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数学ができない文系はどうすれば良い?慶応出身プロ家庭教師が効率的な勉強法をアドバイス!

文系なのにどうして数学を勉強しなくてはならないのでしょうか。
文系科目は得意なのに数学が足を引っ張り悩んでいる人も多くいると思います。

この記事では、文系が数学を勉強しなくてはいけない理由から、数学を勉強する際のコツ、おすすめの問題集など、文系はどうやって数学と向き合うべきなのかをお話しさせていただきます。

数学を勉強する必要性

数学を勉強する必要性

まずは、数学が得意ではないという方に向けて、数学を勉強する必要性についてお伝えしたいと思います。

ライバルと差をつける科目になる

まずは、大学受験の戦略的な話からとなりまうが、文系の学生で数学に苦手意識のある人は少なくありません。得意な英語、国語、社会で高得点を取れば良いと数学を蔑ろにしています。

しかし文系の学生は基本的に文系科目に自信がある子が多いため、それだけでは点差がつきにくいのです。

一方、数学は文系の中でできる人とできない人の差が大きい科目になります。そのため大きな点差が生じやすいのです。文系で数学が得意であれば、数学が受験科目に入っている場合、周りから一歩抜きん出ることができるのです。

筋の通った話ができるようになる

数学は生活の中で役に立つことがない、とよく言われます。確かに日常の中で微分積分を使う機会は、僕の人生の中では一度もありませんでした。

しかし、数学を勉強しておいて良かったなと思うことは意外にも多くあります。それは人を説得したり、相談事に答えたりするときに痛感します。数学を学ぶことで筋道のしっかりとした話ができるようになるのです。

たとえば、友人関係での悩み相談を受けた場合、感情論だけで「なんとかなるよ」と押し切っても根本的な解決にはつながりません。相談に答えるときは、どこに問題がありそれをどう改善していくのか、改善することで現状はどのように変わるのか、など原因と結果の因果関係を筋道を立てながら言葉にしていかなくてはなりません。

一番言いたいことに向けて、理由を説明しながら矛盾なく話を紡いでいく感覚は、数学の問題を解いていく感覚に似ています。あなたの話はわかりにくいと相手が感じてしまえば、せっかくの考えもうまく伝わりません。

相手に自分の言いたいことを的確に伝えたい時、数学で鍛えられた筋道を立てる能力が活きてくるのです。

注意力が鍛えられる

数学の問題を解く上で大切なことの一つはケアレスミスをしないことです。解いていく中で一つでもミスがあれば答えは必ず不正解となります。学年が上がり、式が複雑化していく中で、ミスなく答えに辿り着くにはかなりの注意力が必要となってきます。

また、一度解いた答えが間違っていて、どこにミスがあるのか探すときにもかなりの注意力が求められます。なんとなくでは正解できない数学だからこそ、冷静な注意力を育むことができるのです。

文系が数学を苦手と感じる理由

文系が数学を苦手と感じる理由

ここまで数学の必要性を説明してきましたが、それでも苦手は苦手、特に文系の受験生に多いのが特徴です。では、なぜ、文系は数学を苦手と感じるのでしょうか。そのメカニズムを解説していきます。

答えが一つしかない

数学の問題のほとんどは答えが一つしかありません。国語や英語ではどう自分を表現するかというオリジナリティが大事とされますが、反対に数学は一つしかない答えにちゃんとたどり着けるかが最重要ポイントです。

このことを面白いと取るか窮屈だと取るかで数学に対するアレルギー度がわかるかと思います。特に文系の人は窮屈だと思う人が多いのではないでしょうか。

予備知識で勉強が進めにくい

国語は日々の生活の中の会話や読書などがそのまま勉強になります。英語も例えば曲の歌詞などでいつの間にか知っていた知識が使えたりします。

しかし数学ではそういったことが起こりにくいです。
そもそも公式を覚えていないと何もできないことや、解法パターンを知らないと全く太刀打ちできないことが多々あります。この点は文系科目とは明らかに異なります。

問題を解くまでの下準備が多い点で、数学に苦手意識を持つ人は多いと思います。

計算や公式の暗記がノーミスでないと正解が出せない

数学は完璧主義な教科です。公式を覚えるとき+と−を逆に覚えてしまっただけでその公式を使う問題は全て間違えてしまいます。英単語のスペルミスは減点ですみますが、公式の覚え間違いは何十点分もの致命的なミスとなりえます。

公式を完璧に覚えてしまえば、その知識で多くの問題が解けるためコスパのいい科目とも言えますが、公式の暗記が甘いうちは全問間違いさえあり得てしまう怖い科目と言えます。

