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高校生は部活に入るべき?勉強との両立など心配な点やメリット、決めるポイントについて解説

「高校生になったら、部活に入るべきか」と悩んでいますか?中学までのように全員入って当たり前、という雰囲気があると、「入らない」選択はしにくい気もしますよね。

今回は高校生と部活に焦点を当てました。高校生の部活入部率や、高校生と部活との関係性、また部活をすべきかどうか決める際に大切にしたいポイントも解説します。

高校生はどれくらい部活に入っている?

高校生のうち、部活動をしている生徒の割合はどれくらいなのでしょうか。2つの調査結果を比較しながら、解説します。

高校生の入部率データ① 平成28年度(2016年度)

スポーツ庁が平成28年度(2016年度)に行った調査では、高校生のうち運動部に所属している生徒の割合が分かります。

青緑色のラインが高校男子の・赤いラインが高校女子の、それぞれ運動部所属率を示します。調査が始まった平成16年度(2004年度)以降、男子は50~55%、女子は25%前後で推移していることが分かります。

高校生の入部率データ① 令和元年(2019年)

もう少し新しいデータを見てみましょう。下のグラフは、令和元年(2019年)に、高校生597名に対して「部活に入っているかどうか」を尋ねた結果を示します。

引用:PR TIMES

グラフから、高校生の半数以上が部活動をやっていないことが分かります。

イマドキ高校生の部活は「ゆるく、のんびり」

先にご紹介したスポーツ庁の調査とは、母数・調査対象・質問内容がすべて異なるため、同列比較はできません。しかし、近年は高校生の部活に対する熱意は下がりつつある、という結果が見て取れます。

部活をやるとしても、「大会優勝を目指して、熱くガッツリ!」ではなく、「自分たちのペースで、ゆるくのんびり」という活動が好まれる傾向があります。

高校生が部活に入って苦労すること

高校生の部活離れには、理由があります。部活に入ることで「苦労」しなくてはならないことも多いからです。

高校生が部活で苦労するのはどのような点か、3つのポイントを見てみましょう。

勉強との両立が大変

勉強と部活の両立は、高校生でも一大テーマです。

高校の勉強は中学より難しく、授業進度も速くなります。中学生以上に、日々の予習復習が大切になることは言うまでもありません。勉強する科目も、テストや受験の科目も増えます。

加えて、部活に入ると自由に使える時間は減ります。運動部や吹奏楽部など、目標に向けて練習する部活は中学の頃と同じくらい拘束されることもあります。練習も高度になり、疲労感が増すこともあるでしょう。

勉強と部活の両立は、中学生以上に悩ましい問題になるかもしれません。

▼高校生の勉強法が気になる方はこちらを参照ください!
高校生の勉強はこれでバッチリ!定期テストから受験まで対策できる勉強法を完全解説!

「謎ルール」に翻弄されることもある

部活ごとにある「謎ルール」に翻弄され、ストレスにつながることもあります。

謎ルールは、部活の数だけあるのでは?と思われるほど、バリエーション豊富です。先輩・後輩の関係性や挨拶の仕方、練習時のマナー、さらに練習を休みにくい雰囲気や練習の予定が直前になってもわからないなどなど……。

せっかくの高校生活なのに、謎ルールへの気遣いばかりで大変!という声もあります。

スタート時点で実力に差があることも

高校の部活はスタート時点で実力に差がついている場合があります。中学でやっていた部活を高校でも継続する人と、高校から初めてその活動をする人とがいるからです。

入った部活が地域の強豪校だった場合は、特に大変です。基本が身に付いている生徒、つまり中学から続けている生徒の方がレギュラーメンバーに選出されやすくなるからです。

高校生になり、新しい部活にチャレンジしようと期待していたのに、活躍できるのは中学から続けていた生徒ばかり、となりモチベーションが上がらないことも考えられます。

もし部活に入らなかったら?心配ごとと解決案

部活に入ろうかどうか迷う理由には、人間関係や調査書、高校生活全体への影響が気になる……、といったものがあるのではないのでしょうか。「高校で部活に入らない」選択をした場合に思い浮かぶ心配ごとに答えます。

「調査書に影響はあるんだろうか」

「部活に入らなかったために、調査書がマイナス評価になっては困る」という心配があるかもしれませんね。しかし、大丈夫です。部活に入っていないことで、調査書にネガティブな内容が書かれることはありません。

大学入試で使われる調査書の様式見本を、文部科学省のホームページで見てみましょう。「部活の活動実績」を記入する欄はあっても、「部活に入っていなかったことをマイナス評価する」欄はありません。

また部活の活動実績は、科学オリンピックなどのコンクールや生徒会活動と同じ欄に記入されます。部活をやっていないことが気になる場合は、部活以外の活動で結果を残せば、調査書でプラス評価になります。

