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「うちの子、漢字を覚えられないんです…」という親御さんに!【家庭でできる効果的な漢字練習法】

漢字は国語力の基本であることは言うまでもありません。ところが「漢字テストでいつも間違えてくる」「新しく習った漢字を覚えるのにものすごく手間がかかる」「漢字練習を嫌がる子どもにどう接すれば…」と悩む親御さんが多いのも事実。

そこで今回は【一生モノの漢字練習法】を大公開します。小中学生のお子さんと一緒に、家庭ですぐにできる「効果的で忘れにくい漢字の覚え方」を解説していきます。暗記テクニックではなく、本質的な勉強法なので英単語の暗記にも応用できますよ!

意味のない漢字練習法

意味のない漢字練習法

この記事をお読みの方は、お子さまの漢字練習のやり方にお悩み真っ最中かと思います。冒頭からいきなりですが、世の中には「意味のない漢字練習法」があふれているというお話から始めてみましょう。

もしかしたらお子さまもやってしまっているかもしれない「意味のない漢字練習法」を3つご紹介します。日頃のお子さまの漢字練習の様子を思い浮かべながら読んでみてください。

● とにかく大量に書き続けるだけ

「休休休休休休休休休休」
「育育育育育育育育育育」…

お子さまはノートに同じ漢字をひたすら書き続けていませんか?学校でも「このページの漢字をノート2ページ分書く」、あるいは「漢字練習を300字」といった宿題が出されることがありますよね。

多くの子どもたちは一行ごとに漢字を変えて書き続けています。一見、意味のある練習のように見えますが、実は全く意味がありません。同じ漢字を繰り返し書いている子どもたちの脳内は「指定の文字数を少しでもはやく埋めること」に集中しているからです。書いている漢字は、残念ながらほとんど記憶に残りません。

「手の運動」にはなりますが、漢字練習にはなっていないのが残念ポイントです。

● 形だけで漢字を覚えようとする

稀に、初めて目にした漢字も見ただけですぐに覚えるタイプのお子さんもいますが、多くのお子さんは「漢字を見ただけでは覚えられません」。

漢字は表意文字、つまり1文字1文字に【意味】を持っています。そしてさらに細かな意味が偏やつくりに存在し、それらの組み合わせで成り立っています。私たちは、これら漢字の成り立ちや意味、読みといった要素を脳の中で複合的に組み合わせ覚えているのです。この覚え方は大人だからできるわけではなく、子供も同様なのですね。

漢字を読みや意味と切り離し、形だけで無理に暗記しようとする方法はとても遠回りな覚え方なのです。

● 覚えたかどうかの確認をしていない

「あんなに漢字練習したのに、テストになると全く書けない」というお子さまは、このタイプかもしれません。お子さまは覚えたあとに「覚えたかどうかの確認」をしているでしょうか?

私たちの脳は、知識の定着までに3つのステップが必要だと言われています。
 ⅰ)獲得
 ⅱ)固定
 ⅲ)想起
「漢字を覚える」際は、お手本を見ながら「写す」ことが多いですよね。これは新しい漢字という知識を”獲得”している状態です。脳内に入った知識は、何度も繰り返し再生されることで徐々に「固定」されていきます。しかしこの「固定」だけでは不十分で、「想起=思い出す」ことで記憶は強く定着していくのです。

漢字を覚えられないお子さまは、覚えただけで練習を終えていないでしょうか。「思い出す」ステップもセットにしないと、せっかく”獲得”した知識が定着しませんよ。

みるみるうちに漢字が覚えられるようになる練習法

みるみるうちに漢字が覚えられるようになる練習法

漢字を効率的・効果的に覚えるには、先に書いた「意味のない練習法」の逆を行えばいいわけです。ここからは誰でもすぐに取り入れられる漢字練習法を7段階に分けて解説していきましょう。