文系が数学を勉強するコツ【参考書・問題集編】

文系が数学を勉強するコツ【参考書・問題集編】

ここからは、文系が具体的にどのように勉強に取り組めば良いか説明していきます。まずは、【参考書・問題集編】から解説していきます。

公式の使い方をマスターできるものを選ぶ

数学の基本は公式を覚え、それを的確に使うことにあります。公式を覚えるには基本問題をこなすことが大事です。

最初のうちは公式を横目で見ながら、数字を当てはめていけば良いですが、だんだんと公式を見ずに自分の頭の中から公式を呼び出せるようにならなくてはなりません。

解法パターンごとの説明が手厚いものを選ぶ

学校で配られた問題集を使っている際、「説明が少なすぎる」と思ったことはありませんか?上に例題があり少ない説明の後すぐに実践問題が始まる問題集が多くあります。すぐに対応できる人にはこれで良いのですが、数学が苦手な人にとっては「この式がどうして次の行ではこうなっているのだろう」などといった混乱が生じやすいです。

また、解答を見ても細かい説明はなく「ここはこういうもんだから」と納得するしかありません。

これでは本当の意味での理解ができません。参考書・問題集を選ぶ際には説明が手厚いか、そしてその説明を自分が理解できるのか、を基準に選ぶと良いです。

説明や解説はたくさん書いてあるのに、それ自体何を言っているのかよくわからないと思ったらもう少し簡単に書かれた問題集を探してみましょう。

自分のレベルのあった問題集を選ぶ

たとえ有名な参考書・問題集だとしても、本屋でオススメされていても、書いてあることが難しすぎてひとりで解けないと感じたのならその問題集はあなたには合っていません。もう少し簡単めな問題集を買わなくては意味がありません。自分のレベルにあった問題集を見極めるコツは説明や解説が自分一人の力で理解できるかという点です。

有名な本だから誰にとっても良いもの、というわけではないことを是非覚えておいてください。

オススメの数学の参考書・問題集

【チャート式】
高校数学の大定番のチャート式ですが、オススメできる確固たる理由があります。それはレベルごとに4つに分かれていることです。それぞれ難しい順に赤、青、黄、白と色分けされています。青色が一番有名ですがこれは難関校用なのでチャート式シリーズの中でも難しめのものです。青色が難し過ぎれば黄チャートを、黄色が難し過ぎれば白チャートを、と自分の現状にあった問題集を見つけやすくなっています。

また単元ごとに公式の使い方から始まり、様々な問題パターンが詳しい説明付きで数多く掲載されている点も魅力です。問題選びがとても考えられており、チャート式をしっかりこなしていけばほとんどの出題パターンに触れることができます。

文系が数学を勉強するコツ【応用力編】

文系が数学を勉強するコツ【応用力編】

次は、少し数学が克服できた方向けに応用力の付け方について解説していきます。 応用力は数学では必須ですので、参考にしてみてください。

問題を見て最初の一手がひらめくか

問題を見たとき、解法の最初の一手がひらめくでしょうか。それがすぐにひらめけば、その問題パターンの解法はすでに習得していると考えて問題ありません。数学が苦手な人は解法の途中ではなく、出だしで固まってしまうことが圧倒的に多いです。解法の仕方さえ見抜ければあとは問題集で練習したプロセスを繰り返すだけです。

そのため、問題を最後まで解く必要はなく、問題を見て最初の一手はこうだなとイメージしたらそれが合っているかすぐに解答を見て確認する。これだけでも十分な勉強となります。この方法だと一問に費やす時間が少ないため、短い時間でも多くの問題に触れることができます。時間のないときや、試験直前に有効な勉強方法です。

公式を覚えたら次に出題パターンを覚える

数学が苦手な人は「得意な人はあらゆる問題に瞬時に対応できてすごい」と思いがちです。しかし数学が得意な人でも毎回その場で解き方を考えているわけではありません。パターンに当てはめているだけなのです。

多くの問題は解法がパターン化している定型問題です。問題を作成する側も新しいタイプの問題などそうそう作ることはできません。問題集で解いたことのある問題とほぼほぼ同じだから見た瞬間に解法を見抜き、解くことができるのです。センター試験の過去問を5年分ほど解いてみれば、同じタイプの問題が繰り返し出題されていることに気づくはずです。

問題の出題パターンを覚えれば覚えるほど「このタイプの問題は知ってる」と思うことが増えていきます。数学ができるかは、公式をいくつ覚えているかよりも出題パターンをいくつ知っているかにかかっています。

