内申点に部活は関係ある?高校入試の気になる内申評価について解説
高校入試において、内申点は非常に重要です。できるだけ評価を上げておき、少しでも志望校合格という目標に近づきたいですよね。
そこで気になるのが、内申点と部活の関係です。
「内申点が部活と関係があるのでは?」「部活をやめたら内申点に響く?」など、さまざまな疑問を持っている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、気になる内申点と部活の関係について解説します。
受験を見すえ、内申点が気になっている人は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
目次
内申点で重要なのは部活よりも学業成績!
「内申点」とは、内申書または調査書と呼ばれる書類に記載される成績のことで、中学校でどれくらいの成績をおさめていたかを示すものです。
内申書は「どんな中学校生活を送っていたか」を示すものとして、中学校が受験する高校に提出し、高校側は入試の合否を判定するための材料にします。
基本的に、内申点は9教科の5段階評価を基にして決まり、当日の試験の点数に加点されます。
つまり一般的な入試では、内申書の中で点数として加点される「内申点」が最も重要です。
そのため「部活をやっていなかった」「途中でやめてしまった」「目立った成績を残していない」という人も、心配しすぎる必要はありません。
また、内申点は「中学3年生の成績で決まる」と思われがちですが、都道府県によっては2年生・3年生の成績で評価されたり、中学3年間の総合成績で評価されたりするところもあります。
内申点に最も大きな影響を与えるのは、何よりもまず学業成績であることを最初に理解しておきましょう。
内申点と部活の関係は都道府県によって異なる
何より学業成績が重要となる内申点ですが、そこに部活が関係しているかどうかは都道府県によって異なります。
そのため、自分が受験を予定している都道府県が、どのように評価しているかをチェックしておくことが重要です。
ここでは、実際にどんな評価の仕方に分かれているかの例を解説していきます。
パターン①:「総合的に判断」
内申書には、教科ごとの成績によって決まる内申点のほかに、部活動や委員会活動の記録や、学校生活をどのように送っていたかの所見が記載されるのが一般的です。
合否を決める際は、それらを「総合的に判断する」としている都道府県もあります。
例えば福岡県では、学力検査や内申点で一定数の合格者を決め、残りの合格者は「各教科の評定の数値以外の記載事項を重視しながら」総合的に判断して決めるという方式をとっています。
ほかにもどんな基準で評価するのか、どう総合的に判断するのかといった判断の仕方もさまざまです。
内申点が最も重要であることは変わりありませんが、自分が受ける自治体の評価方法はしっかりと調べておく必要があるでしょう。
パターン②:「積極的に取り組んだ者は選抜に配慮する」
中には「積極的に取り組んだ者は選抜に配慮する」と明確に示している場合もあります。
たとえば、内申書の評価は各学校が定める選抜基準で決めているという埼玉県内の高校の中には「調査書の『特別活動等の記録』を重視し、特に部活動・生徒会活動等に積極的に取り組んだ者の選抜に配慮する」と記載がある学校もあります。
参考: 県立浦和北高等学校(普通科)令和5年度入学者選抜基準
このように、学校によって異なる基準を設けている場合もあるため、受験を少しでも視野に入れている学校の評価基準を早めに調べておきましょう。
パターン③:「その他」
その他「部活動は評価しない」「内申点のみを見る」としている都道府県もあります。
その程度にも幅があり「部活動を評価の対象にしない」と明確に回答している都道府県もあれば「面接で参考にする程度」「そもそも内申書に部活動の成績は記載せず、面接で評価する」など、さまざまです。
最近では、内申書評価の不透明さから、入試改革を進めている自治体もあります。
高校入試の評価基準も、今後徐々に変わっていく可能性があるでしょう。
内申点と部活の関係を考えるときに大事なこと
こうした自治体ごとの違いを踏まえ、内申点と部活の関係を考えるときに大事なことを説明していきます。
高校入試を控えている人は、受験校の選択肢を考えたり、内申点対策の方向性を考えたりするヒントにもなるため、参考にしてみてください。
自分の都道府県の評価方法を確認する
まずは、自分の都道府県の内申書評価の方法を必ず確認しましょう。
学校などで先生に確認するのも一つですが、公立高校の場合は各自治体のホームページで「公立高等学校入学者選抜基準」という形で詳細を掲載しているところもあります。
友達から聞いた話やうわさを頼りにするのではなく、必ず公式の情報で確認するようにしましょう。
なお、評価基準は年度ごとに変更される場合もあるため、必ず最新の情報を確認してくださいね。
私立や推薦入試などでは評価基準となることも
公立高校とは違い、私立高校は学校ごとに独自の評価基準を設けています。
中には学業成績以外に、中学校生活の所見や活動を重視して評価する学校・コースなどもあるでしょう。
