中学生の自己推薦書の書き方とは?書き方を5STEPにわけて解説
自己推薦書とは、志望校に自己PRするための書類です。
高校を受験するために自己推薦書を書く必要がある方の中には、どのように書けばよいかわからず困っている方もいらっしゃいますよね。
この記事では、中学生の自己推薦書の概要について説明した上で、書き方を解説しています。
自己推薦書の書き方が分からない方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
中学生の自己推薦書とは? | 志望校に自己PRするための書類
志望高校に提出する中学生の自己推薦書とは、志望校に自己PRを行うための書類であり、願書とセットで提出する書類です。
高校受験の面接や、入学前の生徒指導の参考資料として、自己推薦書が利用されることが一般的です。また、中学から推薦で高校を受験するときの学校内推薦書として、自己推薦書を高校に提出する場合もあります。
自己推薦書は高校受験の合否に関わってくる書類であるため、しっかり書く内容を考えて執筆しましょう。
【5STEP】自己推薦書の書き方
相手に自分のことをわかりやすく伝える自己推薦書を書くためには、以下のような手順を踏むことがおすすめです。
- STEP1:自分の経験や今後の目標を書き出す
- STEP2:文章の骨組みを作る
- STEP3:下書きを作る
- STEP4:第三者に添削してもらう
- STEP5:自己推薦書に清書する
自己推薦書をどのように書けばいいかわからず困っている方は、参考にしてみてくださいね。
STEP1:自分の経験や今後の目標を書き出す
まず自分の経験(中学での活動内容)や、今後の目標をノートにできるだけ数多く書き出してみましょう。
中学での活動内容を書くときにテーマが思い浮かばない場合は、以下のテーマから選んでみてください。
- 部活動
- 習い事
- ボランティア活動
- 生徒会活動や委員会活動
- 資格取得
- 海外留学
- 市民団体での活動
- インターン
- 家事や家業の手伝い
- 趣味や特技
部活動や学校行事にあまり積極的に参加していない方は、資格取得や家事の手伝い、趣味などを書き出してみましょう。がんばってきたことを書き出したら、自分の活動内容を振り返っていきます。
例として、サッカー部でがんばった場合の内容を表にまとめてみました。
振り返る項目 | 詳細 | 例 |
活動の目標や目的 |
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自分の役割 |
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活動で発生した課題 |
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課題の解決方法 |
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活動の結果 |
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活動を通して得た学び |
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このように、中学校生活でがんばったことに対して振り返って、活動から得た学びをまとめます。
STEP2:文章の骨組みを作る
次に、自己推薦書に書く文章の骨組み(構成)を作ります。
文章の骨組みを作るとき、以下のような構成で考えるとわかりやすい文章になります。
- 結論(アピールポイント)
- 根拠
- 具体例(エピソード)
- 結論(アピールポイント)
上記の4つをそれぞれ段落ごとにまとめると、きれいな構成になるのでおすすめです。根拠や具体例が2つある場合は、段落を2つにわけると読み手が読みやすくなりますよ。
例として、サッカー部の経験を踏まえて文章を作るとこのようになります。
骨組み | 内容 |
結論(アピールポイント) | 目標を達成するためには、自分たちで達成したい目標を決めることが大切 |
根拠 | 他人から与えられた目標では、自分たちが達成したいと思えない |
具体例(エピソード) |
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結論(アピールポイント) | 目標を達成するためには「自分で目標を決めること」が大切 |
上記の表のように骨組みをまとめると、下書きをしやすくなります。
STEP3:下書きを作る
自己推薦書の骨組みができたら、下書きを作りましょう。
下書きを作る時に、下記のポイントを意識するとより良い自己推薦書が作成できます。
- ルール通りに書く(あれば)
- ですます調で執筆する
- 結論からわかりやすくまとめる
- 一文一意を守る
まず、全体を通して敬体(ですます調)で記入すると、読みやすい文章になります。
「〜です。~である。」と文末が敬体と常体(〜である)が混ざってしまう文章は読みにくいです。文章全体を敬体にすることによって、読む方が読みやすい文章を目指しましょう。
