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【ADHDの中学受験】私立中受験のメリット・デメリットや勉強のサポート方法について

「ADHDの子は中学受験をするメリットは?」
「中学受験を目指すADHDの子にはどんな勉強法がいいの?」
このような疑問を持つ人もいるのではないでしょうか。

ADHDの子が私立中学を目指す場合、得られるメリットとデメリットを知ったうえで進路選択をするのが大切です。この記事ではADHDの子の中学受験について、メリットやデメリットを具体的に解説します。中学受験で大切なことやサポート方法も紹介しますので、ADHDの子の中学受験で迷っている人は最後までご覧ください。

ADHDの子の勉強面でのつまずき


ADHDは不注意や多動性、衝動性の傾向を持つため、勉強面でつまづくこともあります。学力だけではなく内申点が低くなる傾向もあるため、家庭のサポートは必須です。ここでは、ADHDの子がやりがちな、内申点に影響を与える行動を5つ解説します。

勉強に集中できない

ADHDの子は、特性により勉強に集中できないケースがよく見られます。授業中の行動にも現れると、学習に対してのやる気がないと見なされ、内申点の低下につながる可能性があります。

ADHDは1つの物事に集中するのが難しく、ちょっとした刺激で興味が移ってしまいます。例えば、窓際の席に座っていると外から聞こえてくる音や見える景色の変化で集中力が途切れがちです。後ろの席でも、前に座っている子の動作が気になってしまい、先生や黒板に集中できない場合も。

ADHDの子は刺激を感じやすく少しの変化も気にしてしまうため、集中力が途切れやすいのです。

忘れ物が多い

忘れ物が多いのもADHDの特性です。課題の提出率は内申点に影響しやすいため、ADHDの子が中学受験をする上で気をつけるべきポイントです。

ADHDの子に忘れ物が多い理由のひとつに、ワーキングメモリの弱さがあります。ワーキングメモリとは、聞いた話や約束などを一時的に記憶しておくときに使う能力のこと。他の行動をしても情報を覚えていられるので、翌日の必要な持ち物を思い出すことができます。

しかし、ADHDの子はワーキングメモリが弱いため、他の行動をすると約束などを忘れてしまう傾向が。提出物も忘れて出せず、内申点低下の原因になってしまうのです。

じっと座っていられない

ADHDの特性により、じっと座っていられない子もいます。授業中落ち着きがないと興味関心がないととらえられ、内申点に影響をあたえる恐れがあります。

ADHDの中でも衝動や多動が強いタイプは、じっとするのが苦手です。中学受験を考える年齢になると、教室から飛び出ることは減りますが落ち着きのなさは残ります。足を動かしたりノートに落書きしていたりと、体のどこかが動いてしまいます。

体は動いていなくても、自分の思ったことをすぐ話してしまう子や授業中に違うことを考えたりする子も。体の多動に加え、口も思考も多動傾向があるため、特性に理解が得られない場合は授業態度が悪いとみなされてしまうのです。

人の話を最後まで聞けない

人の話を最後まで聞けないのも、ADHDの特性です。指示を聞き行動することの多い学校生活では、マイナス評価となりやすいでしょう。

ADHDの子が話を最後まで聞けないのは、集中力の切れやすさが一因です。すぐ行動に移したいため、聞いている時間がじれったく感じます。特に日本語は最後まで聞かないと結論まで分からないので、長い話だと飽きてしまうのです。

その他、話に興味が持てなかったり、苦手な人の話を聞かなかったりなど、さまざまな原因が考えられます。話を聞かない態度は内申点に響くため、中学受験を目指すうえで不利になるかもしれません。

やるべきことを忘れる

ADHDの子は、やるべきことを忘れてしまうケースが多いです。忘れ物の多さの原因でもあるワーキングメモリに問題があるためです。

ADHDの子は記憶にとどめておく力が弱いため、大切なことでも忘れてしまいがちです。小学校高学年になると、教科担任から授業を受ける機会が増え、課題が授業中に出る場合もあるでしょう。授業で出された課題のやり忘れなどは、内申点に響くため注意が必要です。

ADHDの子が中学受験するメリット


苦手なことの多いADHDの子にとって中学受験は難関です。しかし、中学受験で得られるメリットの多さも知っておきましょう。ここでは、ADHDの子が中学受験するメリットについて4つの観点から解説します。

