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中学受験で有利な珠算検定は何級から?小学生がそろばんを習うメリット・デメリットも解説

そろばんは、現代でも小学生の習い事として人気があります。暗算の力や計算スピードが身に付くため、算数や数学が得意になって欲しいという親御さんが、お子さんをそろばん教室に通わせるケースが多いようです。

一方で、中学受験を考えたときに「受験で有利になるそろばんは、何級くらいから?」といった疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。

この記事では中学受験とそろばんに注目し、中学受験に向けては珠算検定何級取得が望ましいのか、またそろばんで得られるメリット、受験におけるデメリットも解説しました。

ぜひ最後まで読み、そろばんと中学受験を考えるきっかけにしてみましょう。

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現代でも「そろばん」は習い事として人気なのか?

そろばんは、現代でも小学生の習い事として人気があります。暗算の力や計算スピードが身に付くため、算数や数学が得意になって欲しいという親御さんが、お子さんをそろばん教室に通わせるケースが多いようです。 一方で、中学受験を考えたときに「受験で有利になるそろばんは、何級くらいから?」といった疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。 この記事では中学受験とそろばんに注目し、中学受験に向けては珠算検定何級取得が望ましいのか、またそろばんで得られるメリット、受験におけるデメリットも解説しました。 ぜひ最後まで読み、そろばんと中学受験を考えるきっかけにしてみましょう。 <h2>現代でも「そろばん」は習い事として人気なのか?

スマホですぐに計算できる現代でも、そろばんは習い事として人気があります。

小学生の習い事に関する経年調査結果を見てみましょう。
学研教育総合研究所の「小学生白書シリーズ」から、小学生に人気の習い事ランキングを調べました。
スイミングや英会話、体操、サッカーといった人気の習い事が並ぶ中、そろばんは毎年10位以内にランクインしています。

◎ そろばん教室に通う小学生の割合

年度 順位 通っている小学生の割合
2021 9位 6.2%
2020 10位 5.8%
2019 6位 7.5%
2018 3位 10.6%
2017 8位 6.7%
2016 7位 8.3%
2015(10月) 8位 5.8%
2014(9月) 8位 5.8%
2013 6位 11.1%

※ 調査母数は900~1200人(年度により差)
参考:学研教育総合研究所「小学生白書Web版

さらに、そろばんは国内だけではなく、海外でも人気が高まっています。
日本国内のそろばん人口は60万人ほどですが、世界中を見ると1000万人を超える生徒が珠算式暗算教室に通っているといわれています。

暗算力が身に付き、右脳の活性化や数学力養成にもつながるといわれるそろばんは、世界中で人気の習い事です。

中学受験でそろばんは有利?

中学受験でそろばんは有利?

気になるのは「そろばんを習っていると、中学受験で“有利”になれるのか」という点ですよね。

“有利”という視点を、「内申書(通知表)の評価」と「計算力」という2つの要素に分け、中学受験とそろばんの関係を解説します。

結論:有利になることもある

「そろばんは、中学受験で有利になる“こともある”」というのが結論です。奥歯にものがはさまたったような言い方ですが、条件付きで有利になれると理解してください。

◎内申書の面

珠算検定3級程度以上を保持していると、評価が加算されることがあります。ただし内申書に記載してもらえるかどうかは、学校によって異なるため、一概にはいえません。
また、より難しい検定を取得していた方が評価されやすいという話もあります。検定については次で解説しますので、あわせてご覧ください。

計算力の面

そろばんを習うと、計算スピードが劇的に速くなります。1分1秒をあらそう中学受験の算数では、計算スピードは速いほうが有利です。
ただしそろばんでは、速さを追求するあまり、正確性が犠牲になることもあります。いくら速く計算できても、結果が間違っていては合格できません。
中学受験でそろばんを有利に働かせるためには、スピードと正確性を両立させる訓練が必要になります。

珠算検定には2種類ある

珠算検定は、「日珠連(日本珠算連盟)」と「全珠連(全国珠算教育連盟)」が実施する2つの検定試験があります。いずれも珠算(そろばん)と暗算の2種類があり、それぞれに級と段位が設定されています。

このうち、より難しいといわれているのが「日珠連」が主催する「日商珠算能力検定試験」と「日珠連珠算能力検定試験」です。そろばんを内申書で評価してもらいたい場合は、日珠連の検定を目指してみましょう。

中学受験で活かすには「3級」取得を目指す

中学受験でそろばんを活かすには、「3級」の取得が望ましいといわれています。日珠連の珠算能力検定3級では、次の問題が出されます。

みとり算(10題) 6桁の足し算の見取り算
足し引きのある6桁の見取り算
100点満点
かけ算(20題) 4桁×3桁の掛け算
小数点の掛け算
100点満点
わり算(20題) 6桁÷2〜4桁の割り算
小数点の割り算
100点満点

※ 合計300点満点、240点以上で合格
※ 試験時間は合計30分

30分で50題を解ききるには、1題あたりにかけられる時間は平均36秒です。中学受験では、問題タイプや難易度によって差はありますが、試験時間を問題数で均等に割れば、1題に少なくとも3~4分はかけられます。

