【小学生向け】おすすめの無料オンライン学習サービス10選!教育業界のプロが厳選!
コロナ禍が後押しとなり、オンライン学習サービスがどんどん充実してきています。有料のものも多いのですが、中には無料で利用できるコンテンツもたくさんありますよね。
しかしあまりに種類が多く、お子さんにはどれが合うのか選びきれない保護者の方も多いのではないでしょうか。
今回は「小学生向け」に限定し、おすすめのオンライン学習サービスをご紹介します。人気のYouTubeチャンネルや、学校の授業をサポートしてくれるICT教材など、さまざまなラインナップを揃えました。
また始める前に考えておくべき「目的」についても解説します。
お子さんのオンライン学習サービスを検討中の保護者の方は、必見ですよ!
目次
小学生向け・オンライン無料学習サービスの活用方法
オンライン学習サービスを始める前に、どのような目的で使いたいのか考えておきましょう。オンライン学習サービスは便利なゆえに、つい「使うこと」が目的になり、本来身につけさせたかった狙いから外れた使い方をしてしまうこともあるからです。
小学生がオンライン学習サービスを使う際に多い目的を3つ、ご紹介します。
学校の予習復習に
最も多いのは「学校の勉強をサポートするため」、という目的です。
オンライン学習サービスには算数や理科、国語など、小学校の授業に合わせたコンテンツや解説動画が数多くあります。授業に合わせて取り入れることで、苦手分野を理解したり、難しい単元を楽しく学習したりするのに役立つでしょう。
「動画」という特性を活かし、見せ方を工夫しているものや、エンタメ要素があるコンテンツも充実しています。後ほど、おすすめのオンライン学習サービス10選をご紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
習い事の一環として
学校の授業ではなく、習い事の一環としてオンライン学習サービスを利用する方も増えています。コロナ禍の外出自粛により一気に普及が進んだオンラインでの習い事は、ラインナップが非常に多彩になっています。小学生にもできる例をご紹介しますね。
- プログラミング
- 英会話(外国語)
- 体操、ダンス
- アート
- 音楽
- そろばん
- 習字・硬筆
オンラインはご自宅と講師の居住地がどこであるかに関わらず、レッスンを受けられるのが特長です。近くに教室がないからと、これまであきらめていた習い事ができるようにもなりますよ。
学習習慣のきっかけに
オンライン学習サービスを、学習習慣育成のきっかけとして活用する方もいらっしゃいます。
オンライン学習サービスはパソコンやタブレット、スマホがあればどこでも受講できるため、自室や学習机以外の場所でも気軽に勉強できるからです。帰宅後や夕食後にリビングでちょっと受ける、といった使い方もできるので、勉強に対するハードルが低くなるでしょう。
お子さんが思わず見入ってしまうコンテンツに出会えると、自分から「やりたい!勉強したい!」というケースもあるそうですよ。
おすすめサービス10選
ここからは編集部が調査して見つけた、小学生におすすめのオンライン学習サービスを厳選して10個ご紹介します。
いずれも発信元が確かで、情報も信用できるものばかりです。無料で受けられるものだけを載せていますので、気になるサービスがあったら試してみてくださいね。
スクールTV
出典:スクールTV
「スクールTV」は、株式会社イー・ラーニング研究所が提供する無料学習動画サービスです。小学1年生から中学3年生までが対象で、小学生は算数・理科・社会の3教科が、中学生になると5教科分が用意されています。
授業を担当するのは、有名大学の学生たちです。不思議な食べ物や動物、なぞなぞ、世界の偉人といった小学生が興味を持ちやすい話題も添えられており、飽きずに学べるでしょう。
また授業内容に合ったドリルが用意されている点も要チェック!月額300円で視聴できる「スクールTV Plus」に申し込むと、動画と連動したドリルを受けられ、また気に入ったドリルは個別に購入することもできます。
あいうえおフォニックス
出典:YouTubeチャンネル『あいうえおフォニックス』英語発音
