【中学生】部活と勉強は両立できる!効率的に時間を使う方法や勉強計画の立て方を解説
期待と不安が半々で始まった中学校生活。部活にも入り、順風満帆な始まりだったはずなのに、「こんなに忙しいと思わなかった」「勉強との両立が、予想以上に大変」と悩む親御さんも少なくありません。実際、勉強と部活の両立が難しく、どちらかをあきらめざるを得なかった、という先輩の例もあるほどです。
一方で、勉強と部活をしっかり両立し、高校受験でも見事、第一志望合格を勝ち取る先輩もいます。両立できるかできないか、違いはどこにあるのでしょうか?
部活と勉強の両立が難しい理由を分析し、無理なく両立できる方法や親がすべきサポートなどを解説します。
目次
部活は想像以上に忙しい!勉強との両立が難しい理由
中学入学、そして部活が始まると「勉強との両立」を難しく感じるご家庭が急増します。部活と勉強の両立が難しい理由を、4つ解説します。
ペース配分がわからない
中1の1学期に多いのが、「最適なペース配分がわからない」という理由です。勉強も部活も、中学校生活が始まったばかりのため、何を・どの程度頑張ればよいのかわからず、すべてに全力投球してしまい、両立を難しく感じてしまう中学生もいます。
体力が足りていない
練習や慣れない通学によって疲れが溜まり、両立を妨げるケースもあります。慣れるにしたがって体力がついてくれば乗り越えられる課題なのですが、中1の1学期中は体力的なしんどさを感じるお子さんも少なくありません。
時間が足りない
部活が始まると、拘束時間が増えます。自由に使える時間(可処分時間)が減り、勉強に割ける絶対的な時間が足りなくなることで両立できないと感じるお子さんもいます。隙間時間の活用など、効率的な勉強法を工夫する必要があります。
勉強する「理由」が見つかっていない
実は勉強に目的意識を見いだせず、やる気になっていないだけ、という中学生もいます。傍目には、勉強をしない原因は部活の疲れやストレスかと映りやすいのですが、実は勉強の動機がないだけ、というパターンです。
部活生が勉強も両立させるコツ
部活が忙しくても、勉強と両立させている中学生も大勢います。ここからは、部活が忙しいからこそ取り入れたい、効率良く勉強するコツを解説します。全部で5ステップありますので、できそうなコツから取り入れてみてください。
1. 計画を立てる
計画倒れにならない学習計画は、次の手順で考えてみましょう。
- 実際に使える時間を算出する
- やるべきことを洗い出す
- 予定を埋める
使える時間は、希望的観測ではなく、現実的に可能な時間を算出するのがコツです。もし1日1時しかなければ、その1時間を有効活用する計画を考えましょう。
また「やるべきこと」を事前に洗い出しておくと、何を勉強すれば良いのかと迷わずに済みます。できれば宿題“プラスアルファ”の学習に取り組めると良いですね。
2. 正しい勉強法を知る
忙しい部活生は、非効率的な勉強法や作業に費やす時間はありません。正しく、成果につながりやすい効率的な勉強法で取り組みましょう。
効率的な勉強法とは、たとえば次のような取り組みです。
- できなかった問題をスピーディに反復する
- 覚えるべき重要用語だけを繰り返し暗記する
- 定期的に実力測定をする
カラフルなマーカーや付箋を使い、まとめノートをいくら美しく作っても、残念ながら成果は期待できません。「できないことを、できるようにする」勉強だけが、成績につながります。
効率の良い勉強法は、塾や家庭教師でも教えてもらえます。時間の融通が利きやすい「オンライン家庭教師」の利用もおすすめです。
3. 目的・目標を決める
勉強の目的や目標は、かならず決めましょう。
部活は、「次の大会で優勝する」などの目標があるからこそ、みんな頑張れます。勉強も同じです。「次のテストで〇〇点とる」「模試で〇位以内に入る」など、具体的な目標を決めてから取り掛からせましょう。
目標は、お子さん自身が“ワクワク”するものであるほど、原動力となってくれます。時にはご褒美を付ける作戦も有効です。
4. 無理せず頑張る
計画と目標が決まり、正しい勉強法で取り組み始めたら、無理せず頑張り続けることが大切です。スタートダッシュで張り切りすぎ、すぐに息切れして続かなくなっては元も子もありません。「継続できる」ことを目指し、サポートしていきましょう。3日、1週間、10日、2週間……、と短いスパンで様子を聞くのも大切です。
5. 計画は適宜見直し、修正する
