子どもが勉強しない!やる気を引き出すために親が取り組むべきこととは!?
「子どもが勉強をしてくれない。」誰もが抱える永遠のテーマといえます。無理やり勉強させても子どものためにならない、とはいえ放っておくわけにもいかない。いったいどのように声をかけるのが正解なのか?今回の記事では子どものやる気を引き出すために日々悩み、奮闘されているママたちの手助けになるような情報をお届けいたします。
目次
勉強にやる気がない子どもは多い!
「私だけが悩んでいる」と不安になってしまっている方はいませんか?安心してください。日々保護者の方々と懇談をしている私のもとにもこの悩みはよく寄せられます。そしてこの悩みは昔から変わらず存在してきたものでもあります。
時代は変われども、子どもたちの勉強に対する意識は変わりません。勉強が自分の人生においてどのくらい大切なのかをきちんと理解する、その手助けを保護者の方々にはしていただきたいと考えています。
子どもが勉強にやる気が出ない理由
基本的に子どもたちは勉強が嫌いです。しかし、やらなければいけないものだということも分かっています。そんな中でどうしても勉強を後回しにしてしまう要因はいくつかあります。
主に部活などで学校生活が忙しく疲れている
忙しいと表現しましたが、これは子どもたちにとってはとても充実していて楽しいと感じています。友達や学校外のライバルと競い合い、成長していく喜びがあります。これによってどうしても勉強よりも優先順位が高くなってしまうのです。
ゲームに夢中になってしまっている
今と昔で大きく違うのはこの点です。昔は友達と遊びに出かけるというように遊び相手がいないと成立しませんでしたが、今では家にいながらインターネットを使えば日本中・世界中の誰とでもオンラインで繋がることができてしまいます。さらには子どもたちもほとんど持っている「スマホ」でできてしまうのですから、これも勉強を後回しにしてしまう大きな要因といえます。
勉強の仕方が分からない
一方で勉強をしなければならないという気持ちはあるがやり方が分からず悩んでいる子どももいます。そういった子どもたちとは勉強の仕方を一緒に考え、計画を立ててあげることで勉強法のコツをつかみ、スムーズに成績を伸ばしてくれます。
子どもが勉強しない原因が親にあることも!?
今回の記事のメインとなる部分です。おそらく保護者のみなさまも子どもが勉強しない原因が自分にあるのでは?と心配されている方も多いでしょう。まずはどのような原因があるかを見ていきましょう。
勉強に対してムキになりすぎている
これが一番大きな原因でしょう。保護者の方の焦りからとにかく「勉強をしなさい」という声掛けしかできていないケースは非常に多いです。人は指示をされただけでは動きません。なぜそれをやる必要があるのか?それをやることで自分にどんなメリットがあるのかを伝えてあげる必要があります。実際にどのように声を掛けるべきなのかは後述します。
勉強しなさいと子どもに言わない
一見すると上記の内容と矛盾しているように思えるかもしれません。しかし、実際にこれで上手くいかないケースも非常に多いです。ガミガミと子どもを叱ったりすることに抵抗感があったり、勉強をしなさいということで逆に子どものモチベーションを低下させてしまうのではないかと恐れてしまい声掛けができないという方も多いのではないでしょうか。
これらは、子どもにとってはよくありません。理由としては、子どもに将来を見通す力がないからです。何も言わなくても自分の将来のことを考え、勉強から逃げずに正面から取り組める子はほとんどいません。やはり子どもは勉強しなさいと言われなければ勉強はしません。ポイントはどのようなアプローチの仕方で勉強するように促すのかです。
子どもの勉強に対するやる気を引き出す解決策
それではいよいよ子どもにどのような声掛けをするべきなのか、どのような接し方をするべきなのかを具体的にお伝えします。
子どもの将来像について一緒に話し合う
