【中学生】今年こそ充実した夏休みに!後悔しない過ごし方のコツ
今年も夏休みの声を聞く季節になりました。「もう夏休み!?」と驚いているあいだにも、夏休みがやってきます。部活に宿題、友達との約束…と忙しい中学生、少しでも充実した夏休みを過ごしてほしいと思うのは親心です。
今年こそは、昨年のように夏休み終盤に後悔が残らないよう計画的に過ごしてみませんか。夏休みをこれまでの何倍も充実させるコツを解説します。
目次
後悔しない中学生の夏休みのポイント
中学生の夏休みは忙しく、あっという間に最終日を迎えます。たった3回しかない中学生の夏休み、少しでも大切に後悔少なく過ごしたいと思う人に向けて「夏休みの後悔を減らすためにやっておきたい4つのこと」を紹介します。
しっかりチェックし、夏休みまでに実践できる計画を立ててしまいましょう。
朝は学校がある日と同じ時間に起きる
夏休みだからといって、朝いつまでもダラダラとベッドにいるのはおすすめできません。学校や部活の午前練習がなくても、学校がある普段と同じ時間に起床しましょう。
起きるのが遅くなったために午前中を有効活用できず、そのまま午後に突入しあっという間に夕方になった経験がある人も多いのではないでしょうか。朝の遅れは1日のペースを崩します。
夕方、「今日も結局なにもしなかった」と後悔しないようにするためには、1日の始まりである朝からシャキッと活動を始めることが大切です。
規則正しく食事をとる
暑い夏は、食欲がなくなりがちです。「食べる気がしない」と食事を抜く、アイスや冷たい飲み物ばかりでお腹を満たしたくなりますが、それは禁物。食事もいつも通り、しっかりとりましょう。食事がおろそかになるとちょっとしたことで疲れやすくなり、夏バテの原因にもなります。
夏の食事は、夏野菜を中心に良質のタンパク質を加えたメニューがおすすめです。オクラやトマト、ナスなど旬の味を活かしたさっぱり料理を工夫してあげてください。生姜やミョウガなど風味のある味付けや、スパイシーな食事も食欲を増進させます。
睡眠時間は十分に確保する
夏休みになると気持ちがゆるみ、夜更かししたくなるかもしれません。しかし、朝いつも通りの時間に起きるわけですから夜も早めに寝るようにしましょう。
中学生には1日7.5~8.5時間の睡眠が必要だといわれます。朝6時半に起きるなら、理想の就寝時間は10時~10時半ごろです。朝から活動してやるべきことを早めに終わらせ、夜はしっかり寝る生活を心がけましょう。
成長期の中学生に大切な「成長ホルモン」は就寝中に分泌されます。良質で十分な睡眠は、心身の健康に欠かせない要素です。
計画的に毎日学習する
部活や友達との約束など、毎日「勉強以外の」用事がある中学生も多いでしょう。予定の多さにかこつけて、勉強がおろそかになっていませんか?宿題だけはなんとか終わらせても、テスト勉強や自主学習にまでは手が回らないという人も多いのではないでしょうか。
しかし夏休みは、中学生1年のなかでもっともまとまった学習時間を確保しやすいタイミングです。受験生はもちろん、中学1・2年生も苦手克服や実力アップを狙えます。
夏休みが始まる前に計画を立て、毎日机に向かえる自分を目指しましょう。
中学生の夏休み・部活を充実させる秘訣
勉強も大事、ですが「部活はもっと大事!」という中学生が大半かもしれません。中学生の夏休みのメインにもなる部活、せっかくならさらに充実させたいですね。
夏休み部活の充実度をさらに上げるコツを2つ、解説します。
無理しすぎない程度に頑張る
夏休みの部活は、毎日のように練習があることも多いでしょう。さらに長丁場で毎日暑さとの戦いでもあります。最初から張り切って全力を出し切ると、途中で息切れしてしまうかもしれません。全体のペースを考え、バランスよく体力を配分しましょう。
「疲れたかも」「ちょっと無理したかな」と感じたら、思い切って休んでもOKです。夏休みを最後まで元気に乗り切るために、無理をしすぎないようにしましょう。
目標を持って取り組む
夏休みは、普段は難しいまとまった量の練習がしやすい時期です。せっかくなので、目標を決めて取り組んでみませんか。目標があるとモチベーションもアップし、毎日の練習に張り合いが生まれます。マンネリ解消にも有効です。
