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国語の読解力を伸ばす方法を解説 | 読解力を伸ばせる本・参考書も紹介

国語力の読解力はすぐには伸びないため、どのように伸ばせばよいか困っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

本記事では、国語の読解力の伸ばし方を小中高生向けに解説します。

この記事を読めば、読解力を伸ばすためのポイント、活用できる参考書問題集や問題の解き方を把握することができます。

お子さんの国語の読解力を伸ばしたいと考えている方や親御さんは、参考にしてみてください。

【結論】国語の読解力は伸びる

結論からいうと、国語の読解力はいつからでも伸ばせます。

個人差はありますが、読書の機会を増やすことや、語彙を増やすことによって読解力は伸びるでしょう。国語の読解力を伸ばすと、文章を適切に速く理解できたり、相手と適切に意思疎通できたりします。

以下では、国語の読解力を伸ばす方法や、世代別におすすめの本ドリルを紹介します。

国語の読解力を伸ばしたい方や、お子さんのの読解力を伸ばしたい親御さんは、ぜひ参考にしてみてください。

国語の読解力を伸ばす方法

国語の読解力を伸ばすには、以下の9つの方法があります。

  • 読書する時間を増やす
  • 音読する機会を増やす
  • 語彙を増やす
  • 一般論と筆者の主張を意識して読む
  • 逆接の後を意識する
  • 段落ごとの関係性を意識して読む
  • 文章全体を要約する
  • 頻出するテーマに関する知識を増やす
  • 物語文は感情を表す内容を意識して読む

読解力を伸ばすそれぞれの方法について解説しますので、取り組みやすいものから実践してみてください。

読書する時間を増やす

国語の読解力を伸ばす方法の1つ目は、読書する時間を増やすことです。

読書する時間を増やすと、語彙や知識が増え、読解力が伸びます。また、文章を読むことに慣れると、文章を読むスピードが向上するため、読解力を上げるには読書がおすすめです。

読書をあまりしたことがない方の場合、簡単に読める内容の本から読み始めましょう。私の場合、最初のうちは100ページ未満の本から読書を始めるようにしていました。

読書嫌いになるのを避けるために、簡単に読める本から読書を始めてみてはいかがでしょうか。

音読する機会を増やす

国語の読解力を伸ばすためには、音読する機会を増やすことも重要です。

音読する機会を増やすことによって、文章のリズムを掴めるようになるため、文章を理解する力が身に付きます。文章をスムーズに読めない箇所は内容を理解できていない部分でもあり、どこが理解できていないのか把握できます。

また、お子さんが小さい場合には、読み聞かせも非常に効果があります。

難しい文章で内容が頭に入ってこないときは、何度も音読してみることがおすすめです。

語彙を増やす

語彙を増やすと文章の内容をスムーズに理解できるようになるため、国語の読解力が伸びます。

単語や漢字、ことわざといった語彙を増やすと、文章を理解するスピードが上がります。分からない言葉が出てきたら辞書を引いたり、親御さんに相談できるようにしたりしましょう。

私の場合、難しい文章を読んで分からない単語が出てきたら、前後の文章から意味を推測してから辞書で調べるようにしていました。辞書で調べる前に意味を推測することで、記憶に定着しやすくなります。また、難しい文章には分からない単語が出てくることが多いため、受験本番の訓練にもなります。

中高生の方は、分からない単語の意味を推測する癖をつけてみてください。

一般論と筆者の主張を意識して読む

現代文の論説文を読むときには、一般論と筆者の主張を理解しながら読むことが大切です。

論説文とは、あるテーマについて筆者の伝えたことを主張するための文章です。

よくある一般論に対して、筆者の主張を展開する文章構成であるため、一般論と主張を整理しながら読まなければ、何について書かれているか分からなくなります。

例えば一般論とは「日本人は空気を読むと言われている」のように、世間一般で言われる通説です。一方で主張とは「日本人は本当は空気をまったく読んでいないのである」のように、一般論に対する筆者の考えです。

