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【完全ガイド】高校生の塾の選び方|学校の勉強から大学受験まで!ピッタリの塾を見つけるコツを徹底解説

高校生は難しくなる学校の勉強や大学受験に備え、塾や予備校に通うことを考える機会も多くなります。特に大学入試は入試制度が複雑なこともあって、プロの力を借りたくなりますね。ところが予備校・塾、さらにアプリとさまざまなサービスがありすぎて、どれが良いのか選べないというご相談を耳にします。

そこで今回は元予備校校舎長で学習塾勤務歴11年の教育のプロが、長年の指導経験から導いた「高校生が自分にピッタリの塾を選ぶポイント」を解説します。ぜひ、塾探しの参考にしてみてくださいね。

結論!失敗しない高校生の塾選びのポイント5つ!

結論!失敗しない高校生の塾選びのポイント5つ!

まず結論からお伝えしましょう。

高校生が塾選びで失敗しないための見極めポイントは「5つ」あります。いずれも予備校の現場で、多くの高校生や保護者のお声を聞きながら見出したものです。

大人は見落としがちな「高校生ならでは」の視点もありますので、一つひとつ解説していきますね。

高校生の塾選びポイント① 塾に通う目的を明確に!

高校生が塾を選ぶ際に考えるべきポイントの1つめは「通塾の目的を明確にする」ということです。

高校生が塾を考えるきっかけは、大きく2つあります。「学校の授業やテストの対策をしたい」か、あるいは「大学受験対策をしたい」か、このどちらかです。まずこのどちらを優先的に希望するのかを明確にしましょう。

学校の授業やテストの対策のために塾に通うのであれば、地元密着型・学校事情にも精通している小規模塾が最適でしょう。
一方、大学受験、特に難関大合格を目指す場合は、過去問や大学別の傾向と対策に詳しい大手予備校や系列の映像授業塾がふさわしい場合もあります。

まずは「通塾の目的を明らかにすること」。
そうすると自然と候補の塾は絞り込まれてきますよ。

高校生の塾選びポイント② 質問ができるか?

高校生が塾を選ぶ際に考えるべきポイントの2つめは「質問ができるかどうか」ということです。

高校生に勉強を教えるというのは、実はとても高いスキルと教科知識が必要です。それだけ難しく専門的だからです(中学生までは5教科対応するけれども高校生は応相談、という塾があるのはそんな理由によるのですよ)。
さらに質問に答えるとなると、問題の出題意図まで分かっていないとできません。

だからこそ、高校生が質問できるのかどうか。できる場合は塾の学習以外の質問も可能か。どの教科の質問ができるか。そこまで細かく確認しておくことが大切です。

あとから「質問できるって聞いたのに、答えられないと言われた」というトラブルに遭わないためにも。

高校生の塾選びポイント③ 講師との相性に配慮してくれるか?

高校生の塾びのポイント3つ目は「講師との相性に配慮してくれるかどうか」ということです。

高校生になると精神年齢も高くなるので、先生との相性が多少合わなくても割り切って勉強に集中する、ということもできるようになってきます。
とはいえ、人間ですから「相性」はつきまとう問題。講師との相性が勉強に与える影響は少なくないのです。

「先生が好きだから、この教科は勉強する」「先生が嫌いだから、あの教科も嫌い」というのは、実際高校生でも起きています。そんな理由で勉強しなくなっては本末転倒ですよね。

塾を探す際は、講師と相性が合わなかった場合の対応も確認してみてください。講師交代が可能か、回数の上限はあるか、有料か無料かなどがチェックポイントです。

高校生の塾選びポイント④ 自分の都合に合わせられるか?

高校生の塾びのポイントの4つ目に「自分の都合に合わせられるか」という点を挙げておきます。

高校生は部活や学校行事、課題などで忙しいもの。急に予定が入ることもありますね。
もし塾の曜日・時間が固定されていたら、予定が入る度に遅刻や欠席になり、勉強がストップしてしまいます。

塾を考える際は自分の日頃の生活と照らし合わせることを忘れずに。
どれくらい融通がきくのか、欠席や遅刻の場合の振替はどのような規定になっているかもチェックしておきましょう。

高校生の塾選びポイント⑤ 費用対効果が良いか?

