宿題が終わらない!宿題ができない原因や無理のない進め方とは
「宿題が終わらない。」これは、よく生徒から聞こえてくる言葉の一つです。特に、高校生は課題の量も膨大で、仕方なく解答を丸写しして提出してしまっているという方も少なくないのではないでしょうか。
今回の記事では、宿題が終わらない原因や終わらせるための工夫などを詳しくお話していきます。この記事を参考に、宿題を終わらせることができない原因を探り、解決に向けて行動を起こしていただけたらと思います。
目次
宿題が終わらない原因
宿題が終わらない原因は様々です。まずは、自分はどうして宿題が終わらないのかを冷静に分析してみましょう。
やる気が出ない
いきなり核心に迫るようですが、みなさんの中で一番多くの人が抱えている感情なのではないでしょうか。宿題というのは面倒くさいものです。たとえば、提出日の前日に答えを写して提出すればいいかと軽く考えてしまったり、宿題をやろうと思っていてもなかなか行動に移せないという方も多いのではないでしょうか。
そんな自分が嫌になり、自己嫌悪に陥ってしまったという声もよく耳にします。まずはそんな自分を素直に受け入れ、今の自分に何ができるかを考え、一つずつ実行に移していきましょう。
まわりに誘惑が多い
2つ目の理由は、まわりに誘惑が多いこと。私は、これが一番大きな要因だと考えています。私が子どものころに比べ、スマホの普及やSNSの登場によって娯楽がより身近に、そして手軽に触れることが可能になっています。高校生にとってはベッドがあると寝てしまうというのが一番の悩みだという声もよく耳にします。これらをなるべく排除した空間で勉強に取り組むことが過去に比べ、より重要になっていると言えます。
集中力が続かない
毎日机に向かってはいるが、気づけばスマホを触ってしまっているという経験があるのではないでしょうか。苦手科目の宿題をやる際には特に陥ってしまう悩みでしょう。宿題を終わらせるには集中力が必要なため、まずは、集中できる環境を用意することが重要です。
苦手な宿題を後回しにする
ついついやってしまいがちなのは、苦手な宿題を後回しにしてしまうこと。宿題をやりたくないという思いから、苦手科目は避けてしまいがちです。そして、直前になって解答を丸写しして提出してしまうという経験が少なからずあるはずです。
計画性がない
例えば、提出期限が1カ月先の30ページの課題があったとします。みなさんがその課題に手を付け始めるのはいつからでしょうか。おそらく「明日から毎日1ページずつやります!」という気持ちを持っている方が大多数なのではないでしょうか。
しかし、実際には三日坊主に終わってしまい、期限直前になって焦って始めるパターンになってしまった…。という方も多いはずです。これらの原因は、自分の意志の弱さではなく、計画を立てなかったからと言えます。下記に宿題を終わらせるための計画の立て方について説明しているので参考にしてみてください。
宿題をきちんと終わらせるメリット
なぜ宿題をやらなければならないのでしょうか。先生や親に宿題をやりなさい!と言われる度に宿題をやる意味について疑問に感じたことがあるかもしれません。あまり考えたことがないかもしれませんが、宿題に取り組むことには多くのメリットがあります。
学校で習ったことの復習ができる
人というものは、脳が必要ではないと判断したものから忘れていきます。みなさんが毎日習っている新しい情報がその日以降あなたの前に一度も現れなかった場合、脳はそれを不要な情報と判断するでしょう。しかし、宿題をすることによって新しく手に入れた情報に触れる機会が授業だけでなくなるため、脳が重要な情報だと判断してくれる可能性が高くなります。
家庭学習の習慣ができる
先にお伝えしておきますが、学校での授業は勉強時間に含まれません。なぜなら、学校での勉強は新しい知識を手に入れ、それをノートに書き写しているだけの作業と言えます。そして、せっかく手に入れた情報もアウトプットをしなければ自分の脳に記憶されないのは上で述べた通りです。