一般論は世間一般の通説であるため、正しいことではありますが、筆者の主張したい内容ではないので注意しましょう。

逆接の後を意識する

国語の読解力を上げるためには、文章の中で出てくる逆接の後を重点的に理解することが大切です。

逆接とは、前後の文や文節の間に、矛盾や対立する要素があるときに結びつけるものです。逆接の後には、筆者が主張したい内容が記載されていることが多く、意識的に内容を把握するようにしましょう。

例えば以下のような逆接が存在します。

  • しかし
  • しかしながら
  • ところが
  • だけど
  • けれども
  • でも
  • ものの
  • とはいえ
  • にもかかわらず

上記のワードが出てきたら、後に続く内容にチェックを付けながら読むと、後から確認する時に筆者の主張を把握しやすいです。

段落ごとの関係性を意識して読む

国語の読解力を上げるためには、段落ごとの関係性を意識して読むことも重要です。

段落ごとの関係性を意識して読むと、筆者の主張や根拠を理解できるようになり、文章を正確に把握できます。

段落の役割は、次のいずれかに当てはまります。

  • 筆者の主張
  • 一般論
  • 主張の根拠
  • 具体例

段落に記載されている内容や、段落冒頭の接続詞から段落の役割を考えることが大切です。

段落の役割を考える上で大切な接続詞には、以下のような種類があります。

種類 意味 具体例
順接 前の事柄が原因となり、後に順当な結果が来る
  • だから
  • そのため
  • よって
  • ゆえに
  • それゆえに
  • したがって
  • ならば
  • そうなると
    など
逆接 前の事柄に対して、後に矛盾や対立する事柄が来る
  • しかし
  • けど
  • ただ
  • たが
  • しかしながら
  • けれど
  • だけど
  • にもかかわらず
  • ところが
  • ものの
  • とはいえ
    など
並列並立 2つ以上の事柄を並べる
  • および
  • かつ
  • また
  • それから
  • ならびに
  • それから
    など
添加累加 前の事柄に付け加える
  • さらに
  • また
  • しかも
  • おまけに
  • そのうえ
  • そして
  • それから
  • それに
  • 加えて
  • なお
    など
対比 前の事柄に対して、後の事柄を対比比較する
  • 一方
  • 他方
  • 逆に
  • それに対して
  • 反対に
  • その反面
    など
選択 前の事柄と後の事柄のどちらかを選択する
  • または
  • もしくは
  • あるいは
  • ないしは
  • それとも
  • 他には
    など
説明補足 前の事柄
  • なぜなら
  • なぜかというと
    など
換言 言い換える
  • つまり
  • 言い換えると
  • すなわち
  • 要は
  • 要するに
  • むしろ
  • かえって
  • かわりに
  • そのかわり
  • 言ってみれば
    など
例示 例を示す
  • 例えば
  • 具体的には
  • とりわけ
  • なかでも
  • いわば
  • 特に
    など
転換 話題を変える
  • さて
  • ところで
  • ときに
  • それはさておき
  • では
  • それでは
  • ともあれ
    など
結論 まとめと要約
  • 結局
  • 以上
  • かくして
  • とにかく
  • いずれにしても
  • どっちにしても
    など

 

上記の接続詞に注目して文章を読むと、読解力が向上していきます。

文章全体を要約する

一度読んだ文章を100文字や50文字、30文字などに要約することがおすすめです。

要約する文字数を短くするほど、余計な情報を省いて筆者の主張をまとめる必要があります。高校受験や大学受験の現代文対策をするときは、読解した文章を要約すると、徐々に現代文の点数が上がっていきます。私の場合は、授業で扱った文章を要約して先生に添削してもらっていました。

まだお子さんが小学生の場合は、一度読んだ文章を声に出してもとめてもらうと良いでしょう。

頻出するテーマに関する知識を増やす

現代文の読解問題で頻出する以下のテーマに関する知識や語彙を増やすと、読解力が上がります。

  • 近代化
  • 科学技術
  • 現代社会
  • 情報化社会
  • 環境問題
  • 教育
  • 文化文明
  • 日本日本人
  • 人間
  • 言語コミュニケーション
  • 芸術文学
  • 歴史戦争 など

