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発達障害の子が担任と合わない!対処方法や親が心得ておくべきこととは

「発達障害の子が担任と合わないのはよくあること?」
「担任と合わない発達障害の子に親ができることとは?」
このような疑問を持つ親御さんもいるのではないでしょうか?

発達障害の子はコミュニケーション面で困難さがあり、担任との相性が合わない場合もあります。クラスでうまく過ごすためには、担任との関わりは避けられません。こだわりを持つ発達障害の子が学校生活を送るには、家庭のフォローが必須です。

この記事では、発達障害の子が担任と合わない場合の対処法を徹底解説します。相談先や発達障害の子と担任の相性で悩んでいる親御さんはぜひ参考になさってください。

発達障害の子には合理的配慮が必要

ADHDや自閉スペクトラム症などを持つ発達障害の子には、学校生活で困らないよう合理的配慮が行われるようになりました。2016年施行の「障害者差別解消法」で、行政や企業、学校などに対し、障害のある方に可能な限り合理的配慮を行うことが求められたのです。

学校では合理的配慮を行うため、子どもに合わせた個別の支援計画を作成します。支援計画を立てる際、保護者や本人の希望をもとに決めていきます。子どもにあった計画にするためにも、担任との連絡を密にとる必要があるでしょう。

計画作成の結果、必要な場合は支援員などを配置します。授業中や学校生活で子どものサポートをしてもらえるので、きめ細やかな支援が受けられます。発達障害の子に対する合理的配慮の例は以下のとおりです。

  • 学習活動の内容や量の調整
  • ICT機器の活用
  • 集団におけるコミュニケーションの配慮
  • 避難訓練時のサポート
  • 落ち着いて学習できる教室環境の整備
  • 日照や室温、音の影響への配慮

参照:e-Gov「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」

発達障害の子が担任と合わない場合はどうする?

発達障害の子が落ち着いた学校生活を送るためには、周りの理解が必須です。子どもが学校で楽しく過ごせるよう、親が人間関係の調整役になりましょう。ここでは、発達障害の子が担任と合わない場合の対処法について、くわしく解説します。

アプローチ方法を変える

子どもが担任と合わない場合、アプローチ方法を変えてみましょう。困りごとの伝え方や話す内容など、少し視点を変えるだけでも伝わる可能性があります。

担任も子どもへの対処に困っているかもしれません。すぐに合わないと決めつけず、担任との連絡は取り合いましょう。子どもの特性を再度話し、効果的な対処法を伝えてください。担任も困っている状況なら、親の話を聞き入れて環境調整をしてくれるケースも多いでしょう。

子どもの不満を聞いてやる

子どもが担任への不満を話した場合、親はだまって聞いてあげましょう。刺激の多い学校生活で、発達障害の子はかなりのストレスをためているはずです。うまくいかないことがあると不満をいいたくなることもあるでしょう。

気持ちを吐き出すだけで落ち着くこともあります。意見や批判は我慢して子どもの話を受け入れてあげましょう。

情報を集める

発達障害の子どもと担任が合わない場合、同級生などから情報を集めてみるとよいでしょう。担任の接し方に問題があるのか、子どもが間違ったとらえ方をしているのか、客観的に判断する材料となります。

特性により、一度嫌いになった相手は拒絶する傾向があります。子どもに話を聞いても正確な情報が得られない可能性も。子どもと担任の関係を知るには、同級生やその親から話を聞いてみるとよいでしょう。

他の教員と話す

担任と話をしても改善されず、子どもの状態が悪化するようなら他の教員に伝えるのもよいでしょう。発達障害の子であれば、担任以外にも相談できる先生がいます。

話しやすさで選ぶなら、子どもと接する機会の多い養護教諭への相談がよいでしょう。特別支援コーディネーターやスクールカウンセラーにつながるきっかけになります。「特性のある子どもなので多くの先生に対応方法を知ってほしい」と伝えると角が立ちません。

教頭や校長に話す

担任以外のさまざまな先生に話しても改善されない場合は、教頭や校長に話してみましょう。子どもについて相談している実態は、校長にも報告されているはずです。親としていろいろ動いてみたが改善されないことを伝えてください。