また、公立でも学校独自の評価基準を設けているところや、推薦入試のみで評価の対象になる場合もあります。
都道府県の受験要項はもちろん、各学校・各コースの評価基準についても細かく確認しましょう。
顕著な成績がある場合は受験に活かすのもあり
部活で顕著な成績をおさめた経験のある人は、その強みを受験に活かすことも一つです。
「顕著な成績」の基準も学校によってそれぞれですが、基準を満たしていれば有利に受験を進めることができるかもしれません。
特に、高校でも同じ部活を続けてより活躍したい人は、受験に活かせないか検討してみるといいでしょう。
スポーツ推薦入試を選ぶ
主に私立高校で、スポーツ推薦入試を行っている学校もあります。
部活動において高校側が提示する基準を満たしていれば、その枠で受験することが可能です。
高校でもその部活を続けることが前提となっており、スポーツ科と呼ばれるコースに入る場合が多いでしょう。
強豪校になればなるほど、中学時代の成績や活躍の大きさが評価されるため、狭き門となっていきます。
部活が評価される高校を受験する
スポーツ推薦は難しくとも、部活での活躍を活かして受験したいという人は、それが評価基準に入る高校を探して受験するといいでしょう。
もしも行きたい学校にそうした評価基準がない場合では、面接試験を設けている学校も視野に入れてみるのがおすすめです。
面接では「中学校で頑張ったこと」などがよく質問され、部活での活躍をアピールするチャンスが豊富にあります。
このように、部活での活躍を面接試験で活用するのもおすすめですよ。
部活以外に内申点をアップするためのポイント
部活での活躍が評価される場合もあるものの、入試の内申点で何より大事なのは、やはり学校の成績です。
部活のことを気にするより、着実に内申点をアップさせるほうが合格に近づけるかもしれません。
そこで、ここからは内申点にもっとも影響する学業成績の観点から、内申点アップのポイントを紹介していきます。
定期テスト・小テストで高得点を狙う
内申点に最も大きな影響を与えるのは、なんといっても定期テストです。
3学期制の学校であれば、1・2学期の中間・期末テスト、3学期の学年末テストの年5回の定期テストがあります。
これらの対策にしっかりと取り組み、高得点を獲得することが、内申点アップに最も大きな影響を与えるでしょう。
また、意外と軽視されがちな小テストも、内申点に影響を与える要素の一つです。
どれだけ定期テストの点数が良くても、小テストの成績が毎回悪ければ、総合成績が下がってしまう可能性があります。
できるだけ高い成績をねらう場合は、定期テストだけでなく、日々の小テストにも全力で取り組みましょう。
何より、日常の小テストをしっかり対策する姿勢は、定期テストで高得点を目指す上でも非常に重要です。
提出物をもれなく提出する
宿題、課題、ノートなど、各教科で課される提出物は、必ず期日内に提出するようにしましょう。
提出物が出せなければ、先生側は生徒の成績を評価することができません。
また、期日に遅れたり、適当にやっていたりする生徒の成績は下げざるを得ないでしょう。
高い成績を維持し、内申点をとっていきたい人は、必ず提出物の管理もしっかり行ってください。
授業に積極的に参加する
授業態度も、各教科の成績には大きく影響します。
基準はそれぞれの学校や先生によってさまざまですが、授業に積極的に参加することで損をすることはないでしょう。
また、積極的に自ら学ぶ姿勢を持つことで、勉強により楽しく前向きに取り組むことにもつながります。
一石二鳥のメリットがありますので、学校の授業には積極的に参加することを心がけてみてください。
内申対策にはオンライン家庭教師もおすすめ
「入試に向け、どうしても内申点が不安」という人は、オンライン家庭教師を受講してみてはいかがでしょうか。
オンライン家庭教師とは、自宅にいながらパソコンやスマホを使ってマンツーマン指導が受けられるサービスのことです。
その中でもオンライン家庭教師ピースは、講師と生徒の相性にこだわり、自分の目標や受けたい授業はもちろん、希望の指導スタイルに合う講師をマッチングできます。
内申アップに向けた定期テスト対策や受験対策についても、とことん自分にマッチする授業で効率よく進めることができるでしょう。
志望校合格に向け、部活以外で着実に内申点を強化したい人は、お気軽に相談してみてください。
まとめ
内申点と部活の関係は、学校や都道府県によってさまざまです。
基本的に、最も重視されるのは学業成績である高校がほとんどのため、内申点アップのために、各教科の成績を上げることを重視しましょう。
部活での活躍を入試に活かしたい人は、部活を評価基準に入れている学校や、自分の経験が活かせる入試方法を探してみるのがおすすめです。
何より大事な学業成績を上げ、自分が希望する高校に合格できるよう、内申点アップを目指してみてください。
また、内申点対策をより効率よく行いたい人は、オンライン家庭教師ピースがおすすめです。
体験授業も無料で行っているので、まずはお気軽にお問合せください。