学校に行きたくない理由とは?子どもや親ができる対処や相談できる窓口について
「子ともが学校に行きたくない理由は?」
「学校に行きたくない子どもへの上手な対応は?」
このような疑問を持つ人もいるでしょう。
学校に行きたくない理由は子どもによって違うため、状態に合わせた対処が必要です。この記事では、学校に行きたくない理由について小学生、中学生、高校生に分けて徹底解説。子ども自身ができる対処や親がすべき対応方法も具体的に解説します。
学校に行きたくない子どもについての相談窓口や、学習面の不安を解消するオンライン家庭教師についても紹介します。学校に行きたくないお子さんや親御さんはぜひ参考にしてください。
目次
学校に行きたくないときはどんな状態?
学校に行きたくない子どもの気持ちを理解するため、どんな状態なのか知っておきましょう。ここでは、学校に行きたくない子どもの状態についてくわしく解説します。
学校に行きたくないのは心身のSOS
子どもが学校に行きたくないのは心身の疲れがピークに達している状態です。何らかの原因で学校に行く気力や体力がなくなってしまったのでしょう。
学校に行きたくない理由として、純粋に体調不良が原因の場合もあります。病院に行くなどして体調不良の原因が分かり、少し休めば回復するなら心配いらないでしょう。
体調不良を訴える子の中には、体は元気そうでも心が弱っているケースもあります。心と体はつながっているため、メンタル面の調子が悪くても体調に表れるのです。例えば学校に行こうとすると腹痛や頭痛を訴えるけれど、日中は家で元気に過ごしているなら精神的な影響が強いかもしれません。
ストレスが限界までたまっている証拠
学校に行きたくないと話すのは、ストレスが限界までたまっている証拠です。普段、あまり弱音を吐かない子が言った場合は要注意です。
まじめな子や頑張り屋さんの子は、ストレスがたまっていても普段と同じルーティンで動こうとします。「学校に行かなければならない」と思い込んでいるため無理に頑張ってしまうことも。限界まで頑張った結果、ある日突然学校に行けなくなる最悪のケースも考えられます。
学校に行きたくない理由|小学生の場合
学校に行きたくない理由を知るには、実際に不登校になった子どもの実態を把握しましょう。文部科学省が行った調査から、不登校の要因について確認できます。ここでは小学生に多い学校に行きたくない理由について3つ解説します。
参照:文部科学省「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査(令和3年度版)」
無気力や不安
不登校の要因として小学生で一番多い理由が「無気力・不安」で、49.7%と高い割合でした。学校に行く気力が出ない、不安が強くて学校に行けないなどの状態と推測されます。
不登校になった要因が無気力や不安でも、学校を休みはじめた時期に何らかのきっかけがあったと考えられます。不登校になってしまうと当初のきっかけを忘れ、学校に行く気力がない状態となるのかもしれません。
また、しばらく外出していない子では、学校や外に出るのに強い不安を感じるため、引きこもっている可能性も考えられます。
親子の関わり方
小学生では、親子の関わり方に問題がある場合も学校に行きたくない理由になります。不登校の要因に「親子の関わり方」と答えた小学生は13.2%でした。無気力・不安に次いで2番目に多く、小学生では親子関係の悪化でも不登校になるケースが多いと考えられます。
学校を休みたくなる理由は学校内ではなく、家庭にある場合も考えなければならないでしょう。
生活リズムの乱れ・遊び・非行
小学生が学校に行きたくない理由として、生活リズムの乱れが関係している場合もあります。不登校の要因として「生活リズムの乱れ・遊び・非行」と答えた小学生は13.1%でした。
例えば、夜遅くまでゲームをしていて朝起きられず、学校に行く気力がないなどのケースが考えられます。小学生は親のいうことを受け入れやすい年齢ですが、生活リズムの乱れなどで不登校になるケースもあるのです。
友人関係のトラブル
友人関係のトラブルにより、学校に行きたくない気持ちになる小学生もいます。「いじめを除く友人関係をめぐる問題」が6.1%「いじめ」は0.3%でした。いじめはなくても、学校内の友人関係がうまくいかなくなり、学校に行けなくなってしまう子がいるとわかります。
直接的な友人関係のトラブル以外にも、SNSトラブルが理由かもしれません。内閣府の調査によると、自分専用のスマートフォンを持つ小学生の割合は41%にのぼります。インターネットをコミュニケーションに使う小学生も多く、実際にSNSトラブルから不登校となる事例も起こっています。
参照:政府広報オンライン「ネットの危険からお子様を守るために保護者ができる3つのポイント」
学校に行きたくない理由|中学生の場合
