反抗期で勉強しない子はどうすればいい？その理由や親にできるサポートとは
「子どもが反抗期で勉強しないのはなぜ？」
「反抗期の子どもを勉強させる方法は？」
このような疑問をもつ親御さんもいるでしょう。
反抗期の子どもは親にとって扱いにくい時期ですよね。間違った接し方をすると、ますます勉強しなくなる恐れもあり要注意です。
この記事では、反抗期で勉強しない子どもについて徹底解説。反抗期の子どもについて説明するとともに、勉強しない理由や対処法もわかりやすく解説します。
おすすめの勉強法も紹介しますので、反抗期で勉強しない子どもにお悩みの親御さんはぜひ参考になさってください。
目次
子どもが反抗期で勉強しない！
反抗期の子どもが勉強しないと悩む親御さんも多いのではないでしょうか。子どもの気持ちを知るため、反抗期がどのような時期なのかを確認しておきましょう。
反抗期とは小学校高学年から中学生にみられる、親や先生など身近な大人に対し反抗的な態度をとる時期のことです。大人の意見や社会の価値観などに納得できず、ストレスや不安を感じ反抗的になると考えられています。
反抗期は思春期とも関わりがあります。思春期は、自分が他者からどう評価されているかに気づき、自分はどういう人間か知る時期です。自立に向けた親離れが始まり、仲間同士の交流を大切にするので、親に対して反発することもあります。
反抗期は自分を知り自立する過程で起こるため、一概に悪いとはいえません。しかし、反抗期は中学・高校受験の時期とも重なるため、なんとかして勉強させたい親御さんもいるでしょう。
反抗期でも勉強させる方法を知るため、以下より子どもが勉強しない理由や対処法をみていきます。
反抗期で勉強しない理由とは
反抗期の子どもが勉強しないのにはさまざまな理由があります。「反抗期だから何を言っても無駄」と片づけず、子どもが勉強しない理由を掘り下げて考えてみましょう。ここでは、反抗期で勉強しない理由について解説します。
勉強する意義を見いだせない
反抗期の子どもがなかなか勉強しないのは、勉強する意義を見いだせていないのかもしれません。
小さいころは親や先生のいうとおり勉強をこなしてきた子も多いでしょう。しかし、反抗期に入ると勉強の意味を考えるようになります。「今やっている勉強に何の意味があるのか」などの疑問を持ち、学習へのモチベーションが上がらないのです。
特に、自分のやりたいことがはっきりしていない反抗期の子は、勉強の意義が見出しにくい状態といえます。将来の夢や目標がないと勉強の意義を理解できないためです。
疲れている
反抗期の子どもが勉強しないのは、学校や部活の疲れが原因かもしれません。学校生活や部活動、習い事などで疲れ、勉強まで手が回らない状態も考えられます。
反抗期は中学生の時期と重なり、学校生活や部活が忙しくなりゆっくり休む時間が取りにくくなります。体育祭などの行事があれば放課後練習もあり、体力のない子はつらいかもしれません。中学校生活の楽しさから頑張りますが、体の疲れから勉強する気になれない子もいるでしょう。
また、時間の使い方がわからず、スケジュール管理がうまくいっていない可能性もあります。宿題などやらなければならないことがあるとわかっていても、時間がうまく使えない自分にイライラしてしまうでしょう。
親に反発したい
勉強しなければいけない事はわかっているのですが、親に反発したいため、あえて勉強しない子もいます。「勉強しなさい」とうるさく言う親であれば、なおさら子供は反発するでしょう。
反抗期は、大人から自立をする時期と重なるため、親の話を素直に聞けなくなります。理屈では親のいうことが正しいとわかっていても、自分の考えで動きたいため従いたくないのです。
親への反発心は親子関係が原因かもしれません。「子どもは親のいうことを聞くべき」と支配的な態度をとる親の場合、子どもが激しく反抗する可能性も。親の接し方次第で、子どもの反抗心を強めてしまうのです。
勉強の仕方がわからない
反抗期の子供が勉強しないのは、勉強の仕方がわからないせいかもしれません。効率的に勉強できないと成績が上がらず、ますますやる気を失うでしょう。
中学生になると教科ごとの学習内容が難しくなるため、自主学習で定着を図る必要があります。テスト前は学習内容も広くなるため、効率よく学習しないと成績アップにつながりません。勉強の仕方がわからない子は何から手をつけていいのかわからず、悩むうちに時間だけが過ぎてしまうでしょう。
親が効率的な勉強法を教えようと思っても、反抗期のため反発して耳を貸そうとしない場合も。学力を伸ばしたい気持ちはあるものの、親から教わるのは嫌でジレンマを抱える子もいるでしょう。
勉強より楽しいことがある
反抗期の子どもが勉強しないのは、勉強より楽しいことに没頭しているせいかもしれません。大変な勉強よりも、好きなことをしているほうが楽しいのでしょう。