理解できているかは人に教えられるかで判断する

せっかく試験勉強したのに本番で解き方が思い出せなかった、という経験はありませんか。社会科目などに比べ、数学は今自分がどの程度理解できているかを客観的に把握することが難しいです。問題集を端から端まで解いたのに試験になると式の途中で固まってしまうことはザラにあります。試験前に自分の理解度を正確に知っておくことはとても大切です。

自分の理解度を測る一番簡単な方法は人に教えることです。
実際に人に教えてみるとわかりますが、中途半端な知識だと途中で詰まってしまいます。人に教えるということは解法の1から10までを理解して初めてできることなのです。

人に教えるとなると恥をかかないようより一層の準備も必要となってきますので自分を追い込むという点でも有効な方法です。ぜひ家族や友達を相手に試してみてください。

文系が数学を勉強するコツ【マインド編】

文系が数学を勉強するコツ【マインド編】

数学に嫌悪感を抱きつつ勉強しても、面白くないですよね?最後は、マインド編として数学の勉強に対するモチベーションの保ち方についてお伝えします。

どんな些細な問題でも正解するのはすごいこと

答えが当たっているということは全ての過程でノーミスだったということです。たとえちょっとした計算問題であれど一つのケアレスミスもしなかったということはすごいことです。

ミスなく問題をさばけた自分のその集中力を褒めることはとても大事です。
ケアレスミスで自信をなくすくらいなら、ノーミスで解けた自分の注意力に自信を持ちましょう。その細かい自信が一歩先の問題に挑む勇気をくれます。

一度できるようになれば、なかなか忘れない

国語が得意な子に「どうして国語がそんなにできるの?」と尋ねると「理由はわからないけどフィーリングで解ける」と返ってくることがあります。国語では全く対策をしなくてもいい点数を取る子がいるのは事実です。それに比べ数学はフィーリングで解けることが少ないです。とりわけ高校数学をなんとなく解ける人はほとんどいないでしょう。

だから、数学は嫌なんだと思うかもしれませんが、フィーリングで国語の問題を解く人には弱点があります。それは、フィーリングが合わない問題ではとんでもなく低い点数を取ってしまうこと。解法のセオリーが自分の中にないため試験ごとの点数にばらつきが出ます。

一方数学の場合、一度解き方が理解できれば同タイプの問題は自信を持って答えることができます。自転車と同じで一度乗れるようになれば不注意で転ばない(ケアレスミスをしない)限りはずっと乗り続けることができるのです。そのため数学は点数の波が少なく、得意になれば安定した得点源として機能します。

なんとなくでも解ける国語ですが、確実に自信を持って解くとなると途端に難易度が高くなる教科でもあります。反対に数学はなんとなく解くことは無理ですが、解き方がわかれば自信を持って解くことのできる科目です。ギャンブル性が少ないので合計点の下地となってくれます。

全部を解かなくていい 最初から解かなくていい

数学の問題は大問に分かれていて一つの大問が3〜5つの小問題で構成されていることが多いです。数学の苦手な子ほど最後まで解けないと先回りして諦めてその大問ごと解くことを放棄することがあります。

しかし、そもそも大問を全部解く必要なんてないのです。最初の1〜3問目くらいまで解いて残りは諦めても、ある程度の点数を取ることは可能です。大問の1問目と最後の問題では難易度に天と地ほどの差があるため、解ける問題だけ解いて残りは諦めるという作戦は時短の意味でも有効な作戦と言えます。

また試験問題は1番から解く必要など全くありません。1番の問題につまづき20分悩んで諦めたとしたらその20分はほとんど点数を稼げなかった無駄な時間となってしまいます。試験問題全体を見回し、解法がすぐにイメージできる問題から取り掛かることが大事です。確実に解けたという自信が、脳を安心させ他の問題に少しリラックスした状態で挑むこともできるようになります。

試験開始と同時に解けそうな問題から解き始め、詰まったら躊躇せずに他の大問に移動し、まずは解ける問題を確実に解いていきましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。数学との向き合い方のヒントになったでしょうか。苦手意識で毛嫌いする数学の印象が少しでも和らぎ、もう一度取り組んでみようと思ってもらえたら嬉しいです。

オンライン家庭教師のピースでは、文系でも数学を克服したいというお子さまを全力でサポート。苦手科目の成績が上がることは確実にお子さんの成長に繋がります。また、苦手科目を「好き」に変える優秀な講師が揃っておりますので、安心してお任せいただけます。

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