「フォニックス」とは、英語の正しい発音を誰でも簡単に学べるようにと考え出された学習法です。スペルと発音との規則性を知るというアプローチ法に特徴があります。このフォニックスを無料で学べるサイトが「あいうえおフォニックス」です。東京大学教養学部を卒業したSuper Fuzzyさんが作成、管理しています。
初めて英語に触れる子どもたちが、楽しく勉強できるようにとカラフルなイラストが多用されている点が目を引きます。サイトを見るだけでは分からない実際の発音や英語学習のことは、YouTube動画を見て耳からも学べますよ。チャンネル登録者数は30万人を超える人気を誇ります。
KADOKAWAから書籍も発売されています。
「あいうえおフォニックス」は、サイトに動画、紙の本とあらゆる手段を活用して英語の発音をマスターできるコンテンツだといえるでしょう。
公式サイト:あいうえおフォニックス
Scratch
出典:Scratch – Imagine, Program, Share
小学校でプログラミング学習が必修化されたのに伴い、関心が高まっているプログラミング分野。小学生でも直感的に、簡単にプログラミングを実践できるのが「Scratch(スクラッチ)」です。
Scratchの特徴は、その操作性の高さにあります。マウスを操作するだけなので初心者や子どもでも、簡単に取り組めるのが人気の秘密!あまりにサクサク進むので、「これがプログラミング?」と思われることもあるのですが、れっきとしたプログラミング言語です。
ScratchにはWEB上で操作できるオンライン版と、アプリをダウンロードして楽しむオフライン版があります。すべて無料で利用でき、作った作品は世界中に公開できる点も魅力でしょう。自分が作った作品を世界中の人に遊んでもらえる、というのはモチベーションが上がりそうですね。
NHK for School
「NHK for School」は、NHKが制作した教育番組の中から厳選された2000本以上の映像を無料で視聴できるサービスです。学習の要点をまとめた「クリップ」も7000本以上含まれており、学校などでも利用されている信頼あるオンライン学習サービスです。
コンテンツは5教科を中心に、図工や技術家庭科、音楽、体育まで網羅しています。大人が数百人がかりで取り組むこともある大がかりな実験番組『大科学実験』や、Eテレでお馴染みの『にほんごであそぼ』、暗号やトリックで算数を楽しむ『さんすう刑事ゼロ』、逆上がりのコツが学べる『はりきり体育ノ介』など、家族そろって楽しめるものばかりです。みんな大好き『ピタゴラスイッチ』や『ミミクリーズ』も入っていますよ。
NHKクオリティなので、安心して見せられる点も嬉しいポイントですね。
Think!Think!
出典:【公式】シンクシンク
スマホやタブレットで勉強できるアプリからは、「Thiknk!Think!(シンクシンク)」をご紹介します。学習指導要領の改訂で注目されている「思考力」を育てるアプリとして人気が高く、150カ国で200万ユーザーを突破!App StoreでもGoogle Playでも「★4」以上の評価を得ています。
シンクシンクには空間認識や論理思考など、思考の土台となる力(思考センス)を育てる問題が20,000題以上収録されています。問題はミニゲーム形式で、1問3分程度。パズルを解くように進めるだけで、楽しく自然と思考力が育つ構成となっています。
制作しているのは、「ワンダーラボ」という教育のプロフェッショナル集団です。国際的な算数大会の問題や教材も制作・監修しているチームということからも、コンテンツの優秀さが感じられますね。
ミキラボキッズ
ここからは小学生に人気のYouTubeチャンネルをご紹介していきます。まずは「ミキラボ・キッズ」!チャンネル登録者数は1.88万人(2022年4月現在)、小中学生向けの実験動画を多数アップしているチャンネルです。
自由研究にも生かせそうな、「紫キャベツで色変わり実験」や「スーパーボール作り」、また「ダンボール自動車作り」「塩の結晶オーナメント」といった工作動画も多数見つかります。
発信者である五十嵐美樹さんは、国際科学オリンピックの応援団にも就任しています。理科が身近になり、好きになること請け合いのチャンネルですよ!
