中学の英語についていけない…!どうして?原因とすぐできる対策
「中学の英語についていけない」「英語の授業もテストも難しすぎる」との声は、近年よくきかれるようになりました。中学入学早々に英語が苦手になり、どうしようかと頭を抱えている中学生も多いのではないでしょうか。
英語は定期テストでも高校入試でも、さらにその先の大学入試でも最重要科目に位置付けられています。「やらない」「逃げる」選択肢はないため、何とかして克服しなければなりません。
この記事では英語が苦手、英語についていけないと感じる中学生のために、中学の英語が難しい理由や苦手になりやすい原因を解説します。またやり直しを効率良く進められる、おすすめの教育サービスもまとめました。
「英語についていけない」悩みを解決する一助として、お役立てください。
目次
中学の英語が難化?ついていけない原因
「子どもの教科書を見たら、自分たちの頃よりずいぶん難しそうで驚いた」「中1から入試のような問題がテストに出る」といった親御さんのコメントも見られるようになりました。
実際、中学で学ぶ英語はレベルが上がり、難しくなっています。中学英語が難化した要因は、大きく2つあります。
中学英語難化の要因① 小学校の英語必修化
現在、小学校から英語が必修化されています。小学3・4年生では英語に親しむ「外国語活動」として、また小学5・6年生は教科としての英語を学びます。
小学校の英語は英語の4技能(読む・書く・話す・聞く)をまんべんなく伸ばすカリキュラムが組まれ、英語の基礎となる単語数も600~700語の習得を目指しています。
小学校で習った単語は、習得したものとして中学で扱われます。つまり小学校英語に「ついていけない子ども」が生まれる土壌があり、中学入学後の英語へのハードルを高めているという現実があるのです。
実際、現代は中学に入学した時点で「英語が好き・得意」という子どもと、「英語が嫌い・苦手」という子どもとに二極化しているともいわれます。従来であれば中学入学後に生まれていた“英語格差”が、小学校の段階で生まれているということです。
中学英語難化の要因② 学習指導要領の改訂
学習指導要領の改訂も、中学英語を難しくさせました。
学習指導要領の改訂により、大きく変更になったのは以下の点です。
◎ 習得すべき単語量が増えた
学習指導要領の改訂前と比べて、中学で習得すべき単語数が2〜4割(※教科書により異なる)増えました。小学校で習った単語数と合わせると、習得すべき単語数はおよそ2倍になっています。
◎ より広いテーマを扱うようになった
子どもたちがこれから生きる世界を踏まえ、教科書で扱われるテーマがいままで以上に幅広くなりました。SDGsやジェンダーなど、子どもたちに馴染みが薄いトピックも登場します。
◎ 「英語で学ぶ」ことが重視されるようになった
「英語を学ぶ」という旧来のスタイルから、英語を使って英語を学ぶ授業に変化しています。授業中の指示が英語でなされるなど、教師側にも変化が求められています。
教科書が難しくなると、当然定期テストも難しくなります。「英語の平均点がどんどん下がっている」「とても読み切れないほどの長文が出る」と驚くのも無理はありません。
中学の英語についていけないと感じるのはどんなとき?
周りの人は、どのような時に「中学の英語についていけない」「中学の英語が難しい」と感じているのでしょうか。
よくある4つのパターンを解説します。
英語の授業内容が理解できない
そもそも、「授業の内容が理解できない」と嘆く声があります。
学習指導要領の改訂以降、英語の授業を英語で行うシーンが増えています。そのため、「日本語で教えてもらってもわからないのに、英語で解説されて理解できるはずがない」との悩みにつながるのです。
また日本語で英語を指導されている場合でも、英文法や英文読解の内容が難しくついていけないというケースもあります。
英語のテスト成績が伸びない
「授業はわかっているつもりだが、英語の成績が伸びない」と悩む声も見られました。
中学生になると内容の理解度・定着度が「テストの点数・順位」としてはっきり表れます。思ったような結果が出ないときに、「授業についていけていないのかもしれない」と感じるようです。
英語が面白くない
「英語に興味が持てない」「英語が面白くない」という中学生は、英語の授業に主体的になれません。授業を聞き流してしまうシーンも増え、必然的に授業についていけなくなります。
学習指導要領の改訂以降、アクティブラーニングを導入する中学も増えました。これまで以上に授業での発言や積極性が求められるようになりましたが、英語が面白く感じられないとアクティブラーニングも苦痛になるようです。
友達との実力差が大きい
近年は中学入学時点で英語の実力差が付いているケースも、珍しくありません。幼少期から英会話スクールに通っていた、海外の人と接する機会が多かった子どもたちは、自然と英語に親しみ、英語を得意にしていきます。
「友達は英語がペラペラなのに、自分は…」と実力差を目の当たりにしたときに、自分は英語の授業に付いていけていないのではないかと思うようです。
中学の英語についていけないと感じたら、どうすればいい?
