受験勉強は勉強計画表が重要!効率の良い立て方を現役国立医大生が伝授!
受験勉強を思いつくまま勉強している人は多いのではないでしょうか?ですが、受験勉強は、勉強計画表を作って勉強することが大切です。
なぜなら、計画表を手順に沿って作成していくことで、その週やその日にやるべきことが見えてきて、効率の良い勉強ができるようになるからです。
今回の記事では、計画表の作り方を解説していきます。ぜひ最後まで読み、自分に合った勉強計画法を選んで受験勉強に活用してみてください。
目次
受験勉強に計画表が必要な理由
受験勉強は思い付きでやるのではなく、きちんと計画を立てて実行していくことが大切です。ここからは計画表が必要な理由を4つ解説していきます。
やるべきことを明確にするため
勉強計画法を作ることで、自分が今やるべき勉強が明確になります。このような目標を作っておくことで、効率的に勉強ができるようになります。
焦らずに勉強を進めるため
受験が近づいてくると、「本当に志望校に合格できるのか?」と焦りや不安が出てきてしまう受験生も多いのではないでしょうか?そんな人こそ、勉強計画表を作ることをお勧めします。
計画表に基づいて毎日勉強を続けていけば、自分がやってきたことが目で見て確認できます。そのため、入試に対する焦りや不安はなくなり、落ち着いた状態で試験に望めます。
勉強することを習慣にするため
なんとなく勉強をしようとすると、何をすればいいのかわからなくなって、結局ほとんど勉強しないという人も多いのではないでしょうか?
そんな時でも、勉強計画法があればその日に何をするかが決まっているため、計画に沿って勉強するだけでOKです。
毎日勉強しようと思っても勉強できず、勉強する習慣がない人はぜひ計画表を作成しましょう。
モチベーションをあげるため
勉強計画法があると、「今日はこれだけやった」、「今週はこれだけやった」というのが目に見えてわかるため、達成感が味わえます。思うように成績が伸びず悩んでいる人でも、計画表があれば、自分が前に進んでいることがわかりモチベーションが上がることにつながります。
効率的な勉強計画の立て方
ここからは勉強計画の立て方を解説していきます。手順に沿って考えて作成していくと、週や日の計画にまで落とし込むことができます。
手順①志望校を決める
志望校が決まっていたほうが計画が立てやすいです。まだ志望校が決まっていないようであれば、3年生の春夏くらいまではレベルが少し高めで使う科目が多い大学を志望校に仮設定しておきましょう。
また、この機会に自分が興味のある分野や学部について調べておくのもよいです。改めて自分に向き合うことで今まで気づかなかった自分の得意なことや好きなことに気づくかもしれません。それを基に志望校について調べてみましょう。
手順②志望校の入試情報収集と分析
最新の1次情報(大学公式サイト)などを見て収集しましょう。各科目の配点、共通テストと2次の配分、最低合格点、合格者平均点、共通テストの足切り点数、特徴的な問題形式、頻出の分野などの情報を調べてみましょう。
調べた情報をもとに、高1生や高2生の場合は入試で使う試験科目を中心に基礎を固めましょう。
高3生の場合は、試験科目をなんとなく全教科まんべんなく勉強すればいい、というわけではありません。調べた情報から見えてくる重要度を意識して教科や科目を細かく分析しましょう。
例えば、試験科目が英語、数学、理科2科目だったとします。すべて試験に使うからといってすべてに同じ勉強時間を費やしてしまってはいけません。もしこの中に特に苦手な科目があれば、その科目を克服できるように勉強時間を多めにしましょう。
また、一つの科目の中でも試験に多く出る分野とそうではないものを把握しましょう。
例えば、英語の入試問題が、長文問題が占める量が多い代わりに、英作文が簡単だったとしましょう。その場合は、長文の速読力を強化する勉強を多くする代わりに、英作文の勉強は必要最低限にするなどして効率の良い勉強を心がけましょう。
手順③目標点数と実力の差を埋めるために必要なものを洗い出す
調べた情報をもとに、一度過去問を解いてみましょう。
そして各科目何点届いていないか、何をすればその差は埋まるのかを考えましょう。
例えば、数学の場合目標点に届かない原因としては、「そもそも解法が思いつかなくて解けなかった」、「解法は思い浮かんだけれど、計算ミスをしてしまった」などが考えられます。
原因がわかれば、克服するための具体的な問題集や講座を選択しましょう。
基礎が固まっていないことが原因の場合は、どの教科も教科書レベルの問題集から始めましょう。
基礎ができるようになったら、入試典型レベル問題集を解き、最後に過去問に取り組みましょう。
計算ミスなどのケアレスミスが原因の場合は、自分のミスの傾向を探しましょう。例えば計算ミスの場合、同じような計算で間違っていることが多くあります。