中学生が学校に行きたくない理由は、小学生と同じく無気力・不安が49.7%と一番多い結果でした。そのほかの調査項目を見ると、中学生ならではの理由がわかります。ここでは文部科学省の調査から、中学生にありがちな学校に行きたくない理由について3つ解説します。
参照:文部科学省「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査(令和3年度版)」
友人関係のトラブル
不登校になった中学生の要因では、友人関係のトラブルが2番目に多い結果でした。小学生で2位だった「親子の関わり方」は5.5%とかなり下がっています。中学生になると、親子関係より友達を重視するようになるので、トラブルが増えると考えられます。
中学生の不登校原因としていじめは0.2%と少ないですが「いじめを除く友人関係をめぐる問題」は11.5%と高めの結果でした。進学による友人関係の変化や、思春期を迎え友人関係が複雑化したなどの可能性があるでしょう。
また、中学生のスマートフォン専用率が84.3%であることから、SNSトラブルも見逃せません。8割以上の小学生がインターネットをコミュニケーションに使うという結果もあります。スマートフォンは中学生にとって便利なツールですが、トラブルのリスクも高まるでしょう。
参照:政府広報オンライン「ネットの危険からお子様を守るために保護者ができる3つのポイント」
生活リズムの乱れ・遊び・非行
中学生では、生活リズムの乱れや遊び、非行なども不登校の要因です。割合は11.0%と、小学生よりは低くなっていますが、友人関係のトラブルに次いで多い結果です。
中学生の生活の乱れは、睡眠リズムの変化や病気などが関連する場合もあると考えられます。スマートフォンでのSNSやゲームを楽しむ中学生は多く、夜遅くまで使っている場合も。睡眠リズムがずれると朝起きられなくなり、学校に登校する気力がなくなります。
また、思春期に増える起立性調節障害(OD)により、朝起きられず登校できなくなるケースもあります。低血圧を起こす自律神経の病気で、病院の検査で診断できます。
参照:厚生労働省「OD(起立性調節障害)になった娘」
学業の不振
学業不振も、中学生が不登校になる要因です。小学生では3.2%にとどまったのに対し、中学生では6.2%と2倍近く増えています。
中学生になると教科担任制となり、学習内容の幅が広がり難易度も上がります。定期テストなどで自分の実力を知る機会も増え、小学校時代との違いにとまどう子もいるでしょう。学習内容についていけない場合、劣等感などから不登校になる可能性があるのです。
学校に行きたくない理由|高校生の場合
文部科学省の調査では、高校生の不登校の要因として「無気力・不安」「生活リズムの乱れ・遊び・非行」が上位でした。これは、小中学生の調査と同じ結果です。このほかの要因を見ると、学校に行きたくない高校生ならではの傾向が見えてきます。
ここでは、高校生ならではの学校に行きたくない理由を3つにわけ解説します。
入学時や進級時の不適応
高校生の学校に行きたくない要因は、入学時や進級時の不適応があります。割合は9.4%で中学生の2倍近くに上がっています。
入学時や進級時の不適応は、受験して入学する高校ならではの悩みかもしれません。中学校時代の仲間と離れ、新たな環境での生活に慣れるには適応力が大切です。しかし、クラスの雰囲気が合わなかったり、学習についていけなかったりすると、不適応を起こし学校に行けなくなってしまいます。
友人関係をめぐる問題
いじめ以外の友人関係のトラブルなども、高校生の不登校要因として多い傾向です。小中学生と同じく上位で、いじめがなくても友人関係に悩み、学校に行かなくなった生徒がいるとわかります。
高校は中学時代より行動範囲が広がり、新たな出会いが増える時期です。精神的にも大人になっているので、義務教育時代より友達とうまく付き合える人も多いでしょう。しかし、集団生活の学校で、仲間との関係でトラブルがあると気まずい思いをする可能性が。学校に行くのがつらくなり、休みがちになってしまうと考えられます
学業の不振
学業不振も、高校生の不登校の原因になりやすいです。義務教育ほど手厚くないので、中学校よりも自分で考える場面が多いためです。
高校の勉強はより専門的になり、苦手分野は理解するのが難しいかもしれません。高校生は自主性を重んじる面もあり、わからない部分は自分で質問しに行くなど工夫して学ぶ必要があります。
受け身では学力が身につかない可能性もあり、勉強が遅れてしまいます。勉強がわからないと学校に行っても楽しくないため、不登校になってしまう恐れがあるのです。
学校に行きたくない子ができる対処
学校に行きたくないと思った時、子ども自身ができる対処法があります。ここでは、学校に行きたくない子ができる6つの対処法を具体的に紹介します
一時的に学校を休む
学校に行きたくないと思ったとき、親に相談して一時的に休むのもよい方法です。家でしっかり休み、再び学校に行く気力が沸いてくるでしょう。
