【高校入試】国語の対策法を徹底解説!合格に向けて成績を上げる勉強法やスケジュールは?
「受験に向けて、国語の対策をどう進めていいかわからない」と頭を抱える人は多いです。国語は他教科に比べて対策方法がわかりにくく、どうしても勉強が後まわしになってしまいます。
今回は、そんな国語の高校入試に向けた対策方法を詳しく解説します。勉強法や、中3から対策を始める場合のスケジュール例まで具体的に紹介するので、参考にしてみてください。
目次
国語は時間をかけて伸ばす教科
前提として、国語は成績を短期間で上げるのが難しい教科です。
「暗記→演習」で力をつけられる他教科と違い、国語で問われる読解力は、文章にどれくらい慣れているかや、語彙力など、さまざまな要素が必要になります。
そのぶん勉強方法も難しく、点数にもムラが出やすいことから、後まわしにされがちなところも国語の難しい点です。
長期的にポイントをおさえてコツコツと演習を積み重ねて、少しずつ読解力を身につけていくことが求められます。
国語の受験対策を始めるのに早すぎるということはないので、得点源にしたい人は早いうちからコツコツと国語の勉強に取り組んでみましょう。
高校入試の国語で出題される内容
まず、高校入試の国語では、どんな内容が出題されるのかを把握しておきましょう。
公立高校の場合は都道府県によって、私立高校は学校によって違いはあるものの、一般的には以下のような内容が出題されることが多いです。
- 説明的文章
- 文学的文章
- 古文
- 漢文
- 漢字・文法
古文、漢文、漢字・文法では覚えなくてはならない知識もありますが、基本的には演習を繰り返し、コツコツと読解力を身につける必要があります。
それぞれのジャンルの読み方・解き方のコツをおさえた上で、演習を重ねていきましょう。
高校入試の国語の出題ジャンル別勉強法
さっそく、高校入試の国語で出題される問題に対する勉強法を詳しく解説していきます。
それぞれどんな対策が必要なのかを把握していきましょう。
説明的文章
説明的文章とは、筆者が自身の意見や主張を具体例や比喩などを用いて説明した文章のことです。どの入試でも、必ずと言っていいほど出題されます。
説明的文章では、筆者の意見・主張を理解しながら読むことが必須です。読み方のコツを理解した上で、問題演習を重ねていきましょう。
説明的文章の読み方のコツ
- 段落ごとに筆者の主張やキーワードをつかむ
- 筆者の意見と対比になっているものは何かを考える
- 「つまり」「しかし」といった接続詞の後の主張に注目する
まずは難易度の低い読解問題から演習をスタートし、これらのコツを使いこなせる状態を目指します。基本問題が解けるようになれば、少しずつ文章量の多い問題にチャレンジしていきましょう。
「演習→解説を読み込んで解き直す」をコツコツと繰り返すことで、少しずつ文章にも問題にも慣れ、安定して得点できるようになります。
文学的文章
文学的文章とは、小説や物語のようなストーリー性のある文章のことです。こちらも多くの入試で出題されるため、対策を進めておく必要があります。
説明的文章よりも比較的読みやすいですが、逆に大事な情報を見落としてしまったり、知らず知らずのうちに自分の感情が入ったりしやすい点に注意しましょう。
文学的文章の読み方のコツ
- 登場人物ごとに情報を整理していく
- 自分の感想入れず、客観的に読み解く
- 人物の心情変化に注目する
特に、登場人物の心情の変化が起こる場面は、問題としても出題されやすいです。心情の変化がわかる描写を見つけたら「きっかけ」「どう心情が変わったか」を必ず考えるようにしてみましょう。
文学的文章も説明的文章と同様、基本問題を使ってコツを使いこなす練習から始めていきましょう。
普段の読書とは違い、問題を解くための読み方・解き方ができるようになるまで、粘り強く演習を続けていくことが大切です。
古文
高校入試では、基本レベルの古文の問題も出題され流ことが多いです。
中学校ではとにかく基本をかためておくことで、安定して得点を獲得できる単元となるでしょう。
高校入試の古文で必要なこと
- 古文を読み慣れる
- 基本の単語・文法を覚える
- 問題に解き慣れる
古文がスムーズに読めるようになるために「古文に読み慣れる」「基本の単語・文法を覚える」ことを最優先で進めましょう。
古文を読み慣れるために、教科書や問題集で出題された文章を音読する勉強がおすすめです。
独特な表現や言いまわしのある古文ですが、以下の勉強を繰り返すことで、文章に読み慣れながら必要な知識を覚えることができます。
- 一文音読する
- 現代語訳してみる
- 訳が合っているか確認する
- わからない単語・文法を覚える