とある男が授業をしてみた
出典:YouTubeチャンネル『とある男が授業をしてみた』
YouTubeチャンネル「とある男が授業をしてみた」は、元教員・塾講師で教育YouTuberの葉一さんが公開している学習チャンネルです。メディアでもよく取り上げられているので、ご存知の方も多いかもしれませんね。
「とある男が授業をしてみた」には、小中学生向けの理科・数学・英語の解説動画が公開されています。チャンネル登録者数は172万人(2022年4月現在)。再生回数が10万回に届く動画もある人気チャンネルです。
もともとは、様々な事情で学校に行けない子供のために始めたのがきっかけ、というこのチャンネル。その主旨通り、学校の授業がなくても理解できるように作られているため、勉強の先取りにも活用できます。
NPO法人eboard
出典:NPO法人eboard
NPO法人eboardは、誰でも学べるICT教材を提供している団体です。学校に行けなかったり、塾の勉強についていけなかったり、さまざまな悩みを抱えるこどもたちに向けて、無料で利用できるオンライン教材を公開しており、これまで463万人もの子どもたちを支援してきました。
パソコンやタブレットで利用できる教材は、映像授業とデジタルドリルの2種類。小学生向けには算数・理科・社会・漢字のコンテンツが用意されています。またYouTubeチャンネルでも解説動画が視聴可能。YouTubeには中高生向けの動画もあるので、興味があるお子さんは先取り学習も可能ですね。
動画は1本あたり平均7〜8分と短めで、集中が途切れない工夫が凝らされています。親しみやすい口調で解説が進むので、学校や塾よりも取り組みやすいという声もあるようですよ。
小島よしおのおっぱっぴー小学校
出典:YouTubeチャンネル『小島よしおのおっぱっぴー小学校』
視聴したことがある小学生も多いのではないでしょうか、『小島よしおのおっぱっぴー小学校』をご紹介します。「そんなの関係ねぇ!」でブレイクした芸人・小島よしおさんが、小学生に向けて算数を中心に解説するチャンネルです。チャンネル登録者数は12.7万人(2022年4月現在)、どの動画も数万回以上視聴されている、超人気教育コンテンツです。
小島よしおさんらしい、身体を張った解説が子どもたちに大人気!おうぎ形の角度を解説するときには脚を大きく広げたり、裸の背中に解説メモを書いたりと、他の人には真似できないスタイルが飽きずに見続けられる秘密でしょう。
奇抜さばかりが注目されますが、解説自体は至って真面目です。年間100回以上も行う子ども向けライブで得た「子どもに伝わる解説のコツ」を駆使し、興味を持って算数を解説するよう工夫された動画は、大人も一見の価値がありますよ。
KADOKAWA児童図書チャンネル
出典:YouTubeチャンネル『KADOKAWA児童図書チャンネル』
株式会社KADOKAWAは、小学生に大人気の書籍を多数発行している大手出版社です。そんなKADOKAWAが刊行している児童書作品の関連動画を楽しめるのが、YouTubeの「KADOKAWA児童図書チャンネル」です。
怖いもの見たさでつい読んでしまう 『危険生物』や『角川まんが学習シリーズ』、「ディズニー」「すみっコぐらし」といった人気キャラクターのコンテンツも収録されています。チャンネルを見ているだけで、新しい方向に興味が広がるワクワク感が楽しめるでしょう。
まとめ
小学生がオンライン学習サービスを利用する目的や、おすすめのオンラインコンテンツをご紹介してきました。
オンライン学習サービスは、いつでも・どこでも利用できる手軽さや、コンテンツの多様さが魅力です。紙の教材とちがって、常に内容が更新され、新しいものもどんどんリリースされる新鮮さも楽しみの一つですね。
一方で、「つい見すぎてしまう」「余計なものまで見てしまう」「視力が悪くなる」といった悪影響も心配ではあります。使い始める前にご家庭で利用のルールを決めたり、タブレットやスマホに安心フィルターをかけておくなどの一工夫をしておくと安心かもしれませんね。
勉強にも役立つオンライン学習コンテンツを上手に利用して、お子さんの学習意欲を伸ばしていきましょう。