計画を立てたからと言って、計画通りには進むとは限りません。だからこそ、計画は定期的に見直し、修正します。数日に1回程度、進捗と計画とを照らし合わせ、微調整を加えていきましょう。
また部活や学校の予定が変わることも頻繁にあります。計画は修正があって当たり前、という気持ちでいると、予定の変更にも柔軟に対応できるというメリットがあります。
アイディアで勝負!部活と勉強、どちらも頑張れるテクニック
部活と勉強、両方とも頑張るためには、お子さん自身が楽しみながら取り組める工夫や、「やってみようかな」と思える仕掛けが大切です。部活と勉強の両立に悩むときにこそ、取り入れたいアイディアテクニックをご紹介します。
部活の仲間と競い合う
勉強も頑張らなきゃと思っている、それは部活の仲間にも共通の心理です。そこで、部活の仲間を勉強面のライバルにもしてしまいましょう。
部活仲間と競い合うには、英単語や理社の重要用語などの「暗記系学習」がおすすめです。テスト範囲を誰が一番早く覚えられるか?と競争したり、覚えた量をグラフにして教室に張り出したりすると、負けん気に一気に火が付きますよ。
隙間時間をフル活用する
「隙間時間の活用」は、よく言われる勉強のコツですが、部活生の場合は「部活があるからこそ生まれる隙間時間」を見つけるよう意識してみましょう。たとえば、次の時間も立派な隙間時間です。
- 着替えてから練習が始まるまでの時間
- 練習後、友達を待っている時間
- 土日の練習後にぽっかり空いた時間
- 帰宅後、「疲れた~」と横になる時間
こうした隙間時間に、授業ノートを振り返るだけでも学習効果は期待できますし、スマホの学習アプリならゴロゴロしながらでも取り組めます。
好きな教科から勉強を始める
苦手教科は勉強を始めると、気が向かず、集中できず、時間ばかりが無駄に過ぎる展開にもなりかねません。勉強は「好きな教科・得意な教科」から始めるのがおすすめです。得意教科の勉強で脳を集中モードにし、その後苦手教科に進むようにします。
得意教科がない場合は、教科書を音読してみましょう。国語でも数学でも、どの教科でも構いません。音読を続けるうちに、不思議と勉強スイッチが入ってきますよ。
とにかく机に向かう、ちょっとだけやってみる
「形から」入るのも、勉強には大切です。積極的に勉強する気分でないときも、とにかく机に向かい、ちょっとだけやってみるようにしましょう。やる勉強も、漢字練習や基礎計算練習など、負担の少ない内容でOKです。手を動かしているうちに、徐々に集中力が高まってきます。
「もうちょっと頑張れそうだ!」と思えたら、問題演習など本格的な勉強に移ります。
部活と勉強の両立で得られるメリット
「部活を最後までやり切った子の方が、勉強や受験でも良い結果を出す」という話を聞いたことがあるかもしれませんね。難関大生や医学部生には、部活と両立していたという学生が少なくないようです。
実際、部活と勉強の両立で得られるメリットは、確かにあります。代表的な3つのメリットを見てみましょう。
計画的に進める力がつく
部活動があると、どうしても「使える時間」が限られます。限られた時間で勉強も頑張るためには、やるべきことを計画的に進める思考が必要です。
部活と勉強の両立を通じて、計画的に・戦略的に物事を進める力が身に付くと期待できます。
集中力が身に付く
限られた練習時間、限られた勉強時間で成果を出すには、一瞬一瞬に集中して取り組むことが大切です。集中できる脳の力を養成できる点も、両立のメリットでしょう。
また迫る目標(大会、テストなど)に向けて集中することで、プレッシャーに負けない精神力がつくともいわれています。
時間の使い方が上手くなる
部活も勉強も両方頑張りたい!と努力することで、時間の使い方が上手になるというメリットもあります。通学時間や休み時間、練習前後の時間など、隙間時間をフル活用する意識は、部活と勉強の両立に対する強い意志がないと続かないからです。
中学生時代に身につけた時間を上手に使うコツは、高校生、大学生になっても役に立ってくれるでしょう。
部活と勉強の両立に関して親ができること
部活と勉強の両立を、実際に頑張るのはお子さん自身です。親御さんにできるのは、両立できるよう環境を整え、サポートすることだけ。では、親御さんができるサポートとは?部活と勉強の両立を応援するサポート方法を解説します。
健康的で規則正しい生活を維持させる
毎日を健康で元気に送れるようサポートすること。当たり前に見えて、一番大切なポイントです。部活で忙しくなると、あっという間に生活のリズムが崩れます。YouTubeやゲームの誘惑があれば、なおのこと!