単語・文法は、学校の教科書に登場するものをしっかりと覚え、入試本番までに自分のものにしておけば問題ありません。
勉強が後まわしになってしまわないように、学校の授業を大切にしながら少しずつ知識を蓄えていきましょう。
漢文
漢文も古文と同じく、基本的な知識をおさえた上で、文章に読み慣れるための練習をしましょう。
高校入試の古文で必要なこと
- 訓読文を書き下し文に直す練習をする
- 基本の句法を覚える
- 問題に解き慣れる
古文の勉強法と似ていますが、漢文の場合は送り仮名や返り点のついた訓読文を書き下し文に直す練習を最初に行う必要があります。
まずは問題集などの基本問題で書き下し文への直し方を学び、漢文独特の文法に慣れることから始めましょう。
それができるようになれば、実際に問題を解き、よく使われる句法や頻出の問題の解き方を覚えていきます。
最初に漢文の読み方の基礎を理解すれば、あとは問題を定期的に演習することで、受験本番でも安定して問題が解けるようになるでしょう。
漢字・文法
国語の中で唯一暗記が中心となるのが、漢字・文法です。
漢字に関しては、学校などで使用しているドリルや問題集を繰り返し解き、書ける漢字をどんどん増やしていきましょう。
また、読解問題を解いた際にわからなかった漢字の問題は、一つのノートにまとめておくのがおすすめです。空き時間に復習することで、少しずつわからない漢字を減らしていくことができます。
特に漢字はどれだけ時間をかけて覚えられたかがカギになるので、早いうちから対策を進めておきましょう。
文法に関しても、学校などで使用する文法の問題集を使い、演習を繰り返しながら知識を蓄えていきましょう。
文法は最初にルールを理解したら、実際に問題をたくさん解いて解法パターンや考え方を身につけていくのがおすすめです。
高校入試での国語の成績UPにつながる勉強のコツ
ジャンル別の解説をしたところで、次はどのジャンルにも共通する勉強のコツを解説していきます。
特に豊富な演習量が必要な国語ですが、なんとなく解いているだけでは読解力を身につけることができません。
より確実に力をつけていくために、演習する際は以下のことを意識して取り組んでみてください。
時間を意識して問題を解く
国語の読解問題を解くときは、できる限り時間制限を設けるようにしましょう。
受験本番では、限られた時間の中で多くの文章を読み、問題を解き進めていくことが求められます。
普段から時間制限のもとで集中して問題を解く練習をしていなければ、本番で力を出すことは難しいでしょう。
国語の問題集では、解答時間の目安が書いてあるものもあります。なんとなく解き進めるのではなく、時間制限を設けて問題を解ききる練習を繰り返しましょう。
知らない言葉は調べる・メモをする
国語の成績を上げるためには、語彙力を強化することも欠かせません。
普段、学校で学んだり、問題集を解いたりする中で、知らない言葉に出会った場合は「調べる・メモをする」習慣をつけてみましょう。
余裕がある人は、普段の生活の中で意識してみるのもおすすめです。
語彙力は突発的に上がるものではありませんが、こうした習慣が少しずつ、国語で武器となる語彙力を高めてくれますよ。
問題演習+間違い直しをセットにする
問題を解いた後に必ず行ってほしいのが、間違い直しを丁寧に行うことです。
ただ答え合わせをするだけでなく、以下のことを確認しながら直しを行ってください。
- 本文の内容理解に間違いはないか
- 問題で問われていることが何か把握できていたか
- 自分が選んだ選択肢のどこが本文と一致しなかったか
- 他の選択肢を選ばなかった根拠が合っていたか
大切なのは、間違っていた問題だけでなく、正解した問題も「自分の解釈や判断が合っていたか」を確認することです。
国語の読解問題においては、答え以上にその根拠が合っていたか・文章理解ができていたかが大切になります。
間違い直しがここまで丁寧にできるかどうかで、国語の成績に差がついていくでしょう。
記述問題は必ず添削してもらう
国語で差がつく問題の一つである記述問題は、必ず先生に添削してもらうようにしましょう。
記述問題は記号問題と異なり、自己判断で丸をつけたり、採点したりすることが難しいです。
また、客観的に自分の解答を読んで採点してもらうことで、どこが違うか・何が足りないかを明確にすることができます。
学校や塾の先生など、プロからアドバイスを繰り返しもらうことで、効率よく記述問題のテクニックを身につけていくことができるでしょう。
中3から始める!入試に向けた国語の勉強スケジュール
「国語の勉強を中3から始める」という人は少なくないでしょう。入試本番までは1年をきっているため、必要な勉強をできるだけ無駄なく進めていくことが大切です。