真面目な子ほど、学校に行きたくない理由で休むのは悪いことだと考えがちです。ストレスフルな状態で、無理して学校に行っても悪化する恐れがあります。割り切って学校を休んだほうが、良い方向に向かうときもあるのです。
教室以外に登校する
学校に相談して教室以外に登校するのも、学校に行きたくない子ができる対処法です。友達関係のトラブルなど、教室内に原因がある子に合った方法です。
教室以外に登校するメリットは、出席扱いになることです。教室に入らなくても学校へは登校しているので欠席にはなりません。調子がよければ教室に行き、授業に参加することも可能です。
周囲に相談する
学校に行きたくない悩みを、周囲の人に相談してみましょう。悩みを話すと気持ちが落ち着き、相手からのアドバイスで解決法が見つかるかもしれません。
相談する相手は、仲のよい友達や先輩でもかまいません。困っていることを解決したいなら、担任の先生や保健の先生、カウンセラーなど学校関係者に伝えるとよいでしょう。
医療機関を受診する
体調悪化や不安が強く学校に行けない場合は、医療機関を受診するとよいでしょう。検査を行い、症状に応じた治療が受けられます。
学校に行きたいのに体調が悪くて体が動かないなど、自分ではうまく説明できない状態なら病院を受診してみると安心です。起立性調節障害などの病気が背景にある場合、診断を受けることで治療が進み、周りの理解も得やすくなります。
体に異常が見られない場合は、うつ病や不安障害なども考えられます。子どもの心の病気を診察できる病院を受診すると診断や治療が受けられるでしょう。
退学を検討する
高校生で学校に行きたくない場合、退学を検討するのもひとつの方法です。一度学校からはなれて、自分を見つめ直す時間を取るのもよいでしょう。
退学するなら、そのあとの進路について考えておく必要があります。少し休んで回復したら、就職したり高校に再入学したりする道があります。高校に行かなくても高卒認定試験を受け、高卒と同程度の学力があると認められれば資格取得や大学進学も可能です。
転校を検討する
学校に行きたくない高校生なら、通信制高校などに転校するのもよい方法です。校風が合わない、将来の夢が変わって進路変更したい人に向いています。
通信制高校への転校は、今まで取った単位を引き継げるため、退学よりもメリットのある方法です。不登校生徒の受け入れ実績のある高校などを選べば、丁寧なサポートを受けられるでしょう。
学校に行きたくない子に親がするべき対処
子どもが「学校に行きたくない」と話したとき、親が子どもに合った対応をすることが大切です。ここでは、学校に行きたくない子に親がするべき10の対処法を具体的に解説します。
まずはゆっくり休ませる
子どもが学校に行きたくないと話したとき、子どもの状態によってはゆっくり休ませる必要があります。特に真面目で弱音を吐かないタイプの子が休みたい場合は要注意。何らかの原因で心身がとても疲れている可能性があります。
休むことに罪悪感を感じる子でも、親が休ませると判断すれば休みやすいでしょう。子どもの性格や状態を見て、休息が必要と感じたら休ませて様子をみてください。
話をじっくり聞く
子どもの話をじっくり聞くのも、学校に行きたくない子に親ができるサポートです。話している内容から、何にストレスや不安を感じているのか掴めるかもしれません。
子どもの性格により、たくさん話す子やあまり話さない子がいるでしょう。親子でゆったり過ごす時間を取り、子どもが話してくれるのを待ちましょう。話しているうちに、学校に行きたくない理由も教えてくれるかもしれません。
生活リズムを整えるサポートをする
子どもの生活リズムを整えるのも、親しかできない支援方法です。学校に行かなくなると生活リズムが不規則になりがちです。寝るのが遅くなると起きる時間も遅くなり、学校復帰への足かせとなります。
食事の時間を一定にする、学校に行かなくても勉強やゲームの時間を決めるなど、生活リズムを保てるよう工夫してみましょう。
学校外の友達と会うサポートをする
今の学校で友達とうまくいかない場合、学校外の友達と会うサポートをしましょう。信頼できる友達と会えば気持ちの安定につながります。
子どもは学校で過ごす時間が長いため、視野が狭くなりがちです。今の学校で友達とうまくいかなくても、ほかの場所に友達がいれば気持ちが楽になるでしょう。親が送迎したりおこづかいのサポートをしたりすると、学校外の友達と交流しやすくなります。
学校以外の活動をすすめる
学校に行きたくない子には、学校以外の活動をすすめてみましょう。没頭できる活動があると、学校でのトラブルを気にしなくなるかもしれません。
学生時代は学校に居場所を求めがちです。しかし、自分を出せる場がたくさんあると、ひとつの場所で失敗したとしてもダメージが少ないです。
校外活動でおすすめなのは、趣味の活動や習い事、ボランティア活動などがあります。子どもの好きそうな習い事を探し、すすめてみるとよいでしょう。