勉強しない原因のひとつに、長時間のスマホ利用があります。内閣府の調査によると、中学生の99％がインターネットを利用しており、78.1％がスマホからの利用です。利用内容はSNSなどのメッセージ交換や情報検索、ゲームや動画・音楽視聴が上位でした。
ゲームの時間が長いほど平均正答率が下がるという調査結果もあります。ゲームや趣味などに没頭し、勉強時間が取れていないこともひとつの原因でしょう。
参照：内閣府「令和4年度 青少年のインターネット利用環境実態調査 調査結果（概要）」
参照：国立教育政策研究所「令和４年度 全国学力・学習状況調査 調査結果資料 【全国版／中学校】」
反抗期で勉強しない子を放っておくとどうなる？
反抗期で勉強しない子を放っておいてもいいのか不安な親御さんもいるでしょう。ここでは反抗期で勉強しない子を放置した場合に起こることを紹介します。
勉強せず落ちこぼれていく
反抗期で勉強しない子を放置したときの最悪パターンは、落ちこぼれていくことです。勉強していないので、成績はどんどん下がってしまうでしょう。
成績が下がると、高校や大学の選択肢が狭まります。成績によっては希望の学校に入れない可能性も。厚生労働省の調査では、高卒の平均月額賃金は27万3,800円、大卒では36万2,800円という結果に。年齢が上がるほど学歴別の給与に差が出るため、学歴が低いと生涯賃金も低いことがわかります。
収入が低いと生活レベルが安定せず、自分の思ったような生活ができない恐れもあります。特に将来のビジョンを持たない子は、勉強の意味を感じず落ちこぼれる可能性があるのです。
参照：厚生労働省「令和４年賃金構造基本統計調査 結果の概況」
自主的に勉強をしはじめる
反抗期で勉強しない子を放置しても、考え直して自分で勉強し始める子もいます。将来なりたい夢を持っている子は、勉強しないと希望の仕事につけないと気づくためです。
反抗期で大人に反抗したい子どもの中には、勉強の大切さをわかっている子もいます。勉強が嫌というわけではなく、親の態度に納得できないなどで反発してしまうのです。将来を考えたとき、勉強しないといけないことも分かっているでしょう。
将来の夢がはっきりしている子なら、学校での進路学習などを通して自分のすべきことが見えてきます。親が放置していても、時期が来れば自主的に勉強し始める子もいるでしょう。
反抗期で勉強しない子に親ができるサポート
反抗期で勉強しない子に親ができるサポートはいろいろあります。ここでは、反抗期で勉強しない子に親ができるサポートについて具体的に解説します。
将来について語り合う
ただ、勉強しろと言うのではなく、親子で将来について語り合うのも効果的です。将来の目標を決めると勉強の必要性が理解でき、自主的に取り組むようになるでしょう。
反抗期の子供が親に反抗するのは、親からの押し付けが嫌だからです。勉強を強要するのではなく、将来の夢について確認するところから始めてみましょう。子供が主体となって話すように会話を持っていくのは親の腕の見せ所。
親が話をうまく誘導し、自分で進路を決める形にすれば、今すべきことが勉強であるとわかるでしょう。
成長の過程だと理解する
反抗期は悪いものではなく、成長の過程だと理解しましょう。親に反抗したり、甘えてきたりと複雑な時期なので、おおらかに接するとうまくいきます。
小さい頃は親の指示を聞いていた子供が、成長するにつれて反抗してくると親も面食らうでしょう。ずっと親のいいなりでは、自分の考えを持つことができません。これから社会に出て生きていくためには、自分の考えを持つことが大切です。
子どもは親の所有物ではなく、成長するひとりの人間です。反抗期を成長過程と考え、温かく見守ってあげましょう。
子どもに合った接し方を考える
反抗期でも子供に合った接し方を考えましょう。どんなに反抗していても、褒められると内心嬉しいものです。小さな事でも、褒めるなど、親が子供のことを見ていると感じられるような声がけをしていきましょう。
また性別や子供の性格によっても、接し方が違います。同性の親に対しては、つい反抗的な態度をとってしまうこともあります。比較的子供と相性の良い家族が話を聞くなど、接し方や相手を工夫してみるとよいでしょう。
勉強のサポートをする
反抗期で勉強しない子には、学習面のサポートが必須です。将来のことを考えると、反抗期だからといって、勉強がおろそかによっては進路選択に響くためです。
ただし、反抗期の子どもに親が教えるときは要注意です。子どもが反発し、勉強どころか喧嘩になってしまう可能性があります。親が教えてうまくいきそうにない場合は、以下で紹介するような塾や家庭教師など第三者につないだ方が良いでしょう。
勉強できる環境を整える
