高校受験生・春休みのおすすめスケジュールは?親ができるサポートも解説
春休みが近づいてきました。
親御さんの中には、「この前中学に入学したと思ったら、もう受験生!?」と時の流れに驚く人も多いかもしれません。しかし、ここからの1年はもっと速く過ぎていきます。
「結局、十分に受験対策ができないまま本番を迎えてしまった」と1年後に後悔しないためにも、受験生のすたーとである「春休み」大切になります。受験までの1年を見通し、総復習と苦手対策をして新学期の成果につなげましょう。
では、具体的に春休みには何をすれば良いのか?この記事では、そんな親御さんの疑問に1つずつ答えていきます。
1年後に第一志望校に合格する準備を、一緒に始めましょう。
目次
高校受験生の春休みには「スケジュール」が大切!その理由
高校受験生の春休みは、スケジュールをしっかり立てることが大切です。春休みは年度末の慌ただしさにまぎれ、メリハリが薄くなりやすいからです。
毎年、春休みは「いつの間にか始まって、いつの間にか終わる」という人も少なくありません。1年間の評価も終了しており、年度の切り替わり時期でもあり、宿題が少ないことも一因のようです。
だからこそ、計画的に過ごせるかどうかは、春休み明けの成果に直結します。受験までの限られた時間を有効に、効率的に使うためにも、今年の春休みは「スケジュール」を意識してみましょう。
春休みを成功させる高校受験生のスケジュール立て手順
高校受験を1年後に控えた春休みを、最高に活かせるスケジュールの立て方を解説します。春休みを成功させる計画は、次の3つの手順に沿って考えてみてください。
また計画は必ず「春休みに入る前」に立てること!終業式の翌日から計画通りにスタートできるよう、3月に入ったらすぐ考えるのがおすすめです。
★ 春休みのスケジュール立て 3step ★
- 勉強に使える時間を見える化しよう
- 春休み中にやりたい勉強を洗い出そう
- 調整日をかならず入れよう
手順① 使える時間を見える化する
春休みがバタバタ過ぎる原因は、何かと用事が多いことにあります。「勉強するつもりだったのに、予定を忘れていて勉強時間を確保できなかった」と後悔しないためにも、あらかじめ「勉強に使える時間」を整理しておきましょう。
おすすめの方法は「カレンダーを使って、勉強できない日・時間に×(バツ)をつける」です。
学校の予定や部活の練習、友だち・家族との遠出などがある時間帯は、勉強に使えません。この時点で×をしておきましょう。残ったところが、勉強に使える時間です。
ただし、計画を立てる段階では予定が詳細に決まっていないケースもあります。「〇時~〇時」と予定の細かい時間がわからない場合は、「午前/午後/夕方以降」の3区分で×をつけましょう。
手順② 春休みにやりたい勉強を洗い出す
次に、春休みにやっておきたい勉強内容を細かく洗い出しましょう。受験に向けてどのような勉強をすべきかは、以下の記事も参考にしてください。
「いよいよ高校受験生!でも春休みは何をすればよい?合格する勉強法を解説」
中3になる春休みに、かならずやっておきたい勉強は以下の3つです。
〇 中3春休みにやっておくべき受験準備
- 中1・2学習範囲の総復習
- 苦手分野の発見と克服計画
- この先1年の流れを確認
定期テスト対策で勉強してきたとはいえ、中1・2の学習範囲は「忘れてしまっているもの」「理解が不十分な箇所」が積み重なっています。受験学年になる前に、総復習しておきましょう。
また総復習をする中で見つかった苦手分野は、春休みから夏までかけて計画的に克服します。この先1年がどのように過ぎるのかも見通しながら、合格できる計画を立てましょう。
手順③ 調整日をかならず設ける
春休み中の学習計画には、2~3日に1回のペースで「調整日」を入れましょう。
調整日は、勉強が計画から遅れたときに挽回するための時間です。もし遅れがなければ休憩しても、プラスアルファの学習に使っても構いません。
調整日がないと、一度計画から遅れると挽回できず、ずっと遅れたままになってしまいます。「計画通りに進んでいない」という状況は焦りや自己肯定感の低下につながり、良いことはありません。
数日に1回、調整日を使って計画と現状をすり合わせ、予定通りに勉強が進むよう工夫してみてください。
春休みの学習を計画通りに進めるコツ
計画を立てた時点ではやる気に満ちあふれていたのに、1日、2日……と日が過ぎるうちに、徐々にやる気がトーンダウン。いつのまにか下がり切ってしまったモチベーションをあげられないまま、春休みが終わる、というのはよくあるパターンです。
一方、一度計画を立てたら順調に進められる人もいます。計画通りに進めるコツは、何かあるのでしょうか?