教頭や校長に話しにくい場合、発達支援センターや医師などから助言をもらい相談すると、聞き入れてもらえるでしょう。

通級できるようにする

発達障害の子どもが担任と合わず、学校に通えないようなら通級指導教室の利用も視野に入れましょう。普通学級に在籍しながら、子どもの障害に応じた指導が受けられます。

通級指導教室を利用できるのは、通常学級に在籍する発達障害や学習障害、身体障害などを持つ子です。学習や生活面の困難さをフォローするための学習を、子どもに合わせて行います。小中学校では最大で週8単位時間まで受けられます。

通級指導教室が必要かどうかは、教育委員会の判断で決められます。通級指導の希望がある場合は、学校から教育委員会に話をしてもらいましょう。

医療機関に相談する

担任と合わず、子どもに不適切な行動がみられる場合は医療機関に相談しましょう。発達障害の診断をした病院に、子どもの状態を伝え具体的な対応を聞いてください。

親から学校に話すとき、医療機関に相談した結果も伝えると説得力が増します。学校での困りごとを医療機関に相談し指示を受けたあと、診断書をもとに障害や特性を学校に伝えましょう。医師が先生に直接説明してくれる病院もあるので、面談をお願いするのもひとつの方法です。

都道府県に教育センターに相談

子どもや学校とのやり取りで困ったとき、教育センターに相談するのも可能です。教育に関する研究のほか、子どもや保護者への教育相談を行っている施設です。各都道府県にあるため、住んでいる地域の教育センターに問い合わせてみましょう。
参照:文部科学省「都道府県・政令指定都市・中核市教育センター等」

発達障害の子が担任と合わない場合に心得ておくこと

発達障害の子は好き嫌いがはっきりしているため、担任と相性が合わないケースも考えられます。ここでは、発達障害の子が担任と合わない場合に心得ておくことを紹介します。

担任を変えてもらうことはできない

子どもと担任の相性が悪いからといって、担任を変えてもらうのは難しいです。担任とほかの子たちとは関係が良好な場合もあり、一人の意見を通すのは難しいと考えたほうがよいでしょう。

いちばんつらいのは子ども

担任と相性が悪くて、いちばんつらい思いをしているのは子どもです。子どもに担任への不満を聞かされて、親もいやな思いをするでしょう。担任との相性が悪くても学校に行かなければならないのは子どもです。担任は最低1年間変わらないため、子どもの気持ちに寄り添う対応が大切です。

相性が合わないことは現実としてある

相性が合わない担任と学習することは現実としてあります。教師と子どもでも人間同士なので、どんな子でも相性の問題は出てきます。しかし、定型発達の子ならうまくやり過ごせる場面でも、コミュニケーションに困難を抱える発達障害の子には難しいでしょう。

わが子への指導も続けていく

担任と相性が合わないと悩んでいるわが子へも、親から指導を続けるのも大切です。特性により人との距離感がうまく取れないため、人間関係も教える必要があるためです。

定型発達の子は、周囲の大人や友達と関わる中で、自然と人間関係を学んでいきます。失敗や成功を繰り返しながら付き合い方を覚え、集団生活をうまく送っている子が多いです。苦手な人とは衝突しないよう距離を取り、必要以上にかかわらないでしょう。

しかし、発達障害の子は特性のためコミュニケーションが苦手です。人との距離感が独特で、近すぎたり距離を取りすぎたりする場合も。相性が合わない人が気になってしまい、無駄な衝突をしてしまうでしょう。

今後生きていく中で、合わない人と付き合う機会があるはずです。人付き合いを教えるチャンスと考え、パターン化して教えていきましょう。

発達障害の子が担任と合わない場合に親ができること

発達障害の子が担任と合わない場合、放置していると余計にこじれてしまう可能性があります。不登校に発展しないよう、親のサポートが必須です。ここでは、発達障害の子が担任と合わない場合に親ができることについて解説します。

子どもの話を聞いてやる

子どもが担任に不満を持っている場合、話を聞いてあげることが大切です。不満を吐き出すだけで気持ちが切り替わるかもしれません。意見や批判をせず聞き役に徹するのがポイントです。

中には、自分の気持ちをうまく言葉にできない子もいるかもしれません。子どもの話が支離滅裂なら、話を聞きながら時系列にまとめてみましょう。聴覚より目で見る能力が強い子なら、メモしながら話をまとめると効果的です。

担任の悪口をいわない

子どもが担任の悪口をいったとしても、親が同調しないようにしましょう。子どもの担任不信が余計に強まり、不登校になってしまうかもしれません。

子どもと担任が合わないだけで、実際は対応に不備がない可能性もあります。担任の対応が子どもに合わないとしても、悪口をいって解決するものではありません。親が直接学校に伝えるなどして、子どもの知らない場所で対応しましょう。