いじめられていないか気を配る
子どもが学校に行きたくない背景に、いじめがないかどうか気を配りましょう。家庭内で解決するのは難しいため、学校への相談が必要です。
いじめの兆候は、子どもの言動にあらわれることがあります。SNSでの交流が減りスマホを見ようとしなくなった場合は、友人関係のトラブルが疑われます。なくし物が増えた場合も、いじめにより隠された可能性があるかもしれません。
親の勘は当たるものです。ちょっとした気付きでも学校の先生に相談し、様子を確認してもらうとよいでしょう。
情報を収集する
学校に行くのがつらいなら、転校に向け他校の情報などを集めておくのもおすすめです。高校生なら通信制高校に転校する手段もあります。子どもと話し合うときの資料として使えるため、いろいろな学校の情報を集めておくとよいでしょう。
第三者とつながる
子どもが学校に行けなくなった場合、第三者とつながりを持つのも大切です。家族だけで解決できない悩みも、第三者の介入でスムーズに進む可能性があります。
身近な相談先として、学校の担任やスクールカウンセラーなどがあります。体の病気や発達障害が関係している場合は医療機関への相談もよいでしょう。不登校専門の相談機関を利用するのもおすすめです。
好き放題にはさせない
学校を休んでいる間、好き放題にさせないようルールを決めるとよいでしょう。何のために休んでいるのか、子どもとの確認が大切です。
学校を休んでいる子にどう接していいのかわからない親御さんもいるでしょう。心身のダメージから休んでいるとしても、子どもの好き勝手にさせるのは甘やかしです。子どもが成長できるようサポートするのが親の愛情なので、混同しないようにしましょう。
勉強が遅れないようにサポートする
学校を休んでいる間も、勉強が遅れないようにサポートしましょう。学び続けることで将来の選択肢がひろがるためです。
学校で習っていない単元を独学で学ぶのは難しいため、塾や家庭教師など専門家に依頼するのが確実です。オンライン家庭教師なら、直接会わずにオンライン上で学習できるので、不登校気味の子どもにもおすすめです。
学校に行けない子の学習サポートなら、オンライン家庭教師ピースをおすすめします。ピースには不登校サポートコースもあり、不登校生徒への指導実績が豊富な講師も在籍。年の近い大学生講師も選べ、お子さんに合ったタイプの講師をマッチングします。
学校を休みがちなお子さんは、授業を受けていない単元もあるでしょう。学び残しがないよう、重要な部分を確認しながら学習を進めていくのもピースの特徴です。わからない部分は何度でも指導を行い、基礎力アップを目指します。
指導日以外でも学習を進められるよう、家庭学習のやり方も丁寧に指導。学習スケジュールを作成するので、学校を休んでいる間でも計画的に学べます。お子さんに合わせた無理のない宿題を用意するので、机に向かう習慣づけにも効果的です。
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学校に行きたくない子へのNG対応
学校に行きたくない子に、親がしてはいけない事があります。ここでは、学校に行きたくない子へのNG対応について3つ紹介します。
問い詰める
学校に行けない理由を問い詰めたりしてはいけません。子どもが追い込まれるような気持ちになり、親子関係の悪化につながる恐れがあります。
学校に行けない子どもに、親はつい理由を聞きたくなってしまいます。しかし、子ども自身もはっきりした理由がわからず、親に話せない場合も。その場合は、親が無理に聞き出そうとしても、うまく言葉にできないでしょう。
学校に行けない理由を親が問いただすと、家でも気持ちが休まらず、子どもの心身の回復が遅れてしまう可能性があります。自分の言葉で話せるようになるまで、待ってあげるとよいでしょう。
無理に学校に行かせる
無理やり学校に行かせるのもNGです。親は気持ちをわかってくれないと感じ、子どもが本音を話せなくなります。
学校に行ってしまえば普通に過ごせると思う親もいるでしょう。しかし、ストレスなどで限界を感じ、休みたいと言った子には合わない対応です。親に言われて仕方なく頑張った結果、突然家から出られなくなるなど状態が悪化するケースも考えられます。
学校を休みたいと話す子を、無理に登校させるのは逆効果です。まずは話を聞き、一時的に休むなどの対応を考えた方が良い結果につながるでしょう。
軽く受け流す
学校に行きたくないという子どもの訴えを、軽く受け流すのもよくありません。子どもが「親が真剣に聞いてくれない」と感じ、本当の気持ちを言えなくなります。
子どもがどんな気持ちで話しているのか、まずは向き合って話を聞くのが大切です。親に話を聞いてもらって満足する場合や、本当に悩んでSOSを出している場合もあるでしょう。どの状態にあたるか、子どもの話を聞かないとわかりません。