もしお子さんが中学の英語についていけない状態であった場合、できるだけ早く対処することが大切です。先延ばしするほど英語に対する苦手意識は強まり、高校入試にも良くない影響を及ぼす場合があるためです。
英語の授業についていけないお子さんが英語の対策を始めるやり方を、5つのステップに分けて解説します。
英語をやり直す覚悟を決める
まず、英語をやり直す覚悟を決めてください。
苦手意識がついているお子さんほど、英語と向き合うのは気が進まないかもしれません。しかし、英語に対してネガティブな気持ちを抱えたままやり直しをしても、知識は習得できないでしょう。
「きちんと英語を勉強するんだ」「できるようにするんだ」と決心し、前向きに考えられるように促してあげてください。
英語のやり直し5ステップの最後にある「英語を学んだ先にある楽しみを見つける」を一緒に考えるのもおすすめです。
単語を徹底的に覚える
やり直しをすると決めたら、まず「英単語」を徹底的に覚えることから始めます。
小学校の英語の教科書に載っている単語と、中学入学後これまでに習った単語のすべてを覚えるのが目標です。市販の英単語帳を使う場合は「基本レベル」のものを選んであげてください。
英語に必要な4技能(読む・書く・話す・聞く)は、いずれも英単語を基盤としています。単語を知らなければ英文は読めず、何を話しているか聞き取れません。
単語のスペルと意味を正しく組み合わせて、暗記するよう促しましょう。
単語を暗記する際は、「書いて覚える」より「見ながら口に出して覚える」やり方がおすすめです。
教科書を音読する
単語暗記と同時進行で、教科書の音読に取り組ませます。
今の学年の教科書が難しく感じる場合は、全学年や小学校の教科書にさかのぼってもOKです。音読は「英語の音に慣れる」「スペルを目で追う」「読みながら意味を理解する」など、英語力養成に欠かせないさまざまな力を伸ばせます。
また英文構造や内容が理解できない文章は、スラスラ読めません。詰まる箇所があったらわからない原因を探し、解決しておきましょう。
はじめはたどたどしくても大丈夫だと、背中を押してあげてください。1語1語ゆっくりと確認しながら、読み進めることが大切です。
余裕がでてきたら本文の暗唱にチャレンジするのもおすすめです。
既習文法を復習する
英文の構造理解やテストでの成績アップには、文法の理解も重要です。これまでに習った文法のやり直しにも着手します。
おすすめの教材は、学校で配布されているワークです。中1の初めから、ワークを丁寧にやり直せる計画を立ててあげてください。
「doとdoesの使い分け」や疑問文の語順、助動詞の使い方など、一つ一つの項目の理解を大切に進めます。
ただし、英文法はワークの解説だけで十分理解するのは難しいかもしれません。家庭教師や個別指導塾を利用し、要点を効率良く押さえた学習を進めるのがおすすめです。
お子さんのペースで、自分の苦手をしっかり学ぶには家庭教師がぴったりです。記事の後半でおすすめの家庭教師を紹介していますので、あわせてご覧ください。
英語を学んだ先にある「楽しみ」を見つける
「学校の教科にあるから」「テストや入試で必要だから」などの理由だけで英語を勉強しないといけないと感じていても、英語学習は楽しくありません。嫌な勉強に無理やり取り組んでも効率は上がらず、成果がなかなか出ない悪循環に入ってしまいます。
英語を学び、できるようになったその先にある「楽しみ」を、親子で一緒に考えてみましょう。楽しみから生まれるワクワクする気持ちは勉強のモチベーションとなり、やる気を引き出させてくれるためです。
たとえば、英語がペラペラ話せるようになったら?英字新聞や論文も原文で読めるようになったら?お子さんは、どんなことをしてみたいと思うでしょうか。
留学や海外移住、国際的な企業で働くなど、さまざまなアイデアが浮かぶかもしれません。自分がワクワクできる動機を見つけ、英語学習に取り組んでいきましょう。
中学の英語についていけないときのおすすめ学習サービス
中学の英語についていけないときは、何かしらの「プロのサポート」を受けるのがおすすめです。プロならではの解説が、これまで感じていた英語の壁を崩してくれるでしょう。
中学英語の基本から学習したいときにおすすめの教育サービスを、4つ紹介します。
無学年式のタブレット教材
タブレット教材を選ぶ場合は、無学年式かどうかをチェックしましょう。一般的なタブレット教材は学年・学校進度に合った内容が配信されるためです。
学年をさかのぼっての学習が必要な場合は、学年にかかわらずすべての内容を学習できる「無学年式教材」をおすすめします。