次の学年では担任を外してもらう

担任とどうしても合わず学校生活に支障が出るようなら、次の学年で担任を外してもらえないか相談してみましょう。希望が叶うかどうかはわかりませんが、クラス数の多い学校なら対応可能かもしれません。

学校ではクラス編成の際、友達関係で配慮することがあります。担任との関係も考慮してくれるかもしれません。学年が上がってスムーズに登校できるよう、学校に希望を伝えておきましょう。

他の先生と親しくするようにうながす

子どもには、他の先生と親しくするよううながしてみましょう。特に小学校では、担任との関係が深いため、相性が悪いと学校生活全体に影響が出てしまいます。頼れる大人が担任だけだとダメージが大きいので、相談しやすい先生を見つけておくとよいでしょう。

例えば以前に担任していた先生や養護教諭、部活動の先生などです。学校以外なら、塾や家庭教師の先生も頼りになります。学校の先生には言いにくい内容でも、学校外の大人なら話しやすいでしょう。

没頭できるものを見つける

担任との相性に悩んでいる子には、何か没頭できるものを探してあげましょう。ネガティブな感情に振り回されるより、没頭できるものを見つけたほうが楽しい気持ちになれます。

例えばゲームが好きな子なら、プログラミング教室でゲームを作るのも楽しいです。絵を描くのが好きなら、絵画教室に通ったりデジタルで絵を描く方法を学んだりするのもおすすめです。

どうしてもムリなときは休む

担任と合わずどうしてもクラスに入りたくないようなら、思い切って休むのも手です。発達障害の子は刺激に弱く疲れやすいため、リフレッシュ目的で学校を休む子もいます。ストレスで体調が悪いようなら、次の日は登校すると約束し欠席するのもよいでしょう。

二次障害にならないように気を付ける

担任との相性の悪さから、子どもが二次障害にならないよう気をつけましょう。発達障害の特性に合った対応ができていないことが要因となり、不登校やひきこもりなどを起こします。

担任と合わない場合、周りの大人から理解されないと感じて自己肯定感が失われます。信頼できる大人が誰もいないと思い込めば、親の言うことも信じなくなります。インターネットやゲーム依存など不適切な行動に走り、対応が難しくなってしまうのです。

二次障害の予防には、子どもが過ごしやすい環境調整を図り、対人スキルを学習することが大切です。二次障害になると家庭や学校での対応が難しくなるため、これくらいと放置せず早めに対処しましょう。

人間不信にならないように気を付ける

担任と合わない子どもが人間不信にならないよう気を付けましょう。担任と合わないだけで、ほかの人とはうまくやっていける可能性があります。

発達障害の子は極端な考えを持つ傾向があります。担任と合わないだけでも「すべての先生と合わない」などと決めつける場合も。大人への不信感を抱かせないよう、信頼できる大人と接点を作ってあげましょう。

担任だけでなくさまざまな関係者と連携して理解を得よう

発達障害の子には、担任だけではなくさまざまな関係者との連携が大切です。たとえ担任と相性が合わなくても、ほかの先生を頼るなど逃げ道が見つかるかもしれません。

発達障害の子がスムーズな学校生活を送るには、特性に対する周囲の理解が不可欠です。合理的配慮を得るため、周囲の大人に特性を理解してもらいましょう。担任と合わない場合は他の教員への相談や、医療機関のアドバイスをもとに学校側と交渉してみてください。

学校以外にも、信頼できる相手をみつけると気持ちが楽になるでしょう。発達障害についての相談先はもちろん、友達とその保護者、塾や家庭教師の先生も頼りになります。複数の人とつながって理解を得ていきましょう。

まとめ

発達障害のある子はコミュニケーションに困難さがみられ、担任との相性が合わないケースもあります。子どもと担任の相性が悪い原因を探るため、友達やその保護者から情報を集めましょう。

担任の対応が子どもに合わないと感じたら、話し合いを行い子どもに合った対応を求めます。同時に、子どもに対しても人間関係の指導を行いましょう。担任の対応が変わらない場合は、医療機関の診断をもとに校長や教頭に面談を申し込む方法もあります。

発達障害でいちばん怖いのは二次障害です。担任と相性が合わないため人間不信になり、不登校やひきこもりになったら大変です。親が学校との調整を行ったり、通級を利用したりするなど、子どもの理解者を増やしていきましょう。

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