新しく得た知識のアウトプットの練習を「宿題」という形で行うことは非常に効率的です。そしてそれは、家での学習習慣の形成にもつながることに加え、宿題を終わらせるという行為は新しく得た知識を脳に記憶させることができます。
達成感を得られる
宿題が終わったとき、やり切ったという達成感を感じることがあるでしょう。人にとってこれは非常に大切な感覚です。この達成感を得るために人は勉強をしたり、仕事をしたりしているといっても過言ではありません。宿題をやり切ることで得られる達成感は社会人になって何か複雑で難解な仕事をやり遂げて手に入れる達成感よりも簡単に手に入れることができるのです。
宿題を無理なく進める3つのポイント
宿題を終わらせると一口に言っても難しいもの。ここでは宿題を無理なく、そして確実に終わらせるための要素をご紹介します。
宿題ができる環境づくり
勉強をする環境づくりに関しては、以前の記事でも紹介しています。
▼勉強場所で成績に差が出る!プロ家庭教師が教えるおすすめの勉強場所とは
やはり宿題も落ち着いた環境で取り組むほうが良いです。中高生であれば家以外の場所で行うことも視野に入れましょう。自分の部屋という一人の空間で勉強をし始めるとどうしても誘惑に勝てません。あえて公共の場や塾に身を置いて宿題に取り組むことで自分を律することができま
学習計画を立てる
よく「いつから受験勉強を始めれば間に合いますか?」という質問をいただきます。このような質問をする方は学習計画が立てられておらず、仮に立てたとしてもスケジュールに無理のある計画しか立てられないでしょう。
なぜそう言い切れるかというと、受験勉強に必要な勉強の中にも「今日からでもできること」が必ずあるからです。それにもかかわらずこのような質問をするということは、それに気づけていないということになります。
これは宿題に取り組むということにおいても同じことが言えます。明日から提出期限に向けて毎日最小限の目標を設定してあげることで無理のない学習ができ、同時に毎日の学習習慣も身に付きます。毎日無理なく続けられる学習に敵うものはないのです。
時間を決めて取り組む
皆さんは、宿題の科目によって取り組む時間を分けていますか。せっかく勉強をするのですから自分にとって効率的な勉強にしたいものです。そんな時に有効なのが科目によって取り組む時間を決めることです。
例えば、朝起きた時のテンションはどうでしょうか。これから学校に行かなければならない、何時間も勉強しなければならない、そのあと部活を何時間も・・・とどうしてもテンションは下がってしまいがちです。ですので、そういったときには自分の得意科目の宿題に取り組むようにしましょう。
逆に一日の締めには苦手科目に取り組むことをおすすめします。ご飯も食べ、お風呂にも入り、あとは寝るだけという状態は心に余裕がありますので苦手な問題でもしっかり考えることができます。
もちろんこれは私の意見ですので、この記事を見てくださっている方々にとって一番続けられるルーティーンを完成させていただけたらと思いますが、自分の性格やライフ素大夫に合った工夫ができるということは頭に入れておいてください。
宿題を終わらせるには家族の協力も大事!
ここまで、いかに自分で宿題を効率よく快適にこなすことができるかについてお話ししましたが、実は周りで生活を共にしている家族の協力も大切になってきます。
まずやっていただきたいことは子どもの変化に気づき、褒めることです。どうしても結果に注目してしまいがちですが、結果はすぐには現れません。保護者の方が結果ではなく過程に目を向け、些細な変化を褒めてあげることによって結果はついてくるものだと考えています。
まとめ
今回の記事では宿題が終わらない悩みを私なりに分析し、解決策を提案させていただきました。宿題が終わらず悩んでいたり、勉強のやる気がなかなか上げられない方にとって少しでも参考なれば幸いです。宿題ができない原因は何なのかを冷静に分析し、自分にとって無理なく始められる解決策を一つずつ試してみることは大変重要です。
もしも迷ったら周りにいる大人の方々に相談してしましょう。あなたを見守ってくれている方がきっと手を差し伸べてくれるはずです。