反抗期の子供には、勉強できる環境を整えてあげましょう。生活面などの環境を整えるだけでもやる気が違います。
子どもに対する家庭の大事な役割は生活面のサポートです。栄養のある食事や十分な睡眠は、子どもが勉強や運動を頑張るためのエネルギーになります。家庭学習だけにフォーカスせず、生活面のサポートを中心に考えてみましょう。子どもの健康が保たれ学習に向かう意欲を持てるようになります。
反抗期で勉強しない子におすすめの勉強法
反抗期で勉強しない子には勉強方法を変えてみると良いかもしれません。どの勉強法があるかはその子次第なので、親が言っても聞かないなら、第三者にお任せした方がよいでしょう。ここでは、反抗期で勉強しない子にお勧めの勉強法をくわしく解説します。
家庭学習
まず基本は家庭学習です。自分で参考書や問題集を買ってきて、取り組む方法や、進研ゼミなどの通信教育を利用する方法があります。
自分で計画的に勉強を進められるお子さんなら、参考書や通信教育でもよいでしょう。勉強に対しやる気がないなら、自分で計画を立てるタイプ家庭学習は親が進度を把握しないと難しいかもしれません。
スマホやタブレットを利用する
スマホやタブレットを利用して勉強を進める方法もあります。スタディサプリなどの動画サイトで授業を見る、YouTubeで授業動画を見るなどが一般的です。
自分で見たい単元の配信動画があれば、自主学習に活用できるでしょう。動画が配信されるのを見るだけなので、自分が疑問に思った部分を解決したいなら、他の方法があっているかもしれません。
塾
反抗期の子どもに学習させるなら、学習塾に通う方法もあります。集団学習や個別学習など、塾により特色があるので、子どもに合った塾を選ぶと学力アップにつながるでしょう。
塾は時間が遅くなったりするので、親の送り迎えが必要な場合もあります。親との接点を減らしたい反抗期の子は送迎を嫌がるかもしれません。また帰宅が遅くなると体力のない子には厳しく、親の心配も増えるでしょう。
家庭教師
家で学ぶ方法として家庭教師があります。自宅に先生が来て1対1で学べるので、わからないところを直接質問できるのがメリットです。塾のように外出の必要はありませんが、家に知らない人を呼びたくないタイプの子には合わないかもしれません。
オンライン家庭教師
オンライン家庭教師は、気軽に個別学習が受けられる学習方法です。オンライン上で授業を受けるため、子どもの送り迎えや先生を家に呼ぶ必要もありません。場所を問わず勉強できるのが魅力です。
オンライン家庭教師なら家庭教師ピースがおすすめです。大人の言うことに逆らいがちな反抗期は、教師との相性も重要です。ピースでは、お子さんの趣味などに合わせて、相性の良い講師を全国からマッチング。年の近い大学生やプロ社会人などから、お子さんに合った先生が必ず見つかります。
「勉強が難しい」「やり方がわからない」など悩みも、ピースにおまかせください。家庭教師がない日でも、お子さんに合わせた学習計画を作成し、家庭教師のない日の学習もしっかりサポートします。通信教育など、1人では勉強が難しいタイプの子でも自主学習の習慣がつくのは嬉しいですよね。
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反抗期で勉強しない子には第三者とのかかわりを積極的にうながそう
反抗期で勉強しない子には、第三者との関わりを積極的に作ってあげることが大切です。親が無理矢理関わるよりも、信頼できる大人にいわれたほうが聞き入れやすいためです。
親側も「子どもは親のいうことを聞くべきだ」と考えず、子どもの状態に合わせ柔軟に対応することが必要です。反抗する子供にいうことを聞かせようとすると、親子関係が険悪になってしまいます。反抗期後の親子関係にも影響与えるため好ましくありません。
反抗期で勉強しない子どもに何を言ってもダメだったら、塾や家庭教師、オンライン家庭教師等の第三者の力を借りるのがベストです。信頼できる先生の指導なら、親の話より素直に聞けるでしょう。家庭教師ピースのように信頼関係を重視した塾や家庭教師を選ぶと安心です。
まとめ
反抗期は、青年になる過程で感じる不安やストレスから、周りの大人に反抗したくなる時期のことをいいます。親のいうことを聞かなくなるので扱いにくいですが、子どもの成長に必要な過程です。
反抗期の子どもが勉強しない理由は、親への反発だけではなく勉強の仕方がわからない場合もあります。親の指示を聞かないからといって放置しては、成績悪化で進路に響くので要注意。学習指導は塾や家庭教師などのプロに任せ、親は生活面のフォローに徹したほうがうまくいきます。
ご紹介したオンライン家庭教師ピースなどを利用し、子どもが勉強しやすい環境を整えてあげましょう。反抗期は大変ですがお子さんの成長の過程ととらえ、おおらかに見守ってくださいね。