友だちや仲間と競い合っても良いですね。チーム全体の目標と個人の目標とを設定してみてください。目標を決めたら決めっぱなしにせず、毎日進捗管理をすることも大切です。
中学生の夏休み・宿題を溜めない秘訣
中学生は、夏休みにまとまった量の宿題が課されます。部活やイベントで忙しくしているとつい宿題が後回しになり、終盤になって慌てる人も多いのではないでしょうか。
「今年こそ夏休みの宿題を溜めない!計画的に終わらせる!」そんな希望を実現するコツを3つ、解説します。
夏休み開始前に計画を立てる
当然ですが、計画は夏休みが始まる前に立てましょう。夏休みが1日でも始まってしまうと、宿題に充てられる日数がどんどん少なくなります。計画がうやむやになり、結局ズルズルと時間が経過してしまうことにもつながるため、夏休み開始時には計画が立っている状態を目指してください。
学校から宿題が提示される前に、夏休み中の宿題に使う時間を確保しておくのもおすすめです。
夏休みが始まったら進捗を記録する
計画を計画通りに進めるには「進捗管理」が欠かせません。進捗管理とはものごとの進み具合を計画と照らし合わせてチェックし、必要なら計画や実践の修正を施す作業です。
綿密な計画を立てて宿題を始めても、予定通りにいかないのが現実というもの。だからこそ「予定通りに進んでいるか」「遅れはどの程度か」を常に把握し挽回に努めます。
調整日を設け、遅れないようにする
進捗確認で遅れが見つかったら、遅れのまま放置しないようにしましょう。遅れは放置しても、回収できません。遅れが次々と積み重なり、最終的には計画した学習が完了できない事態に陥ります。
遅れは誰もが出てしまうもの、計画段階で「遅れがある前提」で考えてみてください。
おすすめの方法は、数日~1週間に1回程度「調整日」を挟む方法です。この日には勉強の予定は入れないようにします。もし遅れが出たら、調整日に回収できます。
遅れがなかったらご褒美として休息日にするも良し、自主学習や発展学習に使っても構いません。
中学生の夏休み・自主学習や受験勉強を進める秘訣
時間がある夏休みだからこそ「欲張って勉強を進めたい」「ライバルに差をつけたい」と考える中学生に向けて、効率良く勉強を進めるコツを解説します。
夏休みの自主学習や受験勉強の成功は、目標設定と欲張りすぎない計画にかかっています。
やりたい学習・目標を決める
まず、どのような勉強をしたいのか考えましょう。自主学習のテーマには、たとえば以下があります。
- 苦手分野・単元の集中特訓
- 英単語の暗記
- 計算トレーニング
- 理社重要用語の暗記
- テスト対策
- 受験勉強 など
やりたい学習は2~3つ挙げてみてください。
次に、やりたい学習に対する目標を決めます。「英単語を200個覚える」「計算問題集を2周する」など、達成したい量を決めるのがわかりやすいでしょう。
無理のない計画を立てる
やりたい学習と目標が決まったら、計画に落とし込みます。成功する計画のコツは「欲張りすぎないこと」です。部活や宿題もあるなか、自主学習を進めるのは簡単なことではありません。計画を無理やり詰め込んで時間が破綻することのないよう、できそうなペースを考えてみてください。
計画は余白がある程度がぴったりです。
塾や家庭教師の力も借りる
苦手克服や受験勉強は、自分だけの力では進みにくい場面も多いはずです。また勉強法は合っているか、間違いなく進めているかなど不安を感じることもあるでしょう。
もし不安や悩みが少しでもある場合は、先手を打って塾や家庭教師に申し込んでおくのがおすすめです。
夏休みには多くの塾が夏期講習を開催します。やりたい学習やペースに合う講習を見つけ、効果的に活用しましょう。
「勉強する気にならない」…、そんな夏休みにしない方法
毎日暑さとの戦いになる夏、「勉強する気分にならない」日も多くなります。しかし勉強してもしなくても、時間だけは容赦なく過ぎるもの。
この章では夏休みに「勉強する気分にならない」悩みを解消する方法を紹介します。
