活動報告書に書くことがない?解決策を4つ紹介 | 書き方も4STEPに分けて解説
「活動報告書に書くことがない…」と困っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
活動報告書とは、高校での活動内容から学んだことを記載して、志望大学に提出する書類です。総合型選抜で大学受験をしたい方にとっては重要な書類ですが、書く内容が無いと困ってしまいますよね。
この記事では活動報告書について説明した上で、書くことがない時の対策方法や、質の高い活動報告書を書く方法を解説します。
活動報告書をこれから書こうとしている方は、参考にしてみてくださいね。
目次
活動報告書は実績だけを記載する書類ではない | 書き方を知れば対応できる
「実績がなくて活動報告書に書くことがない」と困っている大学受験生もいらっしゃると思いますが、書き方を知ることで執筆できます。
そもそも活動報告書とは高校生活での活動を志望大学に報告する書類であり、具体的には以下のような内容を記載します。
- どのような取り組みをしたのか
- どのような成果を出したのか
- どのようなことを学んだのか
活動報告書は実績だけを記入する書類ではないため、「実績がないからどうしよう…」と悩んでいる方でも、書き方を知ることでしっかりと対応できます。
活動報告書とは? | がんばってきたことをアピールする
活動報告書とは、高校での活動を志望大学に報告する時の書類であり、以下の3つの受験形式で提出が必要です。
受験形式 | 特徴 |
公募推薦型選抜 | 大学の定める出願条件を満たし、学校長の推薦があれば出願できる受験形式。 |
学校推薦型選抜 | 出身高校の推薦書があれば、出願できる受験形式。 |
総合型選抜(旧AO入試) | 学校長の推薦は不要であり、出願条件を満たしていれば出願できる受験形式。
書類選考や面接に加えて、思考力や表現力などを測る試験を導入している大学もある。 |
公募推薦型選抜・学校推薦型選抜・総合型選抜で出願する時には、活動報告書と併せて志望理由書も提出します。
活動報告書は3種類ある
活動報告書は3種類あり、それぞれ記入方法が異なります。
活動報告書の種類 | 特徴 |
原稿用紙型 | 原稿用紙に自分の活動報告を記入する形式。
大学から執筆する文字数を指定される。 |
自由記入型 | 白紙に自分の活動内容について記入する形式。
600〜800文字で指定されることが一般的。 |
項目記入型 | 項目ごとに活動内容を記入する形式。
大学によって項目が異なり、記入する内容は細かく指示される。 |
大学によってどの形式を採用しているか異なるため、自分の志望大学の活動報告書がどの形式を採用しているか、出願要項から確認しておきましょう。
活動報告に書く内容 | 部活動について記載してもよい
活動報告書には、自分が高校生活の中で意欲的に取り組んだ活動を記入します。
そして、活動内容を記入する上で大切なことは「活動を通じてどのような経験をして、何を学んで成長したか」です。そのため、活動報告書に部活動について記載しても良いのです。
部活動で「県大会〇〇入賞」「全国大会出場」などの、大きな実績がなくても問題ありません。実績のある方がより評価されやすいですが、経験から学んだことや成長したポイントを明確に伝えることが大切です。
受験生が活動報告書に記載するテーマを以下にまとめましたので、記入する内容が思いつかない方は参考にしてみてください。
- 部活動
- 習い事
- ボランティア活動
- 生徒会活動や委員会活動
- 資格取得
- 海外留学
- 市民団体での活動
- インターン
- 家事や家業の手伝い
- 趣味や特技
部活動だけでなく、生徒会活動や資格取得、家事の手伝いや趣味なども記入できます。目立った実績がないと考えている方や、部活動をしていない方は、上記のテーマから書けるものを選んでみてくださいね。
活動報告書に書くことがないときの対策
「まったくペンが動かない…」と活動報告書に書くことがなくて困っている方は、以下のような対策を取ると記入内容をまとめられます。
- 行っている活動の内容を振り返る
- 大学に行きたい理由と重なる活動を新しく始めてみる
- 大学が評価する活動を確認して実践してみる
それぞれの対策方法について、詳しく解説していきます。
行っている活動の内容を振り返る
まずは、高校で行っている(行っていた)活動内容を振り返ることが大切です。
「自分が意欲的に取り組んできたものはない」「活動報告書に書けるほどでない」と思っていても、執筆できる経験・学びが存在する可能性があります。
高校の活動内容を振り返る時に、以下の項目でまとめると活動報告書に記入しやすくなります。
振り返る項目 | 詳細 |
活動の目標や目的 |
|
自分の役割 |
|
活動で発生した課題 |
|
課題の解決方法 |
|
活動の結果 |
|
活動を通して得た学び |
|
このように振り返りを行うことによって、活動報告書に記入するべき「活動を通じてどのような経験をして成長したのか」をまとめられます。
活動報告書に書くことが思いつかない、まとめられない方は参考にしてみてください。
大学に行きたい理由と重なる活動を新しく始めてみる
高校で活動をあまりしていないと考えている方の場合、大学に行きたい理由と重なる活動を、新しく始めてみることがおすすめです。
たとえば大学で語学について学びたい場合は、中国語検定を受けてみたり、語学レッスンに通ってみたりしてもよいでしょう。将来エンジニアとして働くために、大学でエンジニアリングについて学びたい方は、自分でプログラミングを書いてみたり、エンジニアのサークルに入ったりすることもおすすめです。