例として、このように下書きを作成します。
骨組み | 骨組みの内容 | 例文(下書き) |
結論(アピールポイント) | 目標を達成するためには、自分たちで達成したい目標を決めることが大切 | 私はサッカー部の活動から、目標を達成するためには、自分たちで達成したい目標を決めることが大切だと学びました。 |
根拠 | 他人から与えられた目標では、自分たちが達成したいと思えない | なぜなら、他人から与えられた目標では、自分たちが達成したいと思えずモチベーションが上がらないからです。 |
具体例(エピソード) | サッカー部の目標は顧問が決めた「県大会出場」だったが、誰も達成したいと思っていない
部員で目標を決め直した 結果、自分たちで決めた「県大会出場」という目標を達成 |
サッカー部の目標は顧問が決めた「県大会出場」でしたが、あるとき部員に浸透していないことがわかりました。
自分はキャプテンとして、顧問に相談して話し合いの日を設けました。 自分たち部員で一から話し合って達成したい目標を決め直しました。 そこからチームの士気が上がり、県大会出場という結果を残せました。 |
結論(アピールポイント) | 目標を達成するためには「自分で目標を決めること」が大切 | 目標を達成するためには「自分で目標を決めること」や「なぜ自分は目標を達成したいのか」を考える必要があると学びました。 |
文章の論理展開やですます調を意識して、下書きを作成しましょう。
STEP4:第三者に添削してもらう
下書きを学校の先生や塾の講師などの第三者に添削してもらうことによって、より質の高い自己推薦書を書くことができます。
添削してもらうときは、以下のポイントを確認してもらいましょう。
- 誤字脱字
- 文法
- 言い回し
- 論理性(根拠の有無)
- わかりやすさ
下書きを添削してもらったら修正して、再度確認してもらうとよいでしょう。
STEP5:自己推薦書に清書する
添削後に修正したら、下書きを自己推薦書に清書します。
清書する前に、自己推薦書の書き方にルールがあれば、ルールを再度確認してください。ルールを確認したら、下書きの内容を丁寧に、かつ間違いがないように清書しましょう。
自己推薦書を書くときに気をつけたいポイント
自己推薦書を書く時に、以下のポイントに気をつけると質の高い自己推薦書になります。
- 自分のエピソードを具体的に書く
- 文章に一貫性をもたせる
- 卒業後の目標を考える
- 自分を高校に合格させるメリットを記載する
- 何度も添削してもらってブラッシュアップする
自己推薦書をこれから書く、という方は参考にしてみてくださいね。
自分のエピソードを具体的に書く
自己推薦書を書くとき、自分のエピソードをできるだけ具体的に書きましょう。
目標や結果などは数値を使って表したり、そのときに感じたことや考えたことを具体的に書いたりすることが大切です。自分のエピソードが具体的になればなるほど、自分のがんばりや経験からの学びが明確になり、他の志願者との差別化につながります。
文章に一貫性をもたせる
文章の内容に一貫性を持たせることによって、自分の主張の説得性が増すので、自己推薦書の評価が高くなります。
文章同士や段落同士の関係性が「並列」「対比」「因果」のどれに当たるか明確にすると、文章に一貫性が生まれます。構成を作るときに、段落ごとの内容をしっかり決めておくと、意味がまとまった文章を書きやすいですよ。
卒業後の目標を考える
まず高校卒業後の目標を考え、次に高校でやりたいことをイメージすると、志望理由が明確になります。
「どんな仕事につきたいか」「どんな大学に入りたいか」など、理想とする進路を考えてみましょう。将来の目標を達成するために「高校でしたいこと」を自己推薦書に書けると、根拠のある志望動機になります。
自分を高校に合格させるメリットを記載する
自分を高校に合格させると「どのようなメリットがあるか」を記載できると、他の受験生との差別化を図れます。
自分を合格させるメリットを記載するためには、高校の求める人物像を募集要項や入試説明会などからリサーチします。「自分は高校の求める人物像に近いこと」を記載した上で、自分の価値を提示しましょう。
何度も添削してもらってブラッシュアップする
学校の先生や塾の講師に何度も添削してもらうことで、自己推薦書の内容をブラッシュアップすることができます。
第三者に添削してもらうと自分で気づけなかった部分を修正でき、文法や日本語の使いまわしだけでなく、自分の主張やアピールポイントをわかりやすく伝えられるようになるでしょう。
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まとめ
中学生の自己推薦書は志望校に自己PRをするための書類であり、願書とセットで提出します。
自己推薦書を書く時は、自分の経験を整理して将来の目標を考えてから構成を作成し、下書きを添削してもらうことがおすすめです。先生や塾の講師など第三者に添削してもらうことによって、より質の高い自己推薦書を書くことができます。
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