このような内容について理解を深めると、筆者の主張したい内容を把握しやすくなります。わからない単語や文章があっても、背景知識があればある程度内容を推測できるようになるでしょう。

例えば近代化のテーマであれば、産業革命や宗教革命、形而上形而下などの単語を把握しましょう。

また、現代文の入試対策をするときには、上記で箇条書きしたテーマについて満遍なく問題を解くことをおすすめします。テーマごとにわかりやすい問題があれば、ノートにまとめていつでもチェックできるようにしておくと、テーマへの理解を深められます。

物語文は感情を表す内容を意識して読む

物語文を読むときは、登場人物の感情を表す内容に線を引きながら読むと、読解力が上がります。

物語のシーンごとに登場人物の感情がどのように変化するか理解することが大切です。そのため、感情を表す「うれしい」「悲しい」「激怒した」などの単語をチェックしましょう。

また、登場人物の性格や特徴について説明している部分も、感情の変化に関する重要な情報ですので、印をつけておくことをおすすめします。

国語の問題を解くときのポイント

実際に国語の問題を解く時には、以下のポイントを意識すると得点が伸びていきます。

  • 先に設問を読む
  • 設問をしっかり読む
  • 設問のルールに沿って解答する
  • 解答の根拠を明確にする
  • 間違えた問題を復習する

ここではそれぞれのポイントについて詳しく解説するので、読解問題を解くときの参考にしてみてください。

先に設問を読む

読解問題の文章を読み始める前に設問を読むことで、読解力は上がります。

限られた時間の中で読解問題を解く必要があるため、重要な部分を意識して読み、重要でない部分はスピーディーに読む必要があります。

先に設問を読むことのメリットは、文章のテーマを事前に把握できることや、読解するべき重要な箇所がわかる点です。設問に関する部分は線を引きながら文章を読むことで、設問が解きやすくなります。私の場合は、文章を読んでいる時に解答できる設問は先に解答して読解していました。

文章を読む前に設問を読んで、問題を解く時に重要になる部分を意識しながら読解しましょう。

設問をしっかり読んでルールに沿って解答する

設問をしっかり読むことも、読解力を上げる重要なポイントです。

設問の例として、「当てはまるものを2つ解答しなさい」「20文字以内で記述しなさい」といったルールがあります。

特に「当てはまらないものを選びなさない」という設問で、当てはまるものを選んでしまうこともあるため、注意が必要です。また、「理由を記述しなさい」という設問の場合は、文末を「~から。」にする必要があります。

このように、設問をしっかり読んでルール通りに解答しましょう。

解答の根拠を明確にする

設問を解くときには解答の根拠を明確にすることによって、読解力は向上します。

読解問題を解くときには、解答の根拠となる文章の該当箇所に印を付けましょう。答え合わせの時に、正答の根拠と自分の解答の根拠が一致しているか確認していくことで、読解力は伸びていきます。

「なぜその解答を選んだのか」を説明できることが、読解力向上につながります。

間違えた問題を復習する

読解問題の間違えた問題を復習することも、読解力を上げるために大切です。

間違えた問題の解答の根拠をしっかり読み込むことで、問題を解く考え方を身につけられます。

間違えた設問こそ意識して解説を読むことで、読解力が向上するのです。

【小学生向け】読解力を伸ばすおすすめの本

読解力を伸ばす小学生向けの本を2つ紹介します。

  • わらいばなし 低学年
  • 10分で読めるお話 五年生

それぞれの本の特徴について解説しますので、小学生の親御さんは参考にしてみてください。

わらいばなし 低学年

出典:学研出版サイト

価格 715円
出版社 学研プラス
発行年 2014年
著者 学研教育出版(編)
ページ数 56ページ

※表記はすべて税込み

学研プラスが出版しているおはなしドリルの『わらいばなし 低学年』には、クスッと笑える短いエピソードが25話収録されています。

それぞれのエピソードの最後にはおもしろい「落ち」があるので、楽しみながら読書できます。

エピソードごとに読解問題も収録されているので、設問を解いて読解力を伸ばせることも特徴です。

10分で読めるお話 五年生

出典:学研出版サイト

価格 770円
出版社 学研プラス
発行年 2005年
著者 木暮正夫(選)

