現役東大生がおすすめする絶対使える古文の参考書・問題集7選
古文の参考書や問題集の選び方で困ったことはありませんか?古文は現代文、漢文とひとまとまりで一科目とされてしまうことが多いため対策が手薄になりがちですが、だからこそ対策をすることで他の受験生との差別化を図ることが出来ます。今回この記事で古文の参考書・問題集を目的別に紹介するので自分に合ったものを見つけてみましょう!
目次
古文の参考書・問題集の正しい選び方
古文の参考書・問題集を選ぶ際のポイントを以下で説明していきたいと思います。
古文は三つの軸をバランスよく
英語を勉強するときに一般的に言われるのは英単語と文法が土台であるということです。しかし古文においてはそこにプラスαとして古文常識も必要になってきます。古文単語の意味を知り、助動詞などの文法を抑え、古文の物語の時代背景を知ることではじめて統合的な理解が可能となるのです。
その参考書・問題集に割ける時間はどの程度あるのか
本屋の棚に置いてある参考書・問題集はどれも良さそうにみえるのでつい買ってしまいがちですが、実際に一つの参考書・問題集を完璧に仕上げるとなれば一か月から三か月以上はかかりますので一度に複数の参考書・問題集を買ってはキャパオーバーになってしまいます。まずは自分がこなせる量がどのくらいか把握し、その次にやる問題集を精選しましょう。
古文のおすすめ参考書・問題集【古文常識編】
さてここからは古文常識のおすすめ参考書・問題集を紹介したいと思います。「古文常識って勉強する必要あるの?」と思われる方も多いかもしれませんが、古文常識は勉強するべきでしょう。なぜならその時代の常識を分かっていないと文章中で起こっている出来事の意味が理解できない可能性があるからです。古文の話題として出家や恋愛の話題が多くこれらの話題について定番の流れを抑えておくだけでも読解が非常に楽になります。
速読古文常識
まず初めに紹介するのはZ会の出版している速読古文常識です。この参考書の特徴はレイアウトが見やすいということです。1ページに一つの話題を収めているため大変読みやすく、内容としても解説に加え例文、関連語、例題など充実しています。古文を勉強する際には単語と文法が大切だとされていますが、それと同じくらい重要なのが古文常識です。古文の苦手意識を払拭するためにもこの本で古文常識を身に付けましょう。
マドンナ古文常識
次に紹介するのは学研が出版しているマドンナ古文常識です。この参考書では古文常識が種類別に章立てられて解説されています。古文にしか出てこない用語について取り上げ、その単語の意味を説明しています。古文特有の固有名詞などに対して、その意味と読み方に加えて語源、説明などがイラストを交えわかりやすく描かれています。古文単語を覚える時と違って一つの単語に対して一つの意味を覚えるのではなく、古文の固有名詞一つ一つに対してイメージを定着させることが目的ですのでじっくり読み進めるよりは、サラッと一周読んでしまいそのあとは忘れたときにその都度確認する、辞書的な使い方をするのが好ましいかと思います。
古文のおすすめ参考書・問題集【古文単語編】
続いておすすめの古文単語帳を紹介していきたいと思います。
古文単語ゴロゴ
まず紹介するのはスタディーカンパニーが出版している古文単語ゴロゴです。この単語帳は古文が苦手でどうしても勉強が進まないという人向けに作られた単語帳です。一つ一つの単語に対してその意味を覚えるための語呂が用意されており飽きずに効率的に学習することが出来ます。単語を覚えられれば文法や古文常識の勉強にも勢いがついてくると思うのでまずはこのような単語帳からアプローチしてみるのもありでしょう。
理解を深める 核心古文単語
次に紹介するのは尚文出版が出している理解を深める 核心古文単語351です。この単語帳は正統派の単語帳といえる内容となっていて、単語の意味、そして例文が記載されています。さらに助かるのが「基本アングル」「入試アングル」という項目でそれぞれの単語の理解の仕方を解説してくれているので単語の学習がスムーズにやりやすいです。古文単語帳は数多くありますが個人的に一番おすすめです。
古文のおすすめ参考書・問題集【古典文法編】
続いて古典文法のおすすめ参考書・問題集を紹介していきたいと思います。古典文法は古文を学び始めていちばん最初にやりますが演習を積んでいくうちに次第に軽視しがちになってしまう傾向にあるので時々振り返ってみるのが良いでしょう。
ステップアップノート30古典文法基礎ドリル
ここで紹介するのは河合出版の出しているステップアップノート30古典文法基礎ドリルという問題集です。問題集の題名にもある通りノートのような見た目をしていてレイアウトも大きく取り組みやすいという特徴があります。文法の復習をいざやろうと思っても活用表や助動詞表を見るだけじゃ復習しづらい!という人はこの問題集がおすすめです。
古文のおすすめ参考書・問題集【文章読解編】
次に古文の文章読解のための参考書・問題集を紹介したいと思います。単語・文法・古文常識を一通り身に付けても実際に古文を読もうとすると躓いてしまうことがあると思います。このような場合には演習不足が考えられるので古文読解の問題集を試してみましょう。
読み解き古文単語
初めに紹介するのはZ会の出版している読み解き古文単語です。この参考書は単語帳という位置づけですが読解力向上に大変役立つので文章読解編のところで紹介させてもらいました。特徴としては古文の文章を読みながら古文単語を習得できる構成であることが挙げられます。見開き1ページの右側半分に古文、左側半分にその日本語訳が載っているため読みやすく、その次のページから重要な単語について単語帳と同じ要領で解説してくれています。古文になれるためには古文に触れる機会を増やすことが大切です。この参考書にはおよそ50題にも及ぶ長文が掲載されており、すべてをこなすには相当な時間と労力がかかりますが、すべてをこなすことが出来れば共通テストはもちろんのこと二次試験でも古文の読解で苦しむことはなくなるでしょう。
最強の古文 読解と演習50
次に紹介するのはZ会の出版している最強の古文 読解と演習50です。この問題集は私大対策・国立大対策として最高峰の問題集といえます。問題文自体の難易度は高くないものも含まれるのですが、別冊の解答解説の情報量が大変多くすべてを消化しようと思うと大変重たいことでしょう。古文と一口に言ってもその年代はバラバラで712年に編纂された古事記から江戸時代1702年にまとめられた奥の細道などおよそ1000年ものギャップがあり当然それぞれで使われる言葉にも差異があります。この問題集はそのような古代から近代まで幅広い問題を収録しているためどんな年代の問題が出ても対処できる総合力を身に付けることが出来るでしょう。
まとめ
さて今回は古文のおすすめ参考書・問題集について紹介してきました。古文の勉強はおろそかにされがちですが単語・文法・古文常識の土台をしっかり作ったうえで読解問題をこなして古文を得点源にすることが出来れば受験生の中から頭一つ抜け出すことが出来るでしょう。この記事が皆さんの役に立てれば幸いです。
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