① まずは「読める」ことが大事

新出漢字は、まず「読める」ようになることが大切です。読めないと「単なる線と点の集合体」でしかありません。意味を持たない記号では脳も覚えにくいのですよね。

さらに漢字の読みは、「音読み」「訓読み」の両方を覚えましょう。

「訓読み」とは送り仮名のつく読み仮名のことです。「休」という漢字なら「休(やす)む」というものですね。こちらの方が覚えやすい、というお子さまが多いと思います。

一方「音読み」は中国から漢字とともに伝来した、送り仮名のつかない読み方のことです。「休」の「キュウ」ですね。音読みが覚えにくいというお子さまには、熟語で覚えることを教えてあげてください。「休」なら「休憩(きゅうけい)のキュウだよ」とか、「一休さんのキュウだよ」でも良いでしょう(もちろん「憩」など習っていない漢字は覚える必要はありません)。
音読みは熟語で使われることがおおいため、熟語になった方が耳馴染みが良いのです。

「キュウケイ、キュウケイ…」と数回口にしていれば、読みはすぐ覚えます。

② 漢字の意味を知る(部首やなりたち)

読みを覚えたら、次に「意味」を押さえましょう。この時、漢字の部首や成り立ちから意味を理解すると覚えやすいですよ。

先ほどの「休」という漢字は、「にんべん」+「木」で成り立っています。「にんべん」は「人」を表しますから、「人が木に寄りかかっている=休んでいる」という意味になっているといった具合ですね。

漢字は簡単な漢字の組み合わせによって複雑な形と意味になっています。簡単な漢字に分解していくと、自然と漢字そのものが持つ意味になっていくものが多いのです。
小学校低学年で習う漢字は、その後の漢字の”もと”になっていくという意味でもとても重要なのですね。

③ お手本を見ながら2~3回書いてみる

ステップ①「読み」、ステップ②「意味」を押さえたら、次に「書く」段階です。

まずはお手本を見ながら、2~3回書いてみましょう。まずは形を正しく認識できたかを確認するのが目的なので、これ以上書く必要はありません。2~3回書けば「漢字の構造やかたちを確認する」するには十分です。

④ 何も見ずに1回だけ書いてみる

このステップ④はとても大切です。ステップ③で漢字を写し、漢字の構造やかたちを理解したら、間髪おかず「何も見ずに書いて」みましょう。今書いたばかりの漢字を「思い出す」のです。

さきほど「意味のない漢字練習」の項目で、思い出すことによって記憶は定着していくと書きました。このステップ④によって、お子さまの脳内では記憶の定着が一気に進みます。必ず「何も見ないで1回書いてみる」ことを行ってください。

ちなみに「思い出す」が目的なので、書く回数は基本的に1回で十分です。もしお子さまがスムーズに思い出せなかったり、うまく書けずに「もう1回書きたい」と言ったりした場合だけ2回書いてもOKです。それ以上は記憶の混乱が起きますので、速やかに次のステップに進んでくださいね。

⑤ 正しく書けているかチェックする

お子さまが思い出しながら書いた漢字(ステップ④)が正しく書けているか、親御さんがチェックしてあげてください。お子さまの学年が低いほど、自力で間違いを発見するのは難しいため大人の視点が有効です。

特に形が似ている部分には注意して見てあげてくださいね。

  • 「暗」の偏⇒ ○ 日 × 目
  • 「雨」の点の数⇒○ 2つ × 3つ
  • 「午」は上に突き出さない「牛」は上につき出す

大人は当たり前のように正しい形で漢字を使いますが、漢字を覚えている最中の子どもたちは思わぬ間違いをします。細かい点まで確認し、指摘してあげてください。

▶ 正しく書け場合⇒ステップ⑦へ
▶ 間違いがあった場合⇒ステップ⑥へ

⑥ 間違えた部分を確認し、もう一度書いてみる

先ほどのステップ⑤で間違えた部分があった場合は、お子さまに間違えた箇所を理解させた上でもう一度書いてみます。
お子さまが不安がる場合は「お手本を見て書く」⇒「お手本を隠して書く」という順番にしても良いですし、書けそうならいきなり何も見ずに書いても良いでしょう。ステップ⑥のゴールは「何も見ずに正しい形で書けること」です。

書くときは読み方を発音しながら書くと、記憶効率が上がりますよ。

⑦ 1週間に1回程度、復習をする

せっかく覚えた漢字も、時間の経過とともに記憶からは薄れていってしまいます。漢字をより定着させるためには、定期的な「確認テスト」が有効です。

1週間に1回、その週に覚えた漢字の確認テストをしてあげましょう。ノートでも良いですし、コピー用紙や裏紙でも構いません。親御さんが覚えた漢字を「やすむ、ってどう書くっけ?」と順番に出題し、お子さまが書くという手順が良いですね。