高校生の塾選び、最後のチェックポイントは「費用対効果」という現実的なお話です。

高校生の塾費用の相場はピンキリです。月に数千円から、年に百万円を超える請求がされるところもあります。価格にはそれぞれ理由があり、一概に「高ければ良い/安ければ悪い」というものではありません。

しかし無駄な費用は払いたくないですよね。費用対効果の高い塾を探すためにも、

  • 必要な費用は事前に洗い出しておくこと
  • 実際に支払える上限を決めること
  • サービスに対して適正価格かどうか客観的に考えること

この3ステップの確認が大切です。

以下は予備校や塾で一般的にかかる費用を一覧表にしたものです。
プリントアウトし、塾を比較検討する際にご活用ください。

塾で一般的にかかる費用一覧

画像のPDFをダウンロードする

【お得情報】
こうした旧来の複雑な塾費用形態を廃止し、「全て込々で月にいくら」という明瞭会計を謳う塾サービスも最近は増えてきました。
分かりやすい費用形態というのは信頼につながる大事なポイントですね。

安心の明瞭会計!家庭教師のピースネット

塾のタイプ別|高校生にとってのメリット・デメリット

塾のタイプ別|高校生にとってのメリット・デメリット

ここまでで「高校生が塾を選ぶ際に見極めたいポイント」について解説してきました。ポイントは5つ、「目的/質問対応/講師との相性/融通が効くか/費用対効果」でしたね。

この5つの視点を踏まえ、続いては「高校生向けの塾の種類」について見てみましょう。

現在、高校生向けの塾は通塾型・在宅型を合わせ6つの形態に分類できます。チラシやHPを見ると実に多様なサービスがあるように感じられますが、ほとんどは以下の6つのいずれか、あるいは融合型に分けられます。

塾の形態とメリットとデメリットを整理しておくと、実際の塾選びが驚くほどはかどりますよ。

大手予備校

大手予備校とは、河合塾や駿台といった「一流講師の授業をライブ(対面かつ集団)で受けられる」塾を指します。テレビに出演していたり、参考書を出版していたりという有名講師たちの授業は、立ち見も出るほどの人気です。大学受験対策が得意で、難関大や医学部、大学別過去問演習といった「特化型対策」にも対応しています。

大手予備校のメリット

  • 一流講師の講義を対面形式で受講できる!
  • 実績あるカリキュラムや教材で学べる!
  • 同じ目標の仲間と切磋琢磨できる!

大手予備校のデメリット

  • 近く校舎がないと通えない
  • 人気講師の授業が必ず受けられるとは限らない
  • 学校の授業やテスト対策はしてくれない

集団授業塾

集団授業塾とは、大手予備校ほどの規模ではないが集団クラスに対面で授業を行っている塾を指します。高校別、あるいは志望系統別などにクラスを編成し、目標に合わせた指導を行います。高校の学校進度に合わせた授業やテスト対策、課題対策が得意です。小中学生クラスを同時に運営している母体が多く見られますね。

集団授業塾のメリット

  • 近隣高校の仲間と刺激し合いながら勉強できる
  • 学校の授業に合わせられる
  • 比較的安価

集団授業塾のデメリット

  • 理解度に関係なく一定のペースで授業が進む
  • クラスの雰囲気によっては集中できない場合も
  • 難関大や医学部といった特別対策は予備校に軍配が上がる

個別指導塾

「個別指導」とは文字通り生徒を個別に指導する授業形態のことです。講師1人に生徒が1人という完全マンツーマンの場合もあれば、講師1人に生徒は2~3人というケースもあります。授業は1コマ=1教科のところが多く、複数教科受講したい場合は授業の日数を増やすことになります。

個別指導型のメリット

  • 自分のペースに合わせて指導してもらえる
  • 授業の曜日や時間帯が選べる
  • 講師との距離が近く、質問しやすい

個別指導型のデメリット

  • 指導クオリティやレベルは講師の力量に依存する
  • 講師との距離が近いため「相性」の問題が起きやすい
  • 費用が比較的高め

映像授業塾

映像授業型とはマナビスや東進ハイスクールに代表される、予備校講師の授業を動画で見て学ぶ形態を指します。授業は動画で、学習計画や進路指導は校舎スタッフが担当するのが一般的です。

映像授業型のメリット

  • 授業を分かるまで何度も繰り返し視聴できる
  • 理解度に合わせて止めたり巻き戻したりできる
  • 自分の予定に合わせて受講しやすい

映像授業型のデメリット

  • 講師に直接質問ができない
  • 授業を「見ているだけ」になりやすい
  • 一人で取り組むのでライバルができにくい

アプリ型

アプリ型の代表は「スタディサプリ」です。予備校講師の授業を映像で見て学ぶ点は映像授業型と共通していますが、校舎に通う必要がなく、いつでもどこでもスマホで勉強できる点がアプリ型の特徴です。

アプリ型のメリット

  • 圧倒的に低価格
  • いつでもどこでも、スマホで学べる
  • 一流講師の授業が受け放題

アプリ型のデメリット

  • 学習計画は自分で立てる必要がある
  • 分からない点があっても質問できない
  • さぼりやすい

オンライン家庭教師型

オンライン家庭教師とは、パソコンやタブレットなどを使って講師と生徒をオンラインで接続し、リアルタイムの1対1指導を行う形態を指します。生徒の手元を映せる書画カメラを使う、ホワイトボードを共有する等の工夫で、対面の個別指導と同じ感覚で授業を受けることができます。

オンライン家庭教師のメリット

  • 自分の理解度やペースに合わせて指導してもらえる
  • 自宅で受講できる(外出自粛の必要があっても勉強できる)
  • マンツーマンなのに比較的安価

オンライン家庭教師のデメリット

  • ライバルができにくい
  • 機材の準備が必要になる場合がある
  • 自習室がない

高校生が塾に通い始めるベストタイミングはいつ?