受験生になる今年こそ、勉強を計画通りに進めるためのコツを3つ解説します。
毎日進捗を確認する
1つ目のコツは、「進捗(進み具合)は、かならず毎日確認する」です。
つい「勉強すること」に一生懸命になってしまい、計画の存在を忘れるのはよくあることです。計画と進捗の照らし合わせをサボると、気付いたときには計画から大きく外れていたり、やりたかった勉強を忘れていたりと困った事態にもなります。
1日の終わりには、「今日は計画通りに進んだか」を確認する習慣をつけましょう。もし計画通りに進んでいなかったら、どこで調整するか目途も立てておくと安心です。
無理に頑張り過ぎない
2つ目のコツは「無理に頑張りすぎない」です。とくに春休みが始まって数日のスタートダッシュに気を付けましょう。張り切るのは良いのですが、頑張りすぎは息切れにつながります。
「数日だけは頑張れたが、気力が続かず途中からサボってしまった」となっては、結局やるべき勉強が終わりません。
最初は「ちょっと物足りないかな」「もうちょっとできるかも」という程度に抑えてみてください。そのうちに、自分なりの最適なペースがつかめるようになります。
受験勉強は持久走です。スタートダッシュよりも、ゴールまで走り続けられることを意識し、春休みの学習に取り組みましょう。
場所や環境を変えるのもおすすめ
せっかくの春休みです。たまには場所や環境を変えてみると、気分がリフレッシュでき、やる気も起きやすくなります。
図書館や学習会館など、公共の学習スペースの利用もおすすめです。大学受験生も多く利用しており、緊張感をもって勉強できます。
また友だちと一緒に勉強するのも良いでしょう。わからない問題を教えあうのは、内容を深く理解する良い学習法です。
一方、おすすめできない勉強場所は、以下の3つです。
- ショッピングモールのフードコート
- ファーストフード店、ファミリーレストラン
- ネットカフェ
いずれも、本来は勉強用に設置された場所ではありません。春休みは混雑するシーズンでもあるため、長時間の学習は他の利用客の迷惑にもなります。安全性・防犯面でも心配が多いため、勉強には使わないようにしましょう。
高校受験生の春休み、スケジュールに組み込んでおきたいイベント
春休みは、高校受験の準備も進めたいタイミングです。普段、忙しくてなかなか手が回らない準備をこの機会に進めてみましょう。
また、まとまった時間が取れる受験生は、塾の春期講習に行くのもおすすめです。
志望校を決める
もし志望校がまだ決まっていない場合は、春休み中に決めておきましょう。志望校は受験勉強の目標であり、これから1年の受験勉強をモチベーションの面からも支えてくれる存在です。
受験勉強をする中で志望校が変わることは十分考えられます。春休みの時点では「憧れの高校」「仮の志望校」でも構いませんから、目指す学校を1つ選定してみてください。
志望校見学に行く
春休みの1日を利用して、高校を見に行きましょう。
高校も春休み中なので、校舎の中までは入れません。それでも、「外から学校の様子を見る」「学校までの道筋を確認する」だけでも、モチベーションに好影響を与えてくれます。
もしかしたら、入部したい部活がグラウンドで練習している風景が見られるかもしれません。休み中の補習に来る制服姿の先輩とすれ違う場合もあります。
憧れの高校と、そこに通う先輩の姿は、思っている以上に強く印象に残ります。
親御さんも一緒に、ぜひ高校まで足を運んでみてください。
塾の春期講習を受ける
日程があえば、塾の春期講習を受けるのもおすすめです。春休み中はどの塾も「全学年の復習」をテーマに講習を行うため、効率よく総復習ができるからです。
広い範囲を網羅した復習をしたい場合は、集団塾に問い合わせてみてください。「苦手範囲だけ取り組みたい」「自分のペースで学習したい」場合は、個別指導塾がおすすめです。
塾の中には春休みに入る前から講習カリキュラムをはじめるところもあります。早めに問い合わせ、希望の学習ができる塾を探してみてください。
いよいよ「受験生の親」!春休みに親がしてあげたいサポート
親御さんも、今年からいよいよ「受験生の親」です。しかし、「今日から受験生の親です」と言われても、どのようなサポートをすれば良いのか困ってしまう、という人も多いのではないでしょうか。
ここからは受験生になる春休みに焦点を合わせ、親御さんができるサポートを3つ紹介します。春休みを「受験生の親になる準備期間」と位置付け、できる範囲でお子さんを支えてあげましょう。
志望校決めを手伝う
「志望校を決める」のは、中学生のお子さんにとって難しい問題です。お子さんが持つ経験や知識だけでは決めきれない要素があるためです。
そこで、親御さんの出番です。たとえば次の項目について、お子さんに客観的な情報やアドバイスを渡し、志望校決めをサポートしましょう。
★ 親から子に渡したい「志望校決めに必要な情報」例
- 各高校までの通学手段と所要時間
└ 公共交通機関を使う場合は、混雑度合いもチェック - 各高校の大学合格実績
└ ご家庭の方針に合う高校をピックアップ - 各高校の教育方針・校風