勉強しやすい環境をつくる
まずは環境を整えましょう。最適温度・湿度の場所を見つけるだけでも、モチベーションは上がります。
自宅や図書館、塾の自習室など使いやすい場所を選んでください。視界に関係のないものが入らないよう、片付いた机で勉強することも大切です。
周囲の雑音は人によって最適な程度が異なります。完全に静かなほうが集中できるか、適度に雑音があるほうが合っているか、さまざまな場所を試してみてください。
目標達成したときの「ご褒美」を用意する
長丁場の夏休みは、ときどきのご褒美が大切です。思わず楽しみにしてしまうようなご褒美を用意し、目標達成の意欲を高めましょう。
「〇時まで勉強したら、アイスを食べる」といった些細なものは毎日でも取り入れられます。友達と出掛ける予定があれば、それを楽しみに勉強を進めてもOKです。
友達と一緒に頑張る
頑張っている友達を見て、自分も「頑張らなきゃ!」という気持ちになった経験がある人は多いでしょう。周りの様子から刺激を受け、自分のモチベーションとする環境づくりも夏休みにおすすめです。
同じくらいの目標を持つ友達や、同じ高校を目指す友達と相談し、一緒に勉強する機会をつくってみてください。
ただしおしゃべりに興じることがないよう、あくまで勉強が目的だという事前の意識共有が大切です。
【学年別】夏休みに済ませておきたい勉強のテーマ
夏休みに何を勉強すれば良いか迷ったら、この章を参考にしてみてください。学年別に、夏休みの自主学習におすすめのテーマを解説します。
中1
中学1年生は英語と数学をメインに進めましょう。英語と数学は「積み上げ教科」といわれ、中1の内容が中2・中3へとつながっていくためです。中1で苦手になると、高校入試まで影響を与えてしまいます。
やっておきたい学習テーマは、次のとおりです。
<英語>
- 英単語の暗記
- 教科書に出てきた基本表現の暗唱
- 既習文法の復習
- 短文の読解問題
<数学>
- 既習範囲の計算トレーニング
- 方程式の文章題トレーニング
- 比例・反比例の復習(未習なら予習を)
- 小学校の復習(分数計算、割合は必須)
中2
中2の夏休みは、中学3年間の折り返しに位置します。中3に向けた準備とこれまでの復習の両方を手にするため、計画をしっかり立てて進めましょう。自主学習は英数をメインに、理科と社会も加えたいところ。これまでに登場した用語を暗記しておくだけでも、中3になってからの負担を軽減できます。
<英語>
- 英単語の暗記
- 既習文法の復習
- 長文読解問題
- リスニング練習
<数学>
- 既習範囲の計算トレーニング
- 連立方程式の文章題トレーニング
- 中1・図形分野の復習
- (可能なら)中2・一次関数の予習
<理科・社会>
- 既出重要用語の理解と暗記
- 既習範囲の要点確認
- これまでのテスト見直し
中3
中3の夏休みは、多くの中学生が部活引退を迎え受験勉強を始めるタイミングです。秋からの高校入試レベルの演習にスムーズに入れるよう、夏休み中に基本の完成を目指しましょう。これまで手薄だった国語や理社の学習も本格的に始めます。
<英語>
- 英単語の暗記
- 既出文法の復習
- 長文読解問題
- リスニング対策
<数学>
- 既習範囲の計算トレーニング
- 平方根・二次方程式の復習
- 関数分野、図形分野の復習
- 典型問題の演習
<国語>
- 国文法の理解と基本問題練習
- 説明文・物語文の読解練習
- 古文の基本復習
<理科・社会>
- 既出重要用語の理解と暗記
- 既習範囲の要点確認
- 学校ワークの完成と発展問題演習
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まとめ
中学生の夏休みは、ともすると「部活だけ」で過ぎ去るほど慌ただしいものです。宿題、さらに自主学習となるとハードルが一気に上がるのは、どのご家庭も共通の悩み。だからこそ今年は事前にしっかり計画を立て、後悔のない1か月にしましょう。
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