学校に行きたくないことを、親が深刻に受け止めすぎるのも、軽く受け流すのもNGです。親が話を聞く姿勢を見せると、子どもも安心するでしょう。
学校に行きたくない子や親が相談できる窓口
何らかの理由があり学校に行きたくないとき、子どもや親が相談できる窓口があります。話すだけでも気持ちが軽くなるので、上手に利用してみましょう。ここでは、学校に行きたくない子や親が相談できる窓口について紹介します。
SNSによる相談窓口
SNSで、学校に行けない悩みを相談できる窓口もあります。チャット形式なので、公的窓口などに直接話すより、敷居が低く利用しやすいのが特徴です。相談窓口により利用できる曜日や時間が決まっている場合もあるため、確認の上利用してください。主な窓口は以下のとおりです。
サイト名 | URL |
---|---|
あなたのいばしょ | https://talkme.jp/howto |
こころのホットチャット | https://www.npo-tms.or.jp/service/sns.html |
チャイルドライン チャット | https://childline.or.jp/chat |
BONDプロジェクト(女の子のみ) | https://bondproject.jp/ |
電話による相談窓口
学校に行けない悩みを電話で相談できる窓口は多数あります。文部科学省や警察庁、法務省などが開設しているため、悩みの内容により使い分けるとよいでしょう。電話による主な相談窓口は以下のとおりです。
相談窓口 | 電話番号 | URL |
---|---|---|
24時間子供SOSダイヤル | 0120-0-78310 | https://www.mext.go.jp/ijime/detail/dial.htm |
ヤング・テレホン・コーナー | 03-3580-4970 | https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/sodan/shonen/young.html |
子供の人権110番 | 0120-007-110 | https://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken112.html |
児童相談所 | 0120-189-783 | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_19433.html |
東京都教育相談センター | 0120-53-8288 | https://e-sodan.metro.tokyo.lg.jp/ |
公的相談窓口
不登校など学校に行けない悩みの相談は、公的相談窓口を利用する方法もあります。公的相談窓口とは、地域や専門機関が開設している窓口のことです。相談相手はカウンセラーや教員など、子どもの悩みに詳しい人が対応しています。
学校にはスクールカウンセラーが配置されているので、学校を通して予約を取り相談できます。また、不登校生徒が通う教育支援センターや児童相談所なども利用可能です。
学校に行きたくない理由はそれぞれ!まずは寄り添って
学校に行きたくない理由は人それぞれ違います。親は、学校を休むのは甘えだという意識を取り去り、子どもの気持ちを認めてあげるのが大切です。
ストレスを抱えた子どもにとって、親は唯一の味方です。子どものSOSを甘えだと突き放すと、心の傷がさらに深くなってしまいます。親子関係の悪化にもつながるので、子どもの訴えに耳を傾ける姿勢を見せましょう。
子どもが学校に行けなかったとしても、つらい時期がずっと続くわけではありません。子どもが前向きな気持ちになる将来を見据えて、勉強が遅れないよう工夫して続けましょう。
学校に行きたくない子の学習サポートは、オンライン家庭教師ピースにおまかせください。外出や直接会う必要がなく、自宅で学習できるのがオンライン家庭教師の強みです。不登校気味のお子さんでも、リラックスした状態で学習できます。
学校を休みがちなお子さんは、進路についての不安もあるでしょう。ピースでは授業を担当する講師のほか、教務担当の先生も配置。学習や進路についての悩みについて、いろいろな視点からアドバイスを行います。
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まとめ
学校に行きたくない理由はさまざまで、どの年代でも無気力や不安、友人関係のトラブルや生活リズムの乱れなどが多い傾向です。小学生では親子の関わり方が不登校の要因となるのに対し、年齢が上がるにつれて友人関係や入学・進級時の不適応の割合が高くなります。
親は学校に行きたくない子どもの話をよく聞き、一時的に休ませるなどの対策を取りましょう。家庭だけで解決しようとせず、第三者へ相談するのも解決への近道です。将来の選択肢を広げるため、学習面のサポートは塾や家庭教師など専門家に依頼するとよいでしょう。