└ お子さんにわかる言葉に翻訳してあげましょう - 部活の種類と実績
└ お子さんが希望する部活の有無も
学費については、この時点では触れない方がベターです。「本当は私立高校に行きたいが、お金を心配して希望の進路を早々にあきらめる」お子さんもいるからです。
受験に「夢」を抱けると、やる気も出やすくなります。お子さんの希望を具体化することを優先し、一緒に考えてあげましょう。
学習の進捗を確認し、励ます
春休み中に勉強しているお子さんを励まし、進み具合を一緒にチェックするのもおすすめのサポートです。
やはりまだまだ中学生、数週間の春休み中ずっと一人でモチベーションを維持するのは難しいお子さんも多いためです。
「誰かが見てくれていたほうが頑張れる」のは、受験生に共通の心理。ぜひ、程よい距離から見守ってあげてください。
規則正しい生活を送らせる
学校がない春休みは、ちょっとした気のゆるみから生活リズムが乱れがちです。決まった時間に起床し、三食きちんと食べる基本的な生活習慣の維持にも、配慮しましょう。
また、夜更かしにも注意します。中学生には、最低でも7~8時間の睡眠時間が必要だと言われています。朝、起きる時間から逆算し、十分な睡眠を確保できる時間には布団に入るよう促してあげてください。
年度末で親も忙しい…!少しでも子どもと触れ合う時間をつくるコツ
春休みは、年度末から年度初めにかかります。仕事をしている親御さんはとりわけ、「繁忙期にはいる」「なかなか子どもの面倒を見てやれない」と感じる人も多いのではないでしょうか。
とはいえ、受験生になる春休みは、できるだけ子どもの様子を気にかけておきたいのも本心のはず。
ここからは、忙しいタイミングでもちょっとした工夫でできる、親子の時間の作り方を解説します。
家事はできるだけ時短する
お子さんとの時間をつくるために、家事はできるだけ「時短」を心がけましょう。いますぐ取り入れられる時短家事のアイディアには、たとえば以下があります。
● 食事のメニューは「ローテーション」制に 曜日ごとにメニューを固定すると、献立を考える手間が省ける |
● ミールキットを利用する 材料がセットになったミールキットなら、買い物の手間を省ける |
● 時短家電を取り入れる ロボット掃除機やドラム式洗濯機など、家電の力に頼るのもアリ |
また「洗濯ものを畳む」「庭の草取りをする」などは、お子さんと一緒にやりましょう。家事と親子の会話を両立できます。
買い物には子どもも連れて行く
手早く買い物を済ませるには親が一人で行くのがベストですが、あえてお子さんを連れて行くのもおすすめです。スーパーやホームセンターは目に入る情報が多いため、気付きから自然と会話が生まれやすいためです。
思春期に入りいつの間にか会話が減ったお子さんや、向き合っての対話を嫌がるお子さんでも、「あ、これ食べたいな」「あれ、何だろう」と自然と会話が弾みます。
部活や塾の送迎をする
送迎も、親子の時間として活用できます。普段はお子さんが自分で通っている場合も、「ついでだから」と送迎を申し出てみてください。車内で「最近どう?」「部活、大変?」とさりげなく会話ができます。
部活や塾が終わる時間に合わせて迎えにいくと、友だちとの日常的なやりとりの様子が見られる場合もあります。お子さんの普段の様子を把握する手段としても、送迎はおすすめです。
スイーツや美味しいものを食べにいく
「美味しいものを食べに行こう!」とお子さんを誘い、人気のスイーツなどを食べに行くのも良いでしょう。春、暖かくなって外出にも最適なシーズンです。おしゃべりしながらなら、行列に並ぶのも苦にならないかもしれません。
中学生になると、親とでかけるのを嫌がるようになるお子さんもいます。そんなお子さんを誘う口実として、「スイーツ」「美味しいもの」を活用してみてください。
春休みのスケジュールも立ててもらえる!オンライン家庭教師ピース
いよいよ高校受験生、しかし「何から、どのように計画を立てれば良いのか」と困るケースは少なくありません。受験までまだ1年あり、中3の学習もこれから始まるため、すべきことがわかりにくいのが原因です。
そんなときはプロの手を借りてみましょう。過去、多くの受験生を指導してきた経験とノウハウから、お子さんにピッタリの学習計画を提案してもらえます。
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ピースでは無料体験授業も随時実施しています。まずはお子さんの様子をお聞かせいただきつつ、授業を気軽に試してみてください。
まとめ
いよいよ受験生になる春休みは、時間を効率良く使い「1・2年生範囲の復習」「苦手対策」を進めましょう。多くのライバルたちはまだ勉強を始めていない時期だからこそ、この春休みの頑張りは差になってあらわれます。
また志望校を決め、モチベーションを高める工夫をするのも大切です。将来の希望も踏まえ、親子で一緒に高校について考える時間にしても良いですね。
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