先ほども述べたように子どもには将来を見通す力はありません。その理由は、子どもは将来についての情報をほとんど持っていないからです。逆に情報さえあれば子どもであってもどのような道を選択すべきか判断することはできます。
つまり保護者の方が一番に考えなければならないのは勉強ではなく、子どもに情報を与えてやることなのです。学歴が将来にどのような影響を及ぼすのか、〇〇高校を目指すとどのようなメリットがあるのか、そういった情報を与えてやるだけで子どもたちは自分なりに最善の道を選択しようとします。
もし、現時点で子どもに話せるような情報をお持ちではない方がいらっしゃれば情報収集を行いましょう。
勉強の習慣は小学生までに身に付けさせる
こちらも非常に大切です。あくまで理想ですのでみなさまのお子さまがすでに中学生になってしまっていてもかまいません。実際に私も中学生以上の子どもたちに勉強の習慣をつけさせることも良くあります。
しかし、やはり小学生に学習習慣を身に付けさせることの方が簡単です。理由は小学生には部活などもありませんので、毎日の生活リズムをルーティーン化しやすいからです。宿題をやってから遊ぶ、毎日勉強をしてから寝る、などのようにご家庭ごとのルーティーンを作ることをおすすめします。
そうなれば、中学生になってからの学習習慣作りが非常に簡単になります。さらには子ども特有の反抗期の対策にもなりうると考えております。ちなみに私が小学生の頃は、母親に宿題が終わるまで遊びに行かせてもらえず、夜には明日の授業の準備をしてから寝るように言われていました。今となってはそんな母親に感謝しています。
勉強のしやすい環境を整える
ここで言う「環境」とはこれまで述べてきた、勉強の意義を子どもなりに理解している状態を作れているかといった部分も含みます。そのように親子でのコミュニケーションが上手く取れていれば、自然と子どもたちも家で勉強をしやすいと感じるはずです。
もちろんそうは言っても弟や妹がいて家では集中できない場合もあると思います。そういった場合は塾の自習室や地域の公共施設を使うことも視野に入れましょう。
【体験談】勉強を教えるのではなく、勉強する「意味」を教える
私が塾長だった頃の話をさせていただきます。その当時、通っている生徒はほとんどが最初は「勉強嫌い」の子どもたちでした。私はそういった子どもたちには授業はしませんでした。なぜなら、授業をしても意味がないからです。勉強をする意味を見いだせていない子どもに授業をしてものれんに腕押しです。
そこで、私はいつも将来についての話をするようにしていました。現時点で自分が興味のあること(スポーツやゲームなどでも大丈夫です)を仕事としてやるにはどのような道を進む必要があるのか、大学は卒業する必要があるのか、高卒でも就職できるが難易度が高かったりお給料に違いがある、一体自分が1カ月生活するためにはどの程度のお金が必要なのか、将来に関するありとあらゆる情報をデータを示しながら話していきます。
最初は、大学に行くつもりがなかった子でしたが、話を続けているうちに、ある日塾に来て「おれ、大学目指すことにした!だから〇〇高校行く!」と言うようになりました。子どもたちに目標ができたのです。もちろん大学を目指すことが絶対に良いとは言いません。
しかし、大学に進むことで子どもたちが将来何かを目指したいと思った際に確実に人生の幅を広げてくれます。それを子どもたちに理解してもらった上で判断をしてもらう方が後に後悔に繋がりにくくなります。
まとめ
いかがだったでしょうか?今回は子どもがなぜ勉強をしないのか、そして子どもを勉強へと導くために保護者のみなさまにどんなことができるのかを解説しました。子育ての中で色々な悩みを抱えられるかと思いますが、
今回の記事で少しでも解決できれば幸いです。教育に正解は無いように今回紹介した方法が全ての方に効果があるというものではあるわけではありませんが、一つでも実践できそうなものがあれば実行してみてはいかがでしょうか。
オンライン家庭教師のピースでは、勉強のやる気が出来ない、勉強嫌いなお子さんをやる気にさせる優秀な講師陣が揃っています。現在、お子さんの勉強についてお悩みの方は、まずはお気軽にご相談ください。