プロ家庭教師が教えるノート術!効率の良い取り方、コツを大公開
せっかくノートを取ったのに「どこに何が書いてあるか分からない」「まとまっていなくて見にくい」という経験をしたことがある方が多いのではないでしょうか。また、自分なりのノートを作りたいと思い、話題のノート作り方法を試してみたけど続かないという方もいるでしょう。実は、ノートの取り方で成績が大きく変化します。今回は、ノート術を極めるメリットや見やすく後から見ても分かりやすいノートの取り方のコツについてご紹介します。
目次
上手にノートを取ることのメリット
ここからは、上手なノート術を自分のものにするメリットについてお伝えしています。正しいノート術を極めることは、あなたが思っているよりもずっと大切なことなのです。
ノートはポケットサイズの「黒板」である
ノートをきれいに、そして分かりやすく取ることは「黒板」を持ち運ぶことと同じようなものです。そうすれば、スキマ時間に手軽に復習ができるといったようにノートを効果的に使うことができます。
どんな参考書よりも最高のテキストになる
参考書は本屋さんに行けば手に入ります。そして、参考書には、先生が板書する内容や、塾で習うことも詰め込まれているのだからわざわざノートを取る必要はないのではないか。と生徒から質問されたことがあります。
その時、参考書とノートは全然別物なんだよ!と生徒に伝えたことがことがあります。。では、みなさんにお聞きします。参考書を常に持ち歩いている方はいますか。「重い」・「授業で使わない」という理由から学校に置きっぱなしになっている方も多いはずです。
確かに、参考書には大事なことが「全て」書かれています。しかし、その「全て」というのが裏目になってしまっていることに気づいていない生徒が多いのです。単元ごとの習熟度は人それぞれ違います。
当然、参考書でも苦手な単元を探して勉強しています。つまり、自分に必要な情報だけを選んでまとめておける「ノート」を分かりやすく作るということは勉強を効率的に進めるための最大の近道となるのです。ぜひみなさんも自分だけのオーダーメイド参考書を自分の手で作り上げましょう!
自分のことを把握できる
私も長く子どもたちに勉強の指導を行ってきました。子どもたちが人間的に一番成長しているなと感じる瞬間は「志望理由書」などで自分の想いを私とやり取りしているときでした。
自分はいったいどんな人間で、どんな想いを持っているのか、私と話をして、書き出していく中でそれに気づき、今後の方向性が見えてきたりします。「分かりやすいノートを作る」ということもこれに近いような気がします。
いったい自分は何の教科が得意で、不得意だと思っていた教科もさらに深堀りをして、分かっていない単元が明らかになります。自分の頭の中を整理することは勉強を効率的に進める上で非常に重要です。
分かりやすいノートの取り方のコツ
ノートの取り方についてお話する前に、そもそもみなさんは自分のノートを見返すことをしていますか?実は、ノートを取ったらそのままにしてしまっている方も多いのではないでしょうか?
それはつまり、見返すつもりでノートを取っていないということです。まずは見返すことを前提としてノート作りを考えてみることを初めてみてください。
コツ1.ノートを2冊用意する
みなさんは「演習用」のノートと「板書用」のノートを1冊にまとめてしまっていませんか?これは「分かりやすい」ノートから一番遠ざかってしまうやり方です。1冊にまとめてしまうとノートの消費量が多くなり、書き込まれている情報を探し出すのにかなりの時間を要してしまいます。
最悪の場合、ノート自体が見つからないなんてことにもなりかねません。問題を解く用のノートと学校の授業や自習で学んだ内容を書き込むノートは必ず分けましょう。ここから先はまず、「板書用」のノートの取り方を中心に解説していきます。
コツ2. 見出しをつける
例えば、「接続詞の機能」「接続詞の種類」といったように、少し大きめの文字で自分なりのタイトルをつけましょう。こうすることで1ページの中にいくつかの意味ごとのかたまりが存在する形となり、非常に見やすくなります。
色ペンを使いこなす
黒一色のノートではどこに大切なことが書いてあるのか一目で分かりません。スキマ時間での勉強やテスト前の復習としてノートを見返すことを考えると、大切な部分が色を変えて書かれていると非常にわかりやすいです。
ただし、色の種類はなるべく少なくしましょう。色の種類が多くなればなるほど自分で色ごとの重要度などを把握するのが困難になります。絶対にテストに出る(押さえておきたい)部分は赤、テストに出るかもしれない部分は青など自分でルールを決めましょう。
ノートは広く使う
ノートを詰めて使ってしまうことは小学生や中学生にありがちな間違ったノート術です。。これも、分かりにくいノートになってしまう大きな要因の一つです。上で述べたような見出しをつけたかたまり同士の間は1行空けるなどといった工夫をするとより見やすくなります。
また、「演習用」のノートの場合も問題と問題の間は数行空けるとよいです。こうすることで間違えてしまった際に正しい答えを書くスペースが生まれたり、その問題を解く際に大切な考え方などを書くこともできます。
私が現役の頃に行っていたノート術を大公開
ここでは、私が昔行っていたノートの取り方について公開します。ノートの取り方に正解はありませんが、自分に合ったコツを見出すことが重要です。
ルーズリーフを使用する
私は高校生からルーズリーフをバインダーに閉じてノートにしていました。今思えば中学生からそうするべきだったなと後悔しています。ルーズリーフが便利な理由は、ノートのページの順番を自分好みに並び替えることが出来るからです。
例えば、私がやっていたのは苦手な単元を前のほうに綴じていました。そうすることで苦手な単元がノートを開けば一目で分かりました。そして、見直しを繰り返し、自分の中で定着してきたと感じたらそのページを後ろにして、また目の前に次に苦手な単元が現れるという仕組みです。
解答・解説をノートにメモする
皆さんの多くは、「答えを見ることは悪」だと思っていませんか。確かに、答えを写して宿題を提出するのは確かに良くありません。いえ、場合によってはこれも私は悪だとは思いません。大切なのは答えを見ずにやり抜くことではありません。
正解がなぜそうなっているのかを理解し、次に生かすことが一番大切なのです。分からず悩む時間も大事ですが、限度を超えてしまっては時間の無駄になってしまいます。潔く諦め、なぜわからなかったのかを解答・解説から学び、それをノートにしっかりとメモしておくことを私は心がけていました。
ノート術を極め、成績アップを狙おう
いかがでしたでしょうか。ノート術にはこれと言った正解はありません。ただ、自分の中での正解を見つけるためにも、色々なノート術を試すことは大切です。百考は一行に如かずということわざがあるように、考えているだけでなく、実際に行動してみることで一歩踏み出してみましょう。
おそらく、最初のノート作りは納得のいくものとならないでしょう。ただ、その中であなたが何を考えるかが大事です。どうすればもっといいノートになっていくのかを考えることで、ノート術に対する持論も持てるようになりますし、きっと、自分のノートの取り方に自信を持つことができるようになるはずです。