調査書の成績を決めるのは、勉強の成績(評定)です。定期テストでしっかり結果を出していれば、調査書の評価を気にする必要はありません。

「友達ができなかったらどうしよう」

「部活に入らないと、友達ができなくて“ぼっち”になるかも」という心配もあるかもしれませんね。

先輩によると、部活に入ると確かに友達は作りやすいそうです。特に「クラス以外」の友達を作るには、部活に入るのが手っ取り早い、という声もありました。
ただ、部活に入ったために煩わしい人間関係に巻き込まれてしまった、部活仲間とのトラブルが原因で退部した、という先輩もいました。
部活で友達を作りたい、という目的が達成できるかどうかは、部活に集まるメンバーとの相性にもよりそうです。

「部活に入らなくても友達は作れる!友達の友達は友達、という意識で接すれば大丈夫!」という頼もしい声もありましたよ。

「勉強だけの高校生活になるのかな」

「部活に入らないと、高校生活が“青春!”って感じにならなそう」という心配も、杞憂です。部活に入らなくても、高校生活を楽しむ方法はたくさんあります。

部活をやらないと自由時間が増えますから、興味がある分野をトコトン突き詰めることもできます。学校外のクラブ活動や習い事に力を入れても良いでしょう。結果的に英検や数学オリンピックなどで結果を出せれば、大学入試でも有利になります。

「高校=部活」と近視眼的に考えるのではなく、人生を長い目で見るチャンスになるかもしれませんよ。

高校生が部活で得られるメリット

高校生活に部活が加わることで得られるメリットもあります。「部活はやらない」と決める前に、良い面も知っておきましょう。

中学より高度で専門的なスキルが身に付く

高校の部活は、練習内容や取り組むテーマが中学より高度で専門的になります。高いレベルのスキルを身につけられるという点は、高校だから得られる部活のメリットです。

共に頑張る仲間ができる

「仲間ができる」のは、部活動最大のメリットといえるかもしれませんね。将来を具体的に描き始める高校時代にできた友達は、生涯の友人になることもあります。

新しいことにチャレンジする機会になる

部活は、新しい挑戦のきっかけになるというメリットもあります。部活でなければ知ることのなかった世界を知ることは、人間性や価値観を広げるチャンスにもなります。

部活を「ゆるく続ける」という選択肢もある

「ブラック部活」がニュースにもなっています。部活に入ろうか迷う理由には、入った部活が万一、ブラックだったらどうしよう……、と心配する気持ちもあるかもしれませんね。

話題になることが多い「ブラック部活」と、多くの時間を割くだけが部活のやり方ではない!という点を解説します。

強制練習や長時間拘束など、部活には問題点もある

部活は、実は活動内容やルールが細かく決められているわけではありません。学習指導要領でも、部活は「自主的・自発的な活動」と書かれているに過ぎないのです。
このルールの曖昧さが、部活の過熱を生み、長時間拘束や強制練習など、さまざまな問題を引き起こしています。

特に運動部の夏場練習や大会は、熱中症などの健康リスクも抱えています。実際、中・高の運動部活動では、毎年3000件ほどの熱中症事例が報告されているというデータもあるのです。

活動時間の短縮など改善を図る高校も多い

ブラック部活の問題を受け、徐々に改善に取り組む学校が増えてきました。たとえば、以下は実際に行われている改善事例です。

  • 練習時間や日数の制限を設ける
  • 強制参加の雰囲気をなくす
  • 活動基盤を地域のスポーツクラブに移行する

「部活至上主義」の風潮は過去のものとなり、部活動は「やりたい人が、無理なく続けられる」ものに変化しつつあるといえます。

自分のペースでゆるく続けるという選択も考えてみよう

社会全体の変化もあり、近年は「部活をゆるく楽しむ」という選択が人気を集めています。実際、軽音楽部やバンド部、ダンス部など、「好きな人が集まって楽しめる部活」を選ぶ高校生も増えているのです。

部活は、自分の時間を犠牲にし、疲れ果てるまで頑張らないといけないものではありません。やれる範囲で無理なく、ゆるく続けるという選択肢があることも押さえておきましょう。

高校生活は一度きり!自分でよく考えて決めることが大切

中学校の3年間があっという間だったように、高校の3年間もはやいものです。そして高校生活も、中学と同じように「たった一度きり」。

高校生になると、親御さんもこれまでのようには世話を焼いてくれなくなります。徐々に親離れが始まるのです。自由度も増えますが、選択に自分で責任を取る必要が出てくることも、知っておきましょう。

たった一度の高校生活、何を大切にし、どのように過ごすかを決めるのは、あなた自身です。周囲の雑音やうわさに振り回されることなく、自分が本当に大切にしたいことをしっかり考え、見つけてください。

まとめ

「高校生になったら、部活はどうしようか」、そんな疑問に答えは出せたでしょうか。

部活は義務ではありません。やりたければやる、やりたくなければやらない、それだけです。また部活をやる場合も、ストイックに熱く、一心不乱に取り組むだけが活動ではありません。自分のペースでゆるく続けるという選択肢もあるのです。

大切なのは、高校3年間を自分の意志で主体的に過ごすこと。そのために、「自分はどうしたいのか」をしっかり考え、結論を出すことが大切です。

いまは、高校生のうちに「成人」になる時代です。大人になる練習として、部活に入るべきかどうか考えてみてください。

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