そろばんの検定試験で3級をとれる実力があれば、中学受験において計算スピードの面では十分有利だといえるでしょう。

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〔中学受験〕そろばんのメリット

〔中学受験〕そろばんのメリット

そろばんはメリットの多い習い事です。そろばんを通じて得られるメリットには、次の4つがあります。

  • 計算スピードが上がる
  • 集中力が伸びる
  • 達成感が得られる
  • 数に対する苦手意識がなくなる

習い事ランキングの上位常連であることも、納得できますね。それぞれのメリットを、もう少し詳しく解説します。

計算スピードが上がる

先に書いた通り、そろばんは「計算スピードが圧倒的に上がる」のが最大のメリットです。筆算とは、そもそもの計算方法が異なるため、数字を見た瞬間に答えを導けるようになります。

スピーディーに処理するために、数字を正しく認識する力や数の仕組みも自然と理解できるようになります。

集中力が伸びる

そろばんに取り組む時間は、じっと椅子に座り、無心に計算に打ち込むことになります。日常ではあまりない「目の前のことに全神経を傾ける」経験を通じ、集中力が伸びるといわれています。

問題を解くための制限時間があることも、集中力を高めるのに役立っています。

達成感が得られる

できないことができるようになる、間違えた問題ができるようになるといった経験を通じ、達成感を得やすい点もメリットでしょう。計算ミスや検定に合格できなかった、などの悔しい思いを抱えながらチャレンジを続けることで、忍耐力も身に付きます。

数に対する苦手意識がなくなる

そろばんは、数字と具体物をつなげる役割を果たします。数字(抽象情報)と珠(具体情報)が脳内でかならず連携するため、数字に対する苦手意識克服に役立ちます。

数字が苦手な子どもの多くは、数字と具体情報が一致していません。「3」を見ても、積み木3個などの具体情報と結びつかず、数字をどう扱えば良いのかが理解できないのです。そろばんは計算の過程でかならず数字を具体(珠)につなげてくれますから、数字が苦手なお子さんにこそ向いているといえます。

〔中学受験〕そろばんのデメリット

〔中学受験〕そろばんのデメリット

メリットが多いそろばんですが、中学受験に向けてはデメリットもあります。そろばんを続けるかどうか迷ったら、次のデメリットも考慮すると良いでしょう。

  • 文章題・図形問題には対応しない
  • 思考力向上にも対応しない
  • 時間がとられる

それぞれを詳しく解説します。

文章題・図形問題には対応しない

そろばんは、数字に対する苦手意識を克服し、計算スピードを上げるためには役に立ちます。計算の土台となる力の習得に向いているともいえます。

ただし中学受験算数の試験問題で、配点の大部分を占める文章題や図形問題の練習はできません。もちろん、文章題や図形問題の途中で必要になる計算部分には役立ちますが、問題文を読み、全体を論理的に考え解法を導くといった練習には、そろばんは不向きです。

そろばんはあくまで算数の基礎、計算力を磨くものだと考え、文章題・図形分野などの応用問題は、別途対策するようにしましょう

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思考力向上にも対応しない

そろばんは計算をイメージ(ビジュアル)でとらえ、答えを導きます。イメージの力をつかさどる「右脳」のトレーニングにはなりますが、論理をつかさどる「左脳」の訓練には不向きだといわれています。物事を順序立てて考える、さまざまな角度から考察するなどの「思考力」、つまりじっくり考える力の養成は期待できません。

実際、海外では右脳と左脳をバランスよく鍛えるために、そろばんも「両手式」が主流です。日本のように暗算を素早く処理する能力養成だけをゴールにしているのではなく、そろばんを通じて算数・数学に応用する力や、生活に活きる力を身につけることを目指しているからです。

そろばんで鍛えられるのは右脳、つまり「イメージの力」だという点を押さえ、左脳(思考力)は別の訓練を用意するのが大切です。

時間がとられる

難関中学や高い目標を目指して中学受験に挑む場合は、そろばんを習っている時間が「もったいない」と感じるかもしれません。そろばん教室によっては、「指がなまらないように」と毎日練習するよう指導するところもあり、練習の分だけ時間がとられます。

実際、5~6年生の受験勉強が本格化する学年になると、そろばんを辞めるお子さんも多く見られます。「受験勉強に専念するため」というのが、辞める理由です。

そろばんを習う目的を明確にし、受験と両立が難しくなったときに備えて「辞め時」を考えておくことも大切です。

まとめ

そろばんは、数字の基本的概念が身に付く、計算スピードが上がる、集中力や忍耐力が身に付くといったメリットを得られる習い事です。小学生の習い事としても、人気ランキング上位の常連で、算数・数学の入口としてもピッタリでしょう。

一方で中学受験を考えると、計算スピードの速さが仇になるケースもあります。速く答えを導くことに慣れてしまい、中学受験算数で数多く出される「じっくり考えさせる問題」が苦手になってしまうからです。
そろばんの特性を正しく踏まえ、そろばん以外のトレーニングを用意してあげましょう。

中学受験でそろばんが有利になるには、珠算検定3級以上の取得が望ましいといわれています。受験勉強が本格化するまでに、3級取得を目指すのがおすすめです。

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