるご褒美制度やゲームが入っている点も、子どもたちがタブレット学習を好む理由です。使いすぎを防ぐために「使うルールを決める」「保護者アプリで時間制限を設定しておく」など、事前に準備しておきましょう。
勉強できないまま進路選択に入ったら
中学生の多くは、その先に高校入試が控えています。もし、勉強ができないまま進路選択のタイミングを迎えてしまったらどうすれば良いのでしょうか。
万一のケースについても、しっかり考えておきましょう。
実力をできるだけ客観的に測る
成績がイマイチ伸び切らないまま進路選択の時期に入ったら、まずお子さんの実力をできるだけ正確に・客観的に測る機会をつくってください。一面的な成績だけではお子さんの実力がわからず、最適な進路選択ができない可能性が残るからです。
成績を客観的に測る方法には、以下の2つがおすすめです。
- 模試を受ける
- 過去の先輩の成績データと比較する
模試は、受けてから成績表返却までにタイムラグがあります。成績表を待つ間に進路選択を進める必要がある場合は、自己採点しその結果を参考にしましょう。
過去の先輩のデータも参考になります。学校の先生に、お子さんの定期テストの成績を過去の先輩の成績と比較してもらえるよう依頼してみてください。この成績帯の先輩が、どの高校に進学したかがわかると進路選択の重要なヒントになります。
通信制高校や定時制高校も候補に入れる
全日制の高校以外にも、通信制高校や定時制高校を検討するのも良い方法です。近年は個性的なカリキュラムや生徒主体の指導を謳う高校も登場しており、積極的に通信制・定時制高校を選ぶ中学生も増えてきました。
昔ながらのイメージを捨て、新しい視点で高校を探してみてください。
通信制高校は年数回のスクーリングのときのみ登校すれば良いので、遠方にある高校も進学先の候補になります。
勉強ができない中学生への親の対応
勉強ができない我が子を前にすると、親は「焦る」「無理にやらせる」などの対応をしてしまいがちです。しかし焦っても、無理にやらせようとしても結果はついてきません。むしろお子さんの反発心をまねき、一層悪い状況になってしまう場合もあります。
勉強ができない中学生に対して、親ができることはたった2つだけです。その2つを解説します。
親は環境を整えることに徹する
勉強をするのは、誰でしょうか?お子さんですね。つまりお子さん自身がやる気になり、勉強に主体的に取り組まないと成果は生まれません。
この、ごく当たり前のことを押さえてください。
どんなに我が子ができなくても、親が代わりに勉強してやることはできないのです。
親ができるのは「環境を整えること」です。お子さんの気持ちを勉強に向かわせ、やる気になったときにすぐに取りかかれる準備を整えてあげましょう。
そしてお子さんが主体的に勉強するようになるまでは、折々に環境をメンテナンスしてあげることも大切です。
じっくりと時間をかけ、お子さん自身と向き合ってみましょう。
適切にプロの力を借りる
勉強ができない中学生が、みずから進んで「塾に行きたい」「家庭教師をつけてほしい」と申し出ることは稀です。できれば勉強せずに済ませたいのが中学生の本心、わざわざ大変な道を進んで選ぶとは考えられません。
よって塾や家庭教師などの検討は、親御さん主導で進めた方が良いでしょう。「親が十分に面倒を見てやれない」「本当にこのやり方で合っているのかわからない」などの不安を感じたら、遠慮なくプロに相談してみてください。
やる気は、勉強ができるようになると自然と生まれます。まずは勉強ができない状況からの脱却を目指しましょう。
勉強できない中学生もみるみるやる気に!オンライン家庭教師
勉強ができないという中学生の悩みは、オンライン家庭教師が解決します。オンライン家庭教師は指導クオリティとコスパの良さで人気が高まっている指導形態で、勉強ができない根本原因にさかのぼってサポートします。
オンライン家庭教師のメリットとおすすめのオンライン家庭教師会社を紹介します。
オンライン家庭教師のメリット
勉強ができない中学生がオンライン家庭教師をはじめると、次のメリットを手に入れられます。
- 自分専用の勉強計画を立ててもらえる
- 自宅で周囲の目を気にせず勉強できる
- 居住地にかかわらず良い先生から教えてもらえる
- 複数教科を受講しても費用を抑えられる
塾では周りの目が気になり、勉強に集中できないという中学生もいます。「学年をさかのぼっての勉強は『アイツ、できないんだ』と思われそう」というのが本心のようです。
オンライン家庭教師なら自宅で受講できるため、周りに知られることなく自分のペースで必要な勉強を勧められる点は大きなメリットでしょう。
また塾に比べて費用を抑えれらえる点は、ご家庭にとって嬉しい話ではないでしょうか。1教科あたりの費用を抑えられれば、複数教科の受講も可能になるかもしれません。
オンライン家庭教師ピースがおすすめの理由
数あるオンライン家庭教師会社のなかでも、中学生には「オンライン家庭教師ピース」がおすすめです。
オンライン家庭教師ピースは、どこよりも生徒と講師の相性を重視しています。思春期の扱い方が難しい中学生でも、相性の合う講師ならきっと心を開き勉強に前向きになってくれるでしょう。
ピースは最適な講師を紹介するために、まずじっくりとお子さんの様子や勉強上の課題をお聞きしています。専任の教務がお話を伺いますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
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まとめ
「勉強ができない」悩みは、5つに細分化できます。まずお子さんがどのタイプかを見極め、その上で最適な対処法を提案してあげましょう。対処法を間違えると効果がないだけでなく、勉強そのものに対する印象も悪くしてしまう可能性があります。時間をかけ、じっくりとお子さんに伝えることが大切です。
また勉強の悩みは、勉強のプロの手を借りて解決するのもおすすめです。個別指導塾や家庭教師、タブレット教材などさかのぼり学習が得意な教育サービスを試してみてください。
自宅でマンツーマン指導が受けられるオンライン家庭教師は、コスパも指導品質も高くとりわけおすすめのサービスです。