高校生が塾に通い始めるベストタイミングはいつ?

ここまで高校生向けの塾の形態とメリット、デメリットについてまとめてきました。高校生向けの塾にはどんなタイプがあるのか、概要はお分かりいただけたかと思います。

ここからは気になる、「みんないつ頃から塾に通うのか?」という点を解説します。ここからは気になる、「みんないつ頃から塾に通うのか?」という点を解説します。

もちろん、塾はいつでも始められます。
ただ大事なのは「本人のやる気と意志」ですよね。高校生には高校生の事情があり、保護者がいくら焦っても入塾を強要することはできません。

塾のスタートをスムーズに切るためにも高校生の現状を把握し、塾を始めやすいタイミングを知っておくということも大切です。

高校1年生の場合

高校1年生には、1年間に3回「塾を始めやすいタイミング」があります。

1回目は入学前後。高校に合格し、新しい生活や勉強に意欲が高まっている時期です。入学と塾の同時スタートは、思いのほかスムーズにいくことが多いもの。初めから「塾ありき」で生活に慣れていけるからです。

2回目は1学期後半。学校生活のペース慣れ、1~2回の定期テストを経験して「高校の勉強の難しさ」に直面しているタイミングです。鉄は熱いうちに打てと言いますが、高校の勉強の現実に打ちのめされ通塾し始める生徒が多くなる時期です。

3回目は秋から冬ですね。多くの高校ではこの時期に「文理選択」が行われます。特に大学進学を希望する生徒は現実的に進路と向き合い、塾を始めるケースが多く見られます。

高校2年生の場合

高校2年生で最も塾を考える生徒が増えるのは、夏休み明け~秋ごろです。この時期には進路別に「コース選択」を行う学校が多く、いよいよ本気になって受験と向き合う高校生が増えるからです。

また高2になると学習内容の専門度が上がり、学校の授業が分からなくなる生徒が続出します。高1までは自力でなんとかなっていたけれど、もうどうしようもないといって通塾をスタートする生徒が増える学年でもあります。

高校3年生の場合

高校3年生のベストタイミングは、なんといっても部活引退直後です。また文化祭が1学期に行われる高校の場合は、文化祭が終了した時点も切り替えに最適な時期になります。

特に運動系の部活をやっていると「部活が終わったら受験勉強」と初めから決めている生徒も多いので、終わると自然と勉強、そして塾へと意識切り替わるようです。

通塾しようと思った時点ですぐにピッタリの塾に入れるように、1~2か月前から調べ始めておくと良いですね。

迷ったら体験授業を受けよう!

迷ったら体験授業を受けよう!"

「体験授業」についても触れておきます。塾の体験授業は必ず受けましょう。

高校生は通いたい塾を自分で見つけてくる生徒が多いのですが、とはいえその選択がお子さま本人にとって最適かはわかりません。
もしかしたら「友達が通っているから」「入塾するとギフト券がもらえるから」「名前を聞いたことがあるから」という理由で選んでいるかもしれません(本当にあるのですよ!)。

体験授業を受けることで校舎の様子や雰囲気、授業のレベル、スタッフの人柄などがわかり、実感を伴った判断ができるようになります。
そして体験授業の際には、ぜひ保護者も塾まで足を運んでみてください。実際に校舎に行ってみると、チラシやHPの情報だけでは分からなかった情報が把握できます。

候補になる塾をいくつかピックアップし、全て体験授業を受けると良いですね。客観的に比較できるようになります。最低でも2~3つは受けるようにしましょう。

まとめ

高校生が「自分にピッタリの塾」を選ぶポイントについて解説してきました。

高校生は勉強も難しく大学入試は複雑で、親の手には負えない問題がたくさん出てきます。「お父さん/お母さんはよくわからないから、あなたの好きにしなさい」というのは簡単ですし、実際にそのようなお声も聞いてきました。

とはいえ塾選びは、学習のモチベーションや受験にも関わる大きな問題。そして現実的に費用もかかる問題でもあります。お子さま本人の気持ちや意向も聞きつつ、将来も見据えながら最適な塾を選びたいですね。

いまはオンラインでリーズナブルに学べる方法も充実しています。塾に「通う」こと、また自宅で学ぶこと、その両方を視野に探してみることをオススメします。

記事を参考に、お子さまにピッタリの塾に出会えることを祈っています。

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