ここでは、中3から国語の勉強を始める場合の入試に向けたスケジュールの一例を紹介します。自分のペースに当てはめながら参考にしてみてください。
中3の1学期〜夏休み:基本を固める
夏休みに入るまでの1学期は、とにかく基本を固めるための勉強を進めましょう。それぞれ以下の勉強に取り組んでみてください。
- 説明的文章・文学的文章:短い文章の問題の演習を行う
- 古文:教科書の文章を読む、単語・文法を覚える
- 漢文:書き下し文に直す練習をする
- 漢字:定期テスト範囲を完璧にする、問題集を進める
- 文法:余裕があれば問題集を解く
ここでは、読解問題と知識に分けて詳しく解説していきます。
①読解問題:短い文章から練習する
夏休みまでの時期に、説明的文章・文学的文章の短い文章を使い、読み方の基本を身につけましょう。
慣れていない状態でいきなり文章量の多い問題に取り組むと、なかなか解けずに苦手意識を持つようになってしまいがちです。まずは短い文章で国語に慣れていきましょう。
特に優先してほしいのは、読解にテクニックが必要な説明的文章です。
基本問題を使って、専門的な内容の文章へアプローチするための読解方法や、問題の解き方を意識しながら演習を進めましょう。
②知識:古文、漢文、漢字、文法の基礎を固める
夏休みまでの間に、古文、漢文、漢字、文法といった知識が必要なジャンルの基礎を固めておくことも重要です。
古文、漢文は1学期のうちにある程度読み慣れていれば、夏休み以降から順調に本格的な演習へと入っていけることでしょう。
漢字・文法に関してはまず、学校の定期テストで範囲になっているものは「この知識は受験まで使う」と考え、時間をかけてしっかりと覚えましょう。
特に漢字に関しては、知識をどれだけ蓄えられるかが勝負です。早い段階から準備をしておいた分、高得点につながるので、余裕があればコンスタントに暗記を進めましょう。
中3の2学期:入試レベルの問題を解く
夏休みまでに基礎を固めたら、2学期以降で入試レベルの問題へと挑戦していくのが理想的です。
少しずつ問題の難易度を上げ、基本問題で身につけたテクニックを難しい文章にも応用できるようにしていきます。
読解問題だけでなく、古文・漢文に関しても、どんどん問題を解いていきましょう。
また、やり直し・復習に時間をかけられるのもこの期間までです。
わからない言葉や文法に出会ったら、基本に戻ってじっくりと復習し、苦手や足りない知識を克服していきましょう。
中3の冬休み〜入試直前:過去問を解く
いよいよ受験本番が目前に迫った冬休み以降は、受験する学校や都道府県の過去問に取り組んでいきます。
過去問を解きながら「問題の出題傾向に慣れる」「時間配分の戦略を立てる」ことを意識しましょう。
- よく出題される問題の解き方・考え方を把握する
- 大問の流れを把握する
- 各大問に最大何分まで費やすか決めておく
限られた時間の中で自分の実力を発揮するためには、あらかじめ問題傾向を把握し、戦略を立てておくことがとても重要です。
早めに傾向を理解し、戦略を決めたら、あとはそれをひたすら実行する練習をしていきましょう。
他教科とも兼ね合いもありますが、この時期からは1〜2日に1回は国語の過去問や予想問題、入試レベルの問題演習を行うのが理想的です。
できるだけ実力が仕上がった状態で本番が迎えられるよう、コンスタントに問題演習を行いましょう。
高校入試の国語を伸ばしたい人はオンライン家庭教師ピースがおすすめ
長期的な対策が必要になる国語ですが、一人で計画的に学習を進めることは簡単ではありません。他教科とバランスをとりながら対策を進められるか不安な人も多いでしょう。
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国語に関しても、単に答え合わせをするだけでなく、解き方・考え方の解説をじっくりと受けることができます。記述問題の添削をしてもらえる点でも心強いでしょう。
長期的な対策が必要な国語も、受験本番までの勉強スケジュールをサポートするので、これまで勉強してこなかった方や、苦手意識のある方も安心です。
国語を武器にして志望校合格を目指したい方は、オンライン家庭教師ピースを受講してみてはいかがでしょうか。
まとめ
国語は短期的に成績を上げることが難しい教科です。また、どれだけ時間を費やしても、勉強方法が正しいかどうかに結果が左右されます。
コツコツと実力を積み重ね、受験本番で力を発揮していくために、より正しい勉強法・より最適なスケジュールで学習を進めていきましょう。
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