人間関係がリセットできる

中学受験で人間関係がリセットできるのは、ADHDの子にとって大きなメリットです。周りの環境が変わると、子ども自身も生きやすくなるでしょう。

ADHDの子は特性のため、幼い頃から人とは違った行動が見られます。衝動性の強い子は友達とけんかをすることも多く、手を出してしまう場合もあるでしょう。学年が上がり行動が落ち着いたとしても、クラスメイトからの評価は変わらず悪いイメージがつきまとってしまいます。

中学受験をすれば、新しい仲間との生活が始まるため、人間関係をリセットできます。友達と一緒にいたいADHDの子にとって、中学受験は仲間を作れるチャンスといえるのです。

支援が整っている中学を選べる

ADHDの子にとって中学受験は、支援が整っている中学を選べるのもメリットです。多感な時期に適切なサポートが受けられるのは大きな成長につながります。

中学校は大人に向けて体と心が大きく変化する時期と重なります。特にADHDなど発達障害のある子は不安定になりやすく、適切な支援を必要とします。しかし、学校の体制によっては満足な支援が受けられない場合もあるでしょう。

地元の中学校の支援体制に不安がある場合、私立中学校も視野に入れると選択肢が広がります。発達障害向けカリキュラムがある中学を受験すれば、子どもに合った支援が受けられるでしょう。

エスカレーター式に高校に進学できる

高校に付属している中学校を受験すれば、エスカレーター式に高校に進学できるメリットがあります。中学受験のほうが子どものフォローをしやすいためです。

ADHDの子が受験をする際、特性による苦手さをフォローするため親の手助けは必須です。中学受験の時期なら、親の手助けを受け入れる子も多いでしょう。しかし、高校受験の年齢は反抗期に入る子もいるため、親のフォローがしにくい時期です。

高校受験の時期、ADHDを持つ反抗期の子に向かい合うのは、とても難しいと言えるでしょう。中学受験に親子で取り組み内部進学するほうがADHDの子に合っているのです。

達成感を得られる

達成感を得られるのも、ADHDの子が中学受験するメリットのひとつです。目標をもって取り組み結果を出すことはADHDの子にとって貴重な経験になります。

苦手な科目もあるADHDの子は、勉強で成果を上げる経験が少ない場合もあります。飽きっぽさもあり、目標を達成する経験も少ないでしょう。他の人と比べて「自分はそんなにできないから」とあきらめてしまっている子もいるかもしれません。

ADHDの子が中学受験に挑戦することは、工夫と努力で物事を達成できる経験を得ることでもあります。受験で達成感を感じることは、成功経験として今後の人生に役立つでしょう。

ADHDの子が中学受験するデメリット


ADHDの子にメリットの多い中学受験ですが、デメリットもあります。中学受験で考えられるマイナス面も知り、進路選択に役立てましょう。ここでは、ADHDの子が中学受験するデメリットを3つ解説します。

公立より学費が高くなる

中学受験で一番のデメリットは、公立より学費が高くなることです。授業料や交通費、部活などの費用がかかるため心得ておきましょう。

文部科学省が行った「平成30年度子供の学習費調査」によると、学習費総額は公立中学で約49万円、私立中学で約141万という結果でした。私立中学を選ぶと、公立より100万円ほど学費が高くなる計算です。

私立中学が自宅から遠い場合、電車やバスで通学するため交通費もかかります。学校により学費が変わるため、中学受験をする前に情報を集めておくとよいでしょう。

退学の可能性がある

私立中学に合格したとしても、退学の可能性があるのがデメリットです。退学した場合は公立中学に転校することになります。

ADHDの子が私立中学を退学する理由として、素行不良が考えられます。衝動性による授業妨害などがあれば、厳しく対処する学校もあるでしょう。また、授業スピードが早いためついていけなくなり、成績が学校の基準を満たさないケースも退学につながります。

通学に時間がかかる

中学受験し私立中学に通う際、通学に時間がかかる場合があります。学区で入学が決まる公立中学に対し、私立中学は家から離れた場所でも選択できるためです。

すべての私立中学がADHDなど発達障害の子を受け入れているわけではありません。ADHDの子に理解のある私立中学が、離れた場所にある可能性も。電車やバスなどを使って通うことになるので、地元の公立中学に通うより通学時間がかかります。