生活リズムの確立には時間がかかるのに、崩れるのは一瞬だと心得ましょう。部活も勉強も、心身が元気であってこそ頑張れます。栄養バランスの取れた食事と睡眠、リラックスできる空間を整えてあげてください。
頑張ってるねと努力を認め、労う
親は、つい欲目で子を見てしまいがちです。「もっと頑張れるはず」「まだまだ甘い!」と、子どもを手厳しく評価したくなる日もあるでしょう。つい、厳しく見てしまうのは、我が子を心配する親心です。
しかし、だからこそ時に大人の評価は脇に置き、「頑張ってるね」と労うことが大切です。
お子さんは、お子さんなりに毎日一生懸命頑張っているはずです。親の知らないところで、心身を擦り減らしているかもしれません。「自分の頑張りを認めてもらえた」という気持ちは、お子さんにとって何よりの安心感になり、次も頑張ろうという気持ちにつながってゆきます。
効率的に時間を使える方法を検討する
限られた時間を最大限有効に活用できる方法を探し、提案するのも親御さんの大切な役割です。勉強法を調べたり、進捗管理を手伝っても良いでしょう。
塾に通うのも、勉強法を改善する良い方法です。ただし移動時間がかかるのがネックでもあります。そんなときは、自宅で学べる方法を検討してみましょう。近頃は、アプリやタブレット学習、オンライン学習も充実しています。お子さんに合いそうな方法を試してみるのもおすすめです。
オンライン家庭教師とは
自宅学習の効率と密度を上げるには、オンライン家庭教師という選択肢もあります。
オンライン家庭教師とは、パソコンやタブレットを介してマンツーマン指導が受けられる教育サービスのこと。塾への移動時間が要らない、低価格で高品質な1対1指導が受けられるなど、時間的・費用的なコストパフォーマンスの良さで人気が高まっています。
中でもオンライン家庭教師ピースは、生徒と講師の「相性」を重視するオンライン家庭教師会社です。お子さんのやる気を引き出し、勉強に前のめりにさせる講師を厳選してご紹介するので、限られた時間を活用したい部活生にも評判です。
ピースの授業は週1回から受講可能、時間帯も柔軟に対応できます。まずは体験授業からおためしください。
まとめ
中学生の3年間は、高校受験に向けて勉強を完成させなければならない、大切な時期です。一方で、部活動の練習や友人関係など、「いましか得られない」体験を得ることも、人生において、人格形成において大切な役割を果たします。
勉強も部活も、どちらも大切。だからこそ、両立させたいですね。
勉強と部活を両立させるコツは、使える時間を最大限に活用し、無駄のない勉強法で取り組むことです。独学が難しければ、塾に通ったり、自宅でマンツーマン指導が受けられるオンライン家庭教師を受けるのも良いでしょう。
工夫次第で、勉強と部活の両立は可能です。記事を参考に、両立に向けて今日から頑張っていきましょう。