正しく書けなかったり、忘れてしまっていた漢字はステップ⑤と⑥を繰り返してくださいね。

ステップ①~⑦を継続することで、お子さまの漢字力はめきめきアップします。ぜひお試しください。

親がチェックしてあげたい漢字練習のポイント

親がチェックしてあげたい漢字練習のポイント
漢字ドリルを選ぶ時のチェックポイント

お子さまが書いた漢字を親御さんがチェックする際に、よく見ておきたいポイントをまとめておきます。漢字はいずれ来る入試において得点源になってくれますから、早い段階で「正しく漢字を書く力」を身につけさせてあげましょう。

● 間違えた箇所を正確に指摘する

子どもたちは「自分は正しい漢字を書いている」と思い込んでいます。思い込みがある状態でミスを見つけるのは難しいこと。大人は客観的な視点とともに細かな点までよく見て間違いを発見し、正してあげることが大切です。

● 漢字のトメ・ハネ・ハライが正しいか確認する

漢字のテストは「楷書で書きなさい」という指定がついてきます。これは中学の実力テストや高校入試でも同様です。「楷書で書きなさい」とは、つまり一画一画を続けずに正確にはっきりと書来なさいと言うことです。崩し字や殴り書き、丸字はバツですね。

子どもたちはつい面倒がってトメ・ハネ・ハライを省略しがちですが、ここはしっかりと見てあげてください。

● 漢字練習へのモチベーションをあげる

漢字練習というのは地味な作業の連続です。お子さまもすぐに飽きてしまうかもしれません。そんな時にモチベーションを上げてあげること、実はこれが親の役割として最重要です。
やる気が出る声掛けをする、漢字の成り立ちを一緒に調べる、古代中国の象形文字を見てどの漢字の元か想像する、画数が多く複雑な漢字を探して面白がる…、お子さまに合った方法で、漢字練習を親子で楽しめると良いですね。

漢字ドリルを選ぶ時のチェックポイント

「漢字ドリル」の購入を考えているご家庭も多いかと思います。ここからは効果的に漢字練習ができる漢字ドリルの選び方のポイントを3つお伝えしましょう。

● お手本が大きく見やすい

お手本の漢字が大きく、明瞭に書かれているものを選びましょう。お子さまはその漢字を初めて見ることになります。偏やつくり、トメ・ハネ・ハライといった細部まで正確に認識できる大きさで書かれているものが、ストレスなく練習できますよ。

● 書き順が子どもに分かりやすく示されている

正しい書き順が分かりやすく書かれているものを選んであげてください。書き順が分解されているもの、数字が書かれているもの、また色分けされているものなど、さまざまな種類が出版されています。お子さまによってとっつきやすいタイプは変わりますので、できれば一緒に書店に行き、実際に見て選べるとベストです。

● 意味や成り立ち、コラムが充実している

漢字は意味や成り立ちと一緒に覚えることが重要だと書きました。漢字ドリルは意味や成り立ちが子どもに分かりやすく書かれているものを選びましょう。漢字にまつわる小話なども子どもの興味を引き付けますね。ちょっとした点ですが、周辺知識によって勉強意欲がかきたてられる子どもたちも多いので、外せないポイントです。

まとめ|漢字知識は一生モノ!いまのうちに「正しく覚える力」をつけよう!

漢字は日本語の土台であり、正しい漢字知識は一生の役に立ちます。デジタル機器の普及で漢字を「手書きする」機会は減りつつありますが、しかし「テキストメッセージのやり取り」に漢字は欠かせません。また漢字は国語だけではなく、すべての教科の基本でもあります。漢字を正しく知らないままに、日本語で意思疎通をはかることは不可能ですよね。

「漢字」は、「正しい形」と「正しい意味」、「正しい使い方」の3点セットです。今のうちに正しい覚え方を身につけることは、お子さまの一生の財産になります。ぜひ「漢字の覚え方7ステップ」を実践してみてください。

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