ADHDの子の中学受験で大切なこと


ADHDの子が中学受験を成功させるためには、受験準備のコツがあります。合格後のことも考え、しっかり準備していきましょう。ここでは、ADHDの子の中学受験で大切なポイントを3つ紹介します。

子どもの得意を伸ばせる学校を選ぶ

ADHDの子の私立中学選びで一番大切なのは、子どもの得意を伸ばせる学校を選ぶことです。高校への内部進学も考え、じっくり選びましょう。

まず、ADHDの子と相性がいい学校を選びましょう。子どもが充実した学校生活を過ごせるよう、特色や教育方針は要チェックです。学校の規模や部活動なども子どもに合うか確かめるため、学校のホームページなどで情報収集するとよいでしょう。

情報だけでは掴めない学校の雰囲気は、学校見学でチェックするのが大切です。親子で見学し、この学校で学びたいかイメージして決めましょう。

その子に合わせた勉強法をみつける

中学受験を突破するため、子どもが持つ特性に合わせた勉強法をみつけるのが得策です。学習内容が身につき、成績アップにつながります。

ADHDの子は、好きなことや興味があることには集中して取り組みやすいです。好きな科目をたくさん学習し、苦手教科の穴埋めをするのもひとつの方法です。興味があることと学習を絡めて取り組めば、やる気アップにつながるでしょう。
中学受験は受験する学校にあった対策が必要なので、親がフォローするのは難しいものです。ADHDの特性に理解があり、中学受験対策の経験豊富な家庭教師や塾の力を借りましょう。

ADHDの子の中学受験なら、オンライン家庭教師ピースがおすすめです。ADHDの子への指導実績豊富な講師陣の中から、お子さんの性格や好みに合った講師をマッチング。自主学習計画もお渡しするので、高校受験に向けての学習に役立ちます。ぜひお問い合わせください。

早めに動き出す

ADHDの子が中学受験を考えるなら、早いうちから準備をするとよいでしょう。特性から先の見通しが立てづらく、中学校に進学した自分の姿が想像しにくいためです。

ADHDなど発達障害の子は、見たことのないものをイメージしにくい傾向があります。自分が将来どうなりたいかも、未来のことなのでピンとこないでしょう。

中学進学後のイメージをもたせるため、早いうちから学校のホームページを見せたり、学校見学に行ったりするのがおすすめです。情報を知り体験することで、中学に通う自分の姿が想像しやすくなるでしょう。

ADHDの子の中学受験はまず話し合いから


中学受験の主役は子どもなので、中学受験を決める時は親子でよく話し合いをしましょう。ここでは、ADHDの子の中学受験に向け、話し合うポイント3つを紹介します。

本人の希望をよく聞く

中学受験を決める時、本人の希望をよく聞くのが第一段階です。通うならどんな高校がいいのか、しっかり話し合いましょう。

親が子どもに通わせたい学校と、子どもが通いたい学校は違う場合もあります。子どもが卒業まで通えるよう、子どもの希望を中心に志望校を選びましょう。能力的に無理な学校を選んだ場合は、テスト内容や偏差値を見せ、自分の実力と比べさせるとよいでしょう。

得意・不得意などを整理

中学受験に向け、ADHDの子の得意・不得意などを整理しましょう。受験勉強の方針や志望校を決める際の参考になります。

ADHDは得意なことと苦手なことがはっきりしている傾向です。好きなことには長時間取り組みますが、苦手なことはさっぱりやらない場合も。苦手克服は特性上難しいため、好きなことで穴埋めした方が子どもにとっても楽です。

得意教科の配点が高い学校を選んだり、得意教科の成績アップに力を入れたりして、受験に臨むとよいでしょう。

学校見学の予定を立てる

中学受験の気持ちが固まったら、学校見学の予定を立てましょう。学校の雰囲気を体験することで合格後のイメージがつかみやすくなります。

志望校がいくつかあり、迷っている場合も学校見学がおすすめです。学校ごとの雰囲気を比べやすくなるため、志望校を絞りやすくなります。

ADHDの子の中学受験勉強をサポートする方法


ADHDの子の中学受験には、親のサポートが必須です。特性による苦手さをうまくフォローしてあげると、学習に向かいやすくなるでしょう。ここでは、ADHDの子の中学受験勉強をサポートする方法について5つ紹介します。