志望理由書に書けるような活動がない場合は、将来の目標や大学への志望理由に重なる活動や勉強を始めてみましょう。
大学が評価する活動を確認して実践してみる
活動報告書に記載できる活動がない方は、志望する大学が評価する活動を確認して実践してみましょう。
大学が評価する人物像は、アドミッションポリシーや募集要項に記載されていることが多いです。アドミッションポリシーとは、各大学が教育理念を踏まえて「どのような学生に入学してほしいか」という受け入れ方針をまとめた内容のことを指します。
各大学のアドミッションポリシーや、募集要項に記載されている「求めている学生像・活動歴」を確認して、行う活動を決めましょう。
質の高い活動報告書を書く4STEP
活動報告書に書ける活動内容が見つかったものの、どのように書けば質の高い活動報告書になるかわからない方もいるのではないでしょうか。
ここでは質の高い活動報告書を書くための方法を、以下の4STEPに分けて解説していきます。
- STEP1:活動内容を掘り下げる
- STEP2:下書きを作成
- STEP3:添削してもらう
- STEP4:下書きを修正して活動報告書に清書する
STEP1:活動内容を掘り下げる
まず高校での活動内容を掘り下げて、活動報告書に書く内容を整理します。
具体的には、このような流れで活動内容を掘り下げていきましょう。
掘り下げる項目 | 詳細 |
活動の目標や目的 |
|
自分の役割 |
|
活動で発生した課題 |
|
課題の解決方法 |
|
活動の結果 |
|
活動を通して得た学び |
|
このような流れに沿って自分の活動内容を整理することにより、活動報告書がまとめやすくなります。
STEP2:下書きを作成
次に、活動報告書に書く内容の下書きを作成しています。
下書きを作成するときに、以下のポイントに注意することによって、より良い活動報告書を作成できます。
- 文字数の指定を守る
- ですます調で執筆する
- 結論からわかりやすくまとめる
- 段落ごとに内容をまとめる
- 一文一意を守る
大学ごとに活動報告書には文字数のルールがあるので、事前に確認してルール通りに下書きすることが大切です。
「〜です」「〜ます」といった、ですます調で文章全体を執筆することで、読みやすい文章が作成できます。また、段落ごとに自分の書きたい内容を分けて、一文一意(一つの文章で、一つの内容をまとめる)を守ると読み手に内容が伝わりやすくなります。
STEP3:添削してもらう
完成した下書きを一度自分で確認した後に、高校の先生や塾の講師、親などの第三者に添削してもらうと、よりクオリティが上がります。
下記の内容を中心にチェックしてもらうと、より活動報告書の質が高くなります。
- 誤字脱字
- 文法
- 言い回し
- 論理性(根拠の有無)
- わかりやすさ
添削してもらったら再度下書きをし直して、活動報告書をブラッシュアップしましょう。
STEP4:下書きを修正して活動報告書に清書する
下書きを修正したら、いよいよ活動報告書に清書します。
清書する際には、写し間違いがないように丁寧に書いていきましょう。
評価される活動報告書を記載するためのポイント
他の志望者と差をつけて、評価される活動報告書を記載するためのポイントを3つ紹介します。
- 活動を客観的かつ具体的に書く
- 志望する大学が求める学生像に合わせて書く
- 活動で経験した失敗についても書く
活動報告書で書く内容のクオリティを上げたい方は、参考にしてみてくださいね。
活動を客観的かつ具体的に書く
自分の活動内容を客観的かつ具体的に書いた方が、志望大学に評価してもらえます。
明確な実績があれば客観的な評価となるので、評価してもらいやすい活動報告書となります。活動内容を記載する時に、目標や目的、活動団体の規模など数値で表せるものは数値を使って、わかりやすく具体的に記載しましょう。
志望する大学が求める学生像に合わせて書く
志望する大学が求める学生像に合わせて活動報告書を執筆すると、評価してもらいやすくなります。
大学の学部・学科が求める人物像や活動歴は「アドミッションポリシー」や「募集要項」に記載されています。自分の活動から学んだことや将来の目標の中で、大学が求める学生像と重なる部分があれば、活動内容へ積極的に記載しましょう。
活動で経験した失敗についても書く
活動報告書に記載できる明確な実績がなければ、失敗について執筆しても問題ありません。
活動報告書に記載するべき内容は「どのような活動を通して、何を学んだのか」です。そのため、活動報告書に「失敗から学んだこと」を書ければ、評価してもらえる活動報告書となります。
また「次失敗しないためにすること」まで書ければ、より質の高い内容になります。
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まとめ
活動報告書に書くことがないと悩んでいる大学受験生の方は、しっかりと対策すれば評価してもらえる活動報告書を書くことができます。
自分が行ってきた活動内容を洗い出して、活動から学んだことを整理することが大切です。それでも書くことがなければ、志望大学が評価する活動を確認して、新しく活動を始めてみることをおすすめします。
また、活動報告書を書く時は活動を、振り返りながら下書きを行い、添削してもらってから清書すると、よい活動報告書を作成できます。
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