岡信子(選)

ページ数 176ページ

※表記はすべて税込み

学研プラスが出版している『10分で読めるお話 五年生』には小学5年生に読んでほしい作品(10作詩2編)が収録されています。

それぞれの作品はすぐに読める短編集ですので、読書が苦手な方でも楽しく読み進められます。

収録されている作品はバラエティに富んでいるので、読み進めていくと読解力が向上していくことが特徴です。

【中学生向け】読解力を伸ばすおすすめの本

ここでは、中学生が読解力を伸ばせるおすすめの本を2冊紹介します。

  • 「解き方」がわかる国語 文章読解
  • 中学国語 出口のシステム読解

国語が苦手な方や、高校受験対策をしたい方は参考にしてみてください。

「解き方」がわかる国語 文章読解

出典:学研出版公式サイト

価格 1,210円
出版社 学研プラス
発行年 2010年
著者 石関直子(著)
ページ数 144ページ

※表記はすべて税込み

塾の先生が教えるシリーズの『「解き方」がわかる国語 文章読解』は、高校入試レベルの読解力を身につけられる問題集です。

論説文や随筆文、物語文が網羅して収録されており、単元ごとに読解に必要なポイントが学べます。

単元ごとに演習問題が収録されており、問題演習を通して読解に必要なポイントを身につけられます。

中学国語 出口のシステム読解

出典:水王舎オンラインショップ公式サイト

価格 1,078円
出版社 水王舎
発行年 2007年
著者 出口汪(著)
ページ数 99ページ

※表記はすべて税込み

『中学国語 出口のシステム読解』は、有名講師である出口汪氏が著者である参考書です。

論説文や随筆文、物語文それぞれの読解のルールが丁寧に解説されているため、読解力が徐々に身についていきます。

国語の読解問題を感覚で解いている方は、『中学国語 出口のシステム読解』を活用してみてください。

【高校生向け】読解力を伸ばすおすすめの本

現代文が苦手な高校生や、大学受験対策をしたい方向けに、読解力を伸ばすおすすめの本を2冊紹介します。

  • 現代文テーマ別 頻出課題文集
  • 現代文キーワード読解 改訂版

読解力を伸ばしたい高校生は、ぜひ紹介する問題集参考書を活用してみてください。

現代文テーマ別 頻出課題文集

出典:駿台文庫公式サイト

価格 880円
出版社 駿台文庫
発行年 2010年
著者 二戸宏羲(編著)
ページ数 208ページ

※表記はすべて税込み

駿台文庫が出版している『現代文テーマ別 頻出課題文集』は、大学入試で頻出する近代化や科学技術、日本文化など、テーマごとに80題収録しています。

収録されている問題はすべて過去問から選ばれているため、実践的な演習を行えます。

見開きの右側が本文、左側が解説となっており、一目でわかりやすい構成となっていることも特徴です。

現代文キーワード読解 改訂版

出典:Z会公式サイト

価格 990円
出版社 Z会
発行年 2015年
著者 Z会出版編集部(編)
ページ数 360ページ

※表記はすべて税込み

Z会が出版している『現代文キーワード読解 改訂版』は、現代文で頻出する160語のキーワードをテーマ別に解説しています。

図解やイラストで解説してくれているので、難解なキーワードでもわかりやすいです。

また入試で実際に出題された例文も掲載しているので、キーワードが利用されている文脈に触れられることも特徴です。

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まとめ

国語の読解力を伸ばすためには、読書をする時間を増やすことや、語彙を増やすことが必要です。また、筆者の主張を意識して読んだり、読解問題に頻出するテーマの知識を増やしたりすることも大切です。

このように感覚ではなく根拠を持って設問を解けるようになると、国語の読解力は伸びていきます。

ただ、自分ひとりでは国語の読解力を伸ばすことは大変ですので、オンライン家庭教師ピースの利用も検討してみてくださいね。

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