整理整頓を指導する

ADHDの子に親ができるサポートは、整理整頓の指導です。身の回りを片付けることで、集中して学習できる環境作りに役立ちます。

ADHDの子は特性により、片付けが苦手な傾向です。すぐ次の行動にうつりたいため、一回出したものを同じところにしまうのを面倒に感じるためです。やりかけのものが増え、机の上や部屋の中がどんどん散らかっていきます。

物が散乱していると気が散りやすいため、親子で片づけるところから始めましょう。片づける場所を決め、物の名前をラベリングすると、しまう場所が分かりやすくなります。

ご褒美をうまく使う

中学受験に向け勉強のモチベーションを保つため、ご褒美をうまく使うのも手です。短期目標が達成できたらご褒美を上げ、やる気アップにつなげましょう。

中学受験の目標は合格ですが、集中力の続かないADHDの子には途中でやる気を失ってしまう可能性があります。やる気を持続させるため、少し頑張れば達成できる目標を設定し、ご褒美を上げるのが効果的です。

ご褒美は欲しがっている物でもいいですが、ゲームやスマホなどは逆効果です。ゲームに没頭し勉強しない恐れもあるため、学習に影響しないご褒美にしましょう。

親子で勉強する

ADHDの子が中学受験を突破するため、親子で勉強に取り組むのもいいでしょう。子どもがどのくらい学習したか把握でき、時間管理のサポートができるためです。

中学受験の学習内容を親が教えるのは難しいですが、勉強に気持ちが向くよう手助けはできるでしょう。ADHDの子は他のことに気をとられ、勉強していたはずでも違うことをしている場合があるものです。脱線しても勉強に戻れるよう、親が上手にフォローするとよいでしょう。

環境を整える

ADHDの子が勉強しやすいよう、環境を整えることも親ができるサポート方法です。ADHDの子は苦手なことが多く、努力で克服するのは難しいです。苦手面をサポートする道具や代替手段を見つけてあげましょう。

例えば、教科書の文章を読むのが苦手なら、デジタル教科書が便利です。文字の読み上げ機能や拡大機能が利用できるので、読む作業から解放されます。単調な学習に飽きるなら、動画教材を使って学習しても良いでしょう。

鉛筆で書くのに疲れてしまうなら、文房具を変えると気分転換になります。ペンで書いたり、ホワイトボードに書いたりするのがおすすめです。

ADHDに理解のある塾や家庭教師に依頼する

効率よく学習させるなら、ADHDに理解のある塾や家庭教師に依頼するのが一番おすすめです。学習面はプロに任せると、親は生活面のフォローに徹することができます。

塾や家庭教師を選ぶ際のポイントは、その子に合った学習法を提案してくれるかどうかです。ADHDの特性があっても勉強を続けられるよう、工夫した学習計画を立ててくれる所に依頼するとよいでしょう。

ADHDの子の中学受験対策なら、オンライン家庭教師ピースがおすすめです。ADHDなど発達障害への指導実績のある講師陣からマッチングするので、ぴったり合う先生が見つかります。時間内なら何科目でも指導可能で、ADHDの子でも飽きずに学習できるでしょう。

ピースには中学受験コースもあります。基礎学習からしっかり復習した上で、中学受験に対応した学習を行うステップアップ方式を採用。確かな学力を身につけたうえで過去問練習をし、志望校の出題形式に慣れていきます。

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まとめ

ADHDの子の中学受験には、人間関係をリセットし、支援の充実した学校を選べるメリットがあります。反面、公立より費用が高いことや遠距離通学になるなどのデメリットも。どちらも考慮した上で公立中学か私立中学かを選択しましょう。

ADHDの特性があると家庭学習は大変ですが、まだ親の話を聞く年齢なのでフォローしやすいでしょう。中学受験に親子で取り組み、高校への内部進学を狙うのも良い方法です。志望校選びは、子どもの意見を取り入れながら、学校見学などで雰囲気を確認するとよいでしょう。

中学受験をするなら、学習面はプロにお任せした方が効率よく勉強できます。家庭教師ピースはADHDの子の指導実績が豊富で、お子さんに寄り添いながら中学受験用の学習をすることも可能です。無料の体験授業が受けられますので、ピースの良さを感じてみてください。

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