小学生から塾通いは必要?通塾の目安、選び方のポイントをお伝えします
小学生の子供をいつから塾に通わせたらいいのか分からない、そもそも塾に通う必要があるのかというお悩みをよく聞きます。色々な考え方があると思いますが、親として、これから歩んでもらいたい進路により異なると私は考えます。今回の記事では、それぞれの状況に合った塾の選び方について詳しくご紹介をしていきます。
目次
小学生にも塾が必要!
中学生になったら塾に通わせようと考えている保護者の方も多いはず。実は、小学生からの学習習慣が今後の学力に大きく影響を及ぼします。塾は単なる習い事ではなく、様々な意義があることを理解していきましょう。
子どもの学習をコントロールする
みなさまのお子さまはお家でどのくらい勉強をしていますか?宿題は必ずやっているのか、家に帰ったらまずは宿題をやっているのかをキチンと親が把握しているでしょうか。
近年、小学生たちもネットの世界で他の人と繋がってゲームを楽しむといったケースが増えています。そんな中で勉強をするということは、子どもたちにとってハードルが高くなってしまっています。
また、共働きのご家庭ではお仕事から帰るまで家に子どもだけ、なんていうこともよくあるのではないでしょうか。そのような状況で子どもたちの学習コントロールを行うのは至難の業。
そこで一役買ってくれるのが「塾」だと言えます。塾にもさまざまな種類がありますが、学校の宿題をメインに扱ってくれる塾も存在します。学校帰りに塾で勉強してもらうことで、お仕事に専念することができます。
国語の学習機会を確保する
私も長年塾に身を置いていますが、今の子どもたちに一番足りていないと感じるのが「語彙力」です。近年、ネットの普及(YoutubeやSNSなど)によって漫画やアニメを観ない子どもたちが増えています。そのため、活字に触れる機会が失われつつあります。
これによって起きる弊害が「語彙力の低下」です。読んだことのない文章を読み、心情を把握したり情報を整理するといった時間はなかなか学校や家庭では確保できない重要な時間です。
塾に通うことで初めての文章に触れ、時間をかけて文章を読むことで思考力の成長を助けると考えています。国語を学ぶことで今後の人間関係なども良好になるため、小学生が塾で国語を学ぶことは非常に有意義です。
小学生が塾に通うメリット
上記にも塾に通う意義や目的を書きましたが、ここからは小学生が塾に通うメリットについて解説していきます。
メリット1.学校の補習ができる
宿題すらまともに取り組めていない、学校のテストで80点以上取れないという場合は現在習っている単元の理解があまりできていない可能性が高いです。そういった場合には、塾で学校の宿題や、分からない単元の解説などを行ってもらうのがよいです。
メリット2.中学受験のための勉強ができる
これは言わずもがな、塾は必須になります。年々中学受験に対する保護者の方々の意識は高まりつつあります。中学受験では問題の演習量が非常に大切になってくるため、そこを塾で補う形を取りましょう。さらに、中学受験のライバルはほとんどが塾に通っているため、塾は必須と言えます。
メリット3.学習習慣が身に付く
家だとどうしてもゲームを先にしてしまい勉強が後回しになってしまう、親の言うことを聞いてくれない。多くの方が抱える悩みです。塾に通えば、その時間は必ず勉強することができます。そこで出された宿題をこなすことで、自然とお家での学習習慣も付きます。
小学生が塾に通うデメリット
塾に通わせることはメリットだけではありません。しっかりとお子さまの状況を見て判断しましょう。
デメリット1.親の気持ちを押し付けることになる
いくらお家の方が塾に通わせたくても、本人がその気になっていなければ逆効果です。そういったお子さまを何名も預かってきましたが、塾講師としても対応が難しい場合が多いです。しっかりと本人と話し合い、塾が必要な理由をお子さまにも理解してもらい、入塾させましょう。
な理由をお子さまにも理解してもらい、入塾させましょう。
受験勉強による精神的ストレス
これは中学受験を経験したお子さまに多いです。受験勉強についていけなくなる、受験が失敗してしまったことによる自信喪失、受験終了までに勉強をしすぎて受験終了後にまったくやらなくなってしまう。こういった問題もよく起きます。中学受験が全てではありません。必ず道はどこかで繋がっています。我々大人は、子どもたちが常に前を向いて人生を歩めるようにあらゆる危険性を考慮して判断をしましょう。
小学生はいつから塾に通う必要があるか
通塾を考える目安はいつ頃が適切でしょうか。目的別にお伝えしていきます。
中学受験を考える場合
中学受験を考えている場合は小学4年生から塾に通わせることを意識しましょう。多くの塾が4年生からを推奨している理由としては、4年生を終えるまでに小学校で習うほとんどの計算問題を習い終えるからです。
つまり、そこから先はそれらの計算の組み合わせや複雑な文章問題となってきます。塾に通うことで、それらの問題を効率よく丁寧に学ぶことができます。
学校のテストで80点以上が取れない
学年を問わずこの場合は塾に通う必要があります。学校のテストで80点以上を取れない場合は習っている単元を理解できていない可能性が高いです。どういったことが原因で理解できていないのかをプロの目で見て判断してもらうことは非常に有効です。
集団授業と個別指導はどちらが良いのか
私自身中学生の頃は集団授業塾に、そして高校からは個別指導塾に通っておりました。そしてその後は個別指導塾で講師として、さらには責任者までこなしてきました。その中で言えることをお伝えします。
性格・状況を加味して正しい選択する
近年、急速に個別指導塾が増えており需要も高まっています。集団授業にも魅力はありますが、中学受験を考えられている方は集団授業塾を選択することをおすすめします。
個別指導塾の最大の欠点は学習時間の確保が難しい点です。そして、少人数授業のため費用もかなり高くなります。集団授業の場合は、費用を抑えつつ学習時間を確保することができます。
さらには、中学受験で重要なライバルの存在も集団授業では多く存在するためおすすめです。どうしても性格的に集団授業に合わないというお子さま以外は集団授業塾を選択しましょう。中高生に関しては個別指導塾をおすすめします。
理由としては学習量よりも質を重視するべきだからです。どの単元を理解できていないのか一人別に把握し、指導に生かしてくれる個別指導塾で効率よく成績を伸ばしましょう。
オンライン家庭教師という選択肢
2021年現在も世界は「コロナウイルス」により、生活を脅かされています。しかし、受験は予定通り行われますし、学校の授業は不十分でありながらも進んでいきます。つまり学習塾に対する需要は変わらず存在していると言えます。
そんな中で「オンライン家庭教師」という存在が子どもたちにとって大きな味方となり、これからの世の中のスタンダードとなっていくでしょう。自分の部屋から参加することができ、塾への送迎時間を考慮する必要がないことはもちろん、感染予防と学習機会を同時に手に入れられるオンライン家庭教師は非常に有用な存在と言えます。
ホワイトボード共有や手元カメラなどによって対面式の授業に引けを取らない授業を展開することも可能です。
小学生の塾通いは慎重に検討しましょう
いかがでしたでしょうか?色々な塾の評判や噂を耳にすることも多いでしょう。現在の塾の多くは体験授業を実施してくれますので、まずは体験授業から始めてみてはいかがでしょうか。また、今回の記事を参考に、目的に合った塾選び、集団・個別の選択をすることで、塾の効果を2倍にも3倍にもすることができます。最後になりましたが、子どもたちを自由にさせすぎず、子どもたちの未来と本気で向き合う大人たちになれるように我々も努力を惜しまずに続けていきたいものですね。