タブレットは自宅で、自分のペースで取り組みやすい点がメリットです。塾だと周りの目が気になってさかのぼり学習に集中できない人にもおすすめです。
映像授業
映像授業とは、あらかじめ録画された授業を見て学ぶスタイルの教育サービスです。授業を録画しストックしておけるため、レベルや目的のバリエーションが豊富な授業を受けられる点がポイントです。
基本講座を修了したら発展講座へと、無理なくステップアップしていける点もメリットです。
映像授業は受講料の設定が比較的安価なため、他の教育サービスとも併用しやすい点も見逃せません。「教材ではなく、人から教えてほしい」「苦手なところに合ったレベルの授業をうけたい」場合は、映像授業の受講を検討してみましょう。
英語専門塾
英語をしっかり学び直したい場合には、英語専門塾もおすすめです。英語専門塾は、大きく3つのタイプに分けられます。
- コミュニケーション手段としての英語を中心に教える英会話塾
- 学校のテストや受験に合わせた指導をする英語塾
- 英検やTOEICなど資格試験対策を行う英語塾
1つの塾内に、複数の目的に対応したコースがあるケースもあります。
英語専門塾はネイティブ講師や英語を母国語とする講師から英語を学べるため、英語に対する親近感を持ちやすい点がメリットです。
家庭教師
「子どものペースや理解度に徹底的に合わせて欲しい」「子どもに分かるように解説してほしい」場合には、家庭教師がおすすめです。
家庭教師には2つのタイプがあります。
- 講師が生徒の自宅を訪問して指導する対面型家庭教師
- パソコンやタブレットを介して指導するオンライン家庭教師
対面型の家庭教師は「通える範囲内に質の高い先生がいるかどうか」「授業時間の都合が合うかどうか」など、さまざまな制約が付きます。また講師が自宅に上がるため、最低限の準備も必要です。
こうした家庭教師のデメリットを解消したのが、オンライン家庭教師です。オンラインで指導するため、全国から相性の良い講師を探せるほか、講師を迎える準備も不要です。授業の都合も合わせやすく、部活や習い事で忙しい中学生からも人気があります。
中学英語をイチから勉強するならオンライン家庭教師がおすすめ
オンライン家庭教師は中学の英語をイチからやり直したい場合に、とくにおすすめの教育サービスです。
オンライン家庭教師のメリットと、おすすめのオンライン家庭教師会社を解説します。
オンライン家庭教師のメリット
苦手になってしまった中学の英語をやり直すためには、どこでつまずいているのか・何に困っているのかといった苦手の原因究明が大切です。英語は積み上げ教科と言われることからもわかるとおり、前に習った内容に次の内容が重なっていくためです。
基礎となる土台がしっかりしていないと、いくら良い解説を聞いても英語力はついていきません。
オンライン家庭教師は全国から「お子さんにに本当に合った」講師を選定できます。対面型家庭教師のように、自宅まで来られる範囲にいる先生からしか選べないということがないためです。
苦手の原因をピンポイントで見つけ、お子さんの習熟度に合わせ自分がわかるように解説してくれる「相性の合う講師」を見つけたいなら、オンライン家庭教師一択でしょう。
オンライン家庭教師ピースがおすすめの理由
数あるオンライン家庭教師会社の中でも、相性の合う講師を見つけたい場合は「オンライン家庭教師ピース」がおすすめです。
ピースはどのオンライン家庭教師会社よりも、生徒と講師の相性にこだわっているからです。
生徒と講師のマッチングは、いうほど簡単ではありません。数千人いる登録講師の一人ひとりの詳細情報を把握していないと実現できない、非常に難度の高いミッションです。
ピースは、それを可能にしています。
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まとめ
中学生の英語学習は、数年前とくらべてずいぶんと難しくなりました。覚えるべき単語数も増え、高校から降りてきた文法事項の理解に苦戦する中学生も少なくありません。
授業スピードも速いため、「ついていくのに精一杯」「ついていけていない気がする」と感じる日もよくあるのではありませんか?
中学英語の苦手は、放っておいても解決はできません。できるだけ早くやり直しの覚悟を決め、手を打つことが大切です。
無学年式のタブレット教材や映像授業、オンライン家庭教師など、自分のペースで学びやすい教育サービスを利用し、苦手を効率よくマスターしてしまいましょう。
英語ができるようになると、新しい道がかならず開けます。夢をあきらめないため、また新しい夢をつかむために、あらためて英語と向き合ってみませんか。