よくミスをする計算に似た問題を中心に取り組むことで、ミスを克服できるようになります。
手順④年間計画を作成
やるべき勉強が全て見えたら、重要度や得意不得意などを考慮して、4月〜翌年3月の時期ごとの優先順位を決めていきましょう。年間計画をもとに月間、週間、一日の予定を決めていくので、しっかり作りましょう。
手順⑤月間計画を作成
作成した年間計画をもとに、月間計画を作っていきましょう。具体的であるほど実践しやすいので、科目別、分野別に詳しく作りましょう。
ポイントは勉強する科目に大きな偏りが出ないようにすることです。苦手科目や苦手分野があるからといってそればかりやっていては、得意科目だったものが出来なくなってしまいます。得意科目を伸ばしつつ、苦手科目を克服できるように勉強計画を立てましょう。
手順⑥週間計画を作成
作成した月間計画をもとに、週間計画を作っていきましょう。科目別、分野別に具体的に作りましょう。週の中で加減して計画を進めればいい人は、日ごとの計画を立てずにここまででもOKです。
ここでも月間計画と同様に得意科目と苦手科目の成績をどちらも伸ばせるようにバランスよく勉強しましょう。
手順⑦日ごとの計画を作成
1日単位でノルマをきっちり決めたい人は日ごとの計画を立てましょう。7日全部決めるのではなく、6日決めて1日を調整に使えるように計画を立てましょう。1日余裕があることで、6日間で終わらなかったものを終わらせることができ、計画をずらさずに取り組めます。
また、1日ごとの勉強計画を立てるときは、一つの科目を一日でやろうとしてはいけません。なぜなら、一つの科目を2時間以上続けて勉強すると頭に入らなくなると言われているからです。
これではせっかく勉強しても頭に入っておらず、勉強の効率が悪いです。そのため、2時間以上勉強する場合は、一日に複数の科目を勉強するようにしましょう。
受験勉強の計画上の作り方のコツ
先ほど解説した手順を基に計画表を作っていきましょう。はじめは大変かもしれないですが、手順を踏んで作っていけば、後はそれに従うだけです。ぜひやってみてください。
余裕を持たせた計画を立てる
月や週の計画はギチギチに詰めずに、ところどころ余裕をもった計画にしましょう。(例えば、週間計画で1日は予備日にするなど)
余裕を持たせた計画を立てることで、体調不良は突発的な用事、思ったより勉強に時間がかかるなどの想定外なことに対応することができます。
計画通りに勉強できないことが焦りにつながってしまい、勉強を作業としてこなすようになってしまいます。それを避けるためにある程度余裕を持った計画を立てるようにしましょう。
迷ったら第三者にも相談しよう
自分をよく知る第三者、例えば学校の先生や塾の先生などに計画表を見てもらうのもおすすめです。学習のプロが客観的に判断してくれるアドバイスを、計画表に反映しましょう。
相談していく中で、自分では気づいていなかった勉強内容の偏りなどに気づくことができます。そしてより効率よくスキのない勉強計画が立てられるようになります。ぜひお願いしてみてください。
定期的に修正する
勉強の進み具合・遅れ具合や習得度などに応じて、その後の計画を修正していきましょう。先月の自分と今の自分は違っています。夏休みなどの長期休みも途中で修正をしてそのときの自分にフィットさせていきましょう。
また、模試の結果が返ってきたらそれをもとに計画を修正するのもよいです。模試は受けた時点での苦手分野などを明確に反映しています。そのため、ぜひ模試も活用してみてください。
勉強「量」を大切に
勉強計画を勉強「時間」で計画すると、机の前に座っているだけで勉強した気分になって、終わりの時間が来たらノルマが終わっていなくても切り上げてしまう人も多いのではないでしょうか?
そんな人は一日のノルマを「問題集を〇ページ」などと勉強する「量」を決めましょう。
自分だけの計画表に沿って勉強を進めよう
先ほど解説した手順をもとに計画表を作れば、どの友人とも違った、自分だけの勉強計画表ができあがるはずです。自分と向き合ってじっくり考えて作成した計画表をもとに、柔軟性をもって計画をこなしていきましょう。
食事、休憩、睡眠もきちんとスケジュールに入れて、無理せずこなせる現実的な計画にしましょう。
まとめ
受験勉強は思いつくままに勉強するのではなく、計画表にもとづいて効率的に勉強することが大切です。勉強計画を立てるためには、志望校の情報収集と、自分の今の実力の把握が必要不可欠です。
自分の志望校の過去問や模試を活用して情報を集めて計画を立てましょう。勉強計画を立てるときのコツは、余裕を持った計画にすること、学校の先生など第三者にアドバイスをもらうこと、計画を定期的に修正することです。
また、勉強計画は勉強「時間」ではなく、勉強「量」を決めるようにしましょう。これらを実践していけば、自分だけの勉強計画が立てられるはずです。それをもとに勉強していけば、志望校合格は必